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王都を離れて
閑話9 星の川と月の空(七夕閑話)
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◆登場人物紹介(既出のみ)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。転生前は前・魔王討伐隊、『英雄』のアシュリー
・ギヴリス…リリアンを転生させた神。『黒の森の王』と呼ばれる獣人たちの神
・シアン…前・魔王討伐隊の一人。アシュリーとは討伐隊になる前からの付き合いがあり、ずっと彼女に想いを寄せていた。
・デニス…Sランクの実力を持つAランクの先輩冒険者。リリアンに好意を抱いている。
・タングス…仙狐(3本の尾を持つ白毛の狐)の兄妹の兄。前・魔王討伐隊たちとは顔見知り
・シャーメ…仙狐の兄妹の妹。二人とも20歳程度の人狐の姿になれる。
・カイル…リリアンの兄で、灰狼族の若き族長。銀の髪と尾を持つ。
(七夕企画ですので、ギヴリスに会う件などの若干の作品内フィクションがあります。さらに作品内の時期とは異なります。ご了承下さい)
====================
「でね、月にはウサギが居て、オモチを搗いているんだって」
ギヴリスが、肩に抱えた何かを振り下ろすような仕草で説明をしてくれる。
「オモチって?」
「米を搗いて作る食べ物だよ。このお団子もそうかな?」
そう言って、手元の本の挿絵を見せてくれた。
そこには大きな月が一つだけ描かれており、ギヴリスが言う通りに月の中にウサギも描かれている。
「月は一つなの?」
「うん。月が二つあるここと違って、月は一つしかないんだって」
挿絵の中で月を見上げる人たちの傍らには白い丸が積み上げられたお盆がある。ギヴリスが指差しているのはその白い丸たちだ。
「ふーーん、これ、茹で卵かと思った。で、これがササ?」
『お団子』に並んで描かれている植物を指して問う。それを見て、ギヴリスはあれ?と首を傾げた。
「……いや。これは、ススキだな……」
「ススキ?? これに願い事を書いた紙を付けるの??」
「……ごめんよ、リリアン。僕、間違えたみたいだ」
眉間に皺を寄せながらそう言うと、手元の本をパラパラとめくって何かを探し始めた。
ギヴリスは、私よりずーーっとずーーっと歳が上だ。どのくらい上かと言うと、もう数えきれないくらい。
神族……つまりは神様で、本当なら私がこんな風に気軽に言葉を交わすなんて出来ないような偉い存在で。
でもギヴリスたっての希望で、こうして友人の様に会話をしている。そんな時のギヴリスは神様をしていると思えない程に、ほんわかしてて、ちょっとおっちょこちょいで、どちらかと言うと可愛らしい。
見た目でも、私より背が高いのに威圧感みたいなものは全く無くて、それなりに整っている顔立ちなのにカッコいいってより穏やかな雰囲気で、黒い髪と瞳も怖いと感じるより素朴な風に見える。
今の、本にかじりつく様に背中を丸めている姿を、誰かに『神』だと紹介しても、誰も信じようとはしないだろう。
「ああ、あったあった」
そう言って、サッパリした笑顔で彼が見せてくれた挿絵には、確かにさっきの様に夜の空が描かれている。
でもそこにあるのは月の絵ではなく、キラキラと夜空を分断する川の様な星たちの群れ。その両側に綺麗な色の服を着た男女の姿が描かれている。
「で、これがササだよ」
確かにギヴリスが指さす箇所には、色とりどりの紙が飾られた緑の枝が描かれていた。
「月は関係ないのね」
「うん、ごめんね。『タナバタ』は月じゃなくって、この星の川のお話だよ」
川の様と思ったのは当たっていたらしい。
