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地下の秘密基地では…
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トールヴァルドの邸は、透明度の高いネス湖の畔にある事は有名だ。
その最も深い場所は、なんと水深50mにもなるというネス湖のそのさらに地下に、アルテアン領の住民でさえ知らない施設が存在する。
それが、トールヴァルドの地下の秘密基地(名称募集中)だ。
現座、その基地には、巨大な2体のロボットと、2体の人の身長の2倍程もある高性能バトルスーツが作業台の上で佇んでいた。
巨大な2体のロボットは、どっからどう見てもメイドである。
大きさを無視して正面から見てみると、1体は今まさに成長期に入らんとしているJCの様な見た目であり、その肌や髪の質感からも、まるで生きている少女の様だ。
もう1体のメイド姿の巨大ロボは、女性らしい体型にあと一歩という所まで成長したJKの様な美少女だ。
先の説明でロボとは言ったが、実際はダンジョンマスター達の超絶スーパーテクノロジーにより生み出された、巨大な人型の決戦兵器である。
操縦者とのシンクロにより動くその巨大メイドロボは、思考や感情といった物を持ち合わせていない。
いや、固定された操縦者がその部分を担当していると言った方が正確だろうか。
故に、巨大メイドロボには、人間の様な思考や感情を司る大脳の半分が無い。
在るのは身体制御の為の演算装置と制御装置だけである。
つまりは、人で言えば頭部の大部分を占める大脳の大半が無いので、大きなスペースを得る事が出来た為、その部分に操縦者が乗り込む事が出来るのだ。
操縦者は、そのコックピットの中で完全に巨大メイドロボとシンクロする事により、まるで自分の手足の様に動かす事が出来る。
これは、同じく地下の基地に格納されている、高性能バトルスーツも仕組みは似ていはいるのだが、そのシンクロ度合いが段違いだ。
巨大メイドロボは操縦者を完全に固定化する事により、100%のシンクロ率を叩き出している。
これ以上のシンクロ率は、操縦者の自我境界を失いうんたらかんたら…(割愛)。
これに対しウルスラグナは、ヘッドセットを付けた操縦者であれば誰もが操縦出来、そして操縦者の思考通りの動きを行う事が出来るが、シンクロ率に当てはめれば60~70%が限界となっている点が大きな違いだ。
ウルスラグナは、輪廻転生管理局がトールヴァルドに渡した食べると年齢が変えられる不思議なキャンデー…ではなく、魂のエネルギーを使用して他の世界からイメージに近しい物をこの世界に引っ張って来る事が出来るという、不思議なガチャ玉の能力で呼寄せられた物なので、そうそう改造をする事が出来ない。
何せ、駆動方法もエネルギー補充方法も、全く不明なのだから仕方がない。
しかし、ダンジョンマスター達により造り出された巨大メイドロボは違う。
ダンジョンマスター達の英知の結晶なのだから、どんな些細な事でも全て丸っとお見通しだ。
まあ、単にサラとリリアのボディをでっかくしただけなのだが…。
さてさて、そんな巨大メイドロボなのだが、どうにもモフレンダには現在の装備だけでは物足りない様で、日々改造に勤しんでいる。
無論、彼女一人が考えた装備や改造をどんどん付け足しただけではだめだ。
なにせ、操縦者と巨大ロボは完全にシンクロするのだから、操縦者が違和感を覚える様な装備など付け足せないのだ。
なので、新しい装備を足そうとすれば、操縦者がテストに付き合う必要がある。
「今回はロボ本体にはほとんど手を加えてない。ミヤとヒナの様にオプションを用意したから、まずは馴染むかを確認してほしい」
巨大ロボの足元で、何故かヨレヨレの白衣に身を包んだ猫背の牛乳ビン底眼鏡を掛けた女性が、マイク片手にロボに向かってそう言った。
『これ…です?』『この装備が使えるかどうかですか?』
それぞれ2体の操縦者がそう言って掲げて見せたのは、ロボの両腕。
「サラの方は両腕に4連装75ミリ機関砲を持たせた。弾丸は背後の弾倉よりベルト給弾され、片腕分が500発の計1000発」
JCの様な見た目のメイドロボの両腕には、なにやらゴツイ機関砲。
背中には丸い筒の様な物を2つ背負い、そこからその機関砲へと続くのは、給弾の為のベルトらしい。
『えっと、問題ないかと…』
「ここでは実弾訓練は出来ないので、後日パンゲア大陸の地下でします」
ネス湖の地下でそんな訓練したら、地上では大騒ぎ必至だろう。
『私のこれは…?』
そう言ったのは、リリアの姿を模したメイドロボ。
「それは伸縮式の電磁鞭で、瞬間的にだが摂氏400度まで放熱可能。別名、ヒ〇ト・ロッドを両腕に装備した。リリアにはお似合い」
『あんた、それ…ジオニ〇ク社の青いMSの装備ちゃうんけ?』
元ネタを言うんじゃありません、サラ!
