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新しい生活
58 狩りの後のご馳走/ニール
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◆登場人物紹介(既出のみ)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。前世では冒険者Sランクの人間の剣士だった。
・デニス…西の冒険者ギルドに所属する、Aランクの先輩冒険者。リリアンに好意を抱いている。
・シアン…前・魔王討伐隊の一人で、前『英雄』アシュリーの『サポーター』。デニスの兄貴分
・ニール…冒険者見習いとして活動している、貴族の少年
・アラン…デニスの後輩の冒険者。騎士団に所属しながら、ニールの「冒険者の先生」をしている。
・マイルズ…西の冒険者ギルドのギルドマスター
====================
あの晩、デニスさんがリリアンの家に行って、てっきり…… つまりは二人はそういう関係になって…… 付き合ってる事になるんだろうなって思ってた。
でも次の日に会った二人は、どこも変わった様子もなくいつも通りで。どういう事だかわからなくて、俺とアランとで顔を見合わせていた。
俺らが何か言いたげに見ていた事に気付いたのか、デニスさんがぽそっと「あー…… 何もなかったし、今までと変わんねえよ」と言った。その言葉で少なくとも二人は恋人同士じゃないし、『獣使い』も取得出来なかったんだと、そう思った。
そんな感じで何日かが過ぎ、昨日の晩に何か感づいたらしいシアンさんがデニスさんを問い詰めて、デニスさんがリリアンの事が本気で好きなんだという事を聞き出した。そして何も言えてすらいないのだと。
顔を赤くさせながら半分怒ったように話すデニスさんと、そんなデニスさんを揶揄っているシアンさんを見ながら、アランが「意外でしたね」と俺にだけ聞こえる声で言った。
うん。でもリリアンはデニスさんの事はなんとも思ってなさそうだよな。こないだミリアさんと、デニスさんの好きな人の話とかしてたし。
えーっと…… とりあえずは、これからリリアンにあんまり馴れ馴れしくするのはちょっと控えた方がいいのか? でも俺らは友達なんだし、今までみたいに仲良くするのは良いんだよな?
* * *
俺らが倒した大量のオークを冒険者ギルドに持ち込むと、ギルマスのマイルズさんは驚きながらも半分呆れたような顔をした。
「……まあ、確かにシアンとデニスの二人がいりゃあ、このくらいは訳無いだろうとは思ったがなあ……」
アランが教えてくれたけど、デニスさんは途中から一度に6頭を相手にしていたらしい。俺は自分の目の前のを相手にするのがいっぱいいっぱいで、周りを見る余裕なんか殆どなかった。
でも、アランが言うにはリリアンも一人で3頭を相手にしていたんだって。『獣使い』の効果なんじゃないかってアランは言っていたけど、すげえよな…… 俺と歳は一つしか変わらないし、この間まで俺と一緒の見習いだったのに。アランも驚いたそうだ。
そしてシアンさんはもっともっと凄かった。そしてカッコ良かった。
先駆けのオークを一撃で倒した後、まるで軽くステップを踏むようにオークの大群に突っ込んで行った。その後の事は、俺がオークの相手に手いっぱいであまり見れなかったけど…… 途中でちらっとだけ見えたシアンさんは、振り払ったオークの群れの真ん中で一人立っていて、その背中がすげーカッコ良かった。
俺もそのうち、あんな風な男になれるんだろうか……
オークの山はかなりの金額の報酬金になった。こういったクエストの報酬金は低めに設定されているけど、数が多いのでそれだけ大金になったらしい。
それと別に、各自に1頭ずつのオークを分配して、オークキングは『樫の木亭』に持ち込む事にした。
持ち込んだオークキングは、いつもの様に早速『樫の木亭』の本日のおススメメニューになった。オークキングは普通のオークよりもずっと脂と旨味がのっていて、ミノタウロス程じゃないけど高級食材の一つなんだそうだ。
その高級食材の料理が、今日は幾つもテーブルに並べられている。
定番のジンジャーソテーは脂も旨味もしっかりで、生姜の匂いが食欲をそそる。いくらでも食べられそうだ。
揚げたてて切り口から湯気を上げているオークキングカツは、敢えて分厚く切ったロース肉をじっくりと揚げてあるんだそうだ。こんな分厚いカツは見た事がなくてビックリした。
粒マスタードを使ったソースが掛かったスペアリブのグリルにはマッシュポテトが添えてある。これもエールに良く合うと、シアンさんとデニスさんが嬉しそうだ。
