勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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魔界

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翌朝、ゼブルたちのとこに顔出すのだけど、カストロともう当分会えないような雰囲気を昨夜出しちゃったから、実に恥ずかしい

アレス「よ、よお」
ドルフ「おお、おはよ」
カストロ「あれ?」
アレス「う、うん…まあ、なんだ…その…もうちょっと時間かかるんだ///」
カストロ「ブフフw」
ドルフ「何の話?」
アレス「いやあのね…

オレは恥ずかしかったけど、魔王のとこに行く算段を友達であるコイツらに隠す事は出来なかった

アレス「…というわけなんだな///」
ドルフ「ぶはははw…だせえw」
ゼブル「くふふw」
ミリア「あはははw」
カストロ「…でもさ、結局は行くんだし…それまでまだ一緒にいようよ…もっと料理教えてよ」
アレス「うん…じゃあ今日の昼はポトフでも作るか」
カストロ「ポトフ?」
アレス「うん…野菜と肉をぶつ切りにしてダシで煮込むやつだよ」
ドルフ「美味そうだな」
アレス「…もしかしてさ、焦げ付かない鍋とかも売ってる?」
ゼブル「あるよ」
アレス「マジかΣ(゚д゚υ)…ほしい…いや、煮込むやつってさ、水分多いから焦げ付かない感じするけど、案外鍋底に張り付いて、かなりガリガリやらないととれないんだよなw」
ドルフ「わかるw」
ミリア「いろいろ欲しいねえ」
アレス「うん…」

そうしてると、ゼブルもドルフも金をくれようとしたけど、オレは頑なに断った

それから煮込む時間を考えて、昼前からポトフ作りを教えつつ作り、一緒に昼食もとった

そしてバスケット

ミリア「ねえ、どうしてお金もらわないの?」
アレス「友達から金もらうなんて嫌だ…せめてなんか金払う条件で、何かしてやった時じゃないと、オレはもらいたくないんだ…だせえからな」
ミリア「そうなのね…じゃあさ、ドラゴンの世界に行ってみようよ」
アレス「ドラゴンの?…たしかにドラゴンの世界はここより文明が進んでるし…絶対あるよな!」
ミリア「だと思うのよ…ドラゴンサイズでも、アタシが小さくすればいいのよ」
アレス「あΣ(゚д゚υ)…全然そんな事思ってなかった…賢いなぁ、ミリアは」
ミリア「やったあ٩(*❛⊰❛)۶」

そんなわけで、エウレカの家に転移してみた

エウレカは留守だった

視界を見たら、仕事中だった

アレス「ああ…仕事中だわ…」
ミリア「そっかあ…ママのとこ行く?」
アレス「んー…いや、ここ来たからには、親友であるエウレカにまず会うのが筋だ」
ミリア「そうなのぉ…」
アレス「うん…ごめんな?…面倒くさい奴で」
ミリア「だれが?」
アレス「オレが…」
ミリア「なんで?…そんな事ないよ~」
アレス「そうお?」
ミリア「…アタシにはお兄ちゃんがなんでそう考えるのか、あまりわからないけど…友達の心を大切にしてるからなんでしょ?…そう思うから」
アレス「そうw…いや、エウレカはさ…エウレカが留守だったから、エウロスさんたちに会いに行ったよって言っても、怒らないと思うんだけどね…オレならさ、親友だから一番に会いたくて待ってたって気持ちが伝わったらさ…嬉しいから」
ミリア「ああ~!!…なるほどぉ~!…じゃあ待つ!」
アレス「おw…わかってくれたかw」
ミリア「うん!…そっかあ…日記に書いておこう…ゴソゴソ」
アレス「はははw」
ミリア「…そんなふうに心を大切にするから、お兄ちゃんは友達がたくさん出来るんだろうねぇ」
アレス「へへ///…なんかさ、そういうのオレはカッコいいと思うんだよね」
ミリア「うん、そう思う…カキカキ」

ミリア「お兄ちゃん、龍生ゲームやりたい」
アレス「あるかね…あれエウロスさんちに置きっぱなしじゃない?」
ミリア「ああ…」
アレス「てか、勝手に使うのもエウレカに悪いだろ」
ミリア「そっかなあ…アタシなら全然平気だけど…」
アレス「いや、オレでもそうだけどさ…だからやっていいって事にはならないからさ…親しき仲にも礼儀ありってね」
ミリア「ふうん…」
アレス「なんていうかさ…友達だからいいだろって厚かましくするのって、友達じゃないっていうかさ…」
ミリア「そっか…それも書いておこう…カキカキ」
アレス「…まあ、勝手に家の中で待ってる時点でアレだけどねw」
ミリア「そうなんだ~」
アレス「うん…けどきっと、帰るの遅いよなあ…」
ミリア「あ!…そしたらアタシ、カーくんたちと会いたいよ!」
アレス「ああ、いいねえw…行くか!」
ミリア「うん!」

そして、カーくんたちの小屋

カーくん「う、うわあ!!」
アレス「…カーくんw…びっくりさせてごめんね」
ミリア「カーくん!」
カーくん「わああ!…アレスさんとミリアちゃん!!…ダキ!」
アレス「はははw…よしよし…ナデナデ」
カーくん「うう~…グス」
ミリア「うふふふw…ホイミンは?」
カーくん「泉にいるんじゃないかな?…メープルと」

小屋から出ると、ホイミンとメープルが泉の前に座って日向ぼっこしていた

アレス「よ!…ホイミン、メープル!」
ミリア「よーう!」
ホイミン「アレス~」
メープル「ブフ!…タタタ」
アレス「ははははw…元気だった?」
ホイミン「うん!…パァァァ」
アレス「お、ありがとw」
ミリア「ありがとー」
アレス「夕方までだけどさ…一緒に遊ぼう」
ホイミン「うん!」
カーくん「やったあ!」

そうして、その後、ホイミンたちとかくれんぼしたり、絵を描いたりして遊んだ

ホイミンたちは、ミリアもだけど、やたらとオレに乗ったり、よっかかってくる

そうやって懐かれるのは、オレにとっては嬉しい

そのうちミリアはみんなを小さくして、4人はオレのあぐらの上でまったりしながら、昼寝を始めた

みんなかわいくて、オレはずっと撫でていた

そんなこんなで夕方になり、空が赤くなってきた頃、オレは料理をして、みんなでごはんを食べた

それからまたエウレカの家に転移した

エウレカはまだ帰ってなかったが、視界を見ると、帰ってる最中だった

そのまま待っていると、ドアのカギが開くピーという音がして、エウレカが入ってきた

アレス「よおw」
エウレカ「え!…ア、アレス!!」
ミリア「よーう!」
エウレカ「ミリアちゃん…アレス!…ギュ!」

エウレカはオレたちに駆け寄ると、ハグして泣いていた

オレが出て行って、そんなに経ってるわけでもないのに、ちょっと大げさな気もしたが、嬉しかった

アレス「おいおいw…泣くなよw…ナデナデ」
エウレカ「アレス…アレス…グス」
アレス「相変わらずかわいい奴だw…ポンポン」
エウレカ「…グス…へへ///…ビックリしたけど…嬉しいよ」
ミリア「…グス…アタシも嬉しい」
アレス「まだそんな経ってないじゃんかよ」
エウレカ「…だってさ…タイガは居なくなったらさ…戻って来なかったから…なんだかアレスも…そうなんじゃないかってさ…グス…アレスと過ごした時間は夢だったんじゃないかってさ…」
アレス「そうだったか…そっか…ナデナデ…不安だったんだな…けどオレは夢でも幻でもないよ…また会いに来るって言ったらオレは来る…親友なんだから…ウル」
エウレカ「うっ…うっ…グス…」
アレス「お前さ…会社じゃ偉いんだろ?…そんな子どもみたいに泣くなよ」
エウレカ「ごめん…嬉しくて…」
ミリア「あははw…ウル」
アレス「オレはさ…エウレカよ…タイガみたいに龍穴…ゲートに弾かれるようになったとしても、何したって会いに来てやるよ…だから不安になる事はないぞ」
エウレカ「…うん!…へへ///…グス」
ミリア「エウレカちゃん、かわいいのよw」
エウレカ「恥ずかしい///」
アレス「ふふw…それがいいとこw…落ち着いた?」
エウレカ「うん///」
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