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魔界
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魔界の空は地上の夕方に近い明るさで、空は赤かった
赤いといっても、オレンジに近い赤ではなく、紫に近い赤だった
アレス「ここが魔界…」
カストロ「うん」
アレス「今は夕方なのか?」
カストロ「いや、昼だね」
アレス「昼なのにこんな暗いのか…それにちょっと寒いな」
カストロ「ああ…これでも天気は良いけどね」
ミリア「暗いけど、キレイはキレイね」
アレス「おうΣ(゚д゚υ)…ミリア、起きてたのかw」
ミリア「うん!w…カストロちゃんとお話ししてた時から起きてたよ」
アレス「そうなの?!…喋れば良かったのにw」
ミリア「難しい話だったから、邪魔しちゃいけないと思ったの」
アレス「ああそう…もう、なんてかわいいんだ…ちょっと出てきて抱きしめさせて」
ミリア「うん!」
ミリアは秘密基地から出て大きくなって、オレに抱きついてきた
オレはミリアを持ち上げて、強めに抱きしめて頬擦りをした
ミリア「うー…スリスリ」
アレス「じゃあ、こいつやっつけてたのも見てた?」
ミリア「見てたよー」
アレス「残酷なの見せてごめんな?」
ミリア「ううん、スカッとしたのよ…コイツもピカピカが全然ないから、死んで当たり前なのよ」
アレス「うん…それはオレも思うw…ミリアに言われなくても思ったw…けど、コイツは殺さない…それよりもっと酷い目に合わす」
カストロ「鬼だなあw」
アレス「魔族に言われたくねえなw」
カストロ「いや、アレスは魔族より怖いし、強いもん」
ミリア「お兄ちゃんは優しいもん」
アレス「だよね~…ギュ…グリグリ」
カストロ「はは…」
アレス「さて…まずはどうするかな…カストロ」
カストロ「ん?」
アレス「お前をバカにした奴ってかなりいるのか?」
カストロ「いる…」
アレス「そいつら全員にわからせてぇよな?」
カストロ「うーん…けど、アレスに悪いよ」
アレス「お?w…魔族も遠慮するんだなあw」
ミリア「うふふふw」
カストロ「いや…オレたちは得にならない事はしないから…だから魔界に来れたアレスがまだオレの為にやる気なのがわからない」
ミリア「それがおともだちなのよ」
アレス「うむ!」
カストロ「…ほんとにいいのか?」
アレス「いいんだよ…オレはやるって言ったらやるんだよ…約束は守る」
カストロ「…ありがとう」
アレス「でも、できればいっぺんに思い知らせてやりたいな…まあ、まずはコイツに一番取り入ってた奴らとかいるか?」
カストロ「いる…三人」
アレス「ソイツらがどこに居るかわかるか?」
カストロ「こいつならわかるんじゃないかな」
カストロはゼブルに取り巻きの三人の居場所を聞き出した
魔族には義理も友情もないから、これ以上痛い思いをされたくないゼブルは、ペラペラと喋った
アレス「すぐ喋りやがって…こういうとこも嫌いだわ」
カストロ「魔族はそんなもんだよ」
ミリア「アタシなら殺されたってお兄ちゃんとかお兄ちゃんの友達の場所言わない」
アレス「ミリア…ギュ…かわいい…」
ミリア「えへへ///」
アレス「とりあえず、キャリアでソイツらのとこ行くぞ…その三人の中でも一番嫌いな奴からな」
カストロ「わかった…案内する」
そうして、キャリアにゼブルを積み、カストロの案内で向かうことにした
その三人の内の一番嫌いな奴の名は、『ドルフ』という
そして、着いたところはドルフの住居だった
魔界は想像してた地獄って感じではなかったが、人間の世界の町よりもゴミがそこいらに散らかってる
建物も個性がなく、どれも似ていて、扉は金属で出来ている
家の造りはしっかりしているけど、道は適当で、殺風景だ
ミリア「なんか見ててもつまらないとこだね…」
アレス「ほんとねw」
カストロ「人間の町はごちゃごちゃしてるけど、賑わいがあるよな」
アレス「だな…お前たち魔族の価値観が溢れてるよ…この町は」
ミリア「どしてえ?」
アレス「まず、家だけど、すごく頑丈そうだろ?…でも、道なんかの公共の場はゴミが散らかり放題…おまけに露店も一つもない…つまり、自分の事しか考えられてないって事だ」