「この二人は恋人同士で、いつもはこの川が邪魔をしていて会う事が出来ないんだけれど、年に一度の『タナバタ』の晩だけは会う頃が出来るんだって」
そう言うギヴリスの声が、僅かに沈んだのに気が付いた。
きっと、ずっとずーーーっと昔に失った、自身の恋人を思い出している。
気付かぬ振りで言葉を投げた。
「で、ササとこの紙を用意すればいいの?」
「ああ、うん! それで、皆にお願いごとを書いてもらって」
パッと嬉しそうな顔に戻って、彼が言った。
「わかったわ。お団子はいらないのね?」
わざとそう言ってみせると、今度は苦い顔になった。
「うーん、残念だけど、タナバタにお団子を食べる習慣はないみたいだね」
ああ、そうか。ギヴリスが食べたいのか。
そう気付くとなんだかおかしくなった。
「お団子を食べる習慣じゃないって事は、お団子以外でもいいのよね。じゃあ、今度来る時には何か持ってくるね」
「本当!? 僕、マフィンがいいなぁ」
「またそれなんだ? ギヴリスはマフィンが好きだね」
「そんな事ないよ。マフィン以外のお菓子も好きだからね」
そうやって恥ずかしそうに笑う彼の姿を見て、いつかこんな空気の重い神殿の奥ではなく、夜の空が見える美しい場所で、皆と一緒に、好きなお菓子を食べながら笑って過ごせる。そんな時が来ればいいのにと、そう思った。
* * *
リリアン「と言う訳で、皆さんこの紙に願い事を書いて下さいねーー」
シアン「……すまん、リリアン。イマイチ話がわからなかった。デニス、わかったか?」
デニス「いや…… えっと、神の国の行事がどうとか。あと団子がどうとか?」
リリ「あ! 今回はお団子は関係ないそうですーー」
タングス「主が言ってたんでしょ。僕、書くよー」
シャーメ「おねーちゃん、これって沢山書いていいの??」
リリ「えーーっと(聞いてないわね……)、いいんじゃないかな?」
シャ「わーい」
カイル「ギヴ……じゃない、その神様が願いを叶えてくれるって事?」
リリ「ううん。叶いますようにーってお祈りするみたいな?」
カイ「何に? 神様に??」
リリ「あれっ?」
爺様「成したい事を主に叶えてもらったとしても、そこに価値はあるまい。自身で成す為の目標として願うのがよかろうて」
シア「ふむふむ」
デニ「なるほど。それなら書けるな……」
爺様「なので、シャーメ。書く事は一つにしておきなさい。欲張るような事ではないぞ」
シャ「……はーい……(シュン)」
* * *
<皆の願い事>
■デニス【もっと強くなって、『英雄』になる。あと彼女が欲しい】
シア「あー、こいつ相手の名前書かずに誤魔化してやがる」
デニ「うっせー」
シャ「えー? デニス、好きな人いるの?」
デニ「あーー、まあ、一応、な……」
シャ「……ふーーん」
■シアン【また■■■■■■■■■たい】
リリ「……?? なんですか、これ??」
シア「えっと、作者に塗りつぶされた。見せちゃダメらしい」
デニ「伏字みたいだな。おっさんの事だから、下品な事でも書いたんじゃないか?」
シア「うっせー! んなわけあるかよ!」
■シャーメ【おねーちゃんとお出掛けしたい】
タン「じゃあ、僕と旅の役割、交代する?」
シャ「違うのー 今の旅について行くんじゃなくて、また街でお買い物とかしたいの!」
タン「あ! 僕が行けなかった時のか。ズルい!」
シャ「あん時は女子会だったから、仕方ないでしょー」
■タングス【リリアンちにお泊りしたい】
シア「……お前らはさー、やっぱり俺じゃなくてリリアンがいいんだな」
タン「シアお兄ちゃんも好きだけどね」
シャ「でも、おねーちゃんの方が好きだもんねーー」
シア「本当お前ら正直だよな……ハハハ(乾いた笑い)」
カイル【もっと強くなる】
デニ「お、俺と同じか」
カイ「せめて、リリアンを守れるくらいには強くなりたいんだけどな」
シア(……それって無理じゃねえか?)
