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転職の神殿の街
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新しい町
町というより街だ
かなり栄えてる
アレス「なあ、ここはでけえ街だな」
魔法使い「はい…ここはですね、街の中央に『転職の神殿』があるんです」
アレス「なにそれ?」
魔法使い「えっと、今まで戦士として戦ってきたけど、僧侶になりたいとか、そういう人が集まってるんです」
アレス「ふーん…」
魔法使い「それで、その転職の手伝いをしてくれる神殿なんです…いろいろと修行を見てくれます」
アレス「なるほどね…魔法使いちゃんもその為に来たの?…元は魔法使いじゃなかったとか?」
魔法使い「いえ…わたしはこの街の生まれで、魔法使いとして修行してました…そこの戦士もそんな感じです…でも、修行も習うとお金かかります…だから護衛してお金稼ぐつもりでした…全然ダメでしたけど…」
アレス「なるほど…商人はもっと強えの連れてこうと思わなかったのか?」
商人「私はそこの戦士くんに頼まれて、最初は断ったんですけど、もう1人連れてくるというので…お金が欲しい気持ちはわかるし、それで雇ったんですよ」
アレス「ああ、そうなの…」
商人2「この街に住んでたら、若者のそういう事情もわからないでもないですからね…」
戦士「オレはもうちょっとやれると思ったっス…」
アレス「ふうん…」
魔法使い「アレスさん…あの…魔法教えてくれませんか?」
アレス「ダメだ…そんな暇じゃねえし、面倒くせえ」
魔法使い「…シュン…教えてくれなくてもいいから、冒険の仲間にはしてもらえませんか?」
アレス「足手まといになるだけだ…」
魔法使い「守ってくれなくてもいいです!…死ぬ覚悟あります!」
アレス「ダメだ」
魔法使い「…シュン…」
アレス「オレは仲間はいらないんだ…許せ」
戦士「アレスさんは師匠とかいるんスか?」
アレス「居ないよ…オレは自分で強くなった…」
戦士「すげえなあ…やっぱ違うなあ」
アレス「他の生き方でもいいじゃねえか」
魔法使い「…そうしようかな…」
戦士「おい…今まで頑張ってきたの無駄にする気か?」
アレス「なあ…人にはさ、それぞれ『才能』ってもんがあるのよ…オレは戦う『才能』があるから強いわけ…お前たちにも何かしらの『才能』がある…それは戦いじゃないと思う…好きな事頑張るのもいいけど、自分の『才能』を見つけて生きるのも悪くないぞ?…今までの努力が無駄になったとしても、お前たちはまだ若いんだ…方向転換するのはまだ間に合う…よく考えてみることだ…」
魔法使い「…はい!…わたし、頑張ってみます!」
戦士「お、おい…」
商人「私もアレスさんの意見に賛成だよ」
アレス「じゃあここらで別れるぞ?…1人500だ」
商人2「はい…では…」
戦士「オレ…1000か…お金稼ぐつもりがなくなったw」
魔法使い「300は出すよ…」
戦士「ありがと、助かるw」
商人「では私もこれを」
魔法使い「あんた、アレスさんに礼言いなさいよ…普通なら500どころか、もっとかかるんだからね?…アレスさんの優しさ価格に礼しなさい」
アレス「はははw…気にすんなw…頑張って生きろよ…じゃあな」
よし、ようやく別れられた
2000儲けたのはラッキーだった
金はけっこうあるけど、多くて困るものじゃないからな
とりあえず宿に行って、ミリアをポッケから出してあげないと
宿屋
アレス「1人だけどいいか?」
宿屋「構わないよ、メシ付きで一泊50だ」
アレス「おっ!…良心的だねえw…助かるよ」
宿屋「だろ?w…202号だよ…鍵だ」
アレス「ありがと…」
宿屋「メシはそこの食堂で出すから、あと1時間したら降りてきてくれ」
アレス「わかった」
202号室
アレス「ミリア、もう出ていいよ」
