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猫と先輩
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「にゃあにゃあ」と、目の前の可愛い生き物が鳴いている。
鳴いているのは猫ではない。そっぽを向いた猫の気を引こうと一生懸命になっている桂木先輩だ。
桂木先輩は同じ職場の先輩だ。俺だけでなく、彼女に惚れている男は他にも多い。仕事もできるクールな美人。モテるのは当然だろう。
なのだが……
どうもそれは、俺を含む周りの連中が作り上げた、勝手なイメージだったらしい。
いや、仕事が出来る事と美人な事には間違いない。でも、今俺の目の前にいる彼女からは、クールの『ク』の字も見えてはこない。
だからといって、幻滅するわけはない。むしろ他のヤツらは見たことが無いだろう可愛い姿を見ることができて、俺は彼女に四度惚れしている。
俺と桂木先輩はただの仕事仲間、のはずだ。
たまたま仕事で一緒に組む事になり、その時の他愛のない会話から休日に一緒にパフェを食べ、さらにその日に見かけた猫カフェに二人で来ることになっただけで。
別に友達同士ってわけでもなければ恋人同士でもないんだ。いいか、調子にのって己惚れるんじゃねえぞと己に釘を刺す。
それにしても、先輩は本当に見事なまでに猫にフラれまくっている。
今も先輩は猫じゃらしを両手に持って、ゆらゆらと揺らせて見せている。でも何故か猫たちは先輩に近づこうともしない。
先程まで目の前に居た茶トラはふんっと面白くなさそうに首を振るとあちらに行ってしまった。先輩は次にアメショに目をつけたようだが、こいつも先輩をチラ見しただけで今は大きなあくびをしている。
俺が猫だったら、真っ先に先輩にすり寄るのに。なんてもったいない……
あの膝に跳び乗れば、先輩は俺の事を嬉しそうに抱き上げてくれるだろう。きっと両の腕で優しくぎゅーっと抱きしめて、あの柔らかい胸に……
そう思いながら先輩の胸元につい視線を向けてしまった。床にぺたんと座り込み、猫の目線に身を屈めている彼女の服の襟ぐりから、何かのレースがちらりと見えて、視線が釘付けになった。
今日の目的地が猫カフェだからだろう。今日の先輩は動きやすくすっきりとしたスラックス姿だ。
スラックス姿は職場でもよく見かけている。でも今日の服装はそれとはちょっと違う。合わせるシャツも、飾りなどがあまりついていないデザインのもので。それはいいんだが、襟ぐりが涼しげに大きく空いていて、それが俺には目の得……いや、目の毒だ。
そんな邪な俺の思いを知るはずもない先輩は、今度は左手にいる白猫に向きを変えて、またぱたぱたと猫じゃらしを振ってみせる。そんな先輩の努力も虚しく、白猫もそっぽを向いたままだ。
とその時、先輩の向かいで座り込んでいる俺の背中を何かが叩いた。そのまま肩に重さを感じ、何事かと振り向こうとした俺の顔の横からにゅっと猫が首を伸ばした。
どうやら俺の肩に飛び乗った猫が、桂木先輩の手元のおやつを気にしているようだ。でも今一歩踏み出すのを躊躇している。
桂木先輩もそれに気付いてこちらを見た。俺……いや、俺の肩に乗る猫に向けて、優しく微笑む。
「にゃあ? おいでーー」
その言葉に息をのむ。
いいや、勘違いするなよ、俺。
呼ばれているのは俺じゃないんだ。肩に乗った猫だからなと、自分にキツく言い聞かせる。
どうやら猫は迷っているようで、俺の肩の上で足踏みをしている。
どうしようか迷う猫に……いや俺に……いやいや猫に向かって、四つん這いになった先輩が、まるで猫のようにゆっくりと近づいて来て……
俺のすぐ目の前に先輩の顔が来る。ふうわりと彼女のいい匂いがこちらまで漂ってくる。
この距離じゃあ、俺の心臓の音が先輩にまで聞こえてしまいそうだ。
「せ、せ、せ…… 先輩?」
「にゃあ?」
つい猫語で返してきた先輩の言葉に、肩の上の猫がにゃーと応えた。
* * *
あれから桂木先輩は俺に寄ってきた猫を愛でて愛でて愛でまくった。
何故か先輩に近寄ろうともしない猫たちは、俺の背中や膝には図々しく無遠慮に登ってくる。その状態でなら、猫たちは彼女が撫でる手にゴロゴロと喉を鳴らした。
その間俺はというと、猫を愛でる為とは言え俺の隣にぴったりと座って身を寄せてくる先輩の、触れる肩やら、髪のいい匂いやら、襟ぐりから覗く白い肌やらの魅力に耐えるので必死だった。
上機嫌な先輩と、カフェから外に出る階段を下る。
猫カフェっていいもんだなぁ。先輩がこんなに喜ぶのなら、俺の為……いいや、先輩の為に、また来るのもいいかもしれない。
「それにしても、どうして安藤くんのところにばかり、猫が寄っていくのかしらね??」
階段の最後の一段を、ステップを踏むように軽やかに下りた先輩が、こちらを振り向きながら言った。
「あー、実家で猫飼ってるからっすかねー」
「猫、飼っているの? いいなぁ、羨ましいー」
「写真なら――」
うちに帰ればありますよと、言おうとして口を噤んだ。
いけないいけない。また余計な事を言ってしまうところだった。これじゃまるで、彼女を部屋に誘おうとしてるみたいじゃないか。
いや、桂木先輩が俺の部屋に来るのが嫌なわけではない。でもそんな事があったら、俺は今日のような魅力に抗える自信がない。
「猫ちゃんの写真? 見たいなぁーー」
「あ……ああ、うん。家に帰ったら何枚か送りますね」
楽しみにしてるねと、先輩はそう言ってニッコリと笑った。
* * *
猫カフェで過ごしただけなので、まだ日は高い。この後にまたパフェを……とも思ったが、いや今まで居た猫カフェも一応はカフェだったしなぁと思い直す。となると、カラオケか映画にでも誘えればいいのだけれど……
「あのーー、先輩…… うん?」
見ると、先輩の視線はある映画のポスターに釘付けになっている。もしやあの映画に興味があるのか? これはチャンスじゃないのか!?
「あっ! その映画、前作が評判良かったヤツですよね! せっかくだから観て行きますか!?」
「ああ、うん。 観てみたいんだけど、私まだ『1』を観ていないのよ」
有名な俳優が出ている、世間ではイチオシのホラー映画だ。『2』だけでもストーリーがわかるという口コミだけど、そりゃあ出来るなら『1』から観たいよなぁ。
「レンタルで借りれば観れるかなぁ?」
「それならこの上映に合わせて、『1』が無料配信していましたよ」
「はいしん?」
「ああ、えーっと…… パソコンで映画が観れるんですよ」
「そっかー 私、自宅にはパソコン無いのよね。スマホでも観られるかしら?」
「観れますけど、色々登録とかしないといけないから、ちょっと面倒かも。うーん、俺んちならすぐに観せられるんですけど……」
そう言って、しまったと思った。
せっかくさっきは危ういところで留まったのに。一人暮らしの男の部屋に女性を誘うなんて、下心しかないと思われても仕方ない。
今日は変な事を言わないように、精一杯気をつけていたはずなのに、何をやっているんだ俺は……
「それじゃあさ」
先輩が嬉しそうな顔で俺の顔を見上げる。可愛い笑顔が目の前に来てドキリとした。
「今度の休み、安藤君の家に行ってもいいかな?」
鳴いているのは猫ではない。そっぽを向いた猫の気を引こうと一生懸命になっている桂木先輩だ。
桂木先輩は同じ職場の先輩だ。俺だけでなく、彼女に惚れている男は他にも多い。仕事もできるクールな美人。モテるのは当然だろう。
なのだが……
どうもそれは、俺を含む周りの連中が作り上げた、勝手なイメージだったらしい。
いや、仕事が出来る事と美人な事には間違いない。でも、今俺の目の前にいる彼女からは、クールの『ク』の字も見えてはこない。
だからといって、幻滅するわけはない。むしろ他のヤツらは見たことが無いだろう可愛い姿を見ることができて、俺は彼女に四度惚れしている。
俺と桂木先輩はただの仕事仲間、のはずだ。
たまたま仕事で一緒に組む事になり、その時の他愛のない会話から休日に一緒にパフェを食べ、さらにその日に見かけた猫カフェに二人で来ることになっただけで。
別に友達同士ってわけでもなければ恋人同士でもないんだ。いいか、調子にのって己惚れるんじゃねえぞと己に釘を刺す。
それにしても、先輩は本当に見事なまでに猫にフラれまくっている。
今も先輩は猫じゃらしを両手に持って、ゆらゆらと揺らせて見せている。でも何故か猫たちは先輩に近づこうともしない。
先程まで目の前に居た茶トラはふんっと面白くなさそうに首を振るとあちらに行ってしまった。先輩は次にアメショに目をつけたようだが、こいつも先輩をチラ見しただけで今は大きなあくびをしている。
俺が猫だったら、真っ先に先輩にすり寄るのに。なんてもったいない……
あの膝に跳び乗れば、先輩は俺の事を嬉しそうに抱き上げてくれるだろう。きっと両の腕で優しくぎゅーっと抱きしめて、あの柔らかい胸に……
そう思いながら先輩の胸元につい視線を向けてしまった。床にぺたんと座り込み、猫の目線に身を屈めている彼女の服の襟ぐりから、何かのレースがちらりと見えて、視線が釘付けになった。
今日の目的地が猫カフェだからだろう。今日の先輩は動きやすくすっきりとしたスラックス姿だ。
スラックス姿は職場でもよく見かけている。でも今日の服装はそれとはちょっと違う。合わせるシャツも、飾りなどがあまりついていないデザインのもので。それはいいんだが、襟ぐりが涼しげに大きく空いていて、それが俺には目の得……いや、目の毒だ。
そんな邪な俺の思いを知るはずもない先輩は、今度は左手にいる白猫に向きを変えて、またぱたぱたと猫じゃらしを振ってみせる。そんな先輩の努力も虚しく、白猫もそっぽを向いたままだ。
とその時、先輩の向かいで座り込んでいる俺の背中を何かが叩いた。そのまま肩に重さを感じ、何事かと振り向こうとした俺の顔の横からにゅっと猫が首を伸ばした。
どうやら俺の肩に飛び乗った猫が、桂木先輩の手元のおやつを気にしているようだ。でも今一歩踏み出すのを躊躇している。
桂木先輩もそれに気付いてこちらを見た。俺……いや、俺の肩に乗る猫に向けて、優しく微笑む。
「にゃあ? おいでーー」
その言葉に息をのむ。
いいや、勘違いするなよ、俺。
呼ばれているのは俺じゃないんだ。肩に乗った猫だからなと、自分にキツく言い聞かせる。
どうやら猫は迷っているようで、俺の肩の上で足踏みをしている。
どうしようか迷う猫に……いや俺に……いやいや猫に向かって、四つん這いになった先輩が、まるで猫のようにゆっくりと近づいて来て……
俺のすぐ目の前に先輩の顔が来る。ふうわりと彼女のいい匂いがこちらまで漂ってくる。
この距離じゃあ、俺の心臓の音が先輩にまで聞こえてしまいそうだ。
「せ、せ、せ…… 先輩?」
「にゃあ?」
つい猫語で返してきた先輩の言葉に、肩の上の猫がにゃーと応えた。
* * *
あれから桂木先輩は俺に寄ってきた猫を愛でて愛でて愛でまくった。
何故か先輩に近寄ろうともしない猫たちは、俺の背中や膝には図々しく無遠慮に登ってくる。その状態でなら、猫たちは彼女が撫でる手にゴロゴロと喉を鳴らした。
その間俺はというと、猫を愛でる為とは言え俺の隣にぴったりと座って身を寄せてくる先輩の、触れる肩やら、髪のいい匂いやら、襟ぐりから覗く白い肌やらの魅力に耐えるので必死だった。
上機嫌な先輩と、カフェから外に出る階段を下る。
猫カフェっていいもんだなぁ。先輩がこんなに喜ぶのなら、俺の為……いいや、先輩の為に、また来るのもいいかもしれない。
「それにしても、どうして安藤くんのところにばかり、猫が寄っていくのかしらね??」
階段の最後の一段を、ステップを踏むように軽やかに下りた先輩が、こちらを振り向きながら言った。
「あー、実家で猫飼ってるからっすかねー」
「猫、飼っているの? いいなぁ、羨ましいー」
「写真なら――」
うちに帰ればありますよと、言おうとして口を噤んだ。
いけないいけない。また余計な事を言ってしまうところだった。これじゃまるで、彼女を部屋に誘おうとしてるみたいじゃないか。
いや、桂木先輩が俺の部屋に来るのが嫌なわけではない。でもそんな事があったら、俺は今日のような魅力に抗える自信がない。
「猫ちゃんの写真? 見たいなぁーー」
「あ……ああ、うん。家に帰ったら何枚か送りますね」
楽しみにしてるねと、先輩はそう言ってニッコリと笑った。
* * *
猫カフェで過ごしただけなので、まだ日は高い。この後にまたパフェを……とも思ったが、いや今まで居た猫カフェも一応はカフェだったしなぁと思い直す。となると、カラオケか映画にでも誘えればいいのだけれど……
「あのーー、先輩…… うん?」
見ると、先輩の視線はある映画のポスターに釘付けになっている。もしやあの映画に興味があるのか? これはチャンスじゃないのか!?
「あっ! その映画、前作が評判良かったヤツですよね! せっかくだから観て行きますか!?」
「ああ、うん。 観てみたいんだけど、私まだ『1』を観ていないのよ」
有名な俳優が出ている、世間ではイチオシのホラー映画だ。『2』だけでもストーリーがわかるという口コミだけど、そりゃあ出来るなら『1』から観たいよなぁ。
「レンタルで借りれば観れるかなぁ?」
「それならこの上映に合わせて、『1』が無料配信していましたよ」
「はいしん?」
「ああ、えーっと…… パソコンで映画が観れるんですよ」
「そっかー 私、自宅にはパソコン無いのよね。スマホでも観られるかしら?」
「観れますけど、色々登録とかしないといけないから、ちょっと面倒かも。うーん、俺んちならすぐに観せられるんですけど……」
そう言って、しまったと思った。
せっかくさっきは危ういところで留まったのに。一人暮らしの男の部屋に女性を誘うなんて、下心しかないと思われても仕方ない。
今日は変な事を言わないように、精一杯気をつけていたはずなのに、何をやっているんだ俺は……
「それじゃあさ」
先輩が嬉しそうな顔で俺の顔を見上げる。可愛い笑顔が目の前に来てドキリとした。
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