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東の国
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そして闘技大会当日
ミリア「お兄ちゃん起きてえ…ユサユサ」
アレス「ん…起きてるよ…ゴロ…」
ミリア「おはよ…チュゥ」
アレス「ん…チュ…ギュ」
ミリア「なんだかお外うるさいねえ…スリスリ」
アレス「うん…パレードがあるからな」
ミリア「パレードって?」
アレス「なんか有名な人が馬車乗って、街を回ったりするんだよ」
ミリア「ふーん…どしてえ?」
アレス「んー…なんか華やかな雰囲気とか、あと有名な人を見てみたいとか、そういうのを楽しむ感じかな…見に行く?」
ミリア「うん、見てみる」
アレス「よーし、じゃあ服を着よう」
ミリア「はーい」
そうして身支度をして、軽く朝メシを食べてから、宿屋を出た
すでに人が道の脇に並んでる
屋台なんかも並んでて、いい匂いがした
オレは気になったものを買っては食いながら歩いた
そういうのは楽しい
ミリアはオレンジジュースを飲んでるだけで満足らしい
けっこう大粒の肉の塊を焼いて味付けしたのが四つ串に刺さってるのが、めちゃくちゃ美味くて最高だった
ミリアも肉は結構好きで、一つ食べた
そうこうしてると、勇者たちのパレード集団が向こうからやってくる
ミリア「おんぶおんぶ」
アレス「はいはい」
ミリア「音楽なってるね!」
アレス「うん…音楽いいねえ」
ミリア「うん!」
パレードの先頭はラッパやドラムなどで演奏しながら歩く集団がいて、次は派手でエロい衣装で踊る集団がきた
おそらく、男共はこれがメインだろう
オレもミリアが居なかったらめっちゃ見てるだろう
裸もいいけど、見えそうで見えないっていうのもまた良いよな
それが通り過ぎると、立派な銀の鎧を着て白馬に乗った騎兵が、槍を脇に構えて通っていく
カッコいいな
そして次に立派に豪華に飾りつけられた綺麗な馬二頭に引かれて、これまた立派な屋根のない馬車に、偽勇者一行が乗って現れた
アレス「お…あいつらだったのか」
ミリア「偽物偽物」
ミリアがそう言うと、ミリアの声が聞こえた周囲の奴らがオレたちを睨みつけた
アレス「ミリア、シーだよ」
ミリア「うん」
勇者一行が終わると、またエロい衣装で踊る集団が通り、それが一団だった
そのパレードにぞろぞろとついていく人たちも結構いる
その他はお祭り気分を楽しんだり、談笑したり
そういう雰囲気はオレは嫌いじゃない
アレス「ミリアも楽しいかい?」
ミリア「……」
アレス「ん?」
見ると、まだオレのシーを守って、片手で口を押さえてるの
かわいすぎるだろ
アレス「もう、喋ってもだいじょぶよ!…ごめんごめん!」
ミリア「はーい…ギュ」
アレス「ごめんなぁ…さっきシーって言ったのはさ、ああいうふうにみんなが喜んでる時に、気分を悪くする事言うのは良くないよって意味だったんだよ」
ミリア「そっか…」
アレス「ミリアは悪くないけどね」
ミリア「うん!」
アレス「ミリアはこういうの楽しい?」
ミリア「うん…でも、あの音楽とか踊りが良かったよ」
アレス「ああ、あれは良かったなあw」
ミリア「うん、だけどアタシ、こんなふうにたくさん人がいるの嫌いみたい」
アレス「お、そっか…だいじょぶか?」
ミリア「お兄ちゃんにつかまってればだいじょぶ…ちょっと眠くなっちゃった」
アレス「寝てていいよw」
ミリア「うん…スリスリ」
オレは特にやる事もないから、闘技場に向かう事にした
闘技場に着くと、控え室に案内された
その部屋はオレたちだけの部屋で、落ち着けた
ミリアを一旦起こして、秘密基地に入れてあげた
ミリア「お兄ちゃん」
アレス「ん?」
ミリア「こないだの女の人に、かける布あげちゃったから、また欲しい」
アレス「ああ~、そういえば…ごめん、なんか探すよ」
ミリア「うん!」
オレは部屋を探してみたけど、何もない
仕方ないから受付の人に聞いた
アレス「悪いけど、ここいらにハンカチとかそういうの売ってるとこないかい?」
受付「うーん…もしかして、汗を拭くものとか忘れたんですか?」
アレス「ああ、まあそんな感じ」
受付「でしたら…わたしのこれでよければ…汗拭くのにいいですよw…差し上げます」
アレス「お、おー!!…触り心地いいね!」
受付「ですよねw」
アレス「え?…もらっていいの?…高いんだろ?」
受付「そうでもないですよ…どうぞ」
アレス「ありがと…優しいね」
受付「わたし、あなたを密かに応援してますからw」
アレス「あ、そうなの?」
受付「はいw…カッコいいし、妹さんに優しいから…わたしにも兄がいるけど、あなたみたいに優しくなくて…羨ましいですw」
アレス「へぇぇw…オレが君の兄なら、優しくするけどな…ナデナデ」
受付「あ///…ありがと///」
アレス「いや、こちらこそありがとう」
受付「はいw…もう少ししたら、お昼をお持ちしますね」
アレス「あ、うん…1人分でいいよ…さっき屋台でいろいろ食べたんだ…妹と一緒に」
受付「羨ましいw…では1人分お持ちします」
アレス「うん、ありがと」
受付の子は、とってもいい子だ
一人旅なら抱いてるとこだな
控え室に戻ってから、この肌触りのいい生地を少し切って、ミリアに渡した
ミリアも大喜びで、布にくるまった
それから少し経つとメシが運ばれた
それを食べてから、ミリアを外に出して、呼ばれるのを待った
ミリア「お兄ちゃん起きてえ…ユサユサ」
アレス「ん…起きてるよ…ゴロ…」
ミリア「おはよ…チュゥ」
アレス「ん…チュ…ギュ」
ミリア「なんだかお外うるさいねえ…スリスリ」
アレス「うん…パレードがあるからな」
ミリア「パレードって?」
アレス「なんか有名な人が馬車乗って、街を回ったりするんだよ」
ミリア「ふーん…どしてえ?」
アレス「んー…なんか華やかな雰囲気とか、あと有名な人を見てみたいとか、そういうのを楽しむ感じかな…見に行く?」
ミリア「うん、見てみる」
アレス「よーし、じゃあ服を着よう」
ミリア「はーい」
そうして身支度をして、軽く朝メシを食べてから、宿屋を出た
すでに人が道の脇に並んでる
屋台なんかも並んでて、いい匂いがした
オレは気になったものを買っては食いながら歩いた
そういうのは楽しい
ミリアはオレンジジュースを飲んでるだけで満足らしい
けっこう大粒の肉の塊を焼いて味付けしたのが四つ串に刺さってるのが、めちゃくちゃ美味くて最高だった
ミリアも肉は結構好きで、一つ食べた
そうこうしてると、勇者たちのパレード集団が向こうからやってくる
ミリア「おんぶおんぶ」
アレス「はいはい」
ミリア「音楽なってるね!」
アレス「うん…音楽いいねえ」
ミリア「うん!」
パレードの先頭はラッパやドラムなどで演奏しながら歩く集団がいて、次は派手でエロい衣装で踊る集団がきた
おそらく、男共はこれがメインだろう
オレもミリアが居なかったらめっちゃ見てるだろう
裸もいいけど、見えそうで見えないっていうのもまた良いよな
それが通り過ぎると、立派な銀の鎧を着て白馬に乗った騎兵が、槍を脇に構えて通っていく
カッコいいな
そして次に立派に豪華に飾りつけられた綺麗な馬二頭に引かれて、これまた立派な屋根のない馬車に、偽勇者一行が乗って現れた
アレス「お…あいつらだったのか」
ミリア「偽物偽物」
ミリアがそう言うと、ミリアの声が聞こえた周囲の奴らがオレたちを睨みつけた
アレス「ミリア、シーだよ」
ミリア「うん」
勇者一行が終わると、またエロい衣装で踊る集団が通り、それが一団だった
そのパレードにぞろぞろとついていく人たちも結構いる
その他はお祭り気分を楽しんだり、談笑したり
そういう雰囲気はオレは嫌いじゃない
アレス「ミリアも楽しいかい?」
ミリア「……」
アレス「ん?」
見ると、まだオレのシーを守って、片手で口を押さえてるの
かわいすぎるだろ
アレス「もう、喋ってもだいじょぶよ!…ごめんごめん!」
ミリア「はーい…ギュ」
アレス「ごめんなぁ…さっきシーって言ったのはさ、ああいうふうにみんなが喜んでる時に、気分を悪くする事言うのは良くないよって意味だったんだよ」
ミリア「そっか…」
アレス「ミリアは悪くないけどね」
ミリア「うん!」
アレス「ミリアはこういうの楽しい?」
ミリア「うん…でも、あの音楽とか踊りが良かったよ」
アレス「ああ、あれは良かったなあw」
ミリア「うん、だけどアタシ、こんなふうにたくさん人がいるの嫌いみたい」
アレス「お、そっか…だいじょぶか?」
ミリア「お兄ちゃんにつかまってればだいじょぶ…ちょっと眠くなっちゃった」
アレス「寝てていいよw」
ミリア「うん…スリスリ」
オレは特にやる事もないから、闘技場に向かう事にした
闘技場に着くと、控え室に案内された
その部屋はオレたちだけの部屋で、落ち着けた
ミリアを一旦起こして、秘密基地に入れてあげた
ミリア「お兄ちゃん」
アレス「ん?」
ミリア「こないだの女の人に、かける布あげちゃったから、また欲しい」
アレス「ああ~、そういえば…ごめん、なんか探すよ」
ミリア「うん!」
オレは部屋を探してみたけど、何もない
仕方ないから受付の人に聞いた
アレス「悪いけど、ここいらにハンカチとかそういうの売ってるとこないかい?」
受付「うーん…もしかして、汗を拭くものとか忘れたんですか?」
アレス「ああ、まあそんな感じ」
受付「でしたら…わたしのこれでよければ…汗拭くのにいいですよw…差し上げます」
アレス「お、おー!!…触り心地いいね!」
受付「ですよねw」
アレス「え?…もらっていいの?…高いんだろ?」
受付「そうでもないですよ…どうぞ」
アレス「ありがと…優しいね」
受付「わたし、あなたを密かに応援してますからw」
アレス「あ、そうなの?」
受付「はいw…カッコいいし、妹さんに優しいから…わたしにも兄がいるけど、あなたみたいに優しくなくて…羨ましいですw」
アレス「へぇぇw…オレが君の兄なら、優しくするけどな…ナデナデ」
受付「あ///…ありがと///」
アレス「いや、こちらこそありがとう」
受付「はいw…もう少ししたら、お昼をお持ちしますね」
アレス「あ、うん…1人分でいいよ…さっき屋台でいろいろ食べたんだ…妹と一緒に」
受付「羨ましいw…では1人分お持ちします」
アレス「うん、ありがと」
受付の子は、とってもいい子だ
一人旅なら抱いてるとこだな
控え室に戻ってから、この肌触りのいい生地を少し切って、ミリアに渡した
ミリアも大喜びで、布にくるまった
それから少し経つとメシが運ばれた
それを食べてから、ミリアを外に出して、呼ばれるのを待った
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