勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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港町

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海賊「んーなんだぁ?…やけに静かじゃねえか…誰もいねえ」
アレス「ここにいるぞ…ドゴォ!」
海賊「て、てめぇ!」
アレス「はははw…揃いも揃ってザコってツラだなw…ぶっさいくだし」
ダン「ブフw」
ミリア「うふふw」
海賊「この野郎!…ぎゃああああ!!」
アレス「うるせぇよ…シュゥ」

オレは痛めつけた海賊に麻痺の魔法をかけていく

他の橋をかけたら、突風の魔法で橋を吹き飛ばした

最初にかけた橋だけ残して待ち伏せて、次から次へとボコしていくと、びびって来なくなった

アレス「なんだお前ら…オレは1人だぞ?w…怖えのか?」
海賊「う、うるせえ!!」
アレス「来ないんならそっちに行くわw」

オレは秘密基地のフタに手をかけて、風を使ってジャンプし、奴らの船に乗り込んだ

奴らはほんと、1人残らずブサイクで不潔だ

デブとかガリとか、そんなんばっか

毛深いし

こいつらと比べると、オレってめちゃくちゃカッコいいと思う

ミリア『なんかみんな汚いねえ』
アレス『な…命の価値は?』
ミリア『みんなほとんどない』
アレス『なら手加減はいらないなw』
ミリア『うん!やっちゃえ!』
アレス『おう!』

オレは奴らの腕を砕き、足を砕き、目を潰し、麻痺させていく

40人くらいは居るけど、どいつもザコだ

1人バカデカいブサイクが居て、大物気取りでニヤけながら、でけえ斧をぶん回してきたから、手を金属にして斧を受け止めて掴んでやった

『えっ?』って顔してるとこ、念入りに両足の膝を砕いてやった

それを見た他のザコブサイク共は、もう心が折れてて、めちゃくちゃに剣を振り回して無様に襲いかかったり、逃げて矢を放ってきたりした

もちろんオレに矢なんて効かない
逆に飛んできた矢を掴んで、ブサイク共の肩とかももに刺してやった

そんで20分くらいだろうか

見えてる奴らは全員麻痺させて、それから奴らの船内を片っ端から見て回った

必死に逃げる奴は突風で壁に叩きつけ、不意打ちしようと物陰に潜んでる奴には、その物陰ごと破壊してやった

ダン「すっげ!…すっげえ!」
ミリア「やっちゃえ~!」
アレス「これで全員かな?…やっぱザコだったなあw」
ダン「兄貴めちゃくちゃカッコいい///」
ミリア「カッコいい!」
アレス「へへw」

オレは手の上に火の玉を燃やした

アレス「おい!!…まだ隠れてる奴いるなら出て来い!…船燃やすぞ!」

そう言って、近くに落ちてる海賊の剣を、隠れてる奴のとこに投げた

剣は壁にバイーンと刺さり、残りの奴らも出てきた

それは女たちだった

アレス『ミリア、あの女たちの価値は?』
ミリア『あの人たちは普通くらい』
アレス『ありがと』

アレス「お前たちは…さらわれた女たちか?」
女「はい!…グス…わたしたちはこの汚いのにさらわれて…うう…」
女2「毎日性奴隷にされて…グス」
アレス「かわいそうに…もう怖いのは終わりだよ…おいで」

女たちは10人ほど居て、泣きながらオレに駆け寄ってきた

敵意や殺気は感じない

どうやら本当に攫われたようだ

それだけにみんなキレイにすればなかなかの美人だったと思う

アレス「かわいそうにな…ギュ…よしよし」
女たち「「「うう~!…グス」」」
アレス「おいで、ついてきな?…向こうの船は安全だから」

オレは女たちを連れて貨物船に行く

橋を渡るのを怖がっていたから、1人ずつ抱っこして渡った

女たち「「ありがとう、ありがとう」」
アレス「ついてきな」

みんなの避難している部屋の結界を解除し、女をわけて、かくまった

アレス「ロナルド、ジョシュ、この女たちは無理矢理さらわれた人たちだ…食べ物と飲み物をあげて、優しくしてやってくれ…もっかい結界張るからな」
ジョシュ「はい!…さ、こちらへ」
ロナルド「さあ、あなたからこっちはこの部屋に」

みんなが入るのを確認し、もう一度結界を張る

そして、こっちの船に残党が入って来てないか、念入りに確認した

あっちの船に移った時、橋ぶっ壊せば良かったな

オレはある程度は気配とかでわかるから、何度も確認して、安全を確かめた

海賊共は二日は麻痺から解けないだろう
オレはダンを出して、元に戻し、結界を解除して、男たちを外に出した

そして、避難部屋に入る
中には捕らえられていた女たちだけ

アレス「お前たち…こっちおいで?…オレが水の魔法で水を出してあげるから、身体洗いな?…汚くて気持ち悪いだろ?」

女たちは1人ずつ下着姿になり、オレの魔法の水で身体を清めた

女「ありがとうございます…グス」
アレス「いいんだ、礼なんて…身体さっぱりしたら、ゆっくり眠りな?…腹減ってたら食っていいからな?」
女「はい…ギュ…」
アレス「よしよし…大丈夫だよ…みんなちゃんと家に帰してやるからな…安心して寝てな?」

こうして女たちを安心させ、A班の部屋に全員を集め、寝かせてあげてから、外に出た

アレス「ダン」
ダン「はいっス!」
アレス「こっちの船に入ってきた奴に仇はいるか?」
ダン「いや、居なかったっス」
アレス「向こうには居たか?」
ダン「2人だけ居たっス」
アレス「よし…ジョシュ、ロナルド」
ジョシュ「はい!」
ロナルド「はい!」
アレス「貨物部屋の中に、向こうの船の奴らを片っ端から運んでくれ…アイツらはみんなオレの麻痺魔法で一日は動けないから、危険はない…大変だけど頼む」
ジョシュ「了解です!」
ロナルド「わかりました!」

乗組員たちとオレとダンで、貨物部屋に海賊共を全員運ぶ

バカデカい奴はバカみたいに重いから、両腕を床に剣で打ちつけて、放置した

アレス「ダン、どいつだ?」
ダン「こいつとこいつっス」
アレス「よし…他の乗組員たちも、仇とりたい奴はいるか?…いるなら仇とらせてやる…ただし、やられる覚悟も必要だ…どうする?」

乗組員たちは誰も名乗り出なかった

アレス「よし、ダン、まずはこの弱そうな方から起こすぞ…ナイフ出せ」
ダン「はい!」

ダンの使命したガリの方の麻痺を解除し、少し回復させる

ガリ「うう…わあ!」
アレス「てめぇ…よくもオレのダチの妹をいたぶって殺してくれたな…」
ガリ「な、なんのことだ…」
ダン「てめえ!この野郎!!…ゲシ!ゲシ!」
ガリ「ぎゃあ!!」
アレス「待てダン、落ち着け…おい…お頭はどれだ?」
ガリ「へ…だ、誰が言うもんかよ…」
アレス「ダン、それ貸せ」
ダン「へい」
アレス「オレを甘く見てるのか?…グサ!!」
ガリ「ぎゃああああ!!…ハァハァ」
アレス「言いたくねえなら言わないでいいぜ?…ズッ」
ガリ「あぎゃああ!」
アレス「そらもいっちょだ…グサ!」
ガリ「いやああああ!!…ガクガク」
アレス「言う気ないんだろ?…ズッ」
ガリ「ぎゃあ!…ま、待って…言うから!」
アレス「口の利き方知らねえのか?…ツ-」
ガリ「す、すいません!!…ハァ…ハァ…言います!…ぜひ言わせてください!!」
アレス「おし…パァァァ…教えろ」
ガリ「ハァ…ハァ…ヨロヨロ…こ、この人です…」
アレス「そのヒゲもじゃね…ウソだったらまたやるぞ?」
ガリ「ほ、本当です!」
アレス「よし…じゃあ、お前…ほら」

オレはガリに剣を渡した

ガリ「え?…ブルブル」
アレス「あそこにいる奴は、おめえが昔レイプして殺した女の兄貴だ…おめえはアイツと戦え」
ガリ「か、勝ったら見逃してくれますか?」
アレス「んなわけねえだろ…でもやらなかったらさっきの続きする」
ガリ「や、やります…ガタガタ」
アレス「ダン、油断はするなよ?…冷静にやれ…気の済むまで刺せ」
ダン「はい!…この野郎…よくも妹を…このやろーー!!…グサ!!…グサ!!…グサ!!」
ガリ「あ…か…ガク」
アレス「ダン、もういい、コイツは死んだ…体力残せ」
ダン「はい…グス」
アレス「もう1人起こすぞ?…自信ついたか?」
ダン「はい!!…お願いしやす!!」

もう1人のデブを起こして、ダンも傷を負ったけど、無事に仇はとれた

アレス「やるじゃねえかw…パァァァァ」
ダン「あ、ありがとっス…グス…」
アレス「少しは気が晴れたか?」
ダン「はい…でもまだあと2人居るっス」
アレス「そうか…奴らのアジト乗り込んで、必ず見つけ出すぞ」
ダン「はい!!」
アレス「ちょっとこの死んだ奴らを海に捨てるの手伝ってくれ」
乗組員たち「「はい!」」

ロナルド「いや、壮絶でしたな…」
アレス「でもスカッとしたろ?」
ロナルド「はいw」
ジョシュ「正直言ってすごく胸が晴れました」
アレス「はははw…さて、これからだけど」
ロナルド「はい」
アレス「オレはあのヒゲ野郎を起こして、アイツらの船でアジトに乗り込む…ダンも一緒にね」
ロナルド「こ、このままですか?」
アレス「うんw…そんで、無理にとは言わないけど、オレとダンとヒゲ野郎だけじゃ、あの船は動かせないよな?…もし、手伝ってくれる奴いたら、少し貸してくれ…危険な目にはあわせないから」
ジョシュ「では私が行きます」
アレス「おお!…ありがと」
乗組員「お、オレも!」

