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問題ない問題ない
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俺が訊ねたい事…何だっけ?
まあ、こいつの説明長すぎるから忘れちゃったんだけど…。
「まぁ、最初はシステムで魂の浄化をするっていう名目で記憶を消去してたのだが…流石にそれは勿体ないと思って、統括庁を創設した時にそれらをこっそり秘密裏に転送してたんのだよ」
「えっ?」「はっ?」
俺とリリアさんはその秘密に驚き、
「てんどう?」
サラは聞き間違いをしていた。
って、それは大ちゃん数え唄という偉大なアニメソングを歌った歌手の方だぞ?
「そうして溜めた知識や経験がダンジョンマスター達の脳にインストールされ、随時更新されていくから、管理局よりも技術力が上なのだ」
ほっほう。
「さらに解脱…つまりはシステムを超越した魂たちの知識や経験や技術といった物の提供もしてもらっているから、右から左に魂をシステムへと通しているだけの管理局とは技術力が雲泥の差になるのだよ」
なるほどぉ!
「さて、これで大体は説明を終えたかな?」
あんまり理解出来なかった気もするけど、
「ああ、うん…。って、これって俺からあんたへの質問タイムじゃなかったか?」
「そうだったか?」
そうだよ!
「いや、もういいや…お腹いっぱいだから」
「そりゃいかん。食い過ぎは良くないぞ。腹八分にしとけ」
「そういう意味じゃない!」
疲れる…こいつ…。
「そうか? それで質問ってのは、何だい?」
「えっと…、自分で管理局の局長とか統括庁の偉いさんにならないで、何で副局長とかしてるんだ?」
こいつの話を聞いてて、一番気になったのはここだ。
とにかく想像もできない程の高度なシステムである輪廻転生システムとそれの保守管理をする組織や、その高度なシステムをも超えて来る魂を統括する組織を作っておいて、それを他の奴に任せてるってのが滅茶滅茶気になる。
「なるほど、マルクトはそこが気になるのか」
…もう、俺の事は何とでも呼んでください。
「その理由を話せば長くなるが…」
「いえ、手短に」
これ以上こいつの長話に付き合ってられるか!
「そうか? まあ、手短に言うと、面倒くさいから…だな」
「盛大にぶっちゃけたな、おい!」
「いやだって、やっぱスローライフがいいじゃん? 要職に就いたら色々と忙しいだろ? そんなん面倒だよ」
いや、確かに俺の人生目標もスローライフだから、その気持ちは分からんでもないけれど…それでも全宇宙を巻き込んだ組織だぞ?
めっちゃ権力在りそうじゃんか?
「でも、そんな組織を作っておいて他人に丸投げって、無責任すぎん?」
「何で?」
副局長は、何言ってんだお前? って顔で俺を見た。
「え、何でって言われても…えっ?」
「だって、任せたの俺だよ?」
「いや、そりゃあんたが任せたんだろうけど…」
「そうじゃ無くて、俺が任せた相手は、元は俺なんだって事だよ」
え~っと、何だって?
「マルクトは忘れて無いかい? 俺も君も局長をしている彼も、それぞれ個性はあるにせよ、元は同じ存在だぞ? 俺が俺に仕事を任せたからって、何か問題あるか?」
「あっ!」
言われてみれば、また忘れてたかも!
俺が俺の分身に仕事を任せる…確かにそれなら問題無さそう?
「君の身近にだって、自分の仕事を分け身に任せている者達が居るだろう?」
「身近…って…あっ!」
そうだ! ボーディやモフリーナも分け身だからと、カジマギーやもふりんに仕事を丸投げしたりしてるじゃないか!
「居るだろう? それに君自身だって、元々同じ存在だった者達に覚醒の手伝いをしてもらっているじゃないか?」
そういえばひよこ達って、別次元の俺だったっけ…。
「自分で自分を助ける事に、何か問題でも?」
「も、問題ない…です」
うん、問題ない問題ない。
「んじゃ、まぁ長くなったのでそろそろお暇しようかな」
俺が少しだけ考え込んでいると、そう言って席を立とうとする副局長。
「あ、ちょい待ってくれ!」
「どうしたんだい?」
そんな彼を俺は呼びとめ壊そうとしてるんだ?」
まあ、こいつの説明長すぎるから忘れちゃったんだけど…。
「まぁ、最初はシステムで魂の浄化をするっていう名目で記憶を消去してたのだが…流石にそれは勿体ないと思って、統括庁を創設した時にそれらをこっそり秘密裏に転送してたんのだよ」
「えっ?」「はっ?」
俺とリリアさんはその秘密に驚き、
「てんどう?」
サラは聞き間違いをしていた。
って、それは大ちゃん数え唄という偉大なアニメソングを歌った歌手の方だぞ?
「そうして溜めた知識や経験がダンジョンマスター達の脳にインストールされ、随時更新されていくから、管理局よりも技術力が上なのだ」
ほっほう。
「さらに解脱…つまりはシステムを超越した魂たちの知識や経験や技術といった物の提供もしてもらっているから、右から左に魂をシステムへと通しているだけの管理局とは技術力が雲泥の差になるのだよ」
なるほどぉ!
「さて、これで大体は説明を終えたかな?」
あんまり理解出来なかった気もするけど、
「ああ、うん…。って、これって俺からあんたへの質問タイムじゃなかったか?」
「そうだったか?」
そうだよ!
「いや、もういいや…お腹いっぱいだから」
「そりゃいかん。食い過ぎは良くないぞ。腹八分にしとけ」
「そういう意味じゃない!」
疲れる…こいつ…。
「そうか? それで質問ってのは、何だい?」
「えっと…、自分で管理局の局長とか統括庁の偉いさんにならないで、何で副局長とかしてるんだ?」
こいつの話を聞いてて、一番気になったのはここだ。
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「なるほど、マルクトはそこが気になるのか」
…もう、俺の事は何とでも呼んでください。
「その理由を話せば長くなるが…」
「いえ、手短に」
これ以上こいつの長話に付き合ってられるか!
「そうか? まあ、手短に言うと、面倒くさいから…だな」
「盛大にぶっちゃけたな、おい!」
「いやだって、やっぱスローライフがいいじゃん? 要職に就いたら色々と忙しいだろ? そんなん面倒だよ」
いや、確かに俺の人生目標もスローライフだから、その気持ちは分からんでもないけれど…それでも全宇宙を巻き込んだ組織だぞ?
めっちゃ権力在りそうじゃんか?
「でも、そんな組織を作っておいて他人に丸投げって、無責任すぎん?」
「何で?」
副局長は、何言ってんだお前? って顔で俺を見た。
「え、何でって言われても…えっ?」
「だって、任せたの俺だよ?」
「いや、そりゃあんたが任せたんだろうけど…」
「そうじゃ無くて、俺が任せた相手は、元は俺なんだって事だよ」
え~っと、何だって?
「マルクトは忘れて無いかい? 俺も君も局長をしている彼も、それぞれ個性はあるにせよ、元は同じ存在だぞ? 俺が俺に仕事を任せたからって、何か問題あるか?」
「あっ!」
言われてみれば、また忘れてたかも!
俺が俺の分身に仕事を任せる…確かにそれなら問題無さそう?
「君の身近にだって、自分の仕事を分け身に任せている者達が居るだろう?」
「身近…って…あっ!」
そうだ! ボーディやモフリーナも分け身だからと、カジマギーやもふりんに仕事を丸投げしたりしてるじゃないか!
「居るだろう? それに君自身だって、元々同じ存在だった者達に覚醒の手伝いをしてもらっているじゃないか?」
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「自分で自分を助ける事に、何か問題でも?」
「も、問題ない…です」
うん、問題ない問題ない。
「んじゃ、まぁ長くなったのでそろそろお暇しようかな」
俺が少しだけ考え込んでいると、そう言って席を立とうとする副局長。
「あ、ちょい待ってくれ!」
「どうしたんだい?」
そんな彼を俺は呼びとめ壊そうとしてるんだ?」
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