システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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お白州なのか!?

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 さて…そんなこんなで、明けて月曜日の朝。

「面と向かって話すのは初めてじゃな」
 目の前のひよこさんは、どうやら先週の月曜のひよこさんとは違うらしい。
「あ、えっと…よろしくお願いします…」
 明らかに口調が…ね。
「うむ。話は聞き及んでおるが、お主は肉体と精神を切り離す事は出来た様じゃな」
「あ、はい…一応…」
 何だろう、この時代劇口調…。
「そして、それを自在に操れる様になったとか」
 嫌いじゃないけど、これじゃない感が溢れまくってる気が…。
「しかし、それはまだ新たなる世界へと、一歩踏み出したにすぎぬ。次の段階へ至るためには、己の精神と肉体を同時に操れねばならぬのじゃよ」
 まあ、そうれは聞いてたから知ってる。
「人は皆、距離を瞬時に無にする夢を持っておる。然るに、それを真の意味で身に付けるには、果てしない修行が必要じゃ」
 修行とか鍛錬は嫌いじゃないけど…。
「とはいえ、誰にも師事せずその域に達するのは困難極まりない。よって、本日より我が指導して進ぜよう」
「ああ、はい…。頑張ります」
 何か調子狂うんだよなぁ、こいつ。

「では、まず肉体から精神を切り離さず、距離という概念をどう超えるか…」
「え、見せてくれるんですか?」
 それって、一体どうやるんだ?
「ふむ…我の話を遮るとは良い度胸だ」
 あっ!
「とはいえ、お主の言う様に、一度見せた方が早いやもしれぬ」
「は、話を遮ってごめんなさい! ちょっと色々と焦ってしまいましてですねぇ、決してあなたの話が回りくどいとか聞くのが面倒くさいとかじゃないんです! 何か、説明回が非常に多くて、多くの方が飽きているというか何と言うか…って、俺何言ってんだろう? とにかく、俺としては、まずはどうやるのかを一度拝見し…」
「がたがた、がたがた…煩せぇなぁ。冥土の土産にメンタマひんむいてよぉ~っく拝みやがれ…!」
 怒られた! けど、どっかで聞いた様なセリフだなぁ…。
「そんなに見てえ証拠なら見せてやる! あの日、見事に咲いた遠山ざく…」
「すたーーーぷ! それ、どっかの遊び人の台詞だよな!? ヤ・メ・ロ!」
 ってか、お前はひよこだろうが! どこに見事な桜の刺青があるんだよ!
 まさか、ここはお白州なのか!?
 んで、『北町奉行、遠〇左衛門尉様、ご出座~!』とか、誰か言ったのか?
「おぉ? これは申し訳ない。少々昔を思い出してしまったようだ」
「昔~!? ってか、思い出した~!?」
 こいつ、まさか市川段〇郎なのか!? あ、いや…橋幸〇とか杉良〇郎の主演なんてのもあったよな? そう言えば、高〇英樹や松方弘〇とかも…。
 最近で言えば、松平〇のもあった気がする…サンバ踊ったら確定だけど…。
「あ~、うん…ゴホン! 今行った事は忘れてくれたまえ。では、実演するので、しかとその目でしかと見るが良い!」
 …言いたい事は分かるけどさ…何でそんなに大仰に言うかなぁ…。
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