オレが思った以上に、みんな協力的でビックリした

アレス「いや、お前たち、そんなに来たらこっちの船が動かせないだろ…嬉しいけどさ…あっちの船は何人くらいで動かせる?」
ジョシュ「オレいれて…2、3、4…ダンは操船は出来るか?」
ダン「はいっス」
ジョシュ「ならオレ入れて4人いればなんとか」
アレス「じゃあその人選してくれ…あと地図を持ってきて?」
乗組員「持ってきます!」
アレス「オレはあのヒゲを脅すからな…人選は頼むぞ」
ジョシュ「はい!」

そうしてオレはヒゲを起こして、いつも通りたっぷり脅して、アジトに向かうように約束させた

それからもう一度、海賊共に麻痺魔法をかけ直して、貨物部屋に結界も張った

アレス「ロナルド、お前たちはコイツらを町に運んで、牢屋にぶち込んでやれ」
ロナルド「わかりました」
アレス「ただ、今もう暗いから、今日はオレもここで寝る」
ロナルド「はい」
アレス「でも寝る前に、さっきの道具の使い方教えて?」
ロナルド「はいw…持ってきますね」
アレス「予定外に女たちが加わって、一部屋潰れたけど、みんななんとか寝てくれ」
乗組員たち「「「はい!」」」
アレス「女たちはみんな悲惨な目に合ってきたからさ…優しくしてやれよ?」
乗組員たち「「「はい!!」」」

それからロナルドに道具の使い方を教わって、『緯度』の出し方を覚えた

これは非常に役に立つだろう
ロナルドに感謝して、部屋に戻る前に、もう一度女たちの部屋に寄った

アレス「失礼…起きてるかい?」
女「はい!」
アレス「この船は明日、港町に帰る…お前たちはあの港町の出身かい?」
女「わたしは違います」
アレス「じゃあ、港町出身の人はこっち側のベッドに…それ以外はこっちに分かれてくれ」
女たち「「「はい」」」
アレス「よし、じゃあこっち側のお前たちは、明日戻って問題ないな?」
女2「あ、あの…」
アレス「ん?」
女2「アタシ…奴らのアジトに子供が…あの海賊たちに無理矢理作らされた子ですけど…」
アレス「愛しているんだな?」
女2「はい!」
アレス「…お前、名前は?…ああ、そうだ、オレはアレス…勇者アレスだ」
女たち「「勇者様!…ザワザワ」」
女2「アタシはカノンです…」
アレス「カノン…危険な目には合わせないから、お前もついてこい…子供を助けたいし、他にも攫われた女たちをお前ならわかるだろ?」
カノン「はい!…みんなが助かるなら…アタシやります!」
アレス「いい勇気だ…ナデナデ…大丈夫、オレがいるから何も心配はない…安心してくれ」
カノン「はい///…キラキラ」
アレス「そっち側のお前たちは、東の国の人たち?」
女3「はい…」
アレス「見た感じ違うもんねw…アジトをオレがぶっつぶして、安全になったら送り届けてもらうようにするから、それまでは港町の方でかくまってもらいな?」
女3「はい…グス…ありがとうございます…」
アレス「そんなにはかからないと思うからさ…」
女3「はい…戻れなくても…助かっただけでも感謝です…グス」
アレス「気にするなw…勇者だからなオレは」
女3「いえ…わたしには神様に見えます」
アレス「大げさだなw…おいで…ギュ…ナデナデ」

オレは女たち1人1人を抱きしめ、撫でた
みんな嫌がらなかったな

それどころか、キスまでされて

モテるなオレw

アレス『ミリア、起きてる?』
ミリア『起きてるよ!』
アレス『ミリアはオレが女を抱きしめたり撫でたりするの、ヤキモチ妬く?』
ミリア『ヤキモチ?』
アレス『ああ…オレが他の女を抱きしめた時、嫌だなあとか…思う?』
ミリア『ううん!…優しいなあって思う!…それに、そうすると女の人たちの価値があがるの』
アレス『マジかw…なんでじゃw』
ミリア『わかんないw』
アレス『じゃあ、あれくらいじゃミリアは平気なんだな?』
ミリア『…?…別に大丈夫だよ?』
アレス『じゃあもし他の人とオレがエッチしたらどう?』
ミリア『…それは嫌だ!…お兄ちゃんはアタシのお兄ちゃんだもん!』
アレス『ああw…それがヤキモチだよw』
ミリア『そっか…ヤキモチ』
アレス『オレはさっきみたいに、助けたりしたら安心させる為に撫でたり抱きしめたりすると思う…だけど、愛して抱くのはミリアだけだよ…それは絶対に信じていてほしい』
ミリア『うん!…だいじょぶ!…だってお兄ちゃんは女だから抱きしめて撫でてるわけじゃないじゃん…ダンとかにもするし』
アレス『ああ、そうだなあw…それと同じだよ』
ミリア『わかってるのよ』
アレス『なら良かったw』

そして部屋に戻って、少しだけ読み書きをして、眠った
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