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楽しそうで何より
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いつ〇日かと、恐れていた。
いつの日〇と、夢見ていた。
心目覚め、翼広げ〇~♪
旅立〇日~…って、これはダグ〇ムだってーの!
まあ、巨大ロボっていう男心を擽りまくるロマンの塊を格納するため、あの地下空間をゴブリンやコボルト達が改造しまくってたんだから、いつかこんな日が来るとは思ってた。
ロボの全高が14~16mぐらいの間だってのも聞いてはいたし、あの俺の夢が詰まった発進ギミックは残してくれた。
そもそも管理局長との最終決戦に巨大ロボが必要かどうかもわからん。
だけど、だけどだよ? せっかくダンジョンマスター達が心血注いで(かどうかは知らんけど)造り上げたロボが陽の目を見ないのも寂しすぎる。
そもそも、俺の邸の地下にロボが来たって、陽の目を見るかどうかなんてわからんけどさ。
などと色々と考え事をしながら廊下を歩いた(10歩ぐらいだけど)俺は、ダブル出産お疲れ様会の会場である食堂へと戻ってきた。
この邸の主たる俺であれば、別に必要は無いんだけど、一応は小さくノックをした後で扉を開いた。
もちろん、入室許可の返事なんて待ったりはしないよ?
だけど礼儀も節度もきちんと弁えているトール君は、静かにそっと扉を開けるのであーる!
「ぎゃはははははあははは!」「うっひょーーーー!」「えらいこっちゃえらいこっちゃ…!」「わるいごはいねけがぁ!?」
「こらー! 静かにしないと赤ちゃんが起きるでしょーーーーーーーー!」
何か食堂がカオスになってた。
良く見ると、めっちゃ騒いでいるのはミルシェのご両親…つまりは俺の義両親とドワーフメイド衆…はっちゃけてるな。
ドワーフメイドの最後の奴なんか違う…それってナマハゲなんじゃねぇの?
産婆さんと魔族の女医さん達は、静かにワインを…グビグビ飲んでた。
「大丈夫よ、ユズカ。アルバート君は、すやすや寝てるから」
「うんうん。ドナート君、全然起きないから気にしないで楽しんで」
赤ちゃんを抱いたメリルとミルシェが、場を鎮めようと大声をあげているユズカにそう伝えた。
傍で見てたらユズカの声も大概大きいんだけど…ユズノちゃんは? あ、隅っこでユズキが抱っこして座ってる…。
まあ、楽しそうな雰囲気を俺がぶち壊すのも申し訳ないんで、静かに俺は自分の席へと戻った。
「あら、お帰りなさい、トールさま。通信は何の用件でしたの?」
「ごめんなさいトールさま…お父さんとお母さんが…」
賑やかで楽しそうな雰囲気を壊さぬ様、出来るだけ気配を消してそっと席に着いた俺を見つけたのはにこやかな笑顔のメリルとミルシェだった。
いや、お誕生日席が俺達3人の席だし、2人の真ん中が俺の座なんだからそりゃ気付くのは当然だけど。
「ああ、ただいま。みんな楽しそうで何よりだよ。まあ、通信のも悪い内容じゃ無いよ。サラとリリアさんが明日帰って来るっていう、ボーディからの連絡だったよ」
別に隠す様な内容でも無いので、ボーディと話したそのままをメリルに伝えると、
「2人共、帰って来るのですか?」
すこし驚いたような顔をミルシェがする。
「明日の午前中にな。地下格納庫に収める超巨大ロボットも一緒に来るらしい」
「「おぉーーー!」」
「もう一日早かったら、一緒にどんちゃん騒出来たのにな」
リリアさんはきっと静かだろうけど、サラならへそ踊りぐらいはしてくれたかもなぁ。
「でもトールさま、あの家族同様の2人も言わば生まれ変わった様な物なんですし、祝いをしたっていいのでは?」
「そうですよ! それに手を貸して下さったボーディさん達を労うのも、別におかしな事じゃ無いんですから、明日もやったら?」
メリル…あの2人が家族同様と言う点に関して、俺は無条件には賛成できないぞ?
んでミルシェ…お前、単に騒ぎたいだけなんじゃ無いだろうな?
あんま騒がしいと、ドナート君が起きて泣きだすぞ?
「まあ、宴会するかはともかく、明日は皆で出迎えるか。新生サラとリリアさん&巨大ロボをな」
俺がそう告げると、2人は小さくコクっと頷いたのだった。
いつの日〇と、夢見ていた。
心目覚め、翼広げ〇~♪
旅立〇日~…って、これはダグ〇ムだってーの!
まあ、巨大ロボっていう男心を擽りまくるロマンの塊を格納するため、あの地下空間をゴブリンやコボルト達が改造しまくってたんだから、いつかこんな日が来るとは思ってた。
ロボの全高が14~16mぐらいの間だってのも聞いてはいたし、あの俺の夢が詰まった発進ギミックは残してくれた。
そもそも管理局長との最終決戦に巨大ロボが必要かどうかもわからん。
だけど、だけどだよ? せっかくダンジョンマスター達が心血注いで(かどうかは知らんけど)造り上げたロボが陽の目を見ないのも寂しすぎる。
そもそも、俺の邸の地下にロボが来たって、陽の目を見るかどうかなんてわからんけどさ。
などと色々と考え事をしながら廊下を歩いた(10歩ぐらいだけど)俺は、ダブル出産お疲れ様会の会場である食堂へと戻ってきた。
この邸の主たる俺であれば、別に必要は無いんだけど、一応は小さくノックをした後で扉を開いた。
もちろん、入室許可の返事なんて待ったりはしないよ?
だけど礼儀も節度もきちんと弁えているトール君は、静かにそっと扉を開けるのであーる!
「ぎゃはははははあははは!」「うっひょーーーー!」「えらいこっちゃえらいこっちゃ…!」「わるいごはいねけがぁ!?」
「こらー! 静かにしないと赤ちゃんが起きるでしょーーーーーーーー!」
何か食堂がカオスになってた。
良く見ると、めっちゃ騒いでいるのはミルシェのご両親…つまりは俺の義両親とドワーフメイド衆…はっちゃけてるな。
ドワーフメイドの最後の奴なんか違う…それってナマハゲなんじゃねぇの?
産婆さんと魔族の女医さん達は、静かにワインを…グビグビ飲んでた。
「大丈夫よ、ユズカ。アルバート君は、すやすや寝てるから」
「うんうん。ドナート君、全然起きないから気にしないで楽しんで」
赤ちゃんを抱いたメリルとミルシェが、場を鎮めようと大声をあげているユズカにそう伝えた。
傍で見てたらユズカの声も大概大きいんだけど…ユズノちゃんは? あ、隅っこでユズキが抱っこして座ってる…。
まあ、楽しそうな雰囲気を俺がぶち壊すのも申し訳ないんで、静かに俺は自分の席へと戻った。
「あら、お帰りなさい、トールさま。通信は何の用件でしたの?」
「ごめんなさいトールさま…お父さんとお母さんが…」
賑やかで楽しそうな雰囲気を壊さぬ様、出来るだけ気配を消してそっと席に着いた俺を見つけたのはにこやかな笑顔のメリルとミルシェだった。
いや、お誕生日席が俺達3人の席だし、2人の真ん中が俺の座なんだからそりゃ気付くのは当然だけど。
「ああ、ただいま。みんな楽しそうで何よりだよ。まあ、通信のも悪い内容じゃ無いよ。サラとリリアさんが明日帰って来るっていう、ボーディからの連絡だったよ」
別に隠す様な内容でも無いので、ボーディと話したそのままをメリルに伝えると、
「2人共、帰って来るのですか?」
すこし驚いたような顔をミルシェがする。
「明日の午前中にな。地下格納庫に収める超巨大ロボットも一緒に来るらしい」
「「おぉーーー!」」
「もう一日早かったら、一緒にどんちゃん騒出来たのにな」
リリアさんはきっと静かだろうけど、サラならへそ踊りぐらいはしてくれたかもなぁ。
「でもトールさま、あの家族同様の2人も言わば生まれ変わった様な物なんですし、祝いをしたっていいのでは?」
「そうですよ! それに手を貸して下さったボーディさん達を労うのも、別におかしな事じゃ無いんですから、明日もやったら?」
メリル…あの2人が家族同様と言う点に関して、俺は無条件には賛成できないぞ?
んでミルシェ…お前、単に騒ぎたいだけなんじゃ無いだろうな?
あんま騒がしいと、ドナート君が起きて泣きだすぞ?
「まあ、宴会するかはともかく、明日は皆で出迎えるか。新生サラとリリアさん&巨大ロボをな」
俺がそう告げると、2人は小さくコクっと頷いたのだった。
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