1 / 236
妖精の国
1
しおりを挟む
オレは勇者
名前はアレス
仲間はあえて連れていない
1人旅でここまで来た
勇者の旅の目的とは、魔王が支配している町を解放したり、町周辺の魔物を駆逐したりしながら、最終的に魔王を倒すというものだ
で、勇者っていうのは、『選ばれし者』
なんだけど、その選ぶものが神さま的な何かだと思ってたら、実は違っていて、ただ単純に強い奴が勇者に選ばれるみたい
オレは魔法使いでもあり、拳士でもある魔法拳士ってやつで、自分で言うのもなんだけど、かなり強い
いろんな大会でも負けた事はおろか、苦戦すら一度もない
でもそれはオレの持って生まれた『才能』によるところが大きい
オレはなぜか、小さい頃からなんでもやる事なす事、上手くいった
上達も早いし、運も良い
もちろん努力はしてるけど…同じ努力量ならオレの方が先に進む
昔からそうだった
だからオレは強いし、戦う事も嫌いじゃない
誰しも得意な事は嫌いじゃないと思う
かと言って、別に好きでもない
オレが好きなのは女の子だ
オレの行動する動機は『モテる』って事
くだらないと思うかもしれないが
いけないとは思わない
誰しもモテる為に頑張るって事あると思う
だから、見た目も気にしてるし、態度や振る舞いもモテないような事はしない
会話も上手く出来るように、いろいろ知識も持ってる
戦う事もその一環だ
まあ、そんなオレだから、町を解放するのも、魔王を倒すのも、全てはモテる為なわけだ
次に大事なのは美味いメシを食う事
美味いメシってのも、高級食材を使った手の込んだ料理とかじゃなくて、庶民的な料理で『ウマイ!』と思えるようなのでいい
仲間になろうとする奴は、けっこうたくさん居たけど、全部断ってきた
世界平和や人々の為にって意気込んでる奴とは面倒くさくて一緒にいれない
戦う事それ自体に興味がある奴もウザい
それにどうせ誰であろうと弱いから、足手まといになるだけだ
そしてなんと言っても、オレは殺すのが嫌い
嫌いというか、なんというか…
それは相手が魔物でもそう
かわいそうになるし
剣で斬ったり、突いたりするのとか、ちょっと抵抗ある
だからオレは素手で戦うことにしてる
ムカつくやつが痛がってるの見るのはスカッとするけど、殺すのはなあって思う
でも、仲間はきっと殺すだろう
そういうの見るのも嫌だし、止めるのも面倒くさい
だから仲間は連れてかない
それに、相手も同じ人数以上ならいいけど、以下になると卑怯だと思う
オレはモテたいから、ダサい事はしたくない
そんなわけで1人旅を選んでる
で、今はなんかわけわからん光に包まれて、気がついたらこう…わけわからん妖精の国に来てる
妖精はかわいい
背中に虫の羽根が生えてて、パタパタ飛んでる
でもそれ以外はかわいいし、美しい
ただみんな裸だから、おっぱいも割れ目もモロだ
残念なのは身体が小さいこと…
20センチくらいしかない
みんなキレイなのに小さすぎるからその…エッチができない
エッチが出来ないのに、裸を見せつけられるのはある意味拷問に近い
嬉しくはあるけど///
で、この妖精ちゃんたちが言うには、魔王の配下になった堕天使とかいう、元々は天使だった奴が、妖精の国の王様を捕らえて、この国の妖精たちをいいようにしてるという…
妖精1「勇者さま…お願い、王さまを助けて?」
妖精2「みんなの事助けて?」
アレス「当たり前だよ…どこに行けばいい?」
妖精3「お城お城!」
妖精4「ついてきてえ!」
アレス「おっし!」
オレはパタパタと飛んでいく妖精たちのあとをついて、走った
意外にも速いもんだ
妖精1「あー!」
アレス「どしたの?」
妖精1「あすこの果物食べたい」
妖精2「おおー!」
アレス「ええ…?…助けに行かないの?」
妖精3「食べてからにしようよ~」
妖精1「とってくる~」
アレス「あ…マジか…」
うーん…なんというかのんきだ…
それとも、そんなに切羽詰まってるわけじゃないのか?
まあ、元々は天使だった奴らだし、そこまで酷いことはしてないのか?
妖精たちは果物を持ってきた
アレス「どれ…食べやすく切ってあげる」
妖精3「おー!ほんと?!」
妖精4「優しー!」
オレはいつも着ているコートの内側に、ナイフがしまってある
別に戦いに使うわけじゃなく、何かと便利だからだ
オレはナイフで皮を剥き、8つに切って、種の部分もとって、妖精たちにあげた
妖精1「食べやすいよ~」
妖精2「ね!…全部食べるとこ」
アレス「はははw…良かったなあw」
妖精3「うん!」
妖精4「勇者さまも食べて~?」
アレス「オレはいいよ…みんなで食べな?」
妖精1「ううん、こんなに食べれないのよ…このカケラ一つでいいのよ」
妖精3「一つでも多いよ~w」
アレス「じゃあ、食べ物捨てるのはダメだから、オレが食うよ」
妖精1「うん、一緒に食べよ」
その果物はリンゴだった
オレはリンゴはそんなに好きじゃないけど、食べ物は無駄にしない
そして一口かじるとビックリした
アレス「え!Σ(゚д゚υ)…なにこれ、すごい甘くて美味しい」
妖精4「おいしいのよ~」
妖精2「だからデブちゃんがすぐとっちゃってね、アタシたちあんま食べれないのw」
アレス「デブちゃん?」
妖精1「うん」
アレス「太ってる子もいるの?」
妖精2「いるよー!」
アレス「へぇぇ…」
オレは化け物みたいに太ってるのは別だけど、太ってる子も好きだから見てみたい
妖精2「あう…もう食べれない…」
妖精4「アタシも~」
アレス「しょうがないなあ…」
結局みんな残したから、全部オレが食うことになった
でもマジで美味いから、実は全然食いたかったw
アレス「じゃあ城に行こうか」
妖精1「眠くなってきちゃったよ…」
妖精2「アタシも…」
妖精3「(-_-メ)ス-…ス-…」
妖精4「眠い」
アレス「えー!Σ(゚д゚υ)ガ-ン!」
名前はアレス
仲間はあえて連れていない
1人旅でここまで来た
勇者の旅の目的とは、魔王が支配している町を解放したり、町周辺の魔物を駆逐したりしながら、最終的に魔王を倒すというものだ
で、勇者っていうのは、『選ばれし者』
なんだけど、その選ぶものが神さま的な何かだと思ってたら、実は違っていて、ただ単純に強い奴が勇者に選ばれるみたい
オレは魔法使いでもあり、拳士でもある魔法拳士ってやつで、自分で言うのもなんだけど、かなり強い
いろんな大会でも負けた事はおろか、苦戦すら一度もない
でもそれはオレの持って生まれた『才能』によるところが大きい
オレはなぜか、小さい頃からなんでもやる事なす事、上手くいった
上達も早いし、運も良い
もちろん努力はしてるけど…同じ努力量ならオレの方が先に進む
昔からそうだった
だからオレは強いし、戦う事も嫌いじゃない
誰しも得意な事は嫌いじゃないと思う
かと言って、別に好きでもない
オレが好きなのは女の子だ
オレの行動する動機は『モテる』って事
くだらないと思うかもしれないが
いけないとは思わない
誰しもモテる為に頑張るって事あると思う
だから、見た目も気にしてるし、態度や振る舞いもモテないような事はしない
会話も上手く出来るように、いろいろ知識も持ってる
戦う事もその一環だ
まあ、そんなオレだから、町を解放するのも、魔王を倒すのも、全てはモテる為なわけだ
次に大事なのは美味いメシを食う事
美味いメシってのも、高級食材を使った手の込んだ料理とかじゃなくて、庶民的な料理で『ウマイ!』と思えるようなのでいい
仲間になろうとする奴は、けっこうたくさん居たけど、全部断ってきた
世界平和や人々の為にって意気込んでる奴とは面倒くさくて一緒にいれない
戦う事それ自体に興味がある奴もウザい
それにどうせ誰であろうと弱いから、足手まといになるだけだ
そしてなんと言っても、オレは殺すのが嫌い
嫌いというか、なんというか…
それは相手が魔物でもそう
かわいそうになるし
剣で斬ったり、突いたりするのとか、ちょっと抵抗ある
だからオレは素手で戦うことにしてる
ムカつくやつが痛がってるの見るのはスカッとするけど、殺すのはなあって思う
でも、仲間はきっと殺すだろう
そういうの見るのも嫌だし、止めるのも面倒くさい
だから仲間は連れてかない
それに、相手も同じ人数以上ならいいけど、以下になると卑怯だと思う
オレはモテたいから、ダサい事はしたくない
そんなわけで1人旅を選んでる
で、今はなんかわけわからん光に包まれて、気がついたらこう…わけわからん妖精の国に来てる
妖精はかわいい
背中に虫の羽根が生えてて、パタパタ飛んでる
でもそれ以外はかわいいし、美しい
ただみんな裸だから、おっぱいも割れ目もモロだ
残念なのは身体が小さいこと…
20センチくらいしかない
みんなキレイなのに小さすぎるからその…エッチができない
エッチが出来ないのに、裸を見せつけられるのはある意味拷問に近い
嬉しくはあるけど///
で、この妖精ちゃんたちが言うには、魔王の配下になった堕天使とかいう、元々は天使だった奴が、妖精の国の王様を捕らえて、この国の妖精たちをいいようにしてるという…
妖精1「勇者さま…お願い、王さまを助けて?」
妖精2「みんなの事助けて?」
アレス「当たり前だよ…どこに行けばいい?」
妖精3「お城お城!」
妖精4「ついてきてえ!」
アレス「おっし!」
オレはパタパタと飛んでいく妖精たちのあとをついて、走った
意外にも速いもんだ
妖精1「あー!」
アレス「どしたの?」
妖精1「あすこの果物食べたい」
妖精2「おおー!」
アレス「ええ…?…助けに行かないの?」
妖精3「食べてからにしようよ~」
妖精1「とってくる~」
アレス「あ…マジか…」
うーん…なんというかのんきだ…
それとも、そんなに切羽詰まってるわけじゃないのか?
まあ、元々は天使だった奴らだし、そこまで酷いことはしてないのか?
妖精たちは果物を持ってきた
アレス「どれ…食べやすく切ってあげる」
妖精3「おー!ほんと?!」
妖精4「優しー!」
オレはいつも着ているコートの内側に、ナイフがしまってある
別に戦いに使うわけじゃなく、何かと便利だからだ
オレはナイフで皮を剥き、8つに切って、種の部分もとって、妖精たちにあげた
妖精1「食べやすいよ~」
妖精2「ね!…全部食べるとこ」
アレス「はははw…良かったなあw」
妖精3「うん!」
妖精4「勇者さまも食べて~?」
アレス「オレはいいよ…みんなで食べな?」
妖精1「ううん、こんなに食べれないのよ…このカケラ一つでいいのよ」
妖精3「一つでも多いよ~w」
アレス「じゃあ、食べ物捨てるのはダメだから、オレが食うよ」
妖精1「うん、一緒に食べよ」
その果物はリンゴだった
オレはリンゴはそんなに好きじゃないけど、食べ物は無駄にしない
そして一口かじるとビックリした
アレス「え!Σ(゚д゚υ)…なにこれ、すごい甘くて美味しい」
妖精4「おいしいのよ~」
妖精2「だからデブちゃんがすぐとっちゃってね、アタシたちあんま食べれないのw」
アレス「デブちゃん?」
妖精1「うん」
アレス「太ってる子もいるの?」
妖精2「いるよー!」
アレス「へぇぇ…」
オレは化け物みたいに太ってるのは別だけど、太ってる子も好きだから見てみたい
妖精2「あう…もう食べれない…」
妖精4「アタシも~」
アレス「しょうがないなあ…」
結局みんな残したから、全部オレが食うことになった
でもマジで美味いから、実は全然食いたかったw
アレス「じゃあ城に行こうか」
妖精1「眠くなってきちゃったよ…」
妖精2「アタシも…」
妖精3「(-_-メ)ス-…ス-…」
妖精4「眠い」
アレス「えー!Σ(゚д゚υ)ガ-ン!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
25
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる