勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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勇者と妖精と猫の生活

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ミリア「おお~٩(*❛⊰❛)۶」
アレス「いいねえ~」
ボレアス「赤ん坊の私を母が抱っこして、この湖に連れてきてくれていた」
アレス「へぇぇ…ここいらには獣とか魔物とか…居ないのかね」
ボレアス「どうだろう…」
アレス「まおママは、あの岩山を降りれたのかな」
ボレアス「あの岩山は歩いて登り降りできる道があったよ…そこをホイミンに守られながら、歩いていた」
アレス「あ、そう…オレ、家作るとしたらここがいいな…この景色、気に入った…ミリアは?」
ミリア「アタシも~(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ ちょっと妖精の国に似てるのよ」
アレス「たしかにw…シエナとかが飛び回ってそうw」
ボレアス「それは見てみたいなぁw…妖精の世界か…」
アレス「とてもキレイだけど、なにもないところだよ」
ボレアス「そうなのか」
アレス「妖精たちは食べ物が必要ないから、働くことがない…働かないから何も作らない…何もないから、あまり難しいことも考えない」
ボレアス「ああ…不思議だな…妖精とは」
アレス「全くねw…でも、そうじゃないと悠久の時間を過ごしてはいられないよ…」
ボレアス「アレスはそれがわかってて、不老不死になったのか?」
アレス「うんw…ミリアを一人ぼっちにはしない…ギュゥ」
ミリア「お兄ちゃん大好き」
ボス「降りてもいい?」
アレス「ああ、いいよ…ミリア、ボッちゃんが降りたいって」
ミリア「うん!」

ミリアがボスを降ろすと、ボスは湖の縁に走っていった

オレもそのボスを追って走った

ボス「おっきいおふろ」
アレス「あはははw…これは湖っていうの」
ボス「みずうみ」
アレス「深いから入っちゃダメよ?」
ボス「うん…あれおさかな」
アレス「あっ、ほんとだw」
ボス「ここ好き」
アレス「ほんと?…良かったw」
ミリア「何話したの~?」
アレス「あそこに魚がいるってのと、ボスもここが好きだってさ」
ミリア「お、良かったね~」
ボレアス「私も覚えてるはずはないのに、なんだか懐かしい感じがするよ」
アレス「へぇぇ…ミリア、ここにバスケットを出すよ…昼メシ作って、みんなで食べよう」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶」
ボレアス「私も一緒したいが、帰らないと心配されるかもしれない…ミゼルにも何も言わずに外出したから」
アレス「あ、そっか…なら、一旦戻ってミゼルに言おう…その前に目印を作らないとだ」
ミリア「また木にマフラー巻く?」
アレス「そうしよう」

オレたちは木々の近くに行き、気に入った木に、ドラゴンの力で飛び、木に布を巻きつけて縛った

それからその木自体に結界を張った

アレス「おし…ミリアもしっかりと覚えてね」
ミリア「うん!」

ミリア「よーし!…覚えたよ!」
アレス「ふふふw…ナデナデ…じゃ、一旦まおちゃんの城に戻ろう」
ミリア「うん!」
ボレアス「すまないな」

そして、まおちゃんの部屋

ボレアス「いや、しかし…さっきまで人間の世界に居たのに、一瞬でここにいるというのは、まるでさっきの事が夢だったような気になるな」
アレス「それわかるww…オレも慣れるまではそんな心持ちだったw」
ミリア「そうなの」
アレス「うん…特にドラゴニアから戻った時はそうだったね」
ミリア「アタシはなんだかその時はね」
アレス「うん」
ミリア「急に現実に戻った感じ」
アレス「そうそう、そんな感じw」
ミリア「すごくね、エウレカちゃんたちと別れた悲しさとは別の、悲しくて寂しい気持ちになった」
アレス「それねw…オレも思った」
ボレアス「ドラゴニアとは?」
アレス「ドラゴンの世界さ」
ボレアス「ドラゴン?」
アレス「ああ…ドラゴンは知らないか?」
ボレアス「知らない」
アレス「そういやエウレカも魔界は知らなかったな…」
ボレアス「詳しく聞きたいな…」
アレス「んー…その前にミゼルに会わなくいいのか?」
ボレアス「そうだったw」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」

まおちゃんは通信機でミゼルに連絡をした

そしたらミゼルが会いに来ると言ったから、部屋で待った

コンコン
ボレアス「入れ」
ガチャ
ミゼル「これはお久しぶりでオッスオッスでございます」
アレス「ブフゥww」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3…ミゼルちゃん…ギュゥ」
ミゼル「ミリア様///…ギュ…ナデナデ」
アレス「悪いな、何も言わずにまおちゃん連れ出して」
ミゼル「いえ…アレス様は悪くはございません…陛下の連絡義務違反です」
ボレアス「す、すまん…」
ミゼル「ちょっと通信機で言えばいいだけの事を…」
ボレアス「わ、わかった…悪かった」
アレス「ブハww」
ミゼル「ミリア様…お元気でしたか?」
ミリア「うん٩(*❛⊰❛)۶」
ミゼル「ボス様も…ナデナデ」
アレス「ボス様ww」

