勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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ルシア

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アレス「妻とは結婚してどのくらい経つんだ?」
ペトロフ「結婚したのは20の時で…妻は19でした…今はオレ28なので、8年ですね」
アレス「その前から付き合ってたのか?」
ペトロフ「18の時から付き合ってました」
アレス「ラブラブだった?」
ペトロフ「はい…当時はそうでしたねw…だから、結婚しても3年目くらいまでは、お互い子供作ろうとか思ってませんでした…2人の時間を過ごしてたくて」
アレス「ほう…でも子供欲しくなった?」
ペトロフ「はい…オレはそう思いました…でも向こうはそう思ってなかったし、まだ2人の時間がいいのかな?くらいに思って、オレも欲しくなったら言ってくれと言ってそのまま…」
アレス「エッチは?」
ペトロフ「オレが子ども欲しいと言ってから、だんだんと減っていきました…結婚して3年も経つから、そんなもんだろうくらいに思ってたけど、今では誘っても断られるし、強引にすると嫌々な感じなので…途中でやめてしまいます」
アレス「…家事は?…妻も働いてんのか?」
ペトロフ「いえ…この国では女はあまり働かせてもらえませんし、妻も働くのは好きではないようで…最近はほとんど家事もしてないです…」
アレス「お前は今でも妻を愛してるのか?」
ペトロフ「…わかりません」
アレス「お前の稼ぎはいいのか?」
ペトロフ「中の上くらいですかね…普通よりは稼げてます」
アレス「ふむ…まあ、そんな感じするよな…この家見る限り…妻は週に何回くらいさっきみたいに遊びに行くの?」
ペトロフ「三回くらいです…」
アレス「お前は浮気を疑ってないのか?」
ペトロフ「…やはりそうなんですかね…」
アレス「…わからんが…そう思ってた方がいいぞ…もしそうなら、お前はどうする?」
ペトロフ「…アレスさんならどうします?」
アレス「オレ?…オレはな…オレなら追い詰めるかなw…妻も浮気相手も…オレはムカついたらスカッとするまでやり返すからな…今後の人生に楽しい事なんてなくなるまでとことん追い詰めるな」
タチアナ「こわいw…普段優しいのにw」
アレス「因果応報ってやつよ」
ペトロフ「なるほど…」
アレス「まあ、その時にまだ女を愛してたらどうするかわからないけど、浮気相手はタダじゃおかないな」
ペトロフ「…でも、まだ浮気してるって確証はないですし」
アレス「お前、そう思って生きてていいのか?…メシもろくに用意しないで遊びに行ってさ…やらせてもくれない女なんて、ハッキリ言ってなんの役にも立たねえじゃん…気苦労ばっか増えるだけで何も良い事ねえじゃん」
ペトロフ「…たしかに…」
アレス「それが自分の娘とかなら、それでも養ってやるのはまあ、わかるけど、子どもも居ないのに、役立たずの妻を養う義理はなくねえか?」
タチアナ「わたしもそう思う…結婚はしたことないけど、わたしはお互いに役に立ちながら生きていきたいです…それが2人で生きていく意味だと思う」
ミリア「アタシもそう思うのよ」
アレス「お前が今でもベタ惚れの盲目野郎ならもう言わねえけど…」
ペトロフ「いや…なんかもう、だんだん腹立ってきました…でも、どうしたらいいですかね…」
アレス「お前はもし浮気とかされてたら、どうしたいよ?」
ペトロフ「…スカッとするまで追い詰めたいです…そして、別れたい」
アレス「ならオレが手伝ってやるw」
ペトロフ「本当ですか?!」
アレス「ああ…この家にあんま使われてない部屋あるか?…物置でもなんでもいいぞ」
ペトロフ「あ、あります…どうするので?」

オレはバスケットをポケットから出して、元の大きさにして見せた

ペトロフ「おお…かわいいw…家みたいだw」
アレス「そうw…これはオレとミリアの家だw…オレたちはその空き部屋の中でバスケットで暮らすからさ…場所を提供してくれ…で、お前が仕事してる時、妻が何してるかとか、遊びに行く時どこに何しに行くのか、突き止めてやるよ」
ペトロフ「本当ですか?!…それは是非ともお願いしたいです!!」
アレス「おしw…けど、オレもヒマ人じゃねえから、タダってわけにはいかない」
ペトロフ「もちろん、それ相応の報酬は払います!」
アレス「まあ聞け…もし、妻が浮気じゃなくて、お前と以前のような関係に戻れた場合は…そうだな3000でどうだ?」
ペトロフ「そんな良い結果になるんなら、5000でもいいです!」
アレス「よしw…じゃあ間とって4000な?…で、浮気してた場合はお前からはとらない…その代わり、浮気相手と妻からふんだくる…その取り分を半々だ」
ペトロフ「…それでお願いしますww」
タチアナ「悪いw」
ミリア「あはははw」
アレス「じゃあ、その部屋に案内してくれ…」
ペトロフ「はい!」

ペトロフが案内したのは二階の奥の部屋で、物置として使われている部屋だった

ペトロフ「ちょっと埃っぽいので、掃除します」
アレス「いや、ここいらくらいの埃だけとればいいよ」

そうして、軽く掃除をして、バスケットを出した

いつものバスケットと、荷物用のバスケットを出して、荷物用をタチアナに使わせた

でも、風呂はもうすでに一緒に入ってる仲だから、一緒に入った

タチアナ「なんか、意外な展開になりましたねw」
アレス「おおw…浮気じゃなかったらいいけどなぁ…」
タチアナ「あ、そうなんですか?」
アレス「そりゃそうだよw…オレはなにも、わざわざ他人の不幸を望んだりはしねえよ」
ミリア「そうだよね!」
タチアナ「けどもしもアレスさん、ミリアちゃんが浮気したら、どうするんですか?」
アレス「ミリアが?…わからねえ…」
ミリア「浮気ってなに?」
タチアナ「あ、浮気がわからなかったんだ?!…えっとね、ミリアちゃんがアレスさんじゃない別の人と恋愛したり…エッチしたりとか…逆にアレスさんがミリアちゃん以外の人とそうしたりとか」
ミリア「アタシはしないよ…お兄ちゃんがそんな事したら泣いちゃう」
アレス「オレもするわけないし、ミリアに浮気されたらどうなるかわからねえ…ミリアを嫌いになるなんて、オレには出来そうにない…」
ミリア「アタシもお兄ちゃんと一緒に居られなくなるなら死ぬ」
アレス「オレはほんと…ミリアに裏切られたとしても、ミリアを傷つけるなんて出来ねえから…けど、オレの性分だとスカッとするまで何しでかすかわからねえ…浮気相手を家族親族に至るまで、徹底的に痛ぶるのは確定だけど、狂って暴走するかもしんねえ…ハッキリ言って、オレが暴れたらこのルシアだって滅ぼしかねない…魔王が世界を侵略する前に、オレが世界を壊すかもしれない」
タチアナ「ええ!!…アレスさん1人で、そんな事出来るんですか?」
アレス「出来ると思うぞ」
ミリア「そう思うのよ」
タチアナ「え!…すご…ミリアちゃん、絶対浮気しちゃダメよ?」
ミリア「しないのよw」
アレス「オレもしないからね…ギュ」
ミリア「うん…スリスリ」
アレス「はあ…かわいい…スリスリ」
タチアナ「ブフww…いいなあw」
アレス「お前もいつか見つかるといいなw」
タチアナ「はい…ただ、わたしの場合、山暮らし出来る人じゃないと…」
アレス「そいつは難しいなw」
タチアナ「ですよね…でも、わたしはあそこがいいです…」
アレス「そっかw…それに付いてきてくれるパートナーが見つかればいいなw」
タチアナ「はいw」

風呂から上がり、三人で本を読み合ったりして、その日は眠りについた
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