茹でた薄切りオーク肉がたっぷりのったサラダはリリアンの主張で作ってもらった物で、ちゃんと皆も野菜を食べるようにと彼女の手で既に取り分けられている。
さらにバーベキューソースが掛かった串焼肉が山と積まれた皿がテーブルに並べられた。
並んだ料理に舌鼓を打ちながら、思い出した様にデニスさんが話し出した。
「そういや、おっさんには貴族がらみの面倒とかなかったのか?」
「面倒ってどんなだ?」
シアさんはそう答えると、フォークで持っていたカツを一口で頬張った。俺も真似をしようとカツにフォークを刺すと、サクッという音とともにジワリと滲みだした肉汁が、口に運ぶ前にテーブルにこぼれた。
「おっさん、ずっと独身じゃんか。貴族の娘に求婚されたりの面倒もあったんじゃねえかなと思って」
「ああー、そういうのは嫌んなる程あったぞ」
Sランクの冒険者はとてもモテるんだそうだ。将来『英雄』になれそうな冒険者は、その名声欲しさの連中の娘の婿候補にと狙われる。貴族のお嬢様やら、町の有力者の娘やらの婚約者になれと、権力を盾にされる事もあるらしい。
つい先日、デニスさんにもそんな厄介事があったばかりで、その事を言ってるんだとは、すぐにわかった。
「そん時、どうやって断ってたんだ?」
「ああー…… 俺がSランクになった頃にはアッシュが一緒だったからなあ。全部アッシュに押し付けてたな」
「へ? ……押し付けてって?」
「彼女に勝ってみせろって、そう言ってたんだよ。そうしたら代理の戦士を寄越して来たなあ。でもそこいらのヤツにアッシュが負けるわけないからな」
アッシュって、前『英雄』のアシュリー様の事だよな? 彼女は同じ『英雄』仲間のメルヴィン様の恋人だったはずだけど……
二人が話すのを眺めていると、その向こうのリリアンが何故かビックリした様な顔をしているのに気付いた。彼女は俺の視線に気付くと、誤魔化すように苦笑いをした。どうしたんだろう?
オークキングが『樫の木亭』に持ち込まれたと言う話がどこからか広まったらしく、気付けば客が続々と入ってきて、店が大分賑わっていた。手伝いが必要な時には、早い時間はリリアンが居るときにはやってもらって、遅い時間を俺が手伝う事になっている。
リリアンが「ちょっと手伝ってきますねー」と言って席を立った。
====================
(メモ)
あの晩(#51、52)
昨日の晩(#56)
Sランクはモテる(#30)
(#32)
(Ep.8)
・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。前世では冒険者Sランクの人間の剣士だった。
・デニス…西の冒険者ギルドに所属する、Aランクの先輩冒険者。リリアンに好意を抱いている。
・シアン…前・魔王討伐隊の一人で、前『英雄』アシュリーの『サポーター』。デニスの兄貴分
・ニール…冒険者見習いとして活動している、貴族の少年
・アラン…デニスの後輩の冒険者。騎士団に所属しながら、ニールの「冒険者の先生」をしている。
・マイルズ…西の冒険者ギルドのギルドマスター
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あの晩、デニスさんがリリアンの家に行って、てっきり…… つまりは二人はそういう関係になって…… 付き合ってる事になるんだろうなって思ってた。
でも次の日に会った二人は、どこも変わった様子もなくいつも通りで。どういう事だかわからなくて、俺とアランとで顔を見合わせていた。
俺らが何か言いたげに見ていた事に気付いたのか、デニスさんがぽそっと「あー…… 何もなかったし、今までと変わんねえよ」と言った。その言葉で少なくとも二人は恋人同士じゃないし、『獣使い』も取得出来なかったんだと、そう思った。
そんな感じで何日かが過ぎ、昨日の晩に何か感づいたらしいシアンさんがデニスさんを問い詰めて、デニスさんがリリアンの事が本気で好きなんだという事を聞き出した。そして何も言えてすらいないのだと。
顔を赤くさせながら半分怒ったように話すデニスさんと、そんなデニスさんを揶揄っているシアンさんを見ながら、アランが「意外でしたね」と俺にだけ聞こえる声で言った。
うん。でもリリアンはデニスさんの事はなんとも思ってなさそうだよな。こないだミリアさんと、デニスさんの好きな人の話とかしてたし。
えーっと…… とりあえずは、これからリリアンにあんまり馴れ馴れしくするのはちょっと控えた方がいいのか? でも俺らは友達なんだし、今までみたいに仲良くするのは良いんだよな?
* * *
俺らが倒した大量のオークを冒険者ギルドに持ち込むと、ギルマスのマイルズさんは驚きながらも半分呆れたような顔をした。
「……まあ、確かにシアンとデニスの二人がいりゃあ、このくらいは訳無いだろうとは思ったがなあ……」
アランが教えてくれたけど、デニスさんは途中から一度に6頭を相手にしていたらしい。俺は自分の目の前のを相手にするのがいっぱいいっぱいで、周りを見る余裕なんか殆どなかった。
でも、アランが言うにはリリアンも一人で3頭を相手にしていたんだって。『獣使い』の効果なんじゃないかってアランは言っていたけど、すげえよな…… 俺と歳は一つしか変わらないし、この間まで俺と一緒の見習いだったのに。アランも驚いたそうだ。
そしてシアンさんはもっともっと凄かった。そしてカッコ良かった。
先駆けのオークを一撃で倒した後、まるで軽くステップを踏むようにオークの大群に突っ込んで行った。その後の事は、俺がオークの相手に手いっぱいであまり見れなかったけど…… 途中でちらっとだけ見えたシアンさんは、振り払ったオークの群れの真ん中で一人立っていて、その背中がすげーカッコ良かった。
俺もそのうち、あんな風な男になれるんだろうか……
オークの山はかなりの金額の報酬金になった。こういったクエストの報酬金は低めに設定されているけど、数が多いのでそれだけ大金になったらしい。
それと別に、各自に1頭ずつのオークを分配して、オークキングは『樫の木亭』に持ち込む事にした。
持ち込んだオークキングは、いつもの様に早速『樫の木亭』の本日のおススメメニューになった。オークキングは普通のオークよりもずっと脂と旨味がのっていて、ミノタウロス程じゃないけど高級食材の一つなんだそうだ。
その高級食材の料理が、今日は幾つもテーブルに並べられている。
定番のジンジャーソテーは脂も旨味もしっかりで、生姜の匂いが食欲をそそる。いくらでも食べられそうだ。
揚げたてて切り口から湯気を上げているオークキングカツは、敢えて分厚く切ったロース肉をじっくりと揚げてあるんだそうだ。こんな分厚いカツは見た事がなくてビックリした。
粒マスタードを使ったソースが掛かったスペアリブのグリルにはマッシュポテトが添えてある。これもエールに良く合うと、シアンさんとデニスさんが嬉しそうだ。
茹でた薄切りオーク肉がたっぷりのったサラダはリリアンの主張で作ってもらった物で、ちゃんと皆も野菜を食べるようにと彼女の手で既に取り分けられている。
さらにバーベキューソースが掛かった串焼肉が山と積まれた皿がテーブルに並べられた。
並んだ料理に舌鼓を打ちながら、思い出した様にデニスさんが話し出した。
「そういや、おっさんには貴族がらみの面倒とかなかったのか?」
「面倒ってどんなだ?」
シアさんはそう答えると、フォークで持っていたカツを一口で頬張った。俺も真似をしようとカツにフォークを刺すと、サクッという音とともにジワリと滲みだした肉汁が、口に運ぶ前にテーブルにこぼれた。
「おっさん、ずっと独身じゃんか。貴族の娘に求婚されたりの面倒もあったんじゃねえかなと思って」
「ああー、そういうのは嫌んなる程あったぞ」
Sランクの冒険者はとてもモテるんだそうだ。将来『英雄』になれそうな冒険者は、その名声欲しさの連中の娘の婿候補にと狙われる。貴族のお嬢様やら、町の有力者の娘やらの婚約者になれと、権力を盾にされる事もあるらしい。
つい先日、デニスさんにもそんな厄介事があったばかりで、その事を言ってるんだとは、すぐにわかった。
「そん時、どうやって断ってたんだ?」
「ああー…… 俺がSランクになった頃にはアッシュが一緒だったからなあ。全部アッシュに押し付けてたな」
「へ? ……押し付けてって?」
「彼女に勝ってみせろって、そう言ってたんだよ。そうしたら代理の戦士を寄越して来たなあ。でもそこいらのヤツにアッシュが負けるわけないからな」
アッシュって、前『英雄』のアシュリー様の事だよな? 彼女は同じ『英雄』仲間のメルヴィン様の恋人だったはずだけど……
二人が話すのを眺めていると、その向こうのリリアンが何故かビックリした様な顔をしているのに気付いた。彼女は俺の視線に気付くと、誤魔化すように苦笑いをした。どうしたんだろう?
オークキングが『樫の木亭』に持ち込まれたと言う話がどこからか広まったらしく、気付けば客が続々と入ってきて、店が大分賑わっていた。手伝いが必要な時には、早い時間はリリアンが居るときにはやってもらって、遅い時間を俺が手伝う事になっている。
リリアンが「ちょっと手伝ってきますねー」と言って席を立った。
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(メモ)
あの晩(#51、52)
昨日の晩(#56)
Sランクはモテる(#30)
(#32)
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