60 / 135
第六章
6-1 ゆりかご
しおりを挟む
薄暗く広い部屋の中。その中央に据えてある不思議な球形のベッドの中で、アリアちゃんが眠っている。
ただでさえ廃城の奥深くの、窓ひとつ無いこの部屋の中にまでは、外の光は届かない。でも完全な闇ではないのは、部屋のここかしこに魔導ランタンが配置されているからだ。
「本当はもっと明るくしてやりたいんだが。アリアの孵化器に魔力を割かなきゃいけねぇからな」
そう言ってヴィーさんは、ふっと笑ったそのままの優しい目でアリアちゃんを見た。
「孵化器……ですか?」
孵化器とは、鳥や竜の卵を孵す為の魔導具の名前だ。でもアリアちゃんは卵じゃない。
ヴィーさんが孵化器だと言ったのは、半球体のボウルのような形をしたベッドのような魔導具で、その中にはふわふわとした綿のようなものが敷き詰められてる。その中で眠るアリアちゃんは、まるでベッド自体に包まれるようだ。
孵化器というより、これはゆりかごだ。
「昔はこれが卵だったんだ」
「ええ?」
「アリアはこの卵の中でずっと眠っていたんだ。俺たち3人で眠っていたアリアを卵から孵した」
ジャウマさんの目が、その頃を懐かしむように優しく緩む。その手がそっとアリアちゃんの眠る魔導具を撫でた。
「ラウルくんが仲間になってから、だいぶ『黒い魔力』を取り戻したからな。少し休ませた方がいいだろう」
僕らから離れた所に立つセリオンさんが静かにそう言った。
「アリアが目覚めるまでまだまだ時間がかかる。しばらくはこの城で過ごすことになる。私はここの確認をしているから、ラウルくんに城を案内してくるといい」
「わかった。後は頼んだぞ」
ジャウマさんはセリオンさんに応えると、僕に部屋を出るよう促す。僕らの後から、ヴィーさんとクーも付いてきた。
少し気になって振り返ると、セリオンさんが一人でアリアちゃんのゆりかごを見ている。
「あの魔導具の管理はセリオンさんの役目なんですか?」
「いや、そういうわけではないが、セリオンが一番しっかりしているからな。それに」
そこまで言って、ジャウマさんもセリオンさんの後姿にちらりと視線を向けた。
「セリオンは繊細なんだ。ここに来たばかりのあいつはひどく取り乱していた。ただ何もせずにいるよりも役目を与えた方がいいと思って、孵化器の管理を任せた。だから扱いはよくわかっている。大丈夫だ」
それを聞いて少し驚いた。あのセリオンさんが取り乱すだなんて、とてもじゃないけれど想像できない。
「あとセリオンが言っていただろう?『夫人は自分が安心したいだけなんだ』、と」
それは、あのセリオンさんの元婚約者の話だ。
「きっとあいつも同じだ。家族を、婚約者を、故郷を捨てた自分の選択は間違っていないはずだと思いたいんだろう。だからああして、今も何か役目を担う事で、自分を安心させようとしている」
……愛情はなかったし未練もないのだと、セリオンさんは言った。でもだからといって、望んで捨てたわけではないのだろう。
「ジャウマさんたちは、そういうのは無かったんですか?」
「俺は…… あまりにも昔の事過ぎて、忘れてしまったな」
ぽつりと零した言葉は、少し寂しそうだった。
「それより城の案内だ! 広いから迷子になるなよ?」
僕らの気持ちを切り替えさせるように、わざと明るい口調でヴィーさんが言った。
廃城のはずなのに、ここ、城の最奥は全く廃れていない。普通の城内のようだ。
応接間、居間、食堂、台所、風呂と、二人に案内されるままに付いて行く。どこも僕ら5人が使うにしては、やけに広くて豪華すぎる部屋ばかりだ。
僕らが歩いているこの広い廊下のところどころには、ふわふわとした毛玉の様なものが浮いたり転がったりしている。クーが興味津々で近づくと、そいつは一目散に逃げていった。
ヴィーさんによるとあれは魔獣で、これとゴーレムたちがこの広い城内を掃除しているらしい。
「掃除はしてくれるが、他の事は俺らでやらないとなあ」
それには料理も含まれるんだろう。
さらにアリアちゃんの部屋、ジャウマさんたちそれぞれ3人の部屋を教えてもらった後で、立ち止まった部屋の前でジャウマさんが言った。
