勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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魔界

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アレス「屋根ののりはまだ大丈夫かな?…大丈夫そうか…」

オレは小屋の中のじゅうたんとクッションと毛布を全て出し、バサバサとはたいて、それから布で拭いてキレイにし、また中に入れた

カーくん「勇者さまにそんな事させてごめんね」
アレス「いいんだよw…ナデナデ…お前たちじゃ中々こうは出来ないもんな」
ホイミン「ボクがやったら足がビヨーンてしちゃうww」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
アレス「ははははww」

オレは中に入り、明かりをつけると、小屋の壁もざっと拭いた

ミリアも手伝ってくれた

アレス「小屋暮らしは快適かい?」
カーくん「うん!…寒い時もね、これにくるまってるのあったかいの」
メープル「ブフ」
アレス「そっかw…ホイミンは寒いのだいじょぶ?」
ホイミン「ボクはね~、寒いとか平気なんだよ…だけど、あんまし寒いと身体が硬くなるんだ」
アレス「凍っちゃうのか?…ほとんど水分て感じだもんな」
ホイミン「たぶんww…凍ってもだいじょぶだけど、動けなくなっちゃうのww」
アレス「あんま笑い事でもないww」
ミリア「ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
アレス「ホイミン、寒い時は小屋にいろよ?…な?」
ホイミン「うん!わかった!」
アレス「今度さ…魔族の女の子、連れて来ていいかい?…ホイミンが好きだからさ」
ホイミン「ボクはいいよ」
カーくん「怖くない?」
アレス「怖くない…でも、あんまり…ほとんど笑わない奴w…でも優しいと思う」
カーくん「ドキドキするな~」
アレス「大丈夫w…そんな怖い事する奴はオレが連れてくるわけないし、カーくんになんか酷いことしたら、友達でもぶっとばすからさw」
カーくん「うん…ギュ…優しいなぁ…ウル」
アレス「ふふw…ギュ…じゃあそろそろ帰るね…また近いうちに来るかもだよ」
ホイミン「いつでも来てよ~」
ミリア「行くのよ~」
アレス「じゃあ…またね」
カーくん「うん…グス…また来てね」
アレス「うん…ナデナデ」

そうして、今度はまおちゃんの部屋に転移した

ミリアはゼブルんちだと思ってたから、ビックリしていた

ミリア「あれ?!」
アレス「ごめんねw」
ボレアス「こんな時間にどうした?」
アレス「ごめんごめんw…ちょっとだけね…今日はミゼルに用事さ」
ボレアス「そうなのか…呼ぼうか?」
アレス「ああ…その前に、こないだのミリアの置き手紙は読んだかな?」
ボレアス「ああ…少ない文章の手紙なのに、5分は見つめて…それからまた元通りにしまってから、抱きしめていたよ…とても大切そうにしていたよ」
ミリア「お~٩(*❛⊰❛)۶嬉しい!」
アレス「良かったなw…ナデナデ…じゃあ、呼んでもらおうかな」
ボレアス「わかった」

ボレアスは廊下を通りかかる魔人に、ミゼルを呼ぶように言いつけた

ほどなくして、ミゼルはやってきた

ミゼル「お呼びでごさいますか?」
ボレアス「ああ…アレスがな」
ミゼル「これはアレス様…ミリア様…ようこそおいでくださいました」
アレス「いいよ、そんな丁寧じゃなくても…オレじゃなくてミリアが用があったから来たんだよ」
ミリア「あ!…そっか!」
アレス「うんうんw」
ミゼル「ミリア様…この間の置き手紙…とても嬉しかったです…ありがとうございました…本日はどういたしましたか?」
ミリア「うんとね、今日お兄ちゃんと雑貨屋さんに行ったのよ」
ミゼル「はい」
ミリア「お兄ちゃんがホイミンたちにつけるリボンを買いにね」
ミゼル「…はい」
ミリア「アタシもこれ買ってもらったの」
ミゼル「つけてみてもらえますか?」
アレス「つけてあげる」

オレはミリアの頭に青いリボンを付けた

ボレアス「似合っている」
ミゼル「ええ…とてもかわいらしいです」
ミリア「ありがと///…でね、こっちのこれ…薄い緑の…これね、ミゼルちゃんにあげようと思ってw」
ミゼル「え…本当ですか?…ありがとうございます…ジワ」
アレス「つけてやりなよ、ミリア」
ミリア「うん!…ミゼルちゃんの角につける…どっちがいいかね」
ミゼル「では…こちらで」
ミリア「うん!」

ミゼルは床に膝をついて、ミリアはミゼルの右の角にリボンをつけた

ミリア「お兄ちゃん、どうやって結ぶの?」
アレス「まず、こうしてね…その後こう…

ミリア「出来た!!」
アレス「よく似合うよ」
ミゼル「なんだか少し照れてしまいますが…ありがとうございます///」
ミリア「たまにつけてね!」
ミゼル「はいw…ずっとつけますw」
アレス(お、笑った)
ボレアス(ミゼルが笑ったw)
ミリア「ずっとじゃなくてもいいのよ?…無理はしないで?」
ミゼル「私がつけていたいのです」
ミリア「良かったw」
ミゼル「本当に…ありがとうございます」
ミリア「でも、お兄ちゃんが買ってくれたのよ」
アレス「いいんだよ、そんなの…ミリアがミゼルを思って選んだんだから、ミリアのプレゼントなんだよ」
ミゼル「…ウル……あ、あの…」
アレス「ん?」
ミゼル「その…明日また…ゼブルも連れてこれますでしょうか…」
アレス「…腕か?」
ミゼル「いえ…退役金を渡すのと…アレス様とミリア様に通信機をお渡しする為です」
アレス「通信機?」
ミゼル「はい…それがあれば魔界の中なら通話できますから…」
アレス「まおちゃんとも?」
ボレアス「ああw」
アレス「へぇぇ!」
ミゼル「腕が手に入り次第、連絡しますので…」
アレス「ああ、わかった…」
ミリア「アタシにもくれるの?」
ミゼル「はいw…離れててもお話できますよ…こういうのです」
ミリア「やったあ٩(*❛⊰❛)۶」
アレス「その通信機ってのは、どういう仕組みなの?」
ミゼル「これも瘴気を利用しています…魔法…魔力というのも、光のように波長がありまして」
アレス「おお…うんうん」
ミゼル「念話は知ってますか?」
アレス「ああ、ミリアとなら出来るよ」
ボレアス「すごいなw…なんでも出来るな」
アレス「ははw…で?」
ミゼル「念話の魔力というのはごく弱い魔力ですよね?」
アレス「うん」
ミゼル「そのごく弱い魔力は、赤い光のように、遠くまで届く性質があるのです」
アレス「…へぇぇ!!」
ミゼル「ですが、おそらく、人間の世界などではあまり遠くまでは届かないと思います…アレス様はどのくらい遠くで念話出来ますか?」
アレス「せいぜいここから廊下までくらい?」
ミリア「うん、そのくらい」
ミゼル「でしたら、魔界では念話の距離は倍は長くなると思います…仕組みはわかってはいないのですが、瘴気は魔力を伝えやすくする効果もあるので…」
アレス「へぇぇ!」
ボレアス「だからアレスもここで魔法を使ったら、いつもよりも範囲が広いはずだよ」
アレス「そうなのか…」
ミゼル「それでも竜巻などの強力な魔法はさほどでもありませんが…それで、私たちは念話をマスターしてるものはいませんが…その通信機を使えば、念話の魔力を遠くまで飛ばす事が出来るのです…そして、その通信機が受け取れる魔力は通信機によって違ってまして…例えば陛下の通信機から私の通信機に魔力を飛ばす際は、陛下の通信機から私の通信機が受け取れる魔力を飛ばす…そういう仕組みになっております」
アレス「…なるほど…へぇぇ!…じゃあ、ミゼルが知らない通信機には、通信は出来ないって事?」
ミゼル「はい…そうです…それはこの番号の組み合わせになります」
アレス「すげぇなあ…魔族」
ボレアス「そのうち人間たちも作るであろうよ」
アレス「かなあ?…まあ、とにかく、それを明日もらえるんだね?」
ミゼル「はい」
ボレアス「だからといって、遊びには来てくれよ?」
アレス「うんw」
ミリア「来るよ!」
アレス「ありがと…じゃあまた明日来るよ」
ミゼル「はい…こちらこそ、ありがとうございました///」
ミリア「ううん!…かわいいのよ!」
ボレアス「私からも礼を言うよw…いつもありがとう、ミリア」
ミリア「えへへ///」
アレス「それじゃ…また明日ね」
ボレアス「ああ」
ミゼル「はい」
ミリア「またね~٩(*❛⊰❛)۶」
ミゼル「はいw」

そしてようやく、ゼブルの家に帰った
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