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事の顛末
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え~っと…皆様にとっては、実に詰まらない話なんでしょうが、それでも一応は事の顛末を掻い摘んで報告させて頂きたいと思います。
あれから数日後、ホテルニュー大滝の前の河には、人魚さんの団体さんが遡上してきた。
水面から長い髪の毛をだらりと垂らした頭が無数に広がる光景…怖っ!
そんな人魚さん達を、メリル達によってチャーターされた、馬車と蒸気バスの団体さんがネス湖へと必死にピストン輸送。
ネス湖へと到着した人魚さん達は、どんどんネス湖へと飛び込んでいき、全員が揃う頃にはネス湖の周辺はちょっとしたお祭り騒ぎとなった。
ただでさえ奇跡的に男児が生まれた人魚さんなのだ。
それが大挙してネス湖へ詣でる…つまりは、やはり女神ネス様は大変ご利益のある霊験あらたかな神様なのだ…という事が、多くの人々に再認識された。
やがて人魚さんの団体さんが全員がネス湖に到着すると、湖の中だというのに、きれいに整列して俺の登場を待つ…待ったなくてもいいんだけどさ…。
勿論、透明度の高い湖なので、水中の人魚さん達には、湖に眠る女神ネスの像は見えているはずなのだが、女神の眷属たる俺の許可なく誰も近づかない…らしい。
いや、勝手に近づいて頭でも頬でもなでなでして満足してくれてもいいのよ?
まあ、大勢の人魚さん達を待たすわけにもいかないので、仕方なく…俺、登場。
そんで、お立ち台に乗って…何かスピーチをした気がする。
内容なんて覚えちゃいないけど、確か『あなた達は奇跡を起こした』とか、『出来ないなんて事は無いんだ!』とか、『これは未来への第一歩だ!』とか、『これが女神さまの御力です!』ってな感じで、とにかく何か感動するスピーチの例文みたいな言葉を織り込んで捲し立てた気がする。
俺のスピーチを聞いていた我が家の面々は微妙な顔をしていたけれど、人魚さん達や集まった多くの民衆にはかなり受けたようで、俺のスピーチが終わった時には万雷の拍手が湖畔に溢れかえった。
んで、最後のオオトリは、やっぱネス様の登場だ。
静かなネス湖の水面が少しずつ波打ちだし、やがて水面が大きく盛り上がると、真っ白なネスの像が湖面を割って登場。
その後も、静々と湖底を歩み進む女神ネス。
この真っ白な女神像に、何か言わせようかとも思ったんだけど、ここは慈母のごとき面ざしのネス像にはただ黙って立ってもらっていた方が神秘的かな? っと思って、ただただ立ち尽くさせた。
まあ、全員が感動であふれる涙を拭おうともせず、ただただ平伏したよ。
女神像を操ってるの俺だけどね…。
ありがたみなんて無いけどね…。
そんで、ある程度の時間、黙って立っていたネスは、また静々と元の固定へと戻っていったのだ。
振り返ったりはしない。
いや、後ろ歩きで戻っていっただけなんで、振り返るとかしませんけどね。
そんなこんなで、この人魚さん達によるネスへの参詣は無事終わった。
…で、終わればよかったんだけどね。
気を利かせたのかどうだかは知らないんだけど、メリルとミルシェがホテルニュー大滝の全室を人魚さん達の為に、今日明日と抑えているらしい。
んで、ネス湖に集まった大勢の人魚さん(ないすばでぃな美人さん)は、集まりに集まった大勢の民衆の中から、何故かしっかりと独身男性を確保していたらしく、そのままお持ち帰りしちゃったとか。
帰りの馬車や蒸気バスの中は、すんごい桃色の熱気で溢れかえっていたそうだ。
どうでもいいけど、ホテルから町までの帰りは歩いてね…絶対にお前等の為のチャーターなんてさせないからな?
まあ、そんなこんなで、なんとか人魚さんの奇跡の男児出産にまつわるあれこれは、やっとこさ終了したのだった。
あ…いや、ホテルニュー大滝からやたら満足そうな顔をしたゾンビの大群が街へ押し寄せた事は、ちょっとした騒ぎとなった。
あの肉食系女子ばっかりの人魚さん達に捕獲された、ある意味港運である意味哀れな男達の末路だ。
人魚さん達は、超ツヤツヤな顔で海へ向かって河に飛び込んでいったそうだけど、男達はおぼつかない足取りでかなりの時間をかけて街へと戻ったらしい。
俺は知った事じゃ無いけどさ。
ってか、そんなことまで面倒見れん! 勝手にしてくれ!
「「「トール様、まだですか?」」」
今日は例の嫁ーずへの奉仕の日…。
俺も哀れな男達と同じように、明日の朝にはゾンビ化しているんだろうぁ…。
あれから数日後、ホテルニュー大滝の前の河には、人魚さんの団体さんが遡上してきた。
水面から長い髪の毛をだらりと垂らした頭が無数に広がる光景…怖っ!
そんな人魚さん達を、メリル達によってチャーターされた、馬車と蒸気バスの団体さんがネス湖へと必死にピストン輸送。
ネス湖へと到着した人魚さん達は、どんどんネス湖へと飛び込んでいき、全員が揃う頃にはネス湖の周辺はちょっとしたお祭り騒ぎとなった。
ただでさえ奇跡的に男児が生まれた人魚さんなのだ。
それが大挙してネス湖へ詣でる…つまりは、やはり女神ネス様は大変ご利益のある霊験あらたかな神様なのだ…という事が、多くの人々に再認識された。
やがて人魚さんの団体さんが全員がネス湖に到着すると、湖の中だというのに、きれいに整列して俺の登場を待つ…待ったなくてもいいんだけどさ…。
勿論、透明度の高い湖なので、水中の人魚さん達には、湖に眠る女神ネスの像は見えているはずなのだが、女神の眷属たる俺の許可なく誰も近づかない…らしい。
いや、勝手に近づいて頭でも頬でもなでなでして満足してくれてもいいのよ?
まあ、大勢の人魚さん達を待たすわけにもいかないので、仕方なく…俺、登場。
そんで、お立ち台に乗って…何かスピーチをした気がする。
内容なんて覚えちゃいないけど、確か『あなた達は奇跡を起こした』とか、『出来ないなんて事は無いんだ!』とか、『これは未来への第一歩だ!』とか、『これが女神さまの御力です!』ってな感じで、とにかく何か感動するスピーチの例文みたいな言葉を織り込んで捲し立てた気がする。
俺のスピーチを聞いていた我が家の面々は微妙な顔をしていたけれど、人魚さん達や集まった多くの民衆にはかなり受けたようで、俺のスピーチが終わった時には万雷の拍手が湖畔に溢れかえった。
んで、最後のオオトリは、やっぱネス様の登場だ。
静かなネス湖の水面が少しずつ波打ちだし、やがて水面が大きく盛り上がると、真っ白なネスの像が湖面を割って登場。
その後も、静々と湖底を歩み進む女神ネス。
この真っ白な女神像に、何か言わせようかとも思ったんだけど、ここは慈母のごとき面ざしのネス像にはただ黙って立ってもらっていた方が神秘的かな? っと思って、ただただ立ち尽くさせた。
まあ、全員が感動であふれる涙を拭おうともせず、ただただ平伏したよ。
女神像を操ってるの俺だけどね…。
ありがたみなんて無いけどね…。
そんで、ある程度の時間、黙って立っていたネスは、また静々と元の固定へと戻っていったのだ。
振り返ったりはしない。
いや、後ろ歩きで戻っていっただけなんで、振り返るとかしませんけどね。
そんなこんなで、この人魚さん達によるネスへの参詣は無事終わった。
…で、終わればよかったんだけどね。
気を利かせたのかどうだかは知らないんだけど、メリルとミルシェがホテルニュー大滝の全室を人魚さん達の為に、今日明日と抑えているらしい。
んで、ネス湖に集まった大勢の人魚さん(ないすばでぃな美人さん)は、集まりに集まった大勢の民衆の中から、何故かしっかりと独身男性を確保していたらしく、そのままお持ち帰りしちゃったとか。
帰りの馬車や蒸気バスの中は、すんごい桃色の熱気で溢れかえっていたそうだ。
どうでもいいけど、ホテルから町までの帰りは歩いてね…絶対にお前等の為のチャーターなんてさせないからな?
まあ、そんなこんなで、なんとか人魚さんの奇跡の男児出産にまつわるあれこれは、やっとこさ終了したのだった。
あ…いや、ホテルニュー大滝からやたら満足そうな顔をしたゾンビの大群が街へ押し寄せた事は、ちょっとした騒ぎとなった。
あの肉食系女子ばっかりの人魚さん達に捕獲された、ある意味港運である意味哀れな男達の末路だ。
人魚さん達は、超ツヤツヤな顔で海へ向かