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いいえ、時計です!
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この世界時間。
つまりは、この世界での時間という事。
一体、何のこっちゃと思われる方々がほとんどだろう。
実は俺もそう思ってた。
なので、ユズキの説明を大人しく聞く事にした。
「つまり、この世界…というか、地球の時間単位をこの星の回転周期などから割り出して適用したと言う事です」
うん、何のこっちゃ良く分からん。
「え~っと、伯爵様はこの星の1時間を正確に計測する事が出来ますか?」
「え、出来るわけ無いじゃん」
ちなにみに、この星には時計という機会は存在しないが、もの凄く昔に作られた一定の時間で鳴る魔道具がある程度残っていて、それが鳴ると1刻と決められている。
とは言っても一般大衆にまで普及出来る程の数も無い魔道具なので、都市や街などでそれを管理し、その魔道具の鳴動に合わせて鐘を鳴らすなどして、民衆に刻を知らせているのが現状。
とは言え、一定時間で鳴る時計の魔道具とは言え、どうにも一定間隔で鳴っているとは思えない。
微妙に魔道具の鳴る時間がずれている。
俺の感覚で言うと、魔道具が鳴動する時間の間隔は、大体1時間半ぐらいから2時間半ぐらいなんじゃ無いだろうか。
か~なり、アバウト? いや、ファジーって言うんだっけ? ま、どっちでもいいけど、それぐらい誤差が大きいのだ。
「ですよねぇ。でも、ちょっと思い出して頂きたいのですが、伯爵様…もしかして伯爵様自身が考えている時間感覚って、地球の頃の間隔が元になってませんか?」
「んん? それってどういう意味…?」
地球の頃の時間感覚?
「地球の自転周期が1日。これを24分割して1時間。それを60分割して1分。さらに60分割して1秒…まあ、さらに細かく分けられますが、とにかくそれが元になっていませんか?」
「え、そりゃ当然なんじゃ…ね?」
ボクサーは1R3分をストップウォッチ無しで感覚で知る事が出来るとか聞いた事がある…って、どうでも良い事だけど。
「いえ、それがおかしいのですよ。この星の自転周期は地球とは違います」
「それこそ当ぜ…あ、なるほど! つまりは地球の24時間とこの星の24時間は違うって事か!」
なるほど! つまりは、1日の長さが違うって事だな。
って事は、当然1時間の長さも地球とこの星では違うって事になる。
あれ? って事は…?
「お気づきですか? さっき僕が言った30分という単位ですが、これはこの星の自転周期を1年かけて慎重に計測し、それを24時間に置き換え、さらに1時間、1分にまで正確に分割する事によって、この星の為だけの時計を造り上げたからこそ計測出来た数値なのです!」
どどーん! と効果音でも付きそうな勢いで俺の目の前に突き付けたのは、ユズキが力説した懐中時計…蓋付きのめっちゃ古風な奴だけど。
「えっと…それが時計?」
「そうです! これがこの星の自転周期を元に製作した機械式時計です!」
そういって、パカっとユズキが懐中時計の蓋を開けると、そこにはどこかでみた様な、緑色の液晶の中に光点が浮かび上がってて…って、
「ドラゴ〇レーダーかよ!」
かの有名なカプセルコ〇ポレーションのご令嬢、ブ〇マさんが作成した、7つ集めたら夢が叶うという竜の玉を集めるのに使用した、特殊な波長をキャッチするレーダーそっくりなんだが!?
「いいえ、時計です!」
力強く言い切ったけど、めっちゃ目が笑ってるぞ、ユズキよ…。
つまりは、この世界での時間という事。
一体、何のこっちゃと思われる方々がほとんどだろう。
実は俺もそう思ってた。
なので、ユズキの説明を大人しく聞く事にした。
「つまり、この世界…というか、地球の時間単位をこの星の回転周期などから割り出して適用したと言う事です」
うん、何のこっちゃ良く分からん。
「え~っと、伯爵様はこの星の1時間を正確に計測する事が出来ますか?」
「え、出来るわけ無いじゃん」
ちなにみに、この星には時計という機会は存在しないが、もの凄く昔に作られた一定の時間で鳴る魔道具がある程度残っていて、それが鳴ると1刻と決められている。
とは言っても一般大衆にまで普及出来る程の数も無い魔道具なので、都市や街などでそれを管理し、その魔道具の鳴動に合わせて鐘を鳴らすなどして、民衆に刻を知らせているのが現状。
とは言え、一定時間で鳴る時計の魔道具とは言え、どうにも一定間隔で鳴っているとは思えない。
微妙に魔道具の鳴る時間がずれている。
俺の感覚で言うと、魔道具が鳴動する時間の間隔は、大体1時間半ぐらいから2時間半ぐらいなんじゃ無いだろうか。
か~なり、アバウト? いや、ファジーって言うんだっけ? ま、どっちでもいいけど、それぐらい誤差が大きいのだ。
「ですよねぇ。でも、ちょっと思い出して頂きたいのですが、伯爵様…もしかして伯爵様自身が考えている時間感覚って、地球の頃の間隔が元になってませんか?」
「んん? それってどういう意味…?」
地球の頃の時間感覚?
「地球の自転周期が1日。これを24分割して1時間。それを60分割して1分。さらに60分割して1秒…まあ、さらに細かく分けられますが、とにかくそれが元になっていませんか?」
「え、そりゃ当然なんじゃ…ね?」
ボクサーは1R3分をストップウォッチ無しで感覚で知る事が出来るとか聞いた事がある…って、どうでも良い事だけど。
「いえ、それがおかしいのですよ。この星の自転周期は地球とは違います」
「それこそ当ぜ…あ、なるほど! つまりは地球の24時間とこの星の24時間は違うって事か!」
なるほど! つまりは、1日の長さが違うって事だな。
って事は、当然1時間の長さも地球とこの星では違うって事になる。
あれ? って事は…?
「お気づきですか? さっき僕が言った30分という単位ですが、これはこの星の自転周期を1年かけて慎重に計測し、それを24時間に置き換え、さらに1時間、1分にまで正確に分割する事によって、この星の為だけの時計を造り上げたからこそ計測出来た数値なのです!」
どどーん! と効果音でも付きそうな勢いで俺の目の前に突き付けたのは、ユズキが力説した懐中時計…蓋付きのめっちゃ古風な奴だけど。
「えっと…それが時計?」
「そうです! これがこの星の自転周期を元に製作した機械式時計です!」
そういって、パカっとユズキが懐中時計の蓋を開けると、そこにはどこかでみた様な、緑色の液晶の中に光点が浮かび上がってて…って、
「ドラゴ〇レーダーかよ!」
かの有名なカプセルコ〇ポレーションのご令嬢、ブ〇マさんが作成した、7つ集めたら夢が叶うという竜の玉を集めるのに使用した、特殊な波長をキャッチするレーダーそっくりなんだが!?
「いいえ、時計です!」
力強く言い切ったけど、めっちゃ目が笑ってるぞ、ユズキよ…。
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