ミリア「なるほど~」
アレス「ドラゴンはみんな思いやりに溢れてたから、道も建物も美しかったろ?」
ミリア「ああ~!…そっか!」
アレス「ルシアも自分本位な奴が多いから、街並みはキレイでも、ゴミは散らかってたし」
ミリア「そうなのね~」
カストロ「…中にいるかね」
アレス「どうだろな…お前たちは家族で暮らしてたりする?」
カストロ「家族?…いや…」
アレス「やっぱ家族の概念も薄いのか」
カストロ「家族…」
アレス「うん…人間は普通なら、男と女が愛し合ったりして夫婦になって、その子供がいて…あとはその夫婦の親とかも居たりして…そうやって一緒に支え合って生きてる…それが家族ってもんだ」
カストロ「…いや、オレたちは男も女もエッチだけしかしないし、子どもができたら女が最初は面倒見るけど、魔法と言葉を覚えたら、あとは知らんって感じだよ…」
アレス「…子供はそれでどうなるの?」
カストロ「どうなる?…働くんだよ?…働いて金稼ぐ」
アレス「…マジか…まだ幼くても?」
カストロ「そうだよ」
アレス「キツい世界だな…」
カストロ「そんで、働きながら学校に行く…学校行かないと、まともに働く先がないから」
アレス「…なるほど…で、お前はまともに学校生活がこのバカのせいで出来なかったから、一人で自給自足で生きてるのか」
カストロ「うん…」
アレス「やっぱりコイツの罪は重い」
ミリア「うんうん」
アレス「したら、ドルフは一人でここに暮らしてるわけだな?」
カストロ「普通ならそう…」
オレはドアをバンバンと叩いた
誰も出て来ないし、返事もない
カストロ「居ないか…働いてるのかな」
アレス「かもな…この家ぶっ壊そう」
カストロ「え?!」
アレス「お前はこんな立派な家に住んでないんだろ?」
カストロ「うん…」
アレス「お前をそんな目に合わせた奴がのうのうと家に住んでるなんて、おかしくない?」
カストロ「…おかしい!」
アレス「やるなら徹底的だ…あとでゼブルんちもぶち壊す」
カストロ「あはははww…けどどうやって?」
アレス「まあ見てな」
オレは局地的な小さいが強力な竜巻を、ソイツの家の中に作った
すごい音と衝撃が外に響いてきて、天井が吹き飛び、家の中の物も全て舞い上がった
そして竜巻を解除した
近所の魔族やら通行人やらが集まって、ザワザワとしてるし、人間のオレを見てはまたザワザワとしているが、それでも我関せずといった感じだ
カストロ「す、すごいww」
アレス「ざまみろだww…おい、ゼブル…ドルフを呼び出せないのか?」
ゼブル「…よ、呼び出しする魔法具が…オレの家に…」
アレス「魔法具?」
カストロ「魔力で動かす道具だよ」
アレス「そんなのあるのか…カストロは持ってないの?」
カストロ「持ってない…」
アレス「ゼブル、お前んちに案内しろ」
ゼブル「…壊さないなら…」
アレス「いや、壊すよw…もしここで嫌がるなら、またさっきの続きするだけだ」
ゼブル「ひぃ!…わ、わかりました…」
アレス「ちっ…腕一本残しておけば良かったわ…もっかいキャリアで行くぞ」
カストロ「うん」
ミリア「はーい」
そうして、ゼブルに案内されて、ゼブルの家に着いた
ゼブルは意外にも普通な家に住んでいた
アレス「これ、お前んち?」
ゼブル「は、はい」
アレス「本当に自宅?」
ゼブル「はい…」
アレス「お前、軍隊じゃ偉いんだろ?」
ゼブル「は、はい…まあ…なんでです?」
アレス「もっとデカい家とか住んでるかと思ったけど…一人だからか?」
ゼブル「…デカい家?」
アレス「ああ…人間は金持ちはデカい家に住むんだ…まあ、あれか…家族居ないもんな」
ゼブル「…?」
アレス「まあいい…」
キャリアを降り、ゼブルの家の中に入った
家の中は豪華だった
カストロ「これ、通信する魔法具」
アレス「ほう…ドラゴニアのスマホみたいなもんか」
ミリア「ああ~」
カストロ「おい、ロック解除しろ」
ゼブル「……額にかざせ」
カストロがそれを額にかざすと、ゼブルの魔力に反応して起動した
カストロ「オレもあまりこういうのわからないんだ」
カストロはそう言いながら魔法具をいじって、なんとかドルフと連絡をとれた
