勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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魔界

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アレス「ミリア、ちょっと買い物に行こう」
ミリア「うん!」
アレス「カストロ、悪いけどオレらだけだと周りの視線がウザいから、付き合ってくんない?」
カストロ「行く行くw」


ミリア「何買うの?」
アレス「リボンをね…買おうと思ってさ…」
カストロ「リボン?」
アレス「うんw…ミリアにもつけてあげる」
ミリア「リボンてどんなの?」
アレス「ああ…飾りのなんだ?…紐?…帯?…みたいな」
カストロ「うんw」
アレス「とにかく見てみよう」

というわけで、雑貨屋に来たのだ

案外、魔人の女性はオシャレで、雑貨屋にもいろいろなものがある

他人に関心なくても着飾ったりするのは意外に思うけど、エッチしたり子供作ろうとしたりする時に、男に選ばれるのは外見だから、そうならざるを得ないのだろう

おまけに、人間と違って子育てや家の事をしない分、生活感がないからか、むしろ人間の女性よりオシャレだ

ぶっちゃけ、ミリアと出会ってないオレなら、魔人とも恋してみたいと思う

アレス「…これこれ…こういうのよ」
ミリア「ふぅん…」
アレス「これをね…ちょっといい?」

アレス「こんな感じ…かぁわいいw…ほら」

鏡をミリアに見せた

ミリア「おお~!…いいねえ!」
アレス「だろ?w」
カストロ「かわいいなw」
アレス「ミリアも好きな色とか柄を選びな?…オレも選ぶよ」
カストロ「オレ、違うとこ見ててもいい?」
アレス「いいよ」

そうして、ミリアも選び、オレも選んだ

赤のリボン、緑のリボン、それから赤と緑のチェック柄のリボンだ

ミリアは青いリボンと薄い緑のリボンを選んだ

アレス「お、ミリアは二本?」
ミリア「うん、アタシのは青いので、こっちはミゼルちゃんにあげるのよ」
アレス「おっ、いいねw」
ミリア「お兄ちゃんもつけるの?」
アレス「ううんw…オレじゃないよ…カーくんたちにさ」
ミリア「おお~!!」
カストロ「アレス、見てくれよコレ!」
アレス「ん?」
カストロ「このヘラ?…金属じゃないけど、熱いの大丈夫なんだって!…これならフライパンあんまし傷つけないで済むよ!」
アレス「な、なにぃ?!…それ、オレも買うw」
カストロ「うんw…そう言うと思って、二本持ってきたw」
アレス「さすがww…じゃあそれ買って帰ろう」
ミリア「うん!」

オレたちは会計を済ませ、外に出た

カストロ「帰りは転移しよう…オレに掴まってくれ」
アレス「あ、そうか、カストロも出来るのか」
カストロ「うん」
アレス「…もしさ、店の中で転移とかしたらさ、盗めちまうなw…絶対やらないけどw」
ミリア「あ~、そうだねえ!」
カストロ「いや、店とかは転移出来なくなってるんだよw…店の中に転移も出来ないんだよ」
アレス「あ、そうなの?!…へぇぇ」
ミリア「…本当だ~…出来ない」
カストロ「あのさ、オレが剣を守らせてた結界の道具あるじゃん?」
アレス「うんうん」
カストロ「あれと似たような魔法具で、結界と魔法封じが合わさったやつがあるんだよ…それは、触っても平気なんだけど、魔法は通らないの…大変だろ?…転移どうこうもそうだけど、店内で火とか水とか雷とか出されたらさ」
アレス「…たしかにww」
カストロ「まあ、普通の魔人はそんなの弁償する金とか絶対嫌だからしないけどさ…どこにでもバカはいるし」
アレス「うんうん…いるよなぁ…なんでそんな考えになるんだ?ってやつ」
カストロ「うんw」
ミリア「そうなの…アタシは大丈夫?」
カストロ「全然大丈夫w…ミリアは迷惑かけるのは嫌いだろ?」
ミリア「うん…わかんないでかけちゃうかもだけど、自分からそんな事はしないのよ」
アレス「かぁわいいw…ナデナデナデ」
ミリア「(  ‘▽‘)」
アレス「魔界はいろいろと考えられてるし、技術もすごいもんだな」
カストロ「うん」
アレス「オレさ、悪いけど行くとこあるんだよ…すぐ帰るかもわからない…お前も来るか?」
カストロ「どこ?」
アレス「人間の世界でね…カーくんたちのとこさ」
カストロ「…オレ行ってもビックリしないかな?」
アレス「するだろうなあw」
ミリア「うんw」
アレス「ホイミンとメープルは大丈夫だろうけど、カーくんはするだろう」
ミリア「うんw…じゃあ、カストロちゃんも少し小さくするといいのよ」
アレス「ああ、そうかw…そうしよう」
カストロ「お、おお…けどアレス…オレはゼブルも心配だから、行ってもすぐに戻るよ」
アレス「うん、わかった…じゃあ行くよ」