「ここがラウルの部屋だ」
その部屋は僕一人の部屋にしては、やけに広い。それに空き部屋でなく、誰かが使っていた部屋らしい。
部屋の広さはあるのに、置かれたたくさんの物たちの所為であまり広さが感じられない。
部屋に入って右手側には大きな机が二つ、そのうちの一つには所狭しと魔導具らしきものが置かれている。それだけではなく調合の道具もあるよ。
もう一つは作業用らしい。基本の調合道具がひと揃い置かれていた。
壁際には大きな本棚が置かれていて、ぎゅうぎゅうに本が詰めこまれている。
左手側は休むためのスペースなのか、簡素だけれど柔らかそうなベッドと、シンプルな二人掛けのソファセット。シンプルなドレッサーが置いてあった。
「誰かの部屋みたいですが…… 勝手に使って大丈夫でしょうか?」
「うん? まあ気にしないでいい。部屋にある魔導具も調合道具も、お前が使って構わない」
「ええっ? でも、もしも壊したりしたら……」
僕が焦りながら口にした言葉に、ジャウマさんは少しだけ何かを考えるような素振りをみせた。そして、
「使ってるうちに壊れてしまうのは仕方ないだろう。それにこの部屋の以前の持ち主も、お前が使うことを望んでいるだろう」
そう言いながら、並べられた魔導具たちを見回した。
「あと、中には動かなかったり壊れたりしている物もある。そういった物は、出来るなら手入れをしてやるといい」
ジャウマさんは気軽に言うけれど、魔導具はどんなものであろうとそれなりに値段が張る。
というのも、人が作れるのは簡易な魔導具だけで複雑な魔導具はダンジョンの中から見つけてくるしかできないからだ。ここに並べてあるのは、そんな複雑な魔導具ばかりだ。
戸惑いながら、部屋の中を見回していた僕の肩に、がっしりと腕を回してヴィーさんが言った。
「なあ、ラウル。セリオンも言っていたが、アリアが目覚めるまでしばらくかかる。ずっとこの城に籠っていても仕方ないし、落ち着いたら少し出かけてこないか?」
その言葉に、ジャウマさんも頷いた。
ただでさえ廃城の奥深くの、窓ひとつ無いこの部屋の中にまでは、外の光は届かない。でも完全な闇ではないのは、部屋のここかしこに魔導ランタンが配置されているからだ。
「本当はもっと明るくしてやりたいんだが。アリアの孵化器に魔力を割かなきゃいけねぇからな」
そう言ってヴィーさんは、ふっと笑ったそのままの優しい目でアリアちゃんを見た。
「孵化器……ですか?」
孵化器とは、鳥や竜の卵を孵す為の魔導具の名前だ。でもアリアちゃんは卵じゃない。
ヴィーさんが孵化器だと言ったのは、半球体のボウルのような形をしたベッドのような魔導具で、その中にはふわふわとした綿のようなものが敷き詰められてる。その中で眠るアリアちゃんは、まるでベッド自体に包まれるようだ。
孵化器というより、これはゆりかごだ。
「昔はこれが卵だったんだ」
「ええ?」
「アリアはこの卵の中でずっと眠っていたんだ。俺たち3人で眠っていたアリアを卵から孵した」
ジャウマさんの目が、その頃を懐かしむように優しく緩む。その手がそっとアリアちゃんの眠る魔導具を撫でた。
「ラウルくんが仲間になってから、だいぶ『黒い魔力』を取り戻したからな。少し休ませた方がいいだろう」
僕らから離れた所に立つセリオンさんが静かにそう言った。
「アリアが目覚めるまでまだまだ時間がかかる。しばらくはこの城で過ごすことになる。私はここの確認をしているから、ラウルくんに城を案内してくるといい」
「わかった。後は頼んだぞ」
ジャウマさんはセリオンさんに応えると、僕に部屋を出るよう促す。僕らの後から、ヴィーさんとクーも付いてきた。
少し気になって振り返ると、セリオンさんが一人でアリアちゃんのゆりかごを見ている。
「あの魔導具の管理はセリオンさんの役目なんですか?」
「いや、そういうわけではないが、セリオンが一番しっかりしているからな。それに」
そこまで言って、ジャウマさんもセリオンさんの後姿にちらりと視線を向けた。