アレス「おい、今からお前んちに行くから来いと言え」
ゼブル「…わかった」
ゼブル「仕事してるから今からは無理だと…」
アレス「じゃあ、仕事先を聞き出せ」
ゼブルは仕事先の場所を聞き出し、今度はそこへ向かった
向かった先は大きな建物で、その中で働いているという
カストロ「どうすればいいかな」
アレス「呼び出しに行くべ…行くぞ…ミリアは秘密基地に入って?」
ミリア「うん」
オレはゼブルを持ち、カストロと一緒にその建物に入っていった
魔族の女が声をかけてきて、カストロが説明し、ドルフを呼び出してもらった
少し待っていると、ドルフがやってきた
ドルフはカストロを見るとニヤニヤして近寄ってきたが、ゼブルのあわれな姿を見ると素に戻った
ドルフ「ゼブル…か?」
アレス「そうだよ…オレがやった」
ドルフ「なぜだ…ていうか、なんで人間がここにいる?…殺すぞ?」
アレス「話早いなw…かかってこいよ」
ドルフ「いや…ここではまずい」
アレス「知るかw…オレには関係ない」
ドルフ「バカか?w…ここでやったらここの奴ら全員にやられるぞ?w」
アレス「バカはお前だw…ここの奴全員?…はw…笑わせるなw…オレは全員でもいいぞw」
ゼブル「や、やめろドルフ…この人間に逆らうな…」
アレス「何勝手に喋ってんだよ…ゲシ!」
ゼブル「うぶ!」
ドルフ「……とにかく今はまだ仕事中だ…後にしてくれ…」
アレス「…まあいい…関係ない奴らまでやる気はオレもねえ…じゃあ終わったらゼブルの家に来い…知ってるか?」
ドルフ「ああ…わかった」
アレス「オレの目的はカストロの復讐だ…身に覚えあるだろ?…必ず来いよ?…来なかったらこの建物ごと破壊するからな?」
ドルフ「…ふん」
オレは瞬間的にドルフの片目に指を突き入れた
ドルフ「ぎぃやあああ!!」
アレス「来るのか、来ないのか…どっちだ?…それともここでやるか?…おい」
ドルフ「わ、わかった!…ぐ…ハァハァ…」
アレス「ふん…パァァァァ」
ドルフ「お、おお…」
アレス「約束は守れよ…」
ドルフ「わかった…」
アレス「…よし、一旦コイツんちに戻るぞ」
カストロ「うん」
それからまたゼブルの家に戻り、待つ事にした
赤いといっても、オレンジに近い赤ではなく、紫に近い赤だった
アレス「ここが魔界…」
カストロ「うん」
アレス「今は夕方なのか?」
カストロ「いや、昼だね」
アレス「昼なのにこんな暗いのか…それにちょっと寒いな」
カストロ「ああ…これでも天気は良いけどね」
ミリア「暗いけど、キレイはキレイね」
アレス「おうΣ(゚д゚υ)…ミリア、起きてたのかw」
ミリア「うん!w…カストロちゃんとお話ししてた時から起きてたよ」
アレス「そうなの?!…喋れば良かったのにw」
ミリア「難しい話だったから、邪魔しちゃいけないと思ったの」
アレス「ああそう…もう、なんてかわいいんだ…ちょっと出てきて抱きしめさせて」
ミリア「うん!」
ミリアは秘密基地から出て大きくなって、オレに抱きついてきた
オレはミリアを持ち上げて、強めに抱きしめて頬擦りをした
ミリア「うー…スリスリ」
アレス「じゃあ、こいつやっつけてたのも見てた?」
ミリア「見てたよー」
アレス「残酷なの見せてごめんな?」
ミリア「ううん、スカッとしたのよ…コイツもピカピカが全然ないから、死んで当たり前なのよ」
アレス「うん…それはオレも思うw…ミリアに言われなくても思ったw…けど、コイツは殺さない…それよりもっと酷い目に合わす」
カストロ「鬼だなあw」
アレス「魔族に言われたくねえなw」
カストロ「いや、アレスは魔族より怖いし、強いもん」
ミリア「お兄ちゃんは優しいもん」
アレス「だよね~…ギュ…グリグリ」
カストロ「はは…」
アレス「さて…まずはどうするかな…カストロ」
カストロ「ん?」
アレス「お前をバカにした奴ってかなりいるのか?」
カストロ「いる…」
アレス「そいつら全員にわからせてぇよな?」
カストロ「うーん…けど、アレスに悪いよ」
アレス「お?w…魔族も遠慮するんだなあw」
ミリア「うふふふw」
カストロ「いや…オレたちは得にならない事はしないから…だから魔界に来れたアレスがまだオレの為にやる気なのがわからない」
ミリア「それがおともだちなのよ」
アレス「うむ!」
カストロ「…ほんとにいいのか?」
アレス「いいんだよ…オレはやるって言ったらやるんだよ…約束は守る」
カストロ「…ありがとう」
アレス「でも、できればいっぺんに思い知らせてやりたいな…まあ、まずはコイツに一番取り入ってた奴らとかいるか?」
カストロ「いる…三人」
アレス「ソイツらがどこに居るかわかるか?」
カストロ「こいつならわかるんじゃないかな」
カストロはゼブルに取り巻きの三人の居場所を聞き出した
魔族には義理も友情もないから、これ以上痛い思いをされたくないゼブルは、ペラペラと喋った
アレス「すぐ喋りやがって…こういうとこも嫌いだわ」
カストロ「魔族はそんなもんだよ」
ミリア「アタシなら殺されたってお兄ちゃんとかお兄ちゃんの友達の場所言わない」
アレス「ミリア…ギュ…かわいい…」
ミリア「えへへ///」
アレス「とりあえず、キャリアでソイツらのとこ行くぞ…その三人の中でも一番嫌いな奴からな」
カストロ「わかった…案内する」
そうして、キャリアにゼブルを積み、カストロの案内で向かうことにした
その三人の内の一番嫌いな奴の名は、『ドルフ』という
そして、着いたところはドルフの住居だった
魔界は想像してた地獄って感じではなかったが、人間の世界の町よりもゴミがそこいらに散らかってる
建物も個性がなく、どれも似ていて、扉は金属で出来ている
家の造りはしっかりしているけど、道は適当で、殺風景だ
ミリア「なんか見ててもつまらないとこだね…」
アレス「ほんとねw」
カストロ「人間の町はごちゃごちゃしてるけど、賑わいがあるよな」
アレス「だな…お前たち魔族の価値観が溢れてるよ…この町は」
ミリア「どしてえ?」
アレス「まず、家だけど、すごく頑丈そうだろ?…でも、道なんかの公共の場はゴミが散らかり放題…おまけに露店も一つもない…つまり、自分の事しか考えられてないって事だ」
ミリア「なるほど~」
アレス「ドラゴンはみんな思いやりに溢れてたから、道も建物も美しかったろ?」
ミリア「ああ~!…そっか!」
アレス「ルシアも自分本位な奴が多いから、街並みはキレイでも、ゴミは散らかってたし」
ミリア「そうなのね~」
カストロ「…中にいるかね」
アレス「どうだろな…お前たちは家族で暮らしてたりする?」
カストロ「家族?…いや…」
アレス「やっぱ家族の概念も薄いのか」
カストロ「家族…」
アレス「うん…人間は普通なら、男と女が愛し合ったりして夫婦になって、その子供がいて…あとはその夫婦の親とかも居たりして…そうやって一緒に支え合って生きてる…それが家族ってもんだ」
カストロ「…いや、オレたちは男も女もエッチだけしかしないし、子どもができたら女が最初は面倒見るけど、魔法と言葉を覚えたら、あとは知らんって感じだよ…」
アレス「…子供はそれでどうなるの?」
カストロ「どうなる?…働くんだよ?…働いて金稼ぐ」
アレス「…マジか…まだ幼くても?」
カストロ「そうだよ」
アレス「キツい世界だな…」
カストロ「そんで、働きながら学校に行く…学校行かないと、まともに働く先がないから」
アレス「…なるほど…で、お前はまともに学校生活がこのバカのせいで出来なかったから、一人で自給自足で生きてるのか」
カストロ「うん…」
アレス「やっぱりコイツの罪は重い」
ミリア「うんうん」
アレス「したら、ドルフは一人でここに暮らしてるわけだな?」
カストロ「普通ならそう…」
オレはドアをバンバンと叩いた
誰も出て来ないし、返事もない
カストロ「居ないか…働いてるのかな」
アレス「かもな…この家ぶっ壊そう」
カストロ「え?!」
アレス「お前はこんな立派な家に住んでないんだろ?」
カストロ「うん…」
アレス「お前をそんな目に合わせた奴がのうのうと家に住んでるなんて、おかしくない?」
カストロ「…おかしい!」
アレス「やるなら徹底的だ…あとでゼブルんちもぶち壊す」
カストロ「あはははww…けどどうやって?」
アレス「まあ見てな」
オレは局地的な小さいが強力な竜巻を、ソイツの家の中に作った
すごい音と衝撃が外に響いてきて、天井が吹き飛び、家の中の物も全て舞い上がった
そして竜巻を解除した
近所の魔族やら通行人やらが集まって、ザワザワとしてるし、人間のオレを見てはまたザワザワとしているが、それでも我関せずといった感じだ
カストロ「す、すごいww」
アレス「ざまみろだww…おい、ゼブル…ドルフを呼び出せないのか?」
ゼブル「…よ、呼び出しする魔法具が…オレの家に…」
アレス「魔法具?」
カストロ「魔力で動かす道具だよ」
アレス「そんなのあるのか…カストロは持ってないの?」
カストロ「持ってない…」
アレス「ゼブル、お前んちに案内しろ」
ゼブル「…壊さないなら…」
アレス「いや、壊すよw…もしここで嫌がるなら、またさっきの続きするだけだ」
ゼブル「ひぃ!…わ、わかりました…」
アレス「ちっ…腕一本残しておけば良かったわ…もっかいキャリアで行くぞ」
カストロ「うん」
ミリア「はーい」
そうして、ゼブルに案内されて、ゼブルの家に着いた
ゼブルは意外にも普通な家に住んでいた
アレス「これ、お前んち?」
ゼブル「は、はい」
アレス「本当に自宅?」
ゼブル「はい…」
アレス「お前、軍隊じゃ偉いんだろ?」
ゼブル「は、はい…まあ…なんでです?」
アレス「もっとデカい家とか住んでるかと思ったけど…一人だからか?」
ゼブル「…デカい家?」
アレス「ああ…人間は金持ちはデカい家に住むんだ…まあ、あれか…家族居ないもんな」
ゼブル「…?」
アレス「まあいい…」
キャリアを降り、ゼブルの家の中に入った
家の中は豪華だった
カストロ「これ、通信する魔法具」
アレス「ほう…ドラゴニアのスマホみたいなもんか」
ミリア「ああ~」
カストロ「おい、ロック解除しろ」
ゼブル「……額にかざせ」
カストロがそれを額にかざすと、ゼブルの魔力に反応して起動した
カストロ「オレもあまりこういうのわからないんだ」
カストロはそう言いながら魔法具をいじって、なんとかドルフと連絡をとれた
アレス「おい、今からお前んちに行くから来いと言え」
ゼブル「…わかった」
ゼブル「仕事してるから今からは無理だと…」
アレス「じゃあ、仕事先を聞き出せ」
ゼブルは仕事先の場所を聞き出し、今度はそこへ向かった
向かった先は大きな建物で、その中で働いているという
カストロ「どうすればいいかな」
アレス「呼び出しに行くべ…行くぞ…ミリアは秘密基地に入って?」
ミリア「うん」
オレはゼブルを持ち、カストロと一緒にその建物に入っていった
魔族の女が声をかけてきて、カストロが説明し、ドルフを呼び出してもらった
少し待っていると、ドルフがやってきた
ドルフはカストロを見るとニヤニヤして近寄ってきたが、ゼブルのあわれな姿を見ると素に戻った
ドルフ「ゼブル…か?」
アレス「そうだよ…オレがやった」
ドルフ「なぜだ…ていうか、なんで人間がここにいる?…殺すぞ?」
アレス「話早いなw…かかってこいよ」
ドルフ「いや…ここではまずい」
アレス「知るかw…オレには関係ない」
ドルフ「バカか?w…ここでやったらここの奴ら全員にやられるぞ?w」
アレス「バカはお前だw…ここの奴全員?…はw…笑わせるなw…オレは全員でもいいぞw」
ゼブル「や、やめろドルフ…この人間に逆らうな…」
アレス「何勝手に喋ってんだよ…ゲシ!」
ゼブル「うぶ!」
ドルフ「……とにかく今はまだ仕事中だ…後にしてくれ…」
アレス「…まあいい…関係ない奴らまでやる気はオレもねえ…じゃあ終わったらゼブルの家に来い…知ってるか?」
ドルフ「ああ…わかった」
アレス「オレの目的はカストロの復讐だ…身に覚えあるだろ?…必ず来いよ?…来なかったらこの建物ごと破壊するからな?」
ドルフ「…ふん」
オレは瞬間的にドルフの片目に指を突き入れた
ドルフ「ぎぃやあああ!!」
アレス「来るのか、来ないのか…どっちだ?…それともここでやるか?…おい」
ドルフ「わ、わかった!…ぐ…ハァハァ…」
アレス「ふん…パァァァァ」
ドルフ「お、おお…」
アレス「約束は守れよ…」
ドルフ「わかった…」
アレス「…よし、一旦コイツんちに戻るぞ」
カストロ「うん」
それからまたゼブルの家に戻り、待つ事にした
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