■リリアン【地図埋めがんばります!】
カイ「え? これ、お願いじゃないよね?」
リリ「目標って言われたから、ひとまず今はこれかなー?と(てへぺろ)」
本当の目的はここには書けないし、皆には明かせない。
緑の枝に願いを飾って、星空から見える場所に掲げた。
あの本の挿絵にあるような流れる川のような星空はここにはないけれど、川のしぶきのように散りばめられた星たちと二つの月が、見上げた夜空で美しく煌めいていた。
ドリフォロスとサテライト。ギヴリスから聞いた二つの月の名を、どこかで聞いた気がする事を、またふと思い出した。
====================
(メモ)
ギヴリス(#17)
(閑話1)
(#56)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。転生前は前・魔王討伐隊、『英雄』のアシュリー
・ギヴリス…リリアンを転生させた神。『黒の森の王』と呼ばれる獣人たちの神
・シアン…前・魔王討伐隊の一人。アシュリーとは討伐隊になる前からの付き合いがあり、ずっと彼女に想いを寄せていた。
・デニス…Sランクの実力を持つAランクの先輩冒険者。リリアンに好意を抱いている。
・タングス…仙狐(3本の尾を持つ白毛の狐)の兄妹の兄。前・魔王討伐隊たちとは顔見知り
・シャーメ…仙狐の兄妹の妹。二人とも20歳程度の人狐の姿になれる。
・カイル…リリアンの兄で、灰狼族の若き族長。銀の髪と尾を持つ。
(七夕企画ですので、ギヴリスに会う件などの若干の作品内フィクションがあります。さらに作品内の時期とは異なります。ご了承下さい)
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「でね、月にはウサギが居て、オモチを搗いているんだって」
ギヴリスが、肩に抱えた何かを振り下ろすような仕草で説明をしてくれる。
「オモチって?」
「米を搗いて作る食べ物だよ。このお団子もそうかな?」
そう言って、手元の本の挿絵を見せてくれた。
そこには大きな月が一つだけ描かれており、ギヴリスが言う通りに月の中にウサギも描かれている。
「月は一つなの?」
「うん。月が二つあるここと違って、月は一つしかないんだって」
挿絵の中で月を見上げる人たちの傍らには白い丸が積み上げられたお盆がある。ギヴリスが指差しているのはその白い丸たちだ。
「ふーーん、これ、茹で卵かと思った。で、これがササ?」
『お団子』に並んで描かれている植物を指して問う。それを見て、ギヴリスはあれ?と首を傾げた。
「……いや。これは、ススキだな……」
「ススキ?? これに願い事を書いた紙を付けるの??」
「……ごめんよ、リリアン。僕、間違えたみたいだ」
眉間に皺を寄せながらそう言うと、手元の本をパラパラとめくって何かを探し始めた。
ギヴリスは、私よりずーーっとずーーっと歳が上だ。どのくらい上かと言うと、もう数えきれないくらい。
神族……つまりは神様で、本当なら私がこんな風に気軽に言葉を交わすなんて出来ないような偉い存在で。
でもギヴリスたっての希望で、こうして友人の様に会話をしている。そんな時のギヴリスは神様をしていると思えない程に、ほんわかしてて、ちょっとおっちょこちょいで、どちらかと言うと可愛らしい。
見た目でも、私より背が高いのに威圧感みたいなものは全く無くて、それなりに整っている顔立ちなのにカッコいいってより穏やかな雰囲気で、黒い髪と瞳も怖いと感じるより素朴な風に見える。
今の、本にかじりつく様に背中を丸めている姿を、誰かに『神』だと紹介しても、誰も信じようとはしないだろう。
「ああ、あったあった」
そう言って、サッパリした笑顔で彼が見せてくれた挿絵には、確かにさっきの様に夜の空が描かれている。
でもそこにあるのは月の絵ではなく、キラキラと夜空を分断する川の様な星たちの群れ。その両側に綺麗な色の服を着た男女の姿が描かれている。
「で、これがササだよ」
確かにギヴリスが指さす箇所には、色とりどりの紙が飾られた緑の枝が描かれていた。
「月は関係ないのね」
「うん、ごめんね。『タナバタ』は月じゃなくって、この星の川のお話だよ」
川の様と思ったのは当たっていたらしい。
「この二人は恋人同士で、いつもはこの川が邪魔をしていて会う事が出来ないんだけれど、年に一度の『タナバタ』の晩だけは会う頃が出来るんだって」
そう言うギヴリスの声が、僅かに沈んだのに気が付いた。
きっと、ずっとずーーーっと昔に失った、自身の恋人を思い出している。
