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俄然やる気
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王都の父さんの邸に戻って来た俺とカジマギーは、またまたメイドさんに導かれて母さん達が居る部屋へと向かった。
途中、メイドさんからメリルが今日は王城に一泊するという連絡が入ったと言われたが…まあそりゃそうだろう。
孫を連れての帰郷なんだから、陛下が離さないわな。
特にメリルへの緊急の用もない事だし、今はゆっくりと陛下に孫を堪能させてあげてくれたらいいかな。
でも、陛下って他にも孫は居たはずなんだけど…いや、人数は関係ないか。
母さんの部屋に辿り着いた俺達だが、母さんに入室は拒否された。
がーーーーん! って一瞬なったけど、よくよく聞けば、今は授乳たいむ!
エド君がお腹を空かせたらしく、ガン鳴きしちゃったらしい。
なので、母さんがお乳をエド君にあげている最中だとか。
実の母親と弟の美しい親子の光景とは言え、そんな姿は息子としては見たくない。
よくよく確認してみれば、どうやら家族そろって別室にて歓談中らしいので、俺とカジマギーはそっちへと案内してもらった。
「ただ~いまっと」
皆が集まっている部屋へと入ると、父さんが、
「何かわかったか!?」
っと、慌てた様に駆け寄って来た。
「んな、すぐにわかるはず無いだろ?」
ついさっきの事だぞ?
「そ、そうか…、そうだよな…」
見るからにがっかりと落ち込む父さん。
うん、その気持ちはよくわかるよ。
俺も前世ででっかいっ病院で父親が診察してもらった直後に、そう先生に聞いた事あるから。
あの時、やっぱ先生も同じ様に、『まだ色々な角度から検査しないと何とも…』って言われたし、父さんと同じようにそれを聞いてがっくりしたもん。
とは言え、今回のエド君発光事件が病気とかでは無いのは分かる。
絶対に超常的な誰かさんの仕業に間違いない。
だって、この世界に生れてこの方、赤ん坊が光った話なんて聞いた事無いからな。
「そう言えば、確かトールも生まれて間もない頃に、光った事があるなぁ…」
なんですとーー!?
「ななななななななななな、何でそれを今まで言わなかったーーー!」
それが分かってたら、もしかしたら対応方法も変わったかも知れんだろうが!
「忘れとったゎ! わっはっはっはっは!」
「笑いごっちゃねーーーよ!」
流石に部屋の中で俺達の話を聞いていた家族達も、呆れ顔だよ。
リリアさんとカジマギーなんて、呆れを通り越して怒ってるし。
「いやぁ、確かお前が光ってるのを見たのってウルリーカが夕食を創ってる時だったかな? だから見たのは俺だけだし、ウルリーカにお前が光ったって言ったら、気のせいよって言われたし…。だから、綺麗さっぱり今の今まで忘れとったわ」
何か父さんの言ってる事も、何となくわかるけど、それでも…それでもだよ!
これって、もしかしたら、俺にも検査が必要なんじゃね?
「そう言えば、そんな事もあった気がするわねぇ…」
授乳を終えた母さんに、さっきの父さんの話をしたら、あっさりこう言われた。
「でも、あの時のあれって、あの人の気のせいかと思ってたのよねぇ。こうしてエド君が間違いなく目の前で大勢の人の前で光ったのとは状況が全く違うと思わない?」
「まあ、母さんの言わんとする事は分るよ」
たった1人だけしか確認してない不可思議現象なんて、信用出来ないもんな…ましてやその当事者が、あの父さんだし。
「なるほど…発光現象は、貴方様にも起きた出来事というわけですか」
「これは何か関連性があると見て間違いない」
話を聞いていたリリアさんとカジマギーが、俄然やる気になってる!
今までにない程に、2人がめっちゃメラメラ燃えてますけど!?
「では、早速検査しましょう! 楽しくなってきましたね…うふふふふふふ」
「まずは糞尿と血液と検査と放射線での造営検査と…うふふふふふふふふ」
…リリアさんとカジマギーになんか変なスイッチ入っちゃった!?
「解剖は最後ですね」
何言ってんの、リリアさん!?
「出来れば脳はスライスして標本化したい」
カジマギー、お前の頭こそ標本化した方がいいんじゃねーのか!?
『うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……』
「お前ら怖えーーーーよ!」
途中、メイドさんからメリルが今日は王城に一泊するという連絡が入ったと言われたが…まあそりゃそうだろう。
孫を連れての帰郷なんだから、陛下が離さないわな。
特にメリルへの緊急の用もない事だし、今はゆっくりと陛下に孫を堪能させてあげてくれたらいいかな。
でも、陛下って他にも孫は居たはずなんだけど…いや、人数は関係ないか。
母さんの部屋に辿り着いた俺達だが、母さんに入室は拒否された。
がーーーーん! って一瞬なったけど、よくよく聞けば、今は授乳たいむ!
エド君がお腹を空かせたらしく、ガン鳴きしちゃったらしい。
なので、母さんがお乳をエド君にあげている最中だとか。
実の母親と弟の美しい親子の光景とは言え、そんな姿は息子としては見たくない。
よくよく確認してみれば、どうやら家族そろって別室にて歓談中らしいので、俺とカジマギーはそっちへと案内してもらった。
「ただ~いまっと」
皆が集まっている部屋へと入ると、父さんが、
「何かわかったか!?」
っと、慌てた様に駆け寄って来た。
「んな、すぐにわかるはず無いだろ?」
ついさっきの事だぞ?
「そ、そうか…、そうだよな…」
見るからにがっかりと落ち込む父さん。
うん、その気持ちはよくわかるよ。
俺も前世ででっかいっ病院で父親が診察してもらった直後に、そう先生に聞いた事あるから。
あの時、やっぱ先生も同じ様に、『まだ色々な角度から検査しないと何とも…』って言われたし、父さんと同じようにそれを聞いてがっくりしたもん。
とは言え、今回のエド君発光事件が病気とかでは無いのは分かる。
絶対に超常的な誰かさんの仕業に間違いない。
だって、この世界に生れてこの方、赤ん坊が光った話なんて聞いた事無いからな。
「そう言えば、確かトールも生まれて間もない頃に、光った事があるなぁ…」
なんですとーー!?
「ななななななななななな、何でそれを今まで言わなかったーーー!」
それが分かってたら、もしかしたら対応方法も変わったかも知れんだろうが!
「忘れとったゎ! わっはっはっはっは!」
「笑いごっちゃねーーーよ!」
流石に部屋の中で俺達の話を聞いていた家族達も、呆れ顔だよ。
リリアさんとカジマギーなんて、呆れを通り越して怒ってるし。
「いやぁ、確かお前が光ってるのを見たのってウルリーカが夕食を創ってる時だったかな? だから見たのは俺だけだし、ウルリーカにお前が光ったって言ったら、気のせいよって言われたし…。だから、綺麗さっぱり今の今まで忘れとったわ」
何か父さんの言ってる事も、何となくわかるけど、それでも…それでもだよ!
これって、もしかしたら、俺にも検査が必要なんじゃね?
「そう言えば、そんな事もあった気がするわねぇ…」
授乳を終えた母さんに、さっきの父さんの話をしたら、あっさりこう言われた。
「でも、あの時のあれって、あの人の気のせいかと思ってたのよねぇ。こうしてエド君が間違いなく目の前で大勢の人の前で光ったのとは状況が全く違うと思わない?」
「まあ、母さんの言わんとする事は分るよ」
たった1人だけしか確認してない不可思議現象なんて、信用出来ないもんな…ましてやその当事者が、あの父さんだし。
「なるほど…発光現象は、貴方様にも起きた出来事というわけですか」
「これは何か関連性があると見て間違いない」
話を聞いていたリリアさんとカジマギーが、俄然やる気になってる!
今までにない程に、2人がめっちゃメラメラ燃えてますけど!?
「では、早速検査しましょう! 楽しくなってきましたね…うふふふふふふ」
「まずは糞尿と血液と検査と放射線での造営検査と…うふふふふふふふふ」
…リリアさんとカジマギーになんか変なスイッチ入っちゃった!?
「解剖は最後ですね」
何言ってんの、リリアさん!?
「出来れば脳はスライスして標本化したい」
カジマギー、お前の頭こそ標本化した方がいいんじゃねーのか!?
『うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……』
「お前ら怖えーーーーよ!」
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