ミリア「やったあ!」
アレス「ははw…ごめんなぁ?…退屈だったろう」
ミリア「だいじょぶw…アーちゃんたちの会話、面白かったよ」
アレス「そう?」
ミリア「うん、アーちゃん大人でカッコいかった!」
アレス「へへ///…なら良かった」
ミリア「魔法使いちゃん、ちょっとかわいそうだったね」
アレス「ああ…けど、現実は厳しいのよ…ミリアに会う前のオレなら、もう少し助けたかもな」
ミリア「ふうん」
アレス「ミリア、バスケット入る?」
ミリア「うん!」
ボロい部屋だから、バスケットの方が全然くつろげる
メシの時間まではこの中に居よう
ミリアは早速服を脱ごうとしてるw
アレス「ミリアw…まだ着ててw」
ミリア「ええ~…わかったぁ」
アレス「オレ、服を着てるミリアもかわいくて好きなんだ…その服かわいいよな」
ミリア「そうなの?…ガイアさまがくれたのよw」
アレス「へぇ!…さすが神様、センス良いなw」
ミリア「アーちゃん、ギュッとしてチュウして?」
アレス「うん…ギュゥ…チュゥ…ああ、かわいい」
ミリア「うー…スリスリ」
アレス「あとでミリアにコート買うからさ…」
ミリア「え?」
アレス「羽根の上から着てみて?…痛かったらやめていいから…一緒に街を歩きたいんだ」
ミリア「うん!」
アレス「でも痛かったらちゃんと言うんだよ?」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶」
そうして、ミリアをポッケに入れて、メシを食った
メシが終わると、街に繰り出した
目的は、ミリアのコートを買うこと
オレは服屋に入って、女物のコートを物色した
すると、カフェオレみたいな茶色のフード付きのモコモコな腰までのかわいらしいのを見つけた
ミリアが着たらかわいいに決まってる
それとあとは下着だ
ミリアはスカート履いてるが、パンツは履いてない
女物の下着を買うのは、さすがのオレも勇気がいったが、ささっと買って、宿屋に戻った
宿屋
オレはミリアに人間サイズになるよう言うと、ミリアは大きくなった
なんか初めてだからか、感動した
ミリア「これ履くの?」
アレス「うん…嫌かもだけど、お願い…ミリアのここ、誰にも見せたくないの」
ミリア「どして?」
アレス「なんつうか…ミリアには息苦しいかもだけどさ…なんてえの?…オレだけのミリアだから…ミリアのエッチな部分を誰にも見せたくないの…そう思うの嫌か?」
ミリア「ううん!…ギュ…履く!」
アレス「ごめんな…」
ミリア「ううん…大事にしてくれてるんだよね?」
アレス「ああ、そりゃもうそうだよ」
ミリア「じゃあ履くぅw…よっ」
アレス「で、このコート…」
ミリア「うん…どう?」
アレス「めちゃくちゃかわいい///…痛くない?」
ミリア「だいじょぶ!…これフワフワで痛くない」
アレス「おっし!…痛くなったら回復魔法かけるから、遠慮なく言うんだよ?」
ミリア「うん!」
アレス「あとそれからね…外出たら、手を繋ぐのはいいけど、あんまり抱きついたり、チュウしたりはダメ」
ミリア「どして!」
アレス「ミリアは見た目がねえ…子どもだからね…オレとそんな事してるの見られるとね、ちょっとヤバいんだよ…子どもにエッチな事するの、人間の世界ではいけない事だからさ」
ミリア「アーちゃん困る?」
アレス「うん…ごめんな、勝手ばっか言って」
ミリア「ううん、我慢する…その代わり、今いっぱいキスして?」
アレス「うん…チュゥ…」
アレス「外ではミリアはオレの妹って事にするからね?」
ミリア「妹?…妹って何?」
アレス「ああ…えっと、兄妹ってわかんないか…」
ミリア「う?」
アレス「…じゃあ、外ではオレのこと『お兄ちゃん』って呼んで?」
ミリア「お兄ちゃん?」
アレス「そうそう…もっかい」
ミリア「お兄ちゃん」
アレス「もっかい」
ミリア「お兄ちゃん!」
