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第七章
7-3 北へ向かう
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足が重く感じた。
疲れの所為でも、道が悪い所為でもない。これは僕自身の心の所為だ。
気分は最悪だった。
故郷の町を出て、ジャウマさんたちと色んな場所を旅してきて、色んな人たちを見てきた。強い人もいたし、弱い人もいた。いい人だって、悪い人だっていた。
それでも、全ての人が悪い人だとは思いたくないし、自分なりにだけど少しは人を見る目も養えているんじゃないかとも思っていた。
そんな甘いことを考えていた自分が、今は恨めしい。
「でも、いい人たちだと思ったんだけどな……」
ボヤキと一緒に大きなため息が出る。
「クゥ?」
話しかけられたと思ったのか、隣を歩くクーが僕の顔を見上げて鳴いた。
そのクーが、何かに気付いたようにもと来た方を振り向いた。
「うん? どうしたの?」
僕も倣ってそちらの方を見る。
歩いてきた道の後ろの方から、2頭立ての馬車がやってくる。
僕らが通行の邪魔になっちゃいけない。道の端に寄ってクーを呼び、また街道を先にすすむ。
馬車は僕らの横を通り抜けていくだろう。そう思ったのに、僕らの横を抜けたところで止まった。
「君、こんな場所で一人でどうしたんだ?」
御者台で手綱を握る男の人に声をかけられ、警戒で体が強張る。
「えっと、あの…… 北に――」
言葉を止めた。
いやいや、そんなに考えなしに、目的地を明かしてはいけない。簡単に人を信用しちゃいけないって、身をもって知ったばかりじゃないか。
「あ、わんちゃん!!」
かわいらしい声がした。
そちらの方を見上げると、荷台の上からアリアちゃんと同じ歳くらいの女の子が、クーの方を嬉しそうな顔で見ている。
「ねえ、おにいちゃん。その子なでてもいいー?」
「クー!」
僕が返事をする前に、クーが尾を振って応えた。おいおい、あの冒険者二人組相手には警戒しまくっていたお前はどこにいったんだ?
クーの反応を見て大丈夫だと判断したのか、その女の子は馬車から降りて僕らのもとへ寄ってきた。
「わんちゃん!」
「いや、この子は――」
犬じゃなくて狼だと、言おうとして留めた。狼だとわかったら、無駄に怯えさせてしまうだろう。
幸いにも、クーは彼女に尻尾を振っている。あれはきっと、撫でてもらえるのを期待している。
「うん、びっくりさせないように、そっと下から手を出してね」
僕の言葉に、女の子はおいでと言うように両手を下の方に広げる。その手を目掛けて、クーは自分から撫でられにいった。まったく、現金なやつだ。
「わああい、もふもふーー」
「クゥ!」
そんな二人の平和な光景に、心の緊張がゆるんだ。
「この先に向かうのなら乗りなさい。一人より一緒の方が少しは安全だろう」
御者台の男性が言った。その言葉はありがたい。でもそんなに簡単に信用できるのかと、迷う自分もいる。
「クゥ!」
クーの声にそちらを見ると、いつの間にかクーは女の子といっしょに荷台に上がっている。これは…… 断れない。覚悟を決めた。
「ありがとうございます。助かります」
お辞儀をして、クーに倣って荷台に乗り込んだ。
* * *
「今日はせがまれて娘を連れて行ったんだが、もう馬車に飽きかけていてな。助かったよ」
父親だと名乗った男の人の言葉に、女の子の方をみる。彼女はミオ、男性はマルコと名乗った。
本当に調子が良いもので、クーはミオちゃんに撫でられてご満悦だ。僕の方にも寄ってきやしない。
「正直、ラウルくんが馬車に乗ってくれてほっとした。このまま通り過ぎて君に何かがあったら、後味が悪い。先日も王都の近くで、冒険者のふりをした二人組の盗賊がでたそうだ」
御者台から荷台にいる僕らに向けて、マルコさんが笑いながら言う。
……それは、多分あの二人の事だろう。でも……
「僕がその盗賊だとは思わなかったんですか?」
「ああ、君は一人でまだ少年だし。それにもう一人が犬だという噂は聞いていないからね」
マルコさんが冗談めかして言ったのは、僕の緊張をほぐそうとしてくれたんだろう。
「クゥ!」
クーが返事をすると、ミオちゃんもくすくすと愉快そうに笑った。
二人は王都へ商売物の仕入れに行った帰り道で、これからこの街道の先にある村に向かっているそうだ。
「ラウルくんの目的地はもっと先の町かい?」
マルコさんはその村からもう少し街道を進んだところにある、少し大きな町の名前を出した。
「目的地はもっと先なんですが、今日はその町で宿を取ろうと思って――」
「ねえ! 今日うちに泊まってよ!」
僕の言葉を遮るように、ミオちゃんがはしゃぎながら言う。
「そうだな。これも縁だし。泊まっていくといい。町に着くころにはだいぶ暗くなってしまうから危険だろう。明日の朝移動した方が安全だ」
確かに太陽は落ちかけていて、空が赤く染まりかけている。マルコさんの言う通りだけれど、そんなに信用して大丈夫だろうか……
「それに客を連れて帰れば、帰りが遅い事を女房に怒られずに済む。どうだい? 私を助けると思って泊まっていかないか?」
その話に、つい吹き出してしまい、笑ったままで応えた。
「わかりました。お世話になります。よろしくおねがいします」
「クゥ!」
僕に合わせるように、クーがひと声鳴いた。
「クーちゃん、これあげる」
ミオちゃんが取り出したのは鈴だった。揺らすと、普通の鈴の音とはちょっと違った変わった音色がする。
「不思議な音色の鈴だね」
「お父さんが作ったの!」
「本業はこうして商売をしているんだが、その合間に趣味で細工物をしているんだ。たまにだが、こんな風に不思議な物ができる。でもこの子はこれがお気に入りみたいでな」
マルコさんと話しているうちに、ミオちゃんはその鈴をクーの首輪に付けた。クーも気に入ったみたいだ。クーが動くたびに、鈴はかすかに不思議な音色を奏でた。
疲れの所為でも、道が悪い所為でもない。これは僕自身の心の所為だ。
気分は最悪だった。
故郷の町を出て、ジャウマさんたちと色んな場所を旅してきて、色んな人たちを見てきた。強い人もいたし、弱い人もいた。いい人だって、悪い人だっていた。
それでも、全ての人が悪い人だとは思いたくないし、自分なりにだけど少しは人を見る目も養えているんじゃないかとも思っていた。
そんな甘いことを考えていた自分が、今は恨めしい。
「でも、いい人たちだと思ったんだけどな……」
ボヤキと一緒に大きなため息が出る。
「クゥ?」
話しかけられたと思ったのか、隣を歩くクーが僕の顔を見上げて鳴いた。
そのクーが、何かに気付いたようにもと来た方を振り向いた。
「うん? どうしたの?」
僕も倣ってそちらの方を見る。
歩いてきた道の後ろの方から、2頭立ての馬車がやってくる。
僕らが通行の邪魔になっちゃいけない。道の端に寄ってクーを呼び、また街道を先にすすむ。
馬車は僕らの横を通り抜けていくだろう。そう思ったのに、僕らの横を抜けたところで止まった。
「君、こんな場所で一人でどうしたんだ?」
御者台で手綱を握る男の人に声をかけられ、警戒で体が強張る。
「えっと、あの…… 北に――」
言葉を止めた。
いやいや、そんなに考えなしに、目的地を明かしてはいけない。簡単に人を信用しちゃいけないって、身をもって知ったばかりじゃないか。
「あ、わんちゃん!!」
かわいらしい声がした。
そちらの方を見上げると、荷台の上からアリアちゃんと同じ歳くらいの女の子が、クーの方を嬉しそうな顔で見ている。
「ねえ、おにいちゃん。その子なでてもいいー?」
「クー!」
僕が返事をする前に、クーが尾を振って応えた。おいおい、あの冒険者二人組相手には警戒しまくっていたお前はどこにいったんだ?
クーの反応を見て大丈夫だと判断したのか、その女の子は馬車から降りて僕らのもとへ寄ってきた。
「わんちゃん!」
「いや、この子は――」
犬じゃなくて狼だと、言おうとして留めた。狼だとわかったら、無駄に怯えさせてしまうだろう。
幸いにも、クーは彼女に尻尾を振っている。あれはきっと、撫でてもらえるのを期待している。
「うん、びっくりさせないように、そっと下から手を出してね」
僕の言葉に、女の子はおいでと言うように両手を下の方に広げる。その手を目掛けて、クーは自分から撫でられにいった。まったく、現金なやつだ。
「わああい、もふもふーー」
「クゥ!」
そんな二人の平和な光景に、心の緊張がゆるんだ。
「この先に向かうのなら乗りなさい。一人より一緒の方が少しは安全だろう」
御者台の男性が言った。その言葉はありがたい。でもそんなに簡単に信用できるのかと、迷う自分もいる。
「クゥ!」
クーの声にそちらを見ると、いつの間にかクーは女の子といっしょに荷台に上がっている。これは…… 断れない。覚悟を決めた。
「ありがとうございます。助かります」
お辞儀をして、クーに倣って荷台に乗り込んだ。
* * *
「今日はせがまれて娘を連れて行ったんだが、もう馬車に飽きかけていてな。助かったよ」
父親だと名乗った男の人の言葉に、女の子の方をみる。彼女はミオ、男性はマルコと名乗った。
本当に調子が良いもので、クーはミオちゃんに撫でられてご満悦だ。僕の方にも寄ってきやしない。
「正直、ラウルくんが馬車に乗ってくれてほっとした。このまま通り過ぎて君に何かがあったら、後味が悪い。先日も王都の近くで、冒険者のふりをした二人組の盗賊がでたそうだ」
御者台から荷台にいる僕らに向けて、マルコさんが笑いながら言う。
……それは、多分あの二人の事だろう。でも……
「僕がその盗賊だとは思わなかったんですか?」
「ああ、君は一人でまだ少年だし。それにもう一人が犬だという噂は聞いていないからね」
マルコさんが冗談めかして言ったのは、僕の緊張をほぐそうとしてくれたんだろう。
「クゥ!」
クーが返事をすると、ミオちゃんもくすくすと愉快そうに笑った。
二人は王都へ商売物の仕入れに行った帰り道で、これからこの街道の先にある村に向かっているそうだ。
「ラウルくんの目的地はもっと先の町かい?」
マルコさんはその村からもう少し街道を進んだところにある、少し大きな町の名前を出した。
「目的地はもっと先なんですが、今日はその町で宿を取ろうと思って――」
「ねえ! 今日うちに泊まってよ!」
僕の言葉を遮るように、ミオちゃんがはしゃぎながら言う。
「そうだな。これも縁だし。泊まっていくといい。町に着くころにはだいぶ暗くなってしまうから危険だろう。明日の朝移動した方が安全だ」
確かに太陽は落ちかけていて、空が赤く染まりかけている。マルコさんの言う通りだけれど、そんなに信用して大丈夫だろうか……
「それに客を連れて帰れば、帰りが遅い事を女房に怒られずに済む。どうだい? 私を助けると思って泊まっていかないか?」
その話に、つい吹き出してしまい、笑ったままで応えた。
「わかりました。お世話になります。よろしくおねがいします」
「クゥ!」
僕に合わせるように、クーがひと声鳴いた。
「クーちゃん、これあげる」
ミオちゃんが取り出したのは鈴だった。揺らすと、普通の鈴の音とはちょっと違った変わった音色がする。
「不思議な音色の鈴だね」
「お父さんが作ったの!」
「本業はこうして商売をしているんだが、その合間に趣味で細工物をしているんだ。たまにだが、こんな風に不思議な物ができる。でもこの子はこれがお気に入りみたいでな」
マルコさんと話しているうちに、ミオちゃんはその鈴をクーの首輪に付けた。クーも気に入ったみたいだ。クーが動くたびに、鈴はかすかに不思議な音色を奏でた。
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