本当にこの真面目に言うのがツボに入る

アレス「これからね、オレが住むであろうところで、みんなでメシ作って食べるつもりなんだ…でも、まおちゃんのは作ってるよな?」
ミゼル「はい…それはその…厨房の者たちの不満の種になりそうです…」
アレス「…たしかに…それなら、明日とかはどう?」
ミゼル「それなら伝えておけば大丈夫でございます」
アレス「よし、じゃあ明日な?」
ボレアス「わかった」
ミリア「ミゼルちゃんも来て?」
アレス「それはダメだよ…」
ミリア「どして!」
アレス「だって人間の世界には瘴気がないんだからさ…逆に具合悪くなっちゃうよ」
ミリア「ああ…(*´・д・)」
ミゼル「…少しなら大丈夫と思います…私もご一緒してよろしいですか?」
アレス「たしかにカストロも少しなら大丈夫そうだった…じゃあ、無理しない程度で来てくれよ」
ミリア「やったー!٩(*❛⊰❛)۶」
ミゼル「はいw…では、カストロも一緒に行かせてよろしいですか?」
アレス「いいけど?…なんで?」
ミゼル「カストロも転移が出来ますから…私の具合が悪くなった時に帰れますから」
ミリア「そん時はアタシが帰してあげるのよ?」
アレス「…いや、ミリア…カストロも連れて行く…別にいいだろ?」
ミリア「あ!…うん」
ミゼル「ではそういう事で…」
アレス「うん…それで、ヤックスの件はどうだった?…なんかわかった?」
ミゼル「ああ、はい…ですが、その話は昼食後でも良いですか?…皆さん、陛下をお待ちなので…」
アレス「ああ、そっか…じゃあまた後で来るよ」
ボレアス「すまんな」
アレス「いや、オレの方こそいつも突然ですまない」
ミゼル「いつでも大歓迎でございます」
アレス「ありがとう…ミリアに会えるもんなw」
ミゼル「…はい///…ですが、アレス様に会うのも楽しみなので」
アレス「ほんとにぃ?w」
ミゼル「本当です」
アレス「優しいな、ミゼルは」
ミゼル「いえ…」

そして、湖に戻り、昼メシを軽く済ませて、ミリアとボスと遊んで、それからまたまおちゃんの部屋に戻った

ミゼル「早速ですが、ヤックスの身辺調査をしてわかった事を」
アレス「うん」
ミゼル「マーラから聞いた話では、ヤックスは外回りの仕事の時間、マーラに会いに行き、行為をした…その際、ラーブラの部屋はマーラの家から近くにあることと、ラーブラから以前合鍵をこっそりと借りて、複製したものを所持していた為、無断で部屋を使用していた…との事です」
アレス「なにぃ?…どうしようもねえ奴だ!…それでマーラはなんとも思ってなかったのか?」
ミゼル「マーラは最初は嫌だと言ったようです…ですが、ヤックスの…その…行為はとても良かったらしく…その欲求に負けて、部屋に入ったと…そして、何度かそうしてるうちに、罪悪感も薄れてしまったと…」
アレス「…てことは、マーラの本心は嫌だって思ってるとこもあったんだな?」
ミゼル「そうですね…でも、断る事もせず、結局は受け入れてしまったので、彼女も不法侵入罪がつきます」
アレス「…それはちょっと、なんかかわいそうだな」
ミゼル「ですが、マーラは自宅も選択に入れる事も出来たでしょう」
アレス「いやいやいや…もしさ…ミゼルなら、エッチするだけの奴を自宅に入れるか?」
ミゼル「…わかりません」
アレス「そうか?…じゃあミリアが遊びに行きたいって言ったら?」
ミゼル「それは嬉しいです」
アレス「じゃあオレは?」
ミゼル「それも、精一杯おもてなししようと思います」
アレス「ありがとうw…じゃあカストロは?」
ミゼル「んー…まあ、もう少し話とかして信用出来そうなら…」
アレス「ゼブルは?」
ミゼル「それは…断ると思います」
アレス「ギードとか、ドルフとか、ほとんど関わりない奴らは?」
ミゼル「断ります」
アレス「ギードがもしエッチが上手くて、でもそれだけの関係だったら?」
ミゼル「…それは…やはり家には入れませんね…」
アレス「ほらな?w…その為に宿泊施設があるわけだよ」
ボレアス「なるほど…」
アレス「で、マーラは性欲に負けたかもしんないけど、そうじゃないとしても、その時の雰囲気とか背景とかで、断りにくい状況だってあるぜ?」
ミゼル「うーん…でも私なら嫌なら断固拒否しますが…」
アレス「それはミゼルが強いからだよ…誰もがそうは出来ないし、そうは出来ない方がむしろ普通だよ」
ミゼル「…そういうものですか…」
アレス「うん…というよりも、ミゼルが今、まおちゃんの側近としてこの場に居る事自体、それはミゼルの強さや優しさ、有能さが買われた結果だろ?…それが誰にでも出来る事なら、ミゼルはここには居ないかもしれないだろ?…なあ?」
ボレアス「その通りだ…そうでなければ選ばれてない」
アレス「ほら」
ミゼル「…それは…光栄です」
アレス「自分にない部分を理解するのは難しいけどね…マーラと会った事もないからわからないけどさ…たぶん、そんな強くはないと思うよ…性欲に負けてる時点で」
ミゼル「…その情けをかけるべき点は私も理解しましたが、事実迷惑を被ったラーブラの被害は…それは避けられないと思います」
アレス「…それはたしかに…でも、マーラに一方的に罪を押し付けて、犯罪者にするのはまだ待ってくれ…金で解決とか出来るならその方がいい…ヤックスが悪いんだから」
ミゼル「…はあ…でも…そしたらどうすれば?」
アレス「オレが会って話をするから…こないだの取調べ室に来るように、二人に伝えてくれ」
ミゼル「…どうしてアレス様がそこまでなさるんです?」
アレス「オレはゼブルの腕をダメにして、ヤックスからもらった…だからオレにはヤックス関連の事に関してケジメをつける義務がある…もしミゼルが呼ぶのを断るなら、オレは自分でマーラを探し出す」
ミゼル「…わかりました…拒否する理由はございません…二日後に強制出頭させます」
アレス「二日後ね…ありがとう」
ミゼル「時間は午後1時でよろしいですか?」
アレス「いや…夜にしよう…ラーブラの仕事が終わってからの時間がいい」
ミゼル「それはけっこう遅くなりますが…なぜ?」
アレス「普通に働いてる時間に強制的に来させたら、ラーブラの会社の連中がラーブラがなんかやったって思うかもしれないだろ?w…奴は被害者なんだから、そんな噂されたらかわいそうだ」
ミゼル「…なるほど…そこまで考えが及びませんでした…魔人はおそらく他人の事には無関心だと思いますが…」
アレス「ああ…そっかw…でも、それでもそうしてやってくれ」
ミゼル「わかりました」
アレス「いろいろと動いてもらってすまない…ありがとう」
ミゼル「いえいえ…私にとってもアレス様の行動や言葉は勉強になりますから」
アレス「それほどでもぉ///」
ミリア「照れてるゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
アレス「やめてぇ///」
ボレアス「はははははww」
ミゼル「ふふふw」

その後、しばらく談笑してから、オレたちはカーくんのところに行った

そして、カーくんたちを小さくして、湖に連れてきた

カーくん「ここにアレスさんたち住むの?」
アレス「まだちゃんとは決まってないけど、そうする予定」
ホイミン「いいとこだね~」
メープル「ね」
アレス「うん…今日はカーくんたちも一緒にここに居てよ」
カーくん「うん!!」
ホイミン「なんかたのし~」
メープル「ワクワクするw」

オレはいつも通り、自分ちのバスケットと、荷物用のバスケットを出して、ひとまず夕食を作ってみんなで食べた

アレス「みんなには生肉とかの方がいいのかな?」
カーくん「そんなことない!…すんごく美味しい…」
メープル「ボクにはちょっと味が濃い」
アレス「あれ、そうか…オレの味付けは濃くはないけど、メープルには濃いのか…」
メープル「でも、焼いた肉は美味しい…歯応えとかは全然こっちがいい」
アレス「じゃあ、味付けしないで焼いてあげるね」
メープル「ううん、これ食べるよ、もったいないよ」
アレス「カーくん、これ食える?」
カーくん「食べていいの?」
アレス「いいよw…メープルには新しく作るよ」
メープル「ごめんね、ワガママ言って…アレスさんの食料減らして…」
アレス「そんなの気にするなよw…ホイミンとミリアが食費かからないからなんて事ねえよ」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3…なんて話してたの~?w」
アレス「メープルが肉減らしてごめんねってね…だから、ミリアとホイミンが食費かからないから大丈夫って」
ミリア「ああ~…ピカピカ見えたり、水だけで良かったり、ホイミンと妖精ってなんだか似てるのよ」
アレス「たしかにw」

ホイミンはボスと遊んでいる

オレはメシが終わってから、ホイミンと湖に入ってみた

寒くてすぐ出たけどw

みんなで湖の周囲を歩いて探検したり、昼寝しては遊んだり

そして夕食を食べて、みんなでまた風呂に入った

風呂から上がると、カーくんたちはすぐに寝て、ミリアは新しい日記帳に今日の出来事を書いた

毎日日記をつけてるから、ミリアの字は下手なりに上手くなった

ボスはカーくんたちのバスケットで今日は寝るようだ

ミリアの日記が書き終わると、オレたちも寝た
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