気付かぬ振りで言葉を投げた。
「で、ササとこの紙を用意すればいいの?」
「ああ、うん! それで、皆にお願いごとを書いてもらって」
パッと嬉しそうな顔に戻って、彼が言った。
「わかったわ。お団子はいらないのね?」
わざとそう言ってみせると、今度は苦い顔になった。
「うーん、残念だけど、タナバタにお団子を食べる習慣はないみたいだね」
ああ、そうか。ギヴリスが食べたいのか。
そう気付くとなんだかおかしくなった。
「お団子を食べる習慣じゃないって事は、お団子以外でもいいのよね。じゃあ、今度来る時には何か持ってくるね」
「本当!? 僕、マフィンがいいなぁ」
「またそれなんだ? ギヴリスはマフィンが好きだね」
「そんな事ないよ。マフィン以外のお菓子も好きだからね」
そうやって恥ずかしそうに笑う彼の姿を見て、いつかこんな空気の重い神殿の奥ではなく、夜の空が見える美しい場所で、皆と一緒に、好きなお菓子を食べながら笑って過ごせる。そんな時が来ればいいのにと、そう思った。
* * *
リリアン「と言う訳で、皆さんこの紙に願い事を書いて下さいねーー」
シアン「……すまん、リリアン。イマイチ話がわからなかった。デニス、わかったか?」
デニス「いや…… えっと、神の国の行事がどうとか。あと団子がどうとか?」
リリ「あ! 今回はお団子は関係ないそうですーー」
タングス「主が言ってたんでしょ。僕、書くよー」
シャーメ「おねーちゃん、これって沢山書いていいの??」
リリ「えーーっと(聞いてないわね……)、いいんじゃないかな?」
シャ「わーい」
カイル「ギヴ……じゃない、その神様が願いを叶えてくれるって事?」
リリ「ううん。叶いますようにーってお祈りするみたいな?」
カイ「何に? 神様に??」
リリ「あれっ?」
爺様「成したい事を主に叶えてもらったとしても、そこに価値はあるまい。自身で成す為の目標として願うのがよかろうて」
シア「ふむふむ」
デニ「なるほど。それなら書けるな……」
爺様「なので、シャーメ。書く事は一つにしておきなさい。欲張るような事ではないぞ」
シャ「……はーい……(シュン)」
* * *
<皆の願い事>
■デニス【もっと強くなって、『英雄』になる。あと彼女が欲しい】
シア「あー、こいつ相手の名前書かずに誤魔化してやがる」
デニ「うっせー」
シャ「えー? デニス、好きな人いるの?」
デニ「あーー、まあ、一応、な……」
シャ「……ふーーん」
■シアン【また■■■■■■■■■たい】
リリ「……?? なんですか、これ??」
シア「えっと、作者に塗りつぶされた。見せちゃダメらしい」
デニ「伏字みたいだな。おっさんの事だから、下品な事でも書いたんじゃないか?」
シア「うっせー! んなわけあるかよ!」
■シャーメ【おねーちゃんとお出掛けしたい】
タン「じゃあ、僕と旅の役割、交代する?」
シャ「違うのー 今の旅について行くんじゃなくて、また街でお買い物とかしたいの!」
タン「あ! 僕が行けなかった時のか。ズルい!」
シャ「あん時は女子会だったから、仕方ないでしょー」
■タングス【リリアンちにお泊りしたい】
シア「……お前らはさー、やっぱり俺じゃなくてリリアンがいいんだな」
タン「シアお兄ちゃんも好きだけどね」
シャ「でも、おねーちゃんの方が好きだもんねーー」
シア「本当お前ら正直だよな……ハハハ(乾いた笑い)」
カイル【もっと強くなる】
デニ「お、俺と同じか」
カイ「せめて、リリアンを守れるくらいには強くなりたいんだけどな」
シア(……それって無理じゃねえか?)
■リリアン【地図埋めがんばります!】
カイ「え? これ、お願いじゃないよね?」
リリ「目標って言われたから、ひとまず今はこれかなー?と(てへぺろ)」
本当の目的はここには書けないし、皆には明かせない。
緑の枝に願いを飾って、星空から見える場所に掲げた。
あの本の挿絵にあるような流れる川のような星空はここにはないけれど、川のしぶきのように散りばめられた星たちと二つの月が、見上げた夜空で美しく煌めいていた。
ドリフォロスとサテライト。ギヴリスから聞いた二つの月の名を、どこかで聞いた気がする事を、またふと思い出した。
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(メモ)
ギヴリス(#17)
(閑話1)
(#56)
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