システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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んなっ!?

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 恐ろしいまでのリリアさんによるおっぱい誘惑を振り切った俺は、コクピットから外に出た。
 視線をサラロボットの方へ向けると、やはりサラ達も見学を終えて、外に出て来ている様だ。
 ふぅ…あの誘惑を振り切って良かったよ…乗ってしまったら周囲にバレバレだしな…時間的に…。
 いや、惜しい! とか思ってないぞ? ホントダヨ。
 
 俺に続いてリリアさんがコクピットの外に出て来ると、コクピットへ続く穴はまるで水が中心に集まる様に閉じてゆき、やがて元の絶対にモザイクが必要な顔面標本な姿に戻った……何度見てもグロい…。
 さらに続けてリリアさんが右手を上げると、さっきまで手前に倒れ込んでいた顔のパーツがゆっくりと持ち上がって行き、やがて元の巨大なリリアさんの顔へと戻った。
 …顔の内部はグロくて直視出来なかったけど、こうして巨大なリリアさんの顔を見るのも、ちょっと目を背けたくなる。
 あのおっぱいハニトラを仕掛けて来たリリアさんの顔だと思うからこそ、特にそう感じるのかもしれない。
 だが、そのハニトラ要員のリリアさんは、ハッチが閉じると普段通り何も無かったかのように、スタスタとタラップを歩き、エレベーターへと先に乗り込み、俺が来るのをすまし顔で待っていた。
 この人、本当に何を考えてんのか分からん…。
 サラが何でいつも警戒してるのが、漸く俺にも理解出来たかもしれない…出会ってから何年も経ってだけどさ。

 さて、エレベーターで地上(ここは地下だけど)へと戻って来た俺達は、サラボロットを見学していたマチルダやユズカと合流。
 そして見学を辞退していた嫁ーずやボーディ達との話題となったのは、あの超グロいモザイク案件である顔の内部構造。
 実際にそれ(模型でだけど)を見た事がある俺やユズカであっても、流石に10倍の大きさのそれを目にしたら、気分も悪くなるというものだ。
 ましてやマチルダなんか、そんな顔の皮膚を剥がされた人なんて見た事があるはずも無く、確かに興味は惹かれはしたものの、あまりにもアレな造形に吐きそうになったとか。
 それを聞いた他の嫁ーずやユズキは、怖いもの見たさからか、後で見学したいと申し出てきたけれど…止めた方がいいよ?
 ちなみに、マチルダとユズカを案内したサラであったが、コクピットに乗り込むときに、毎回10倍の大きさの自分の顔の皮膚を引っぺがされているのを見ると、なんだか自分の顔に強烈な痛みが走る様な気になるとか。
 …分かる気がする。
 リリアさんは、『造り物ですから』と、全く気にもしてない様だけど、どっちが普通なんだろう?
 ちなみに、またもや勝手に出て来たミヤとヒナは、コボルトを何匹が抱きかかえてもふもふしていた。
 何やってんだ、あいつらは…。
 
 さて、見学を終えた俺達は、格納庫が一望できる例の指令室みたいな部屋へと戻って来た。
「んで、質問なんだけど、何であんなにでかく造る必要があったんだ?」
 全高15m~16mにもなろうかという巨大ロボが、本当にこの先の戦いで必要なのか疑問だ。
 俺のウルスラグナでさえでかいと思っていたが、それでも 4.5m程だ。
 それの3倍はあろうかという大きさって、本当に必要?
 なので、その辺をボーディに質問してみた。
「あ奴との戦いの場は、間違いなくこの世界とは別次元となるじゃろう。しかも、どう考えてもあ奴にとって有利な場所のはずじゃ」
 それは何となく想像できる。
「そこで必要な兵器を詰め込むと、どうしてもあの大きさになってしまったのじゃ」
「兵器?」
 あれ?
 どっからどう見てもメイド服の巨大ロボのはずなのに、一体どこに兵器を詰め込んだん?
「ああ、兵器じゃ。まずはサボリ…ではなくサラロボットの方じゃが…」
 言い直しても、はっきり聞こえましたぞ、ボーディさんや。
「誰がサボリかーーーーーー!」
 ほれ、サラにも聞こえてた。
「え? サボリのドMショタコン&ノータリンサラのどこに問題が?」
「んなっ!?」
 リリアさん、幾らなんでもそこまでは誰も思ってないぞ。
 ほれ、サラが絶句しちゃったじゃん。
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