勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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勇者と妖精と猫の生活

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今日はラーブラとマーラに会って、話をする日だが、それまでは時間があるので、エウレカに会いに行くことにした

まおちゃんに話してるうちに、会いたくなったのもあるし、コラーゲンの湯の粉とかもなくなってきたし

この人間の世界でもそうなんだけど、行く場所によって、昼や夜が違う

なぜかはわからないけど、微妙に違う

魔界やドラゴニアも違う

ここでは朝だけど、今ドラゴニアが何時なのかはわからない

エウレカの休みの日もわからないし、行っても会社かもしれない

でも、結局は行かないと視界も見れないから行くしかない

というわけで、今はエウレカの部屋に来てみた

すると、部屋にはノトスがいた

ノトス「え!え!え!…なに?…」
アレス「ごめんごめんw」
ノトス「あ、アレスさん!ミリアちゃん!」
ミリア「ぃよーう٩(*❛⊰❛)۶」
ノトス「び、ビックリした~!」
アレス「ごめんね…てか、ノトスはエウレカともう一緒に暮らしてるのか」
ノトス「え、ええ///」
アレス「もしかして、もう結婚もした?」
ノトス「いえ、まだ…そのね、アレスさんが来るの待ってたのよ」
アレス「え?」
ノトス「あの龍もわたしも、やっぱりアレスさんには結婚式に出てほしくて」
アレス「そ、そうだったの?!…悪い!…そんなの知らなかったから、結婚を遅らせちゃったな!」
ノトス「ううんw…わたしたちが勝手にそう思っただけだし、ぶっちゃけ、いつか結婚するって言っても、わたしたちは寿命長いし」
アレス「そっか…いや、オレももっと来たいんだけど、なんせいろいろやる事あってさ…」
ミリア「お兄ちゃん毎日なんかしらあるのよね」
ノトス「いいわねぇ~」
アレス「ここは今何時?」
ノトス「今は午後の3時よ」
アレス「じゃあまだ帰らないか…」
ノトス「ええ…」
ミリア「そっかぁ…」
アレス「そういえばさ、ノトスの事ってあんまり聞いた事なかったな…」
ノトス「わたしの事?」
アレス「ああ、うん…格闘家って事と美龍ってことしか知らない」
ノトス「美龍だなんてそんな///」
ミリア「あはははw…照れててかわいい」
アレス「なw」
ノトス「もう~」
アレス「ノトスも働いてるんだよな?」
ノトス「はい、わたしも会社勤めしてて、いちおうは宣伝部って部署に所属してるんですけど、その会社でその仕事をすることはほとんどないです…わたしをモデルに使って宣伝ポスターを作るとかしか」
アレス「ああ~…ノトスも有名龍だもんな」
ノトス「それほどすごいってわけでもないですけどねw…あとは、会社勤務ってていですけど、鍛錬に明け暮れてます」
アレス「そうなの?…すっげえいいじゃん!!」
ノトス「はいw…だからわたしはその会社所属の選手って事になってる感じです…わたしが活躍することで、会社の株価が上がるって事で…」
ミリア「なにそれ?かぶか?」
アレス「うん、なにそれ」
ノトス「実はわたしも詳しくわからない///…なんていうか、利益が上がる…みたいな…エウレカさんに聞いてみてくださいw」
アレス「ああ、そういう事ね…つまり、鍛錬だけして金稼げるけど、結果は残さないといけないって事か」
ノトス「そうです…それなりにプレッシャーです」
アレス「そうだよなぁ…こないだのセカキョー戦は成功と言えるの?…ノトスの会社的には」
ノトス「はいw…いや、あの大会はアレスさん以外は全部かすんでしまったけど、わたしは運良くたった一龍だけ女だったし、結果も3位だったから、アレスさん以外では次くらいには注目されましたよw」
アレス「なるほどね~w」
ノトス「それに、それだけじゃなくて、エウレカさんの会社はドラゴニアではとても大きい一流企業なんですよね…その会社の役員でもあるエウレカさんと繋がりが出来たのも、わたしの会社には大きな利益になるみたいで…」
アレス「ほぉ…よくはわからないけど、エウレカはすげえ奴なんだな?」
ノトス「そうですw…なんか、取引したうちの会社の龍たちは、エウレカさんの事をみんな好きになりましたね…」
アレス「そりゃそうだろw」
ミリア「そうよ~」
アレス「なあw…あんな良い奴、ドラゴンの中でも珍しいだろうよ」
ノトス「ですよw…本当、幸せに思います…役員で立場が上なのに偉そうにしないで、誠実で優しく対応してくださったって龍気です」
アレス「エウレカのやつ、そんななのに自分の会社でモテなかったのかね…」
ノトス「そんな事ないと思うんですよね…彼は地位も経済的にも優秀で、その上優しくて誠実なんだから」
アレス「だよなぁ…たぶん、アイツが自分でモテてるのわからないだけなんだろうな…」
ノトス「わたしとしてはずっとそのままで居て欲しいです…モテてたら不安で」
アレス「大丈夫だよ…エウレカだぞ?」
ノトス「そうはわかってても、やっぱり不安ですよw」
アレス「まぁ、気持ちはわかるけど…オレはエウレカがそんな不実な奴だったら、ノトスに会わせてはいないよ」
ノトス「そっか…」
ミリア「エウレカちゃんはノトスちゃんにウソついたりしないもん」
アレス「その通りだよ」
ノトス「…ありがとう」
アレス「今日はノトスは休みだったの?」
ノトス「ええ…それでわたし、お掃除とか洗濯とかしてました」
アレス「そうなのかw…結婚しても、仕事は続ける?」
ノトス「今のところそう思ってます」
アレス「仕事やめて家に入って欲しいとかはアイツは言ってない?」
ノトス「言ってないです…どっちでも好きな方でいいよって…」
アレス「ああ、そんな感じだなw…ノトスはどっちがいいと思う?」
ノトス「うーん…それがわたし自身わからないんですよね…」
アレス「家事は好き?」
ノトス「いえ、好きとか嫌いとかそんなんじゃないです」
アレス「まぁ、そうだよな…」
ノトス「ただ、わたし結構…家にいるのは実は好きっていうか…」
アレス「…なら、辞めて家事とかしてれば?…それならそれで、エウレカも助かるんじゃない?…稼ぎはエウレカだけでも十分だよな?」
ノトス「はい…ただ実はですね…わたし結構ダラダラするタイプなんですよ…」
ミリア「そうお?」
ノトス「うん…なんて言うか…やる時はちゃんと一生懸命やるんですけど、腰が重いというか…こうして休みの日とかは動くのおっくうだったりして…」
アレス「なるほどねw…つまり、働かなくなったら、家でゴロゴロしてそうな自分が想像出来ちゃうわけか」
ノトス「はい…でも、そんなのあの龍に見せたくないし、かと言ってずっとこの先ちゃんとし続ける自信もないというか…」
アレス「ああ、なんとなくわかるよ…ずっと『やらなきゃ』って自分を律して生きるのは辛いよな」
ノトス「…!…そう…情けないですけど」
アレス「普通じゃね?」
ノトス「そうですかね…」
アレス「ていうか、そんな時こそ、ずっと家を守ってきたツツジさんに相談すれば良くない?」
ノトス「…!!…そっかあ!!」
アレス「一人で悩んで答えが出ないモンを、一人で悩み続けるのは意味がないぜ」
ノトス「…たしかに」
ミリア「じゃあツツジさんに会いに行こ~」
アレス「うん」
ノトス「え?!…今すぐ?!」
アレス「うんw…オレは思い立ったら即行動だからw」
ミリア「ね~」
ノトス「…そのフットワークが羨ましい…」
アレス「ははw…んなもん、人それぞれさ…いや、龍それぞれか」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
ノトス「優しいし…」
ミリア「じゃあ、ノトスちゃん、小さくするのよ」
ノトス「あ、うん」

ノトスを小さくして、ツツジさんの視界を頼りに、エウロスさんの家に転移した

ノトス「おっわ~…一瞬で…なんて不思議なの…」
ツツジ「ああ、びっくりした…ドキドキ」
アレス「ツツジさん、久しぶり…ごめんね、びっくりさせて」
ミリア「ごめん~…ギュ」
ツツジ「ミリアちゃん…ギュ…大丈夫よ…ナデナデナデナデ…アレスさんとノトスさんもよくいらしてくださいましたw」
アレス「うん///…また会えて嬉しい」
ツツジ「わたしもです…お父さん呼びますね」
アレス「あ、待って…とりあえずツツジさんとだけ話したい」
ツツジ「わたしと?」
アレス「そうそう」
ツツジ「なんでしょう」
アレス「ほら、ノトス」
ノトス「あ、えーと…」
アレス「オレが言ってやろうか?」
ノトス「お、お願いします…」
アレス「ノトスは今ね、結婚したら仕事を辞めて家事に専念するか、仕事を続けるか迷ってるのね」
ツツジ「はい…」
アレス「ノトスはでも、やる時はやるけど、基本的に怠けちゃうんだってさ」
ツツジ「そう?…そうは見えませんけどねえ…」
ノトス「すいません…」
アレス「そりゃ、ノトスだってツツジさんの前じゃ、そんな面を見せないようにするよ」
ノトス「……ほんとすいません…」
ツツジ「そりゃそうねw…ほほほw」
アレス「で、だから、実は家でゴロゴロするのとか好きなんだけど、そうやってるとちゃんと家事をするか、自信がないんだってさ」
ツツジ「ああ~w…そうw」
アレス「ノトスだから、しばらくはやっていけるとオレは思うけど、それを生涯義務感でやるって思うと辛いじゃない?」
ノトス「ほんとすいません!…誰もがみんなそうしてるのに…」
ツツジ「ううんw…たしかにみんな多少なりともそうしてますけど…ノトスさんの気持ちはよくわかりますよw」
アレス「だからね、ずっと家事を続けて生きてるツツジさんは、どんな気持ちなのかとか、どうしたらいいかとか…そういうアドバイスを聞きたくてね…オレじゃわからないからさ」
ノトス「なにか…コツみたいなの…あるでしょうか…」
ツツジ「…実はわたしも、あの龍と一緒になった頃は、一切家事なんて出来ませんでした…」
アレス「えー、意外!」
ミリア「意外意外!」
ツツジ「その時まだわたし学生でしたし、実家では家政婦さんがいましたから…」
アレス「ああ~…お嬢様って言ってたもんな…」
ツツジ「そうなんだと思います…世間知らずで…」
アレス「なるほど~…じゃあ自分で頑張って家事を?」
ツツジ「いえw…実は料理、洗濯、掃除とか、全部お父さんに習ったんです///」
アレス「そうなんだ?w」
ツツジ「はい///…始めのうちは覚えようと必死だったし、出来るようになると楽しいと思いましたけど…慣れてくるとやっぱりわたしも…おっくうに思う事もありました」
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