「セリオンは繊細なんだ。ここに来たばかりのあいつはひどく取り乱していた。ただ何もせずにいるよりも役目を与えた方がいいと思って、孵化器の管理を任せた。だから扱いはよくわかっている。大丈夫だ」
それを聞いて少し驚いた。あのセリオンさんが取り乱すだなんて、とてもじゃないけれど想像できない。
「あとセリオンが言っていただろう?『夫人は自分が安心したいだけなんだ』、と」
それは、あのセリオンさんの元婚約者の話だ。
「きっとあいつも同じだ。家族を、婚約者を、故郷を捨てた自分の選択は間違っていないはずだと思いたいんだろう。だからああして、今も何か役目を担う事で、自分を安心させようとしている」
……愛情はなかったし未練もないのだと、セリオンさんは言った。でもだからといって、望んで捨てたわけではないのだろう。
「ジャウマさんたちは、そういうのは無かったんですか?」
「俺は…… あまりにも昔の事過ぎて、忘れてしまったな」
ぽつりと零した言葉は、少し寂しそうだった。
「それより城の案内だ! 広いから迷子になるなよ?」
僕らの気持ちを切り替えさせるように、わざと明るい口調でヴィーさんが言った。
廃城のはずなのに、ここ、城の最奥は全く廃れていない。普通の城内のようだ。
応接間、居間、食堂、台所、風呂と、二人に案内されるままに付いて行く。どこも僕ら5人が使うにしては、やけに広くて豪華すぎる部屋ばかりだ。
僕らが歩いているこの広い廊下のところどころには、ふわふわとした毛玉の様なものが浮いたり転がったりしている。クーが興味津々で近づくと、そいつは一目散に逃げていった。
ヴィーさんによるとあれは魔獣で、これとゴーレムたちがこの広い城内を掃除しているらしい。
「掃除はしてくれるが、他の事は俺らでやらないとなあ」
それには料理も含まれるんだろう。
さらにアリアちゃんの部屋、ジャウマさんたちそれぞれ3人の部屋を教えてもらった後で、立ち止まった部屋の前でジャウマさんが言った。
「ここがラウルの部屋だ」
その部屋は僕一人の部屋にしては、やけに広い。それに空き部屋でなく、誰かが使っていた部屋らしい。
部屋の広さはあるのに、置かれたたくさんの物たちの所為であまり広さが感じられない。
部屋に入って右手側には大きな机が二つ、そのうちの一つには所狭しと魔導具らしきものが置かれている。それだけではなく調合の道具もあるよ。
もう一つは作業用らしい。基本の調合道具がひと揃い置かれていた。
壁際には大きな本棚が置かれていて、ぎゅうぎゅうに本が詰めこまれている。
左手側は休むためのスペースなのか、簡素だけれど柔らかそうなベッドと、シンプルな二人掛けのソファセット。シンプルなドレッサーが置いてあった。
「誰かの部屋みたいですが…… 勝手に使って大丈夫でしょうか?」
「うん? まあ気にしないでいい。部屋にある魔導具も調合道具も、お前が使って構わない」
「ええっ? でも、もしも壊したりしたら……」
僕が焦りながら口にした言葉に、ジャウマさんは少しだけ何かを考えるような素振りをみせた。そして、
「使ってるうちに壊れてしまうのは仕方ないだろう。それにこの部屋の以前の持ち主も、お前が使うことを望んでいるだろう」
そう言いながら、並べられた魔導具たちを見回した。
「あと、中には動かなかったり壊れたりしている物もある。そういった物は、出来るなら手入れをしてやるといい」
ジャウマさんは気軽に言うけれど、魔導具はどんなものであろうとそれなりに値段が張る。
というのも、人が作れるのは簡易な魔導具だけで複雑な魔導具はダンジョンの中から見つけてくるしかできないからだ。ここに並べてあるのは、そんな複雑な魔導具ばかりだ。
戸惑いながら、部屋の中を見回していた僕の肩に、がっしりと腕を回してヴィーさんが言った。
「なあ、ラウル。セリオンも言っていたが、アリアが目覚めるまでしばらくかかる。ずっとこの城に籠っていても仕方ないし、落ち着いたら少し出かけてこないか?」
その言葉に、ジャウマさんも頷いた。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる