勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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東の国

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東の国

この国はかなりデカい

そして栄え方もハンパない

人々の服装も上品で、街並みも美しい

その中にあっても、ミリアの美しさは埋もれない

オレだからそう思うのかもしれないけどw

ミリア「ここは人いっぱいなんだねえ」
アレス「だねえ…みんなキレイなカッコしてるね」
ミリア「うーん…でも、港町の人の方がキレイだたよ」
アレス「あ、そうお?w…キレイだたの?w」
ミリア「うんw…キレイだたw」
アレス「あはははw…ナデナデ…それは心が?」
ミリア「うん、そう」
アレス「へぇぇ…」
ミリア「お兄ちゃん、今はどこに歩いているの?」
アレス「街の外れだよ…街から一旦出るの」
ミリア「どしてえ?」
アレス「転移先の風景を覚える為w」
ミリア「ああ~!!…頭いい~!」
アレス「だろお?w」
ミリア「うん!…じゃあ抱っこ抱っこ」
アレス「なんでじゃあ?…ダッコ」
ミリア「わかんないw…スリスリ」
アレス「ね、ミリアはさ」
ミリア「うん」
アレス「オレの外見はどう思う?…妖精って外見で好きとか嫌いとかあるの?」
ミリア「あるよー!…妖精はカッコいい人が好きなのよ」
アレス「オレはカッコいい?」
ミリア「うん!」
アレス「へぇぇ…意外と顔で判断するんだな…嬉しいけど」
ミリア「そうだよ~…カッコよくて、優しい顔が好きなのよ」
アレス「そうなのかw」
ミリア「うんw…そういう人はだいたい心もキレイなのよ」
アレス「そうなの?!」
ミリア「うん…ていうより、心のキレイな人はそういう顔になるのよ」
アレス「…そんなもん?」
ミリア「うん…だからあのヒゲも、ダンもロナルドも、顔が良くなってたよ」
アレス「…!!…言われてみるとそうだ…ブサイクなりにカッコ良くなってたな…」
ミリア「うん!」
アレス「けど、ミリアをいじめてたあのクソガキも、顔だけはハンサムだったよ?」
ミリア「全然だよ!…ちーともよ」
アレス「ちーともかw」
ミリア「お兄ちゃんが最高なのよ」
アレス「へへ///…素直に嬉しい///」

ああもう最高にかわええ///

首に巻きついてる腕の感触も
白くて柔らかそうな、スベスベのほっぺも

長いまつ毛も
漂ってくる匂いも、声も、喋り方も

そして何よりこの笑顔

これほどキレイな存在はどこにも居ないと思う

かわええ///

ミリア「お兄ちゃん、ウトウトなのよ…( *-A-)」
アレス「ウトウトなのかw…寝てていいよ」
ミリア「うん…ギュ」

眠るミリアを片腕に抱っこして、街外れに向かう

この国は街の周りをぐるりと城壁に囲われている

それだけでもものすごく金も労力もかかっているだろう

城壁の門に続く道を歩いていると、前から結構立派な感じの旅の一行が歩いてくる

見たところ、戦士か剣士が2人に、魔法使いと僧侶ってとこだな

見た目がいかにもそれっぽい

戦士「待て…スッ」
アレス「なんだ?」
戦士「この街から出るつもりか?」
アレス「いや別に?…どこ行こうと勝手じゃね?」
魔法使い「外は強い魔物がいっぱいだから危険だよって注意してるのよ」
僧侶「危ないですよ…」
アレス「それはどうもご親切に…ニコ」
僧侶「あ、いえ///」
アレス「だいじょぶw…街からは出ないよ…こうして妹と一緒に散歩してるとこ」
魔法使い「妹さん、歩いてないのに?w」
アレス「うんw…おねむなんだってさw」
僧侶「優しいお兄さんですね///」
アレス「早くに親が死んでね…13歳も年下の妹をずっと面倒見てるのさw…だから過保護って奴だ」
魔法使い「へぇぇ…そのわりにお兄さんも妹さんも、貧乏そうじゃないねえ」
アレス「まあね…貧乏は嫌いだからねw…平凡に生きれるくらいは稼いでるよ」
戦士「おい、もう行くぞ」
魔法使い「わかったわよ…」
僧侶「あの…外は危ないので、気をつけて」
アレス「ありがとw」

オレはあの戦士みたいな高圧的な奴はかなり嫌いだ

だいたい、初対面で『待て』ってかなり失礼だと思う

あの子たちがいなかったら、ボコしてるとこだ

まあ、気を取り直そう

オレは道を外れて、キレイに整った草むらを歩いた

目指してるのはあそこのちょっとした森?林?

あのくらいの小規模に木が生えてるのは、森っていうのかな…

とりあえずそこに行ってみる

一本だけデカい木があって、その木が転移魔法の目印に良さそうだ

アレス「ミリア…ユサユサ…起きてw」
ミリア「…うぅ…う?( *A*)ボ-」
アレス「ミリアもこの木の風景を覚えて?」
ミリア「うう…」
アレス「木じゃダメかな?」
ミリア「…んーと…木に目印をつけるといいのよ」
アレス「なるほどね!」

オレはマフラーを取り出して、木の高い所にマフラーを結びつけた

アレス「これでどう?」
ミリア「うん!…あははw…木があったかそう」
アレス「ふふw…じゃあ、ここにバスケット置いて、休もうか」
ミリア「うん!」

やっとバスケットで2人きりになれる

とりあえずお風呂でゆっくりしてから、交換日記をして、たっぷりとイチャついてから眠る事にした
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