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新しい生活
63 蜜の香/アラン
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◆登場人物紹介(既出のみ)
・アラン…ニールのお供兼「冒険者の先生」をしている騎士
・ニール…主人公リリアンの友人で、冒険者見習いとして活動している、貴族の少年
====================
最近、騎士団でひそかに噂になっている人物がいる。
私と同じく特別な任務についているらしい。出自については団長しか知らず、副団長ですら知らされていないとか。どうやら団長の遠縁の者らしいという噂が一番有力だ。
王都に来る前は東方に居たというので、おそらく優秀な者なのだろう。あの辺りは獣人の国と隣接している都合上、荒っぽいいざこざが起こる事も珍しくはない。その為、獣人に甘く見られない程に腕が立つ事、そして無暗に挑発などに乗らない分別がある事、柔軟な対応力がある事などが求められる。
噂の範囲は主に男連中の間だ。そして内容はその素性云々などではなく、その容姿や魅力についてで……つまり彼女は特別な関係を求める男たちの間で噂の的になっているのだ。
自分も全く興味を惹かれないかと言うとそれは嘘になる。しかし今恋人が居ないからと言って、砂糖に集る蟻の様な真似をするつもりもなかった。
あまり騎士団の訓練に参加する機会のない自分が、今日ここに居るのは本当に偶然だった。王城を訪れたのはニールの勉強会の為なのだが、思った以上に空き時間があり、それならばと訓練場に足を向けた。たまには参加しないと体が鈍ってしまう、その程度の理由だった。
訓練場に近づくと、いつもと違う皆の沸き方に気が付いた。
何組かの騎士たちが模擬戦をしているうちの一角……一番中庭に近い面の野次馬がやたらと多い。その人混みの所為で、その向こうで手合わせをしているはずの騎士の姿が全く見えない。
あの野次馬に混ざるのはどうにもみっともないと素通りをしようと思ったが、横目で見た群衆の中に副団長の姿を見つけた。それなら話が変わるだろう。副団長に挨拶をする為を装い、群衆の中に体を差し込んだ。
副団長はすぐに自分に気付いて声を掛けてきた。
「よぉ、来ていたのか」
そう言いながら顎をくいっと動かし、訓練場の方を見る様に促す。
「彼女の事は知っているか?」
そう言われ、群衆の中心で剣を構えている二人に視線を向ける。すぐに副団長が見せようとしたのが、件の女性騎士の事だとわかった。
これは…… 噂になるのも頷ける。すらりとしたバランスの良いスタイル。流れるような長い黒髪。そして整った顔立ちに切れ長の力強い瞳。
どうしても荒っぽい雰囲気になる事の多い訓練場の片隅に、まるでここにだけ花が咲いた様だ。
その目は相手の騎士をまるで睨むように、真っすぐ見据えている。美しいがキツそうな女性だと、そう思った。
しかしひとたび動き出すと、その戦い方に目を奪われた。剣を振る動作には若干の荒々しさが見えるが、決して無駄があるわけではない。むしろその動きに、相手の騎士が翻弄されているようにも見える。
何度かのやり取りの末に、相手の騎士の剣が彼女の剣により振り払われた。
「そこまでだ」
副団長が声をかけると、彼女がちらと視線をこちらに向け――
明らかに自分を見た。
が、それもほんの僅かな時で、すぐに視線を正面の騎士に移すと、声を掛け合いながら互いに手を取る。そして副団長に一礼をすると、彼女はそのまま訓練場から出て行ってしまった。
周囲から惜しむ声があがった。どうやらこの群衆の殆どの者が彼女目当てだったようだ。
「彼女が王城の訓練場に来るのは珍しいな。おそらくケヴィン様の護衛で来たのだろうが」
副団長が私に聞かせるように言った。
どうやら彼女は先王ケヴィン様のお眼鏡に敵ったらしく、よくケヴィン様について護衛をしていると、同僚騎士がそんな話をしていたのを思い出した。その同僚もどうやら彼女の事を気に掛けているらしいのだが。
* * *
ケヴィン様の護衛で王城に居るという事は、なるほどここに彼女が居るのも当然だろう。
特別な任についていて、普段騎士団に出入りする機会があまりない私が、こんな形で噂の主と隣に並ぶ事になるとは…… 他人から見たらなんて幸運な男だとでも思われるのだろうか。
勉強会が行われる部屋で我々護衛騎士がする事と言えば、こうして部屋の後ろに控えているくらいだ。
彼女の隣に並んだのはわざわざ狙った訳ではない。自分の主は従兄殿たちと出来るだけ顔を合わせたくない為、いつもギリギリに入室する様にしている。その後から勉強会を見学に来たケヴィン様が来られて王子たちの後方に座すると、その護衛騎士は順の通りに自然に私の隣に立つ形になった。
勉強会では王家の歴史や王族としての役割についてが、教師の口から語られている。普段なら主の勉強に対する姿勢を、穴の開く程に眺めているのだが、いつもとは違う隣の光景に何と無しに気持ちの矛先が持っていかれていた。
「……申し訳ありません」
隣に立つ彼女がこっそりと小声でそう言うのが聞こえた。いやしかし、諫められるのならまだしも、自分には彼女に謝られる覚えはない。
「どうかされましたか?」
顔の向きは変えずに、視線だけ彼女の方に向けて尋ねた。
「いや。こちらを気にされている様なので…… 不快な思いをさせてしまっているのではないかと……」
思いがけない言葉が彼女の口から出た。不快だなんてそんな感情に思い当たる事由は全くない。
「いいえ全くそのような事はありませんが。何か心当たりでも?」
流石に彼女の方に少し顔を向けると、彼女も目立たぬ程度に僅かにこちらに顔を向け、目を伏せた。
「それなら良いのですが…… 先程少し体を動かして、汗をかいたもので……」
そう言うと、その美しい顔が恥じる様に曇った。汗の臭いを気にしているという事か。しかしそれを感じる事も全く無いというのに。
「汗を拭いてくれば良かったのですが、つい手合わせに夢中になってしまってその時間が取れず。また王城にも不慣れなもので、水場の場所がわからなかったのです」
「よろしければこの後ご案内しましょうか?」
「いいのですか? お忙しいのでは?」
「そのくらいの時間なら、私の主も許してくれるでしょう」
そう言ってニールの方を見る。
「ニコラス様、ですか?」
「ご存じでしたか」
「リリス」
声を抑えていたつもりだが、少し前に座っているケヴィン様には聞こえていたらしい。
「申し訳ありません」
低頭する彼女に、振り向いた先王は銀の長い顎髭を撫でながら優しく微笑まれた。
「咎めている訳ではない。汗を流したいのなら、今のうちに行ってくると良い」
「しかし、今は……」
「この部屋には他の騎士もいる。今なら二人くらい抜けても構わぬ。後程ニコラスには私から言っておく。よろしく頼むぞ、アラン」
* * *
訓練場で見かけた時には、ややキツそうな女性だと思ったが、話をしてみるとそれが間違いであった事が分かった。但し自分に厳しいタイプである事には違いない様だ。
多様な武器に精通しており、冒険者としての経験もあるようで、それもあってか話が分かりあえるところが多かった。
彼女がシャワーを浴びているのを待つ間、訓練場での彼女の立ち姿が自然に浮かんできた。しばらくして出てきた彼女はまだ上着を着ておらず、その引き締まったすらりとした腕が、肩から露わになっており、その体つきでいかに彼女が地道にしっかりと鍛えているのかが窺えた。
訓練場で見たあの腕前といい…… 容姿だけではない美しさをも兼ね持つ女性だと、そう思った。
美しい花であれば蝶が集まるのは当然の事だろう。自分の求める蜜がそこに香っている事を、うっすらと感じていた。
====================
(メモ)
勉強会、従兄弟たち(#37)
