システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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ああ、懐かしきかな

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「お主等なぁ…そんなおかしな名前を妾達が自ら名乗るとでも思うておるのかや?」
 一頻りアホなネタで盛り上がった俺達に、もの凄く呆れた顔でボーディが言った。
 うん、『自分はスケベイの者だ!』なんて、名乗りたくないよな…確かに。
 あれは、そういう娯楽小説だからあり得る事で、リアルだったら無いわぁ~。
「確かに! そんなの堂々と名乗れるはハーレム野郎の伯爵様ぐらいですよね。ごめんなさい」
 一番ノリノリだったユズカも、流石にそう感じたのか、素直に謝罪…って、
「俺だって名乗らんわ!」
『えっ…?』
「だから、何で全員で俺を助平野郎にしたがるんだよ! 違うからな!?」
 我が家のメンバーは、敵ばっかりか!?
 
 いやまぁ、それはともかくとして…。
「ところでサラとリリアさんは、微妙に容姿が変わってるよな?」
 ほんの少しだけどね…サラは絶壁のままだし…ロボも絶壁だけど…。
「流石は助平キングですね。帰って早々、私の胸のサイズのチェックをするなんて」
「ちゃうわ! リリアさんの身長とか変わって、随分雰囲気が違うと思って言っただけだよ!」
 まぁ、確かにちょこっと胸のサイズが大きくなった気はしてたが、それは別に助平だからってわけじゃない。
 気にはなってるよ? だって事あるごとにリリアさんは懐かしのだっちゅーのポーズ取るんだから、強調されるんだよ…胸が。
「詳しくお知りなりたいのであれば、あとでベッドの上ででも直接確かめてくださいね」
「アホかーーーーーーーーーーーーーーー!」
『じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ』
 リリアさんや、何をいっておるのかね? ほれ、俺の奥様達のあの視線…気付いてるよね? 知ってて言ってんだよね?
 言っとくけど、俺は嫁一筋だぞ!? まぁ、5人いるんだけど。
「トールさま、今夜じっくりねっとりお話があります」
「メイドに手を出す元気があるなら、今夜は寝れないかもしれんな!」
「あ、その…もう少し激しくても…」
 見ろ! 要らん事言うから、マチルダとイネスとミレーラがおかしくなってんだろーが!
 ってか、3人の目が完全に肉食獣のそれに変わったぞ!
 ミレーラだけは肉食獣ってより、捨てられた子猫みたいだけど…。
「ちょ、ちょっとみんな落ち着こうか。俺にそんな気は全然ないからね? それにほら…今日は予定じゃ無い日だから…」
『ちぃ!』
 舌打ちした!? 今、間違いなく舌打ちしたよね、ね!?

「それは残念です。もっとも、サイズ的に1ミリも変化がないサラだと面白味も無いでしょうが」
「お、おま…リリア! 要らん事言うな! 服の上からじゃわからん事なのに!」
 リリアさんから、しっかり情報入りました。
 瞳と髪の色が少々変わりはしましたが、サラはやっぱりサラでした。 
 そうじゃくて!
「容姿が変わったってのは、瞳と髪の色の事だよ!」
「あら、そうでしたか。残念」
 いやいやリリアさんや、何が残念なのかね? 俺は全然残念ではありませんけれど?
「そうです! 見てください、サラちゃんのこの髪と瞳の色を! めっちゃ可愛くなったでしょう?」 
 ふむ…変わったと言われなければ気付かない様なレベルではあるが、確かに変わってはいる。
 地下h薄暗いから変化に気付きにくいのか?
「髪色と瞳の色が変わったのは、色々と肉体の調整をしておった時に、自然と変わってしまったものじゃ。特に意図してではない」
 ボーディさん、説明有難う。
「なるほど。つまりは偶然そうなったってわけか」
「うむ。じゃが、リリアの肉体的なサイズは変化させることは出来たのじゃが、サラの場合はいかなる手段を用いても不可能じゃった…実に残念無念」
 えっと、ボーディさんや…何でそこまで悔しそうなの?

「………サラ、胸が残念って言われてますよ?」
「やかましーわ! リリアは黙っとけ! 残念無念って言っただけで、残念胸とは言って無いだろうが!」
「でも私の胸は大きくなりましたよ? やはりこれは日頃の行いのせいでしょうか?」
「鬼畜ドSのお前に普段の行いについて言われたくねーわ!」

 ああ、懐かしきかな、この2人のアホなやりとり。
 居たら五月蠅いけど居なかったらそれはそれで少し物足りなかった2人だけど、これを見たらしみじみとあの日常が帰ってきたんだなぁ…って、感じるね。
 そう言えば、2人の事ばっか話しちゃってたけど、あのロボの性能とか武装ってどうなってんだ?
「それは次回のお楽しみじゃな」
「次回って何だよ! って、何でボーディは俺の心を読めるんだよ!」
「いや…お主、何時もの如く声に出ておったぞ?」
 …あ、いつもの如くですか…そうですか…。
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