勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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転職の神殿の街

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とりあえずオレは、以前戻った町に戻った
そこが最後に寄った町だからだ

ミリアはとりあえずバスケットに入っている

オレは町に寄って、少しだけ食べ物を買い、次の町に向かった

西の方に歩いて行き、完全に人の気配がなくなってから、ミリアを出してあげた

そして、ミリアにバスケットを小さくしてもらい、ポケットに入れた

便利すぎる

ミリア「出てもだいじょぶ~?」
アレス「だいじょぶw…オレの手の上に座ってな?」
ミリア「うん…ギュ」

ミリアはオレの親指にしがみついて頬擦りして甘えてる

かわいい

アレス「ミリアのその町に行く魔法って、転移魔法?」
ミリア「うん!」
アレス「すっげえw」
ミリア「そうなの?」
アレス「そうだよ…人間には滅多にいないと思う…その魔法使えるのは…なんか昔にお伽話とかでそういうの居た気がするけど、実際に見たことも聞いたこともない」
ミリア「そうなんだ?w…妖精はわりと使えるんだよ」
アレス「へぇぇ…種族で覚えられる魔法に差があるのかもね」
ミリア「わかんないw」
アレス「あははw…その大きさ変える魔法も人間には使えないと思うよ」
ミリア「ふうん…」
アレス「オレはかなり魔法には詳しいけど、その魔法はどの本にも書いてなかったよ…ごめん、ちょっとこのポケット入れる?」
ミリア「うん…よっしょ…狭いw…もうちょっと小さくなる」
アレス「うん、魔物がいるからね…戦いになったらポケットに潜ってね」
ミリア「うん…魔物いるの?」
アレス「うん…魔物の気を感じる…あそことあそことあそこに潜んでる」
ミリア「そんなのわかるんだ!」
アレス「うんw」

オレはその魔物の潜んでいる方に近づいていく

近づきながら、自分にいろんな強化魔法をかけている

オレの最も得意な戦い方だ

魔法なくてもオレは強いが、それをやるとやらないでは、使う体力が全然違う

回復魔法も使えるけど、最初からくらわない方がいいに決まってる

戦いながら魔法をかけるのも出来るけど、知ってたら前もってやるのは当たり前だろう

魔物の間合いに入ると、魔物はオレに飛びかかってきた

それをかわしざま、カウンターのパンチを入れる

滅多に使える人は居ないが、身体を金属に変える魔法というのもオレは使える

ただ、その魔法は通常なら、全身が金属になるので、使用者自身身動きが出来なくなる

だけどオレは、身体の一部だけを変えれるように努力して、今は自由にできる

それは防御面でも無敵だが、なにしろ攻撃にもってこいだ

自分の拳を金属に変えて攻撃する

それはつまり、デカいハンマーで殴られるようなもんだ

それをこの魔物は飛びかかった勢いでくらったわけだ

そりゃ一発で瀕死になる
当たりどころによっては死ぬだろうな…

まあ、オレは死ぬようなとこには当てないけど…

それに、拳が金属だと、当たり前だけど、オレは殴っても全然痛くないし、相手はすごく痛い

だからオレの拳はどこに当たってもいい

防がれても関係ない

その防御ごと破壊する
むしろ、それがオレのスタンダードだ

防御を破壊されると、そいつの心は折れまくる

そりゃそうだ

『コイツには敵わない』って思っちまうもんな

心が折れた奴は逃げるか降伏する

オレは逃げたら追わないし、降伏する奴は見逃してやる

オレのそのスマートかつ荒々しい戦い方は、ハッキリ言って見た目にも強くてカッコいい

モテるんだこれが

まあ、そんな解説しながらも、とっくに残りの奴らも倒してる

ミリア「すごいすごいw…アーちゃんカッコいい~!!」
アレス「だろう?w…おい、だいじょぶか?…パァァァ」
魔物1「う…」
アレス「ん?お前喋るのか?」
魔物1「あ、ああ…なぜ、殺さない?」
アレス「いや、そういう質問はいいから…」
魔物1「なんで?…答えてくれ」
アレス「もうねえ…みんなそれ聞くから答えるのいちいち面倒なんよ」
魔物1「みんなそうなのか?…お前はみんなそうしてるって事か」
アレス「そうそう…他の奴も回復してやるから連れてきな?」
魔物1「う、うん」

魔物1は他の仲間の魔物をオレの前に集めた

オレは回復してやった

魔物2「あ、ありがとう…」
魔物3「…?」
魔物1「すまない…襲ったのに」
アレス「気にすんなw…お前たちも腹減ってんだろ…だけど食われてやるわけにはいかなくてな…オレは勇者だ、勇者アレス」
魔物1「勇者アレス…そっか…どうりで強いわけだ…死ぬかと思った」
魔物2「オレたちの敵う相手じゃねえ…」
アレス「まあなw…つってもオレもそこまでお人よしじゃねえから、完全には回復してはやらねえ…まだ痛えだろ?…ここから生き残るのもお前たちの才覚だ…生きろよ」
魔物1「うん…ありがとう」
アレス「ほれ…少ないけど、やるよ…」
魔物2「干し肉?」
魔物3「足りないけどありがとうw」
アレス「贅沢言うなw…生きろよ、じゃあな」
魔物3「ありがと!」
魔物2「優しくて強い勇者…ありがとう!」
魔物1「ありがとう!」
アレス「気にすんなw…じゃあな」

オレはいつもこんな感じ

魔物が話せる奴だと楽だ

魔物はこんなふうに、意外と礼を言うし、義理堅くてさっぱりしてる

人間のタチの悪い奴のほうが、よっぽど面倒くさい

自分が賢いと思ってるバカとか、能書きばっかでなんも出来ねえような奴

自分の非を考えず、なんでも他人のせいにして、自分の得ばかり考える奴

そういう奴らは、自分の為なら簡単に他人の…自分を愛してくれた人でさえ、簡単に裏切り、心を踏みつける

命の価値はオレにはわからないけど、そんな奴らよりもよっぽど、魔物の方が生きる価値ある気がする

ミリア「アーちゃん、優しいねえ…ほんとにカッコいいよ~///」
アレス「惚れ直した?」
ミリア「うん!!」
アレス「けど、ああすると人間たちは納得しないけどなw…でも、殺す理由がねえもんな」
ミリア「全然それでいいと思う…さっきの魔物たち、アーちゃんに助けられて、命の価値が上がってたもん」
アレス「…そうなの?…助けられて?」
ミリア「うん、上がってたよ~」
アレス「なんでだ?」
ミリア「わかんないよ~」
アレス「まあ、それはいいか…悪い事ではないよな」
ミリア「うん」
アレス「楽しいなw」
ミリア「うん!」

その後も20体ほど魔物の相手して、みんな逃がしてやった

アレス「この洞窟を進むと、途中から人間が作ったトンネルがあって、そこを抜けると近道なんだって」
ミリア「洞窟!洞窟!」
アレス「あははw…洞窟行くか!」
ミリア「うん!」

洞窟は暗いから、出来れば入りたくはないけど、今はもう夜だから明るさは関係ない

むしろ明かりを灯せば外より明るい

手の上に炎の玉を作って、洞窟に入っていく

ミリア「明るくてすごいなあ」
アレス「いやw…こんなのより、ミリアの魔法の方が百倍はすごいんだけどw…てか、あんなすごい魔法出来て、火の魔法は出来ないの?」
ミリア「うん!」
アレス「氷とか水は?」
ミリア「凍らすのは出来るけど、水は出せない」
アレス「あははw…オレは水は出せるけど、凍らすのは出来ないw」
ミリア「逆だね!w」
アレス「逆の方がいいよ、便利でw」
ミリア「そっか!」
アレス「魔法封じとかは?」
ミリア「出来ない…出来たらこないだのやつらに使わせてないよぅ」
アレス「ああ、あのクソガキ共か…そりゃそうだ」
ミリア「アーちゃんはあとどんな魔法使えるの?」
アレス「オレは風の魔法も使えるよ」
ミリア「へぇ~!…すごい」
アレス「あとよく使うのは身体を金属にするのと、強くするやつ…これが使えるからオレは強い」
ミリア「いろいろ使えるんだねえ」
アレス「うん…まあ勇者だしw」
ミリア「そっか」
アレス「ミリアは他には?」
ミリア「うー…アタシはもうない…ごめんね…もっといろいろ役に立ちたい」
アレス「何言ってんだよ~、ミリアの魔法はどれもこれも超便利で素晴らしいよ…マジでもっと早くから一緒に冒険出来てたら良かったのに」
ミリア「ほんと?!」
アレス「うん…とくに大きさ変化の魔法は便利すぎる」
ミリア「えへへ///」

ミリアは大きさ変化と、転移…それから凍結の魔法だけしか使えないと言う

それだけでも十分すぎるほどの魔法だけど、ミリアはイマイチわかってないw

実は凍結の魔法もかなり高度で、人間にはあんまり使える奴はいない

水属性の魔法だけど、ミリアは水出せないのが不思議だ

妖精だからなのかな…

少し歩くと、いくらか平らな地面があった

オレはポケットからバスケットを出し、ミリアがそれを元に戻す

お椀に水を貯めて、温度変化魔法で温めて、バスケットに入れた

それからオレを妖精サイズにしてもらい、2人でバスケットに入る

アレス「ミリア、見ててみな?…よっ!…シュイイイン」
ミリア「おお~…なにこれ?」
アレス「これは魔法バリヤっていって、結界なんだよ…よっぽどの奴でない限り、この結界は破れない…ミリアも触らないでね?…バチって痛いから」
ミリア「すごいすごい!」
アレス「これなら安心してゆっくり出来るよ」
ミリア「やったあ!」

オレとミリアは早速裸になり、お椀の風呂に入った

妖精はあまりお風呂には入らないらしい

エッチして身体が汁でベタベタになった時や、外で遊んで汚れた時くらい

基本的に物を食べないから、余計な脂や塩分も出ないらしく、清潔だ

羨ましい

オレはお椀の中で手足を伸ばし、ミリアはオレの上にオレの方を向いて、乗っかってる

そのオレを見る顔がすごく愛おしい

キスして、顔を擦り付けて甘えてる

それがめちゃくちゃかわいくて、愛おしくて…

そうしてるうちに、ミリアのマンコはオレのチンチンを吸い込むように入れていく

ミリアのマンコは、王さまでなくなってからというもの、めちゃくちゃ気持ち良くなった

始めの一発が出るのに1分ともたない

オレはそのうち出尽くしてしまうんじゃないかと思う

妖精は基本的に快楽が好きだし、自分の欲求に素直だ

ミリアもそうなんだけど、ミリアはいちいち恥じらうのだ

いちいち恥じらって、なるべく声が出ないようにしてる

それがまたいじらしくて、かわいくて、愛おしい

バスケットの中にフタをして入ってると、洞窟内にいるのを忘れてしまう

ミリアの魔法のおかげで快適な冒険になった

すごく嬉しくて…こんなに幸せな気持ちになったのは初めてだった

風呂から出て、少しメシを食うと、ミリアの『おしっこ』をちょびっとだけ飲んで、またベッドで愛し合った

ほどほどにしないと、ほんとまずい気がする
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