勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

文字の大きさ
上 下
157 / 236
シーナ

13

しおりを挟む
アレス「ふう…良かったな、ブルース…これで当分食いっぱぐれないだろ」
ブルース「ああw…ていうか、アレスが最初に1万もくれたから、それだけでもすごく助かってるのに…けど、アレスはそんな気前良くしてるけど、大丈夫なのか?…金銭的に」
アレス「心配はいらない…そんなモンはどうとでもなるよ」
リー「カッコいいなぁ…大人だなぁ…」
ブルース「ほんとw…オレより年下と思えない」
リー「いや、ブルースさんもすごい大人でカッコいいですよ」
ブルース「あ、ありがとう///…でもアレスはすごい…オレならさっきの奴ら、断って帰してるだけだ」
リー「だけどアイツら本当に心を入れ替えれたのかな」
ミリア「大丈夫なのよ…もうピカピカを取り戻してたのよ」
アレス「だってさw」
リー「アレスさんがそう仕向けたんですよね?」
アレス「んー…オレはただアイツだけを救おうとしただけだけど…」
ブルース「…心を救う…か…オレはまだそんな事出来そうにないなあ…」
リー「ブルースさんに出来ないんじゃ、オレには無理だ…」
アレス「無理だなんて思うなよw…やってみればやれるモンさ…それよりそろそろミンメイちゃん来る頃だぞ」
ブルース「あ、ああ///」

ちょっと経つと、ミンメイが来るのと同時にボスもやってきて、ミンメイが抱っこして入ってきた

ミンメイ「皆さんこんばんはw」
ボス「ニァ」
ミリア「ボッちゃんおかえり」

ボスはミンメイから飛び降りて、ミリアに登った

ボスの中でたぶん、好きな人ランキングは一位はたぶんオレで、二位がミリア、続いてミンメイ、次がリーって感じだ

ブルースは猫とか結構無関心だから、ボスも相手してない

ブルース「あの…ミンメイさん…///」
ミンメイ「は、はい!」
ブルース「あの…その…よ、良かったら…今日は二人で…ご飯食べに…その…」
ミンメイ「は、はい…」
ブルース「あの…い、行きませんか?///」
ミンメイ「…はい!!…あ、でも…皆さんのご飯は…」
アレス「気にするな…行って来いよ」
ミンメイ「…はい!」
ブルース「すまない、アレス…みんな」
リー「いいですからw」
アレス「ブルース…ちょっと待て」
ブルース「え?」
アレス「ミンメイちょっと…ここ持って」
ミンメイ「あ///」

オレはブルースの腕をミンメイに持たせた

アレス「今日はそれで歩けよw」
ブルース「あ、ああ///…いいかい?」
ミンメイ「はい///…ギュ」
アレス「行ってらっしゃいw」
ミリア「行ってらっしゃーい!」

リー「…行きましたね…羨ましいです」
アレス「ミンメイかわいいよな」
リー「はい…すごく女性らしいって感じの女性です」
ミリア「アタシはぁ?」
リー「ミリアちゃんはかわいらしいですw」
ミリア「やったあ٩(*❛⊰❛)۶」
アレス「最高だよぅ…ギュ」

ミリアに抱きつくと、ボスが今度はオレに乗ってきた

肩に乗って、顔を擦り付けて甘えてくる

ボスかわいい///

アレス「リー…お前、道場続けるって言ってたけど、金は大丈夫か?」
リー「大丈夫です!…オレもなんか働き口探して、自分でやってみます」
アレス「それは良い決断だと思う」
リー「はい…オレも草原に帰った時、族長に褒められたいですからw」
アレス「帰ったらお前を振った女も、態度が変わるかもなw」
リー「ああ~w…それだといいですねw」