アレス「よしよし…ナデナデ…かわいい」
ミリア「えへへ///」
アレス「よし…じゃあ…一緒に街を歩いてみようか」
ミリア「おお!…ついに!」
アレス「行こ!」
アレス「あ、ご主人、さっき妹来たから、これ…追加で払うね」
宿屋「ああ、そうなの?…2人部屋空いてないけど…」
アレス「ああ、いいよ、あの部屋で…」
宿屋「そうかい?…悪いな」
アレス「いや、気にしないでくれ…ミリアほら、あいさつ」
ミリア「こんばんは!٩(*❛⊰❛)۶」
宿屋「こんばんはw…かわいい妹さんだねw」
アレス「ああw…少しだけ出てくる」
宿屋「ああ…けどあと1時間くらいで戻ってくれよ?…鍵閉めるから」
アレス「わかった」
ミリアと手を繋いで街を歩く
ミリアは楽しそうだ
そんなミリアを見てると幸せな気分になる
ミリア「お兄ちゃん、あれ何?」
アレス「あれは金物屋だね…鍋とかフライパンとか売ってる…入ってみようか」
ミリア「うん!」
アレス「…あ…これいいかも…」
ミリア「どれえ?」
アレス「この鍋…これ買おう」
オレは今朝考えていた、ミリア用ポッケの材料として、鍋を買うことにした
もちろん加工をするので、金のこや、トンカチやペンチもいる
それから厚手の布とワタ
糸と針…それからザルも買った
その他にも必要そうなものも
ミリア「お兄ちゃん、料理するの?」
アレス「ううんw…ミリアのポッケを作るのw」
ミリア「?」
アレス「まあ、とりあえず買って帰ろう」
ミリア「うん!」
アレス「ミリア、寒くない?」
ミリア「ちょっと寒い」
アレス「痛くはない?」
ミリア「それはだいじょぶ」
アレス「じゃあこれこうかぶるといいよ」
オレはフードを被せた
ミリア「おお~、あったかいw」
アレス「ふふふw…」
ああもう、かわいさに隙がない
そうして宿屋に着いて部屋に入り、ドアに鍵をかけて、バスケットに入った
ミリアは早速裸になった
アレス「もう脱いでる!Σ(゚д゚υ)」
ミリア「お兄ちゃんは裸にならないの?」
アレス「オレはちょっとやる事あるからさ…ミリアも隣座って見てな?」
ミリア「うん」
まず、鍋の鉄板を金のことペンチで、切ったり曲げたりして、小さな箱を作る
サイズ的に8センチ×12センチで厚みは3センチくらい
鉄を切るのは大変だったが、なんとか作れた
そして、箱の中央の上の縁から2センチほどの切り込みを二つ入れ、ペンチでクネクネとやって、コの字の形に切る
その空いたところにザルを切って、火の魔法で溶かしてつける
次にコートの胸ポケットをキレイに外して、箱の外側に糊で貼り付ける
箱の内側には厚手の生地を貼り、箱の底にたくさんのワタを厚手の生地で包んだものを詰める
それをコートの胸ポケットの位置に、もう一度縫いつける
裁縫はやったことないけど、とにかく頑丈でキレイにやれれば問題ない
最後に箱のフタになるように、厚手の生地を縫いつけて完成だ
すっかり夜中になってしまった
ミリアは面白かったらしく、おとなしく寝ないでずっと見てた
アレス「出来たw…ここ、ミリアのポッケ」
ミリア「わあ、すごい!…入ってみたい!」
アレス「試してみよう、オレを大きくして?」
ミリア「うん!」
オレが人間サイズに戻ると、ミリアはパタパタと飛んで、ポケットの中に入った
アレス「どう?居心地は?」
ミリア「最高w…ワクワクする」
アレス「あははw…フカフカ?痛くない?」
ミリア「フカフカぁw…それにこの網から外も見える!」
アレス「いいだろ?」
ミリア「うん!…ありがとう!」
アレス「暗いのは我慢ね?」
ミリア「うん!…楽し~w」
アレス「良かった良かったw…じゃあ明日からこれで冒険だ」
ミリア「うん!」
アレス「じゃあ出てきて小さくして?」
ミリア「はーい」
その後、風呂に入り、ベッドに横たわると、すぐにミリアは眠った
妖精はみんなよく寝るし、すぐに寝れる
オレはけっこう寝付き悪いから、ちょっと羨ましい
