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私が保証します
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ミレーラとマチルダの懐妊で沸く食堂で、俺はサラとリリアさんから、不穏な一言を聞いた。
どうやら俺の邸の地下の基地で、ダンジョンマスター達が作り上げたあの巨大メイドロボ…っていうか、サラとリリアさんの10倍サイズのロボを改造しているらしい。
スカートの中には秘密がいっぱいとか言ってたあのメイドロボの改造?
そもそもこの世界では、超オーバーテクノロジーでスーパー戦隊…じゃない、スーパーな戦力である、あの巨大メイドロボを改造って、一体あ何と戦うつもりなんだ?
「そりゃ、管理局ですよ。何を言っているのですか?」
俺の疑問に答えたのは、もの凄く真面目な顔をしたリリアさん。
いや、そりゃそうなのかも知れないけど…、
「そもそも管理局側の戦力って、わかってるの?」
敵の戦力がわかってるからこその、戦力増強…なんだよな。
「分るわけ無いじゃないですか。相変わらず大河さんはボケてますねぇ」
まさかのボケサラに、こんな風に言われてしまった。
「いや、敵の事も分からんのに何を改造してんだよ!」
敵が核ミサイルを何発持ってるから、それを打ち落とすための兵器がこれだけ必要…とか、そんな風に考えて戦力増強したり兵器の改造したりすんじゃねーの?
「はぁ…。敵がどれだけ強大であっても、それを上回る戦力を準備していれば何も怖くないでしょう? 戦闘力はいくら高くても問題無いのです!」
何か、リリアさんがめっちゃ怖い事言い出した。
「管理局が何かと戦った記録は、この全次元世界が生まれてより、歴史上一度たりとも有りません。なので、どれほどの力を有しているのかも不明です。もしかすると、戦力など無いに等しいのかもしれません」
あの局長に戦力が無いなんて事…あるんか、リリアさんや?
「例えば、局長が送り込んだ竜神や竜人の軍勢は、20にも満たないひよこ達によって撃退されました」
ふむふむ、そう言えばそんな話だったな。
「………あいつら送り込んだのは、私達だけど…」
「何か言ったか、サラ?」
「いえ、何にも! ささ、話しを続けてください!」
何を焦ってんだ、サラ?
「…………。つまり、管理局自体には、そう強大な戦力は無いと思われるのです。むしろ、間接的にどこかから戦闘力の高い軍や兵器などを引っ張って来る可能性の方が高いと思われます」
「言われてみれば確かに…」
これはリリアさんの考えにも理がありそうだ。
管理局長と言えば、何でも出来る人を超越した存在だから、もしかしたら俺達なんて指先1つでぷちゅんって出来るかと思ってたけど、過去に局長が戦ったなんて聞いた事無いな。
あれ、そう言えば…局長とサラとリリアさん以外、実際の管理局員って知らんな。
「私やサラは元は管理局員でしたが、私達が知っている局員もほとんど局には居ません。それぞれが各次元の各惑星の各時間帯へと派遣されていますので、総数などは全く不明です。ですが、サイバネティック・ボディの管理課に所属していた私が保証しますが、戦闘用のボディは過去に製造されたことは一度たりとも有りません」
「ってことは…極も局員も、戦闘自体はあまり得意では無いと?」
「そうなりますね」
リリアさんの説明で、何となくわかって来たぞ。
要は、近代日本の政治と自衛隊の関係と近いって事か。
日本のトップを総理大臣だとして、それを支える政治家達は戦闘はしない。
何らかの戦闘行為に及ばねばならないときは、戦闘のプロの自衛隊を使う。
ああ、これは日本に限らないか。
政治や軍事を一手に仕切っている独裁国家を除き、どこの国でもこれは同じ。
政治家は敵の攻撃の届かない所で、あーだこーだ言ってるだけで、実際に戦ってるのは政治とは縁遠い戦闘のプロ達…って事か。
ならば、局長や局員ってのは、直接戦闘させたら…もしかしたら弱い?
「弱いわけがありません。ただ、その比較対象は一般的な全次元世界の人ですが。少なくとも、どの世界においても、超人と呼ばれるレベルではあります」
「そっか…。そういや、リリアさんもサラも、結界とかシールドってのも使えたもんな。そんなん、一般人にゃ使えんから、そりゃ超人だ」
「ええ。ですが、今はそれも使えませんけどね」
何だか自嘲するように冷めた目で薄笑いをしながら、リリアさんがそう言った。
食堂では、両目に涙を湛えてミレーラとマチルダに賛辞を贈るイネスと、その肩をメリルとミルシェが両側から抱いて支えている姿があった。
2人はイネスに何やら言葉を掛けている様だが、慰めているのか励ましているのかは定かではない…が、今は敵の戦力がどうとかよりも、気丈に振る舞っているイネスの気持ちの方が大事だな。
後でゆっくりと、管理局だの局長だのとの戦いの事は考えるとしよう。
どうやら俺の邸の地下の基地で、ダンジョンマスター達が作り上げたあの巨大メイドロボ…っていうか、サラとリリアさんの10倍サイズのロボを改造しているらしい。
スカートの中には秘密がいっぱいとか言ってたあのメイドロボの改造?
