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いい加減、泣くぞ?
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「ところで、君は宇宙の形って、どういう物だかわかる?」
いきなりコクマーと名乗る男が俺に言った。
「え? そりゃ、ある一点から球状広がって…」
「ぶっぶー! 残念! スーパ〇ヒトシ君人形、ボッシュート!」
何でだよ! ってか、懐かしすぎるだろ!
「どこが違うんだよ! お前だって、さっき爆発したって言ってたじゃ無いか!」
「やっぱ勘違いしてるな。よく考えてみろよ? 仮に虚無が丸い球体だったとすると、そこに超巨大なエネルギー体が触れた。それが切っ掛けで虚無の中にエネルギー体が爆発的に広がる」
「だから、球状に爆発的に広がったんだろ?」
何を言ってんだ、こいつは?
「どうやって、虚無の中心にエネルギー体が触れる事が出来るんだ?」
「えっ?」
どうって…あれ?
「球状の虚無の中心になんて触れるわけ無いだろう? はじめは虚無のどこか一番外側に触れたはずだ。そこを中心点として虚無の内側に向かって放射状に爆発は広がるんだよ。って事になると、宇宙の形ってのは?」
「球状ではない?」
「その通り!」
な、なるほど…言われてみれば確かにその通りかもしれない。
星でいえば…いう必要も無いけれど…外殻の一点から中心に向かって放射状に爆発が広がっていくという事か…それは納得できた。
納得できたけど…、
「で?」
何で今その話をしたんだ?
「そうなると、宇宙の形って歪になると分かるだろう? って事は、最もこの宇宙で古い場所ってどこになると思う?」
「えっと…爆心地?」
「うん、それも正解。もう一つは、爆心地から最も遠い場所だよ」
ああ、そうか。
最初に触れた所から爆発したんだったら、爆心地と一番離れた場所が同じ時間にスタートした事になるから…えっと…だから、それがどうした?
「それが私が今日ここに来た理由なんだよ」
もう、さっぱり意味わからん!
「あまり時間もない事だから、ここからは手短に説明しよう」
そうしてください。
「管理局長と私は君が言う爆心地の外に取り残された欠片だった」
え~っと、そんじゃこの宇宙に入って無いの?
「爆発がほぼ収まりかけた時、宇宙に吸い込まれたんだよ。私はその彼よりも、ほんの少しだけ前にこの宇宙に吸い込まれたのだ」
「ほんの少しだけ?」
「ああ。君達の時間感覚でいえば…多分、6千万年ぐらい前かな?」
めっちゃ前やんけ! 地球に霊長類の祖先が誕生したぐらい前やんけ! そっから現代人類に進化するぐらいの時間やんけ! どこがほんの少しだよ!
「それで、君は爆心地からそう遠くない場所で虚無の内側を漂っていた欠片だ」
ん~、ん?
「私も彼もこの宇宙の広がりを観測するために宇宙の最果てを目指して進んだ。結果として、宇宙の入り口近くに存在した君が見えて無かったんだ」
俺、忘れられた存在?
「大河さん…そんな昔から影が薄かったんですね…」
「貴方のボッチ気質はその頃からだったとは…筋金入りですね」
「やかましーわ!」
いい加減、泣くぞ?
「私と局長は、この宇宙の隅々まで見て回った。そして生命体が発生した時、そこにビッグバンを引き起こしたエネルギーのほんの一欠けらが変質して入り込み、それが魂となる事も観測した。そして生命体が死ぬと魂は変質する前の状態、つまりはエネルギーへと戻る事も」
え?
「まだ、輪廻転生というシステムが出来ていなかった頃の話だ」
「ちょっと待ってくれ! 宇宙が始まった頃から、輪廻転生システムがあったってわけじゃ無いってのか!?」
「ああ、その通りだ。生命体が死んでしまい、魂がエネルギーに戻ったのを見た私達は、それが非常に勿体なく感じてね。それらを集めて周っていたんだよ。やがてそれらを再利用出来るシステムを構築してね。それが輪廻転生システムになったのさ」
…また、もの凄い事を聞いた気がする。
あれ? でも、それならば…。
「ちょい待ってくれ。だったら、解放魂魄統轄庁って…何時出来たんだ?」
いきなりコクマーと名乗る男が俺に言った。
「え? そりゃ、ある一点から球状広がって…」
「ぶっぶー! 残念! スーパ〇ヒトシ君人形、ボッシュート!」
何でだよ! ってか、懐かしすぎるだろ!