かわいい寝顔を見ながら、毛布の上から軽くポンポンとしていると、オレもいつのまにか眠っていた
町というより街だ
かなり栄えてる
アレス「なあ、ここはでけえ街だな」
魔法使い「はい…ここはですね、街の中央に『転職の神殿』があるんです」
アレス「なにそれ?」
魔法使い「えっと、今まで戦士として戦ってきたけど、僧侶になりたいとか、そういう人が集まってるんです」
アレス「ふーん…」
魔法使い「それで、その転職の手伝いをしてくれる神殿なんです…いろいろと修行を見てくれます」
アレス「なるほどね…魔法使いちゃんもその為に来たの?…元は魔法使いじゃなかったとか?」
魔法使い「いえ…わたしはこの街の生まれで、魔法使いとして修行してました…そこの戦士もそんな感じです…でも、修行も習うとお金かかります…だから護衛してお金稼ぐつもりでした…全然ダメでしたけど…」
アレス「なるほど…商人はもっと強えの連れてこうと思わなかったのか?」
商人「私はそこの戦士くんに頼まれて、最初は断ったんですけど、もう1人連れてくるというので…お金が欲しい気持ちはわかるし、それで雇ったんですよ」
アレス「ああ、そうなの…」
商人2「この街に住んでたら、若者のそういう事情もわからないでもないですからね…」
戦士「オレはもうちょっとやれると思ったっス…」
アレス「ふうん…」
魔法使い「アレスさん…あの…魔法教えてくれませんか?」
アレス「ダメだ…そんな暇じゃねえし、面倒くせえ」
魔法使い「…シュン…教えてくれなくてもいいから、冒険の仲間にはしてもらえませんか?」
アレス「足手まといになるだけだ…」
魔法使い「守ってくれなくてもいいです!…死ぬ覚悟あります!」
アレス「ダメだ」
魔法使い「…シュン…」
アレス「オレは仲間はいらないんだ…許せ」
戦士「アレスさんは師匠とかいるんスか?」
アレス「居ないよ…オレは自分で強くなった…」
戦士「すげえなあ…やっぱ違うなあ」
アレス「他の生き方でもいいじゃねえか」
魔法使い「…そうしようかな…」
戦士「おい…今まで頑張ってきたの無駄にする気か?」
アレス「なあ…人にはさ、それぞれ『才能』ってもんがあるのよ…オレは戦う『才能』があるから強いわけ…お前たちにも何かしらの『才能』がある…それは戦いじゃないと思う…好きな事頑張るのもいいけど、自分の『才能』を見つけて生きるのも悪くないぞ?…今までの努力が無駄になったとしても、お前たちはまだ若いんだ…方向転換するのはまだ間に合う…よく考えてみることだ…」
魔法使い「…はい!…わたし、頑張ってみます!」
戦士「お、おい…」
商人「私もアレスさんの意見に賛成だよ」
アレス「じゃあここらで別れるぞ?…1人500だ」
商人2「はい…では…」
戦士「オレ…1000か…お金稼ぐつもりがなくなったw」
魔法使い「300は出すよ…」
戦士「ありがと、助かるw」
商人「では私もこれを」
魔法使い「あんた、アレスさんに礼言いなさいよ…普通なら500どころか、もっとかかるんだからね?…アレスさんの優しさ価格に礼しなさい」
アレス「はははw…気にすんなw…頑張って生きろよ…じゃあな」
よし、ようやく別れられた
2000儲けたのはラッキーだった
金はけっこうあるけど、多くて困るものじゃないからな
とりあえず宿に行って、ミリアをポッケから出してあげないと
宿屋
アレス「1人だけどいいか?」
宿屋「構わないよ、メシ付きで一泊50だ」
アレス「おっ!…良心的だねえw…助かるよ」
宿屋「だろ?w…202号だよ…鍵だ」
アレス「ありがと…」
宿屋「メシはそこの食堂で出すから、あと1時間したら降りてきてくれ」
アレス「わかった」
202号室
アレス「ミリア、もう出ていいよ」
ミリア「やったあ!」
アレス「ははw…ごめんなぁ?…退屈だったろう」
ミリア「だいじょぶw…アーちゃんたちの会話、面白かったよ」
アレス「そう?」
ミリア「うん、アーちゃん大人でカッコいかった!」
アレス「へへ///…なら良かった」
ミリア「魔法使いちゃん、ちょっとかわいそうだったね」
アレス「ああ…けど、現実は厳しいのよ…ミリアに会う前のオレなら、もう少し助けたかもな」
ミリア「ふうん」
アレス「ミリア、バスケット入る?」
ミリア「うん!」
ボロい部屋だから、バスケットの方が全然くつろげる
メシの時間まではこの中に居よう
ミリアは早速服を脱ごうとしてるw
アレス「ミリアw…まだ着ててw」
ミリア「ええ~…わかったぁ」
アレス「オレ、服を着てるミリアもかわいくて好きなんだ…その服かわいいよな」
ミリア「そうなの?…ガイアさまがくれたのよw」
アレス「へぇ!…さすが神様、センス良いなw」
ミリア「アーちゃん、ギュッとしてチュウして?」
アレス「うん…ギュゥ…チュゥ…ああ、かわいい」
ミリア「うー…スリスリ」
アレス「あとでミリアにコート買うからさ…」
ミリア「え?」
アレス「羽根の上から着てみて?…痛かったらやめていいから…一緒に街を歩きたいんだ」
ミリア「うん!」
アレス「でも痛かったらちゃんと言うんだよ?」
ミリア「はーい٩(*❛⊰❛)۶」
そうして、ミリアをポッケに入れて、メシを食った
メシが終わると、街に繰り出した
目的は、ミリアのコートを買うこと
オレは服屋に入って、女物のコートを物色した
すると、カフェオレみたいな茶色のフード付きのモコモコな腰までのかわいらしいのを見つけた
ミリアが着たらかわいいに決まってる
それとあとは下着だ
ミリアはスカート履いてるが、パンツは履いてない
女物の下着を買うのは、さすがのオレも勇気がいったが、ささっと買って、宿屋に戻った
宿屋
オレはミリアに人間サイズになるよう言うと、ミリアは大きくなった
なんか初めてだからか、感動した
ミリア「これ履くの?」
アレス「うん…嫌かもだけど、お願い…ミリアのここ、誰にも見せたくないの」
ミリア「どして?」
アレス「なんつうか…ミリアには息苦しいかもだけどさ…なんてえの?…オレだけのミリアだから…ミリアのエッチな部分を誰にも見せたくないの…そう思うの嫌か?」
ミリア「ううん!…ギュ…履く!」
アレス「ごめんな…」
ミリア「ううん…大事にしてくれてるんだよね?」
アレス「ああ、そりゃもうそうだよ」
ミリア「じゃあ履くぅw…よっ」
アレス「で、このコート…」
ミリア「うん…どう?」
アレス「めちゃくちゃかわいい///…痛くない?」
ミリア「だいじょぶ!…これフワフワで痛くない」
アレス「おっし!…痛くなったら回復魔法かけるから、遠慮なく言うんだよ?」
ミリア「うん!」
アレス「あとそれからね…外出たら、手を繋ぐのはいいけど、あんまり抱きついたり、チュウしたりはダメ」
ミリア「どして!」
アレス「ミリアは見た目がねえ…子どもだからね…オレとそんな事してるの見られるとね、ちょっとヤバいんだよ…子どもにエッチな事するの、人間の世界ではいけない事だからさ」
ミリア「アーちゃん困る?」
アレス「うん…ごめんな、勝手ばっか言って」
ミリア「ううん、我慢する…その代わり、今いっぱいキスして?」
アレス「うん…チュゥ…」
アレス「外ではミリアはオレの妹って事にするからね?」
ミリア「妹?…妹って何?」
アレス「ああ…えっと、兄妹ってわかんないか…」
ミリア「う?」
アレス「…じゃあ、外ではオレのこと『お兄ちゃん』って呼んで?」
ミリア「お兄ちゃん?」
アレス「そうそう…もっかい」
ミリア「お兄ちゃん」
アレス「もっかい」
ミリア「お兄ちゃん!」
アレス「よしよし…ナデナデ…かわいい」
ミリア「えへへ///」
アレス「よし…じゃあ…一緒に街を歩いてみようか」
ミリア「おお!…ついに!」
アレス「行こ!」
アレス「あ、ご主人、さっき妹来たから、これ…追加で払うね」