(#20)
(#26)
(#55)
・アラン…ニールのお供兼「冒険者の先生」をしている騎士
・ニール…主人公リリアンの友人で、冒険者見習いとして活動している、貴族の少年
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最近、騎士団でひそかに噂になっている人物がいる。
私と同じく特別な任務についているらしい。出自については団長しか知らず、副団長ですら知らされていないとか。どうやら団長の遠縁の者らしいという噂が一番有力だ。
王都に来る前は東方に居たというので、おそらく優秀な者なのだろう。あの辺りは獣人の国と隣接している都合上、荒っぽいいざこざが起こる事も珍しくはない。その為、獣人に甘く見られない程に腕が立つ事、そして無暗に挑発などに乗らない分別がある事、柔軟な対応力がある事などが求められる。
噂の範囲は主に男連中の間だ。そして内容はその素性云々などではなく、その容姿や魅力についてで……つまり彼女は特別な関係を求める男たちの間で噂の的になっているのだ。
自分も全く興味を惹かれないかと言うとそれは嘘になる。しかし今恋人が居ないからと言って、砂糖に集る蟻の様な真似をするつもりもなかった。
あまり騎士団の訓練に参加する機会のない自分が、今日ここに居るのは本当に偶然だった。王城を訪れたのはニールの勉強会の為なのだが、思った以上に空き時間があり、それならばと訓練場に足を向けた。たまには参加しないと体が鈍ってしまう、その程度の理由だった。
訓練場に近づくと、いつもと違う皆の沸き方に気が付いた。
何組かの騎士たちが模擬戦をしているうちの一角……一番中庭に近い面の野次馬がやたらと多い。その人混みの所為で、その向こうで手合わせをしているはずの騎士の姿が全く見えない。
あの野次馬に混ざるのはどうにもみっともないと素通りをしようと思ったが、横目で見た群衆の中に副団長の姿を見つけた。それなら話が変わるだろう。副団長に挨拶をする為を装い、群衆の中に体を差し込んだ。
副団長はすぐに自分に気付いて声を掛けてきた。
「よぉ、来ていたのか」
そう言いながら顎をくいっと動かし、訓練場の方を見る様に促す。
「彼女の事は知っているか?」
そう言われ、群衆の中心で剣を構えている二人に視線を向ける。すぐに副団長が見せようとしたのが、件の女性騎士の事だとわかった。
これは…… 噂になるのも頷ける。すらりとしたバランスの良いスタイル。流れるような長い黒髪。そして整った顔立ちに切れ長の力強い瞳。
どうしても荒っぽい雰囲気になる事の多い訓練場の片隅に、まるでここにだけ花が咲いた様だ。
その目は相手の騎士をまるで睨むように、真っすぐ見据えている。美しいがキツそうな女性だと、そう思った。
しかしひとたび動き出すと、その戦い方に目を奪われた。剣を振る動作には若干の荒々しさが見えるが、決して無駄があるわけではない。むしろその動きに、相手の騎士が翻弄されているようにも見える。
何度かのやり取りの末に、相手の騎士の剣が彼女の剣により振り払われた。
「そこまでだ」
副団長が声をかけると、彼女がちらと視線をこちらに向け――
明らかに自分を見た。
が、それもほんの僅かな時で、すぐに視線を正面の騎士に移すと、声を掛け合いながら互いに手を取る。そして副団長に一礼をすると、彼女はそのまま訓練場から出て行ってしまった。
周囲から惜しむ声があがった。どうやらこの群衆の殆どの者が彼女目当てだったようだ。
「彼女が王城の訓練場に来るのは珍しいな。おそらくケヴィン様の護衛で来たのだろうが」
副団長が私に聞かせるように言った。
どうやら彼女は先王ケヴィン様のお眼鏡に敵ったらしく、よくケヴィン様について護衛をしていると、同僚騎士がそんな話をしていたのを思い出した。その同僚もどうやら彼女の事を気に掛けているらしいのだが。
* * *
ケヴィン様の護衛で王城に居るという事は、なるほどここに彼女が居るのも当然だろう。
特別な任についていて、普段騎士団に出入りする機会があまりない私が、こんな形で噂の主と隣に並ぶ事になるとは…… 他人から見たらなんて幸運な男だとでも思われるのだろうか。
勉強会が行われる部屋で我々護衛騎士がする事と言えば、こうして部屋の後ろに控えているくらいだ。
彼女の隣に並んだのはわざわざ狙った訳ではない。自分の主は従兄殿たちと出来るだけ顔を合わせたくない為、いつもギリギリに入室する様にしている。その後から勉強会を見学に来たケヴィン様が来られて王子たちの後方に座すると、その護衛騎士は順の通りに自然に私の隣に立つ形になった。
勉強会では王家の歴史や王族としての役割についてが、教師の口から語られている。普段なら主の勉強に対する姿勢を、穴の開く程に眺めているのだが、いつもとは違う隣の光景に何と無しに気持ちの矛先が持っていかれていた。
「……申し訳ありません」
隣に立つ彼女がこっそりと小声でそう言うのが聞こえた。いやしかし、諫められるのならまだしも、自分には彼女に謝られる覚えはない。
「どうかされましたか?」
顔の向きは変えずに、視線だけ彼女の方に向けて尋ねた。
「いや。こちらを気にされている様なので…… 不快な思いをさせてしまっているのではないかと……」
思いがけない言葉が彼女の口から出た。不快だなんてそんな感情に思い当たる事由は全くない。
「いいえ全くそのような事はありませんが。何か心当たりでも?」
流石に彼女の方に少し顔を向けると、彼女も目立たぬ程度に僅かにこちらに顔を向け、目を伏せた。
「それなら良いのですが…… 先程少し体を動かして、汗をかいたもので……」
そう言うと、その美しい顔が恥じる様に曇った。汗の臭いを気にしているという事か。しかしそれを感じる事も全く無いというのに。
「汗を拭いてくれば良かったのですが、つい手合わせに夢中になってしまってその時間が取れず。また王城にも不慣れなもので、水場の場所がわからなかったのです」
「よろしければこの後ご案内しましょうか?」
「いいのですか? お忙しいのでは?」
「そのくらいの時間なら、私の主も許してくれるでしょう」
そう言ってニールの方を見る。
「ニコラス様、ですか?」
「ご存じでしたか」
「リリス」
声を抑えていたつもりだが、少し前に座っているケヴィン様には聞こえていたらしい。
「申し訳ありません」
低頭する彼女に、振り向いた先王は銀の長い顎髭を撫でながら優しく微笑まれた。
「咎めている訳ではない。汗を流したいのなら、今のうちに行ってくると良い」
「しかし、今は……」
「この部屋には他の騎士もいる。今なら二人くらい抜けても構わぬ。後程ニコラスには私から言っておく。よろしく頼むぞ、アラン」
* * *
訓練場で見かけた時には、ややキツそうな女性だと思ったが、話をしてみるとそれが間違いであった事が分かった。但し自分に厳しいタイプである事には違いない様だ。
多様な武器に精通しており、冒険者としての経験もあるようで、それもあってか話が分かりあえるところが多かった。
彼女がシャワーを浴びているのを待つ間、訓練場での彼女の立ち姿が自然に浮かんできた。しばらくして出てきた彼女はまだ上着を着ておらず、その引き締まったすらりとした腕が、肩から露わになっており、その体つきでいかに彼女が地道にしっかりと鍛えているのかが窺えた。
訓練場で見たあの腕前といい…… 容姿だけではない美しさをも兼ね持つ女性だと、そう思った。
美しい花であれば蝶が集まるのは当然の事だろう。自分の求める蜜がそこに香っている事を、うっすらと感じていた。
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(メモ)
勉強会、従兄弟たち(#37)
(#20)
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