「どこが違うんだよ! お前だって、さっき爆発したって言ってたじゃ無いか!」
「やっぱ勘違いしてるな。よく考えてみろよ? 仮に虚無が丸い球体だったとすると、そこに超巨大なエネルギー体が触れた。それが切っ掛けで虚無の中にエネルギー体が爆発的に広がる」
「だから、球状に爆発的に広がったんだろ?」
何を言ってんだ、こいつは?
「どうやって、虚無の中心にエネルギー体が触れる事が出来るんだ?」
「えっ?」
どうって…あれ?
「球状の虚無の中心になんて触れるわけ無いだろう? はじめは虚無のどこか一番外側に触れたはずだ。そこを中心点として虚無の内側に向かって放射状に爆発は広がるんだよ。って事になると、宇宙の形ってのは?」
「球状ではない?」
「その通り!」
な、なるほど…言われてみれば確かにその通りかもしれない。
星でいえば…いう必要も無いけれど…外殻の一点から中心に向かって放射状に爆発が広がっていくという事か…それは納得できた。
納得できたけど…、
「で?」
何で今その話をしたんだ?
「そうなると、宇宙の形って歪になると分かるだろう? って事は、最もこの宇宙で古い場所ってどこになると思う?」
「えっと…爆心地?」
「うん、それも正解。もう一つは、爆心地から最も遠い場所だよ」
ああ、そうか。
最初に触れた所から爆発したんだったら、爆心地と一番離れた場所が同じ時間にスタートした事になるから…えっと…だから、それがどうした?
「それが私が今日ここに来た理由なんだよ」
もう、さっぱり意味わからん!
「あまり時間もない事だから、ここからは手短に説明しよう」
そうしてください。
「管理局長と私は君が言う爆心地の外に取り残された欠片だった」
え~っと、そんじゃこの宇宙に入って無いの?
「爆発がほぼ収まりかけた時、宇宙に吸い込まれたんだよ。私はその彼よりも、ほんの少しだけ前にこの宇宙に吸い込まれたのだ」
「ほんの少しだけ?」
「ああ。君達の時間感覚でいえば…多分、6千万年ぐらい前かな?」
めっちゃ前やんけ! 地球に霊長類の祖先が誕生したぐらい前やんけ! そっから現代人類に進化するぐらいの時間やんけ! どこがほんの少しだよ!
「それで、君は爆心地からそう遠くない場所で虚無の内側を漂っていた欠片だ」
ん~、ん?
「私も彼もこの宇宙の広がりを観測するために宇宙の最果てを目指して進んだ。結果として、宇宙の入り口近くに存在した君が見えて無かったんだ」
俺、忘れられた存在?
「大河さん…そんな昔から影が薄かったんですね…」
「貴方のボッチ気質はその頃からだったとは…筋金入りですね」
「やかましーわ!」
いい加減、泣くぞ?
「私と局長は、この宇宙の隅々まで見て回った。そして生命体が発生した時、そこにビッグバンを引き起こしたエネルギーのほんの一欠けらが変質して入り込み、それが魂となる事も観測した。そして生命体が死ぬと魂は変質する前の状態、つまりはエネルギーへと戻る事も」
え?
「まだ、輪廻転生というシステムが出来ていなかった頃の話だ」
「ちょっと待ってくれ! 宇宙が始まった頃から、輪廻転生システムがあったってわけじゃ無いってのか!?」
「ああ、その通りだ。生命体が死んでしまい、魂がエネルギーに戻ったのを見た私達は、それが非常に勿体なく感じてね。それらを集めて周っていたんだよ。やがてそれらを再利用出来るシステムを構築してね。それが輪廻転生システムになったのさ」
…また、もの凄い事を聞いた気がする。
あれ? でも、それならば…。
「ちょい待ってくれ。だったら、解放魂魄統轄庁って…何時出来たんだ?」
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