オレたちは適当に余ってる材料で、料理を始めた

リー「この、料理が出来るようになったのも、すごい収穫ですよ」
アレス「そうだろw…男だからって家でふんぞり返ってたらモテないからな」
リー「なるほど…アレスさんは世界中回って、どこの国の女性が美しかったですか?」
アレス「それは見た目?」
リー「はい…」
アレス「んー…いや…なんてったって妖精たちにはなあ…見た目じゃかなわないかな…みんな美人でかわいいから」
ミリア「おお~」
アレス「人間はなんていうか…見た目だけじゃなくて、付加価値が大事だな…一途に強さを求める者、優しく思いやりのある事、一人で生きる強さを持つ事、正しいと思う事から逃げない者…そういうやつは女でも男でも、美しく見える」
リー「ああ~…それは宝石の人って事ですね?」
アレス「だなw」
リー「草原の民の女はどうですか?」
アレス「かわいいよ…みんなニコニコしててさ…手を振ると照れはしゃぎするしw」
リー「あはははw」
アレス「あれ、ボッちゃん…今日は出かけないの?…ナデナデ」
ボス「ニァ…ゴロゴロ」
ミリア「今日は甘えん坊なのよ…お兄ちゃん、ボスはどうするの?…連れて行く?」
アレス「うーん…ボスの気持ちがわかればなあ…」
ミリア「うーん………あ!」
アレス「お?」
ミリア「ホイミンならわからないかな!」
アレス「おー!!Σ(゚д゚υ)わかりそう!」
ミリア「行ってみる?」
アレス「うん、行こう…リー、後片付けお願いしていい?…出かけてくる」
リー「あ、はい…やっておきます」

オレとミリアは、ボスを連れてホイミンたちの元に転移した

カーくん「おわ!…アレスさん!」
アレス「カーくん久しぶりw」
カーくん「そ、それ…ねこ?…噛まない?」
アレス「大丈夫だよ、おとなしいよ」
ミリア「カーくんうえーい٩(*❛⊰❛)۶」
カーくん「ミリアちゃんw」
アレス「おーい!ホイミン!」

ホイミン「はーい」

ああもう…みんなまだちゃんとリボン付けててかわいいなぁ

アレス「ホイミンさ…この子ボスって名前なんだけど、ホイミンならボスの気持ちわかる?」
ホイミン「ボスは今メープルにビビってる」
メープル「ブフ…」
アレス「大丈夫だよボッちゃん…メープルは怖くないよ…ナデナデ」
ホイミン「アレスの事大好きって気持ち」
アレス「おお、やったぜw…ボスはオレと一緒に居たいかな」
ホイミン「んー…わからないなあ…アレスとミリアの事が好きって気持ちしか」
アレス「そっか…漠然とした気持ちしかわからないのか」
ホイミン「ばくぜんてなに?…ばくだんの仲間?」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
アレス「ん~…なんだ?…大まかに?…って感じ?…大まかにしかわからないのかって感じ」
ホイミン「あ、うん…だってボスはあんまりいろいろ考えてないよ」
アレス「なるほど…」
ホイミン「獣はだいたいそうだよ…暑いとか寒いとか腹減ったとか、あとはムカつくとか好きとか嫌いとか」
アレス「へぇぇ…」
ホイミン「ボス、ここに置いてけば?」
アレス「え?Σ(゚д゚υ)なんで?」
ホイミン「寂しかったらわかるよ」
アレス「あ~…なるほど」
ホイミン「寂しがらないなら、ここで暮らすといいよ」
アレス「いやいや…そんなホイミンが決めちゃダメだよw…カーくんとメープルにも聞かないと」
カーくん「ボクは仲良くしてくれるならいいよ」
メープル「ブフフゴ」
ホイミン「怖がらないならいいよって」
アレス「簡単だなぁ…」
ミリア「ブフフww」
アレス「どうするかね…」
ミリア「置いてって、どっか行って帰ってこなかったらかわいそうなのよ」
アレス「ああ…そうだよなぁ…それはかわいそうだよ」
ホイミン「どっかいくの?」
アレス「うん、ボスはすぐどっかいく」
ボス「ニァ」
ホイミン「あったかくて眠いだって」
アレス「…やっぱ置いてはいけない…ボスがどこか行かない性格ならさ…ケガしてもホイミンがいれば安心だけどさ」
ホイミン「そっか…じゃあ遊ぼうよ」
アレス「うんw…みんなで遊ぼうか…」
ミリア「今日は魔界は行くのやめる?」
アレス「あとでちょっとだけ行こう…ミリアも遊びたいだろ?」
ミリア「うん٩(*❛⊰❛)۶」

ミリアはボスを抱いて、メープルに乗って、オレはカーくんを抱っこして、みんなで散歩した

アレス「ホイミン…」
ホイミン「なに?」
アレス「ホイミンはボスの気持ちはわかるけど、ボスには伝えられる?」
ホイミン「ううん…どして?」
アレス「そっか…みんなで風呂入りたいんだけど、その間にボスが小さいままどっか行ったら大変だからさ」
ミリア「どっか行きそうになったら、ドラゴンの力で止めればいいのよ」
アレス「…Σ(゚д゚υ)たしかに!…オレ、空飛ぶか、戦いに使うかしか考えてなかったわ…バカなのかな」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」

というわけで、初めてボスと一緒に風呂に入ったのだ

心配していたけど、ボスはどこにも行かず、オレに抱きついておとなしかった

ミリア「ボッちゃんにお兄ちゃんとられた~」
アレス「とられてないよw…ミリアもおいで」
ミリア「うん」
ホイミン「アレス~、もっと水入れて?」
アレス「うん…Σ(゚д゚υ)…ホイミンすげえ飲んでる!…でけぇ!」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
ホイミン「アレスの魔法の水おいしいの」
アレス「そっかw…そんな飲んで大丈夫?」
ホイミン「うん」
アレス「…ブハ!!…ちょっ」
ミリア「わ~!」

カーくんがお湯の中でバサバサと行水して、めちゃくちゃお湯がかかった

カーくん「あっ、ごめんなさい…」
アレス「いやw…やってもいいけど、それやる時はあっちの方でねw」
カーくん「うんw…あっちでやってくる」
ボス「ニァ~」
アレス「気持ちいいですか?…ボス」
ホイミン「アレス大好き、幸せって感じだよ」
アレス「あ、そうw…へぇぇ…特に何もしてないのになw」
ミリア「アタシも幸せ」
アレス「ミリア、またちょっとおっぱい大きくなったかな?」
ミリア「そうかな~」
アレス「王さまじゃなくなったから、身体が成長してるのかもね」
ミリア「おお~…でも、大人の身体でもお兄ちゃんは好きで居てくれる?」
アレス「当たり前だよw…当たり前じゃんかよ…ギュゥゥ」
ミリア「…お兄ちゃん、大好き」

ああもう…ミリアは最高だし、ホイミンたちもボスもかわいいしめっちゃ癒されるわ

人間はオレだけしかいないのがまた面白い

思えば人間以外の友達も増えたよな…

思い返すとみんなに会いたくなる…

別れて以来会ってない、マリギナたちやグエンも気になる

視界をのぞくと、マリギナはペトロフと並んで座っていて、ペトロフがマリギナに笑いかけてる

問題なさそうだ

グエンの方は、書類をなにやら書いていて、手伝いの女性がコーヒーを持ってきてくれてた

その女性は明らかにグエンに惚れてるけど、他にも二人女性がいて、その子たちもグエンに惚れてるように見える

そりゃ、優しいし、医者だから頼りになるし、誠実だしな…モテないわけがない

こっちも問題なさそうだ…

ミリア「お兄ちゃん、今、他の人の視界見てたでしょ?」
アレス「うん…わかる?」
ミリア「うんw…なんかね、すごいなんていうかね…ボーッとした目になるのよ」
アレス「えΣ(゚д゚υ)…そうなの?」
ミリア「どこ見てんだろ…って感じw…目がキョロキョロしてるけど、どこも見てない感じ」
アレス「…変?」
ミリア「うんw」
アレス「なんか恥ずかしい///」
ミリア「あはははw…でもお兄ちゃんはみんなが心配なのよね」
アレス「う、うん…まあね」
ミリア「優しいねえ」
アレス「そうかね」
ミリア「うん」

風呂から出て、みんなとお別れをし、一旦ボスを道場で放してから、魔界に行った

ゼブルの体調が良好なのを確認して、道場にまた戻ると、ブルースが帰ってきていた

ブルースはいつもより明るくて、浮かれていた

話を聞くと、食事が終わると二人で散歩して、途中で川に二人で足だけ入れて、隣同士に座り、ミンメイに見とれてるうちにキスをしてたそうだw

それで晴れて恋人になったと

オレたちはそれを祝福して、それから寝た
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

前世も今世も裏切られるが、信頼できる仲間と共に理想の世界を作り上げる

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:499

マゾな勇者の叩き上げ~ドM勇者は男の娘やモン娘の肉便器!?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:102

は?勝手に召喚しといてそれですか?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:2,558

【R-18】死のダンジョンの吐い信者、丘梨栄枯

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:77

天使な狼、悪魔な羊

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:49pt お気に入り:178

異世界転移の……説明なし!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:1,144

スキルで快適!異世界ライフ(笑)

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:163pt お気に入り:3,478

処理中です...