「リリアは鞭でサラをシバキ倒すのが趣味と聞いた。鞭の扱いは慣れてるはず」
恐ろしい性癖である。
『いや、まぁそうなのですが…。でも、400度って火傷じゃすみませんよね?』
当たり前である。
「大丈夫。そのロボは完全熱耐性を付与しておいたから、鞭でビシバシシバイても大丈夫。次のパンゲア大陸でのテストの時に、サラボットに向かってビシバシやれ」
『それはいいですね、是非やりましょう!』『おま、何言ってんだよ!』
ネス湖の地下の秘密基地では、巨大ロボットの追加装備の開発や改造余念がない。
『だったら、私もリリアを撃ちまくってやらぁ!』
『当たらなければどうという事はない!』
『それは赤い人の台詞だろうがーー!』
こうして来るべき決戦の日まで……五月蠅いだけかもしれない…。
その最も深い場所は、なんと水深50mにもなるというネス湖のそのさらに地下に、アルテアン領の住民でさえ知らない施設が存在する。
それが、トールヴァルドの地下の秘密基地(名称募集中)だ。
現座、その基地には、巨大な2体のロボットと、2体の人の身長の2倍程もある高性能バトルスーツが作業台の上で佇んでいた。
巨大な2体のロボットは、どっからどう見てもメイドである。
大きさを無視して正面から見てみると、1体は今まさに成長期に入らんとしているJCの様な見た目であり、その肌や髪の質感からも、まるで生きている少女の様だ。
もう1体のメイド姿の巨大ロボは、女性らしい体型にあと一歩という所まで成長したJKの様な美少女だ。
先の説明でロボとは言ったが、実際はダンジョンマスター達の超絶スーパーテクノロジーにより生み出された、巨大な人型の決戦兵器である。
操縦者とのシンクロにより動くその巨大メイドロボは、思考や感情といった物を持ち合わせていない。
いや、固定された操縦者がその部分を担当していると言った方が正確だろうか。
故に、巨大メイドロボには、人間の様な思考や感情を司る大脳の半分が無い。
在るのは身体制御の為の演算装置と制御装置だけである。
つまりは、人で言えば頭部の大部分を占める大脳の大半が無いので、大きなスペースを得る事が出来た為、その部分に操縦者が乗り込む事が出来るのだ。
操縦者は、そのコックピットの中で完全に巨大メイドロボとシンクロする事により、まるで自分の手足の様に動かす事が出来る。
これは、同じく地下の基地に格納されている、高性能バトルスーツも仕組みは似ていはいるのだが、そのシンクロ度合いが段違いだ。
巨大メイドロボは操縦者を完全に固定化する事により、100%のシンクロ率を叩き出している。
これ以上のシンクロ率は、操縦者の自我境界を失いうんたらかんたら…(割愛)。
これに対しウルスラグナは、ヘッドセットを付けた操縦者であれば誰もが操縦出来、そして操縦者の思考通りの動きを行う事が出来るが、シンクロ率に当てはめれば60~70%が限界となっている点が大きな違いだ。
ウルスラグナは、輪廻転生管理局がトールヴァルドに渡した食べると年齢が変えられる不思議なキャンデー…ではなく、魂のエネルギーを使用して他の世界からイメージに近しい物をこの世界に引っ張って来る事が出来るという、不思議なガチャ玉の能力で呼寄せられた物なので、そうそう改造をする事が出来ない。
何せ、駆動方法もエネルギー補充方法も、全く不明なのだから仕方がない。
しかし、ダンジョンマスター達により造り出された巨大メイドロボは違う。
ダンジョンマスター達の英知の結晶なのだから、どんな些細な事でも全て丸っとお見通しだ。
まあ、単にサラとリリアのボディをでっかくしただけなのだが…。
さてさて、そんな巨大メイドロボなのだが、どうにもモフレンダには現在の装備だけでは物足りない様で、日々改造に勤しんでいる。
無論、彼女一人が考えた装備や改造をどんどん付け足しただけではだめだ。
なにせ、操縦者と巨大ロボは完全にシンクロするのだから、操縦者が違和感を覚える様な装備など付け足せないのだ。
なので、新しい装備を足そうとすれば、操縦者がテストに付き合う必要がある。
「今回はロボ本体にはほとんど手を加えてない。ミヤとヒナの様にオプションを用意したから、まずは馴染むかを確認してほしい」
巨大ロボの足元で、何故かヨレヨレの白衣に身を包んだ猫背の牛乳ビン底眼鏡を掛けた女性が、マイク片手にロボに向かってそう言った。
『これ…です?』『この装備が使えるかどうかですか?』
それぞれ2体の操縦者がそう言って掲げて見せたのは、ロボの両腕。
「サラの方は両腕に4連装75ミリ機関砲を持たせた。弾丸は背後の弾倉よりベルト給弾され、片腕分が500発の計1000発」
JCの様な見た目のメイドロボの両腕には、なにやらゴツイ機関砲。
背中には丸い筒の様な物を2つ背負い、そこからその機関砲へと続くのは、給弾の為のベルトらしい。
『えっと、問題ないかと…』
「ここでは実弾訓練は出来ないので、後日パンゲア大陸の地下でします」
ネス湖の地下でそんな訓練したら、地上では大騒ぎ必至だろう。
『私のこれは…?』
そう言ったのは、リリアの姿を模したメイドロボ。
「それは伸縮式の電磁鞭で、瞬間的にだが摂氏400度まで放熱可能。別名、ヒ〇ト・ロッドを両腕に装備した。リリアにはお似合い」
『あんた、それ…ジオニ〇ク社の青いMSの装備ちゃうんけ?』
元ネタを言うんじゃありません、サラ!
「リリアは鞭でサラをシバキ倒すのが趣味と聞いた。鞭の扱いは慣れてるはず」
恐ろしい性癖である。
『いや、まぁそうなのですが…。でも、400度って火傷じゃすみませんよね?』
当たり前である。
「大丈夫。そのロボは完全熱耐性を付与しておいたから、鞭でビシバシシバイても大丈夫。次のパンゲア大陸でのテストの時に、サラボットに向かってビシバシやれ」
『それはいいですね、是非やりましょう!』『おま、何言ってんだよ!』
ネス湖の地下の秘密基地では、巨大ロボットの追加装備の開発や改造余念がない。
『だったら、私もリリアを撃ちまくってやらぁ!』
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