魔界にいる時は人間の世界にいる者の視界を見れないので、カーくんたちの小屋の前に転移した

アレス「よ」
ミリア「よ」
カーくん「おお!」
ホイミン「おー!」
アレス「はははw…また来たよ」
カーくん「アレスさん…その人は?…」

カーくんはオレの足のかげに入りながら、カストロにビビっている

アレス「こいつは魔人のカストロ…優しいから大丈夫だよ…ナデナデ」
カストロ「…カストロだよ…カーくん、こんにちは」
カーくん「こ、こんにちは…」
ホイミン「こんにちは!」
メープル「フゴフ」
ミリア「だいじょぶよ~…ギュ」
カーくん「う、うん」
カストロ「ビビらせてごめんね」
カーくん「う、ううん…ボクも怖がってごめんなさい…」
アレス「ふふふw…今日はみんなにこれをね…持ってきたんだよ」

オレはさっき買ったリボンを、みんなに見せた

ホイミン「なんだこれ?」
メープル「ゴ?」
ミリア「リボンって言うのよ」
カーくん「ふうん…どうして?」
アレス「いやね…こないだ他の魔人と話しててね…ソイツはホイミン…違うホイミンね?…ホイミンに恩があるんだけど、ホイミンは見た目も性格もみんな同じだから、わからなくなっちゃったって言っててね…」
ホイミン「あははははw」
カーくん「ほんとだねw」
アレス「オレも正直言って、ホイミンがホイミンたちの中に入ったら、見分けつかないなって思ったのよ…それに、カーくんとメープルもね…同じ種族の中にいたら、わかるとは思うけど、わかりにくいのよ…人間目線だと」
カーくん「あ、そっか…」
アレス「だからさ…オレ、そんなの嫌だから、目印にこれつけてくれたらいいなってさ…絶対かわいいし…嫌ならいいけど、試してみてくれない?」
ホイミン「いいよ~」
カーくん「うん!」
カストロ「なるほど~」
ミリア「アタシはわかるけど…お兄ちゃんはわからないんだね」
アレス「うん…特にホイミンはわかんない」
カストロ「オレもわからない」

オレはカーくんに緑のリボン、メープルに赤のリボン、ホイミンにチェックのリボンを、首輪のようにつけた

ミリア「かわいい~!!」
カストロ「たしかにww」
アレス「かわいいなぁ///…どう?」
カーくん「ボクは別に気にならない」
ホイミン「ボクも~」
メープル「ゴフ」
ホイミン「メープルもだいじょぶって」
アレス「お、本当?…ま、嫌とか邪魔って思ったら外していいからねw…嫌じゃなかったらつけてて欲しいんだ…ごめんな、付けてなくてもわかればいいんだけどさ…」
ホイミン「つけてる…アレスのくれたこれは宝物」
カーくん「うん!…嬉しい!」
メープル「フゴッ」
アレス「…ふふw…ウル…みんなほんとかわいい…ギュ…」
カーくん「アレスさん、大好き」
ホイミン「ありがと」
アレス「うん…じゃあ、また遊ぼっか」
ホイミン「おー」
ミリア「遊ぼ~」
カストロ「あはははw…オレはじゃあ、家に帰るね」
アレス「もう帰るのか?」
カストロ「うん…オレ、人間の世界は…特に外は、居心地悪いんだ」
アレス「ああ…瘴気がないからか」
カストロ「たぶんw…よくわからないけど」
アレス「わかった…また後でな…夕飯くらいに帰るよ」
カストロ「うん」

そうしてカストロは帰っていった

みんなに付けたリボンは、蝶結びをしただけだから、すぐに外れてしまうと思ったから、オレは裁縫道具を出して、蝶結びがほどけないように縫った

アレス「…よし、これで解けなくなった」
カーくん「やったあ」
ホイミン「やったあ」
アレス「でも、邪魔だったり、なんか痛いとかあったら、ちぎってしまっていいからね?…また少し経ったら様子見に来るからさ」
ホイミン「うん!」
カーくん「わかった~…アレスさん来てくれるなら、これずっと付けてる」
アレス「付けてなくても来るよw…ナデナデ」
ミリア「うふふふw」

それからオレたちは、夕方までまた遊んでいたのだった
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