宿屋「ああ、そうなの?…2人部屋空いてないけど…」
アレス「ああ、いいよ、あの部屋で…」
宿屋「そうかい?…悪いな」
アレス「いや、気にしないでくれ…ミリアほら、あいさつ」
ミリア「こんばんは!٩(*❛⊰❛)۶」
宿屋「こんばんはw…かわいい妹さんだねw」
アレス「ああw…少しだけ出てくる」
宿屋「ああ…けどあと1時間くらいで戻ってくれよ?…鍵閉めるから」
アレス「わかった」
ミリアと手を繋いで街を歩く
ミリアは楽しそうだ
そんなミリアを見てると幸せな気分になる
ミリア「お兄ちゃん、あれ何?」
アレス「あれは金物屋だね…鍋とかフライパンとか売ってる…入ってみようか」
ミリア「うん!」
アレス「…あ…これいいかも…」
ミリア「どれえ?」
アレス「この鍋…これ買おう」
オレは今朝考えていた、ミリア用ポッケの材料として、鍋を買うことにした
もちろん加工をするので、金のこや、トンカチやペンチもいる
それから厚手の布とワタ
糸と針…それからザルも買った
その他にも必要そうなものも
ミリア「お兄ちゃん、料理するの?」
アレス「ううんw…ミリアのポッケを作るのw」
ミリア「?」
アレス「まあ、とりあえず買って帰ろう」
ミリア「うん!」
アレス「ミリア、寒くない?」
ミリア「ちょっと寒い」
アレス「痛くはない?」
ミリア「それはだいじょぶ」
アレス「じゃあこれこうかぶるといいよ」
オレはフードを被せた
ミリア「おお~、あったかいw」
アレス「ふふふw…」
ああもう、かわいさに隙がない
そうして宿屋に着いて部屋に入り、ドアに鍵をかけて、バスケットに入った
ミリアは早速裸になった
アレス「もう脱いでる!Σ(゚д゚υ)」
ミリア「お兄ちゃんは裸にならないの?」
アレス「オレはちょっとやる事あるからさ…ミリアも隣座って見てな?」
ミリア「うん」
まず、鍋の鉄板を金のことペンチで、切ったり曲げたりして、小さな箱を作る
サイズ的に8センチ×12センチで厚みは3センチくらい
鉄を切るのは大変だったが、なんとか作れた
そして、箱の中央の上の縁から2センチほどの切り込みを二つ入れ、ペンチでクネクネとやって、コの字の形に切る
その空いたところにザルを切って、火の魔法で溶かしてつける
次にコートの胸ポケットをキレイに外して、箱の外側に糊で貼り付ける
箱の内側には厚手の生地を貼り、箱の底にたくさんのワタを厚手の生地で包んだものを詰める
それをコートの胸ポケットの位置に、もう一度縫いつける
裁縫はやったことないけど、とにかく頑丈でキレイにやれれば問題ない
最後に箱のフタになるように、厚手の生地を縫いつけて完成だ
すっかり夜中になってしまった
ミリアは面白かったらしく、おとなしく寝ないでずっと見てた
アレス「出来たw…ここ、ミリアのポッケ」
ミリア「わあ、すごい!…入ってみたい!」
アレス「試してみよう、オレを大きくして?」
ミリア「うん!」
オレが人間サイズに戻ると、ミリアはパタパタと飛んで、ポケットの中に入った
アレス「どう?居心地は?」
ミリア「最高w…ワクワクする」
アレス「あははw…フカフカ?痛くない?」
ミリア「フカフカぁw…それにこの網から外も見える!」
アレス「いいだろ?」
ミリア「うん!…ありがとう!」
アレス「暗いのは我慢ね?」
ミリア「うん!…楽し~w」
アレス「良かった良かったw…じゃあ明日からこれで冒険だ」
ミリア「うん!」
アレス「じゃあ出てきて小さくして?」
ミリア「はーい」
その後、風呂に入り、ベッドに横たわると、すぐにミリアは眠った
妖精はみんなよく寝るし、すぐに寝れる
オレはけっこう寝付き悪いから、ちょっと羨ましい
かわいい寝顔を見ながら、毛布の上から軽くポンポンとしていると、オレもいつのまにか眠っていた
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