システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

例は結構あります

「しかーし！　ここで問題が一つ！」
　ユズカ、ノリノリだな…。
「お２人は血を分けた兄妹だという事です！」
　いや、今は兄弟なんだけど。
『確かに！』
　お前らも納得すんなよ！
「ですので、非常に残念ではありますが…プッちゃんの思いは届かないのです」
『可哀そうに…』
　ユズカと嫁ーず、何か息ぴったりだな！？
「もしもプッちゃんの思いが成就すると仮定すると」
『仮定すると？』
　もう、突っ込み疲れた…。
「コルネリア様とユリアーネ様も黙っていないと思います！」
『可能性あるある！』
　ねーよ！　絶対にねーよ！
「コルネリア様はまだ貞操観念や倫理観が強いお方ですから、まあ…我慢できたとしても、ユリアーネ様はそもそも血が繋がっておりません！」
『忘れてた！』
　忘れんなよ！　あ、いや…忘れられるほどに自然な兄妹出来てるって事かな？
「その事実をユリアーネ様が知った時、間違いなく喰いに来るでしょう！　性的にトールヴァルド伯爵の肉体を！」
『むぐぐぐぐ…』
　いや、ならないからな？　何でそんなに悔しそうなんだよ…。
「そうなった時の、あのハイパー幼女であるユリアーネ様を止める事は不可能です」
『確実に負けます…』
　負けるって、何にだよ！　戦争でもする気かよ、ユリアちゃんと！　　
「ですので奥様方には、何時か来るであろうその時のため、覚悟が必要です！」
『…わかりました…』
「納得すんなーーーーーーー！　そんな未来が、来るわきゃねーだろーが！」
　くっそ！　思いっきり突っ込んじまったぜ。

「ほう？　伯爵さまは、そんな未来が絶対に来ないと言い切れますか？」
「あ、ん、え？　いや、来ない…だろう？」
　何を言ってんだ、ユズカは？
「本当に可能性はゼロですか？」
「か、可能性！？」
「ほれ、どうしたんです？　可能性が完全にゼロですか？　さぁ答えてください」
　そう言われたら、ちょっと返答に困る気がしないでも無い様な気がする。
「…………………限りなくゼロだ」
　っと言う事にしておこう。
　未来がどう転がるかなんてわからんし。
「奥方様、聞きましたか！？　完全にゼロでは無いと言ってます！」
『トール様だしねぇ…』
「まるで俺が見境ない変態みいな言い方はなんだよ！　無いよ！　絶対無い！」
　いや、何でそんなに全員して俺を疑惑の眼差しで見つめてるのかな？
　ユリアちゃんには、絶対にそんな事しないからな？
　いや、コルネちゃんもユリアちゃんも妹だし！
　そりゃ、色んな妄想はするけれど、実際に行動は起こさないからな！
　俺はその辺はちゃんとアキまえることが出来る変態なのだ！　
　いや、変態じゃないけど。
「全員でトール様を監視…」「兄妹の禁断の愛とかいう本を隠してました」「こういう事に関しては…信用…出来ません」「王国にも過去に近親婚の例は結構あります」「強い雄に雌が集まるのは不思議ではないからな」
　嫁ーずさん達や…君達好き勝手にほざいている様だが、マジでしないからね？　
「まあ、どう転んでも、私も混ぜて貰えれば良いです」
　サラも便乗してきた！
「私は、殿方は揶揄うだけで十分です。愛し合うなら、やはり女性の方が…」
　リリアさんはそうでしょうとも！
「ま、私にはユズキがいるし！　って、ユズキ…浮気なんてしないでしょうね？」
「す、するわけ無いだろ！」
　おい、駄夫婦…いや、幼馴染＆幼妻で幼母のユズカよ！　
　燃やすだけ燃やしまくって、この場を消火もせんでいちゃいちゃすんな！
「ユズキ…愛してる…」「僕もだよ、ユズカ…」
　こ、こいつらは……、
「どっか別の部屋でイチャコラしてろーーーー！」

　誰かこの無茶苦茶な我が家を何とかしてくれーーーーー！