そもそもこの世界では、超オーバーテクノロジーでスーパー戦隊…じゃない、スーパーな戦力である、あの巨大メイドロボを改造って、一体あ何と戦うつもりなんだ?
「そりゃ、管理局ですよ。何を言っているのですか?」
俺の疑問に答えたのは、もの凄く真面目な顔をしたリリアさん。
いや、そりゃそうなのかも知れないけど…、
「そもそも管理局側の戦力って、わかってるの?」
敵の戦力がわかってるからこその、戦力増強…なんだよな。
「分るわけ無いじゃないですか。相変わらず大河さんはボケてますねぇ」
まさかのボケサラに、こんな風に言われてしまった。
「いや、敵の事も分からんのに何を改造してんだよ!」
敵が核ミサイルを何発持ってるから、それを打ち落とすための兵器がこれだけ必要…とか、そんな風に考えて戦力増強したり兵器の改造したりすんじゃねーの?
「はぁ…。敵がどれだけ強大であっても、それを上回る戦力を準備していれば何も怖くないでしょう? 戦闘力はいくら高くても問題無いのです!」
何か、リリアさんがめっちゃ怖い事言い出した。
「管理局が何かと戦った記録は、この全次元世界が生まれてより、歴史上一度たりとも有りません。なので、どれほどの力を有しているのかも不明です。もしかすると、戦力など無いに等しいのかもしれません」
あの局長に戦力が無いなんて事…あるんか、リリアさんや?
「例えば、局長が送り込んだ竜神や竜人の軍勢は、20にも満たないひよこ達によって撃退されました」
ふむふむ、そう言えばそんな話だったな。
「………あいつら送り込んだのは、私達だけど…」
「何か言ったか、サラ?」
「いえ、何にも! ささ、話しを続けてください!」
何を焦ってんだ、サラ?
「…………。つまり、管理局自体には、そう強大な戦力は無いと思われるのです。むしろ、間接的にどこかから戦闘力の高い軍や兵器などを引っ張って来る可能性の方が高いと思われます」
「言われてみれば確かに…」
これはリリアさんの考えにも理がありそうだ。
管理局長と言えば、何でも出来る人を超越した存在だから、もしかしたら俺達なんて指先1つでぷちゅんって出来るかと思ってたけど、過去に局長が戦ったなんて聞いた事無いな。
あれ、そう言えば…局長とサラとリリアさん以外、実際の管理局員って知らんな。
「私やサラは元は管理局員でしたが、私達が知っている局員もほとんど局には居ません。それぞれが各次元の各惑星の各時間帯へと派遣されていますので、総数などは全く不明です。ですが、サイバネティック・ボディの管理課に所属していた私が保証しますが、戦闘用のボディは過去に製造されたことは一度たりとも有りません」
「ってことは…極も局員も、戦闘自体はあまり得意では無いと?」
「そうなりますね」
リリアさんの説明で、何となくわかって来たぞ。
要は、近代日本の政治と自衛隊の関係と近いって事か。
日本のトップを総理大臣だとして、それを支える政治家達は戦闘はしない。
何らかの戦闘行為に及ばねばならないときは、戦闘のプロの自衛隊を使う。
ああ、これは日本に限らないか。
政治や軍事を一手に仕切っている独裁国家を除き、どこの国でもこれは同じ。
政治家は敵の攻撃の届かない所で、あーだこーだ言ってるだけで、実際に戦ってるのは政治とは縁遠い戦闘のプロ達…って事か。
ならば、局長や局員ってのは、直接戦闘させたら…もしかしたら弱い?
「弱いわけがありません。ただ、その比較対象は一般的な全次元世界の人ですが。少なくとも、どの世界においても、超人と呼ばれるレベルではあります」
「そっか…。そういや、リリアさんもサラも、結界とかシールドってのも使えたもんな。そんなん、一般人にゃ使えんから、そりゃ超人だ」
「ええ。ですが、今はそれも使えませんけどね」
何だか自嘲するように冷めた目で薄笑いをしながら、リリアさんがそう言った。
食堂では、両目に涙を湛えてミレーラとマチルダに賛辞を贈るイネスと、その肩をメリルとミルシェが両側から抱いて支えている姿があった。
2人はイネスに何やら言葉を掛けている様だが、慰めているのか励ましているのかは定かではない…が、今は敵の戦力がどうとかよりも、気丈に振る舞っているイネスの気持ちの方が大事だな。
後でゆっくりと、管理局だの局長だのとの戦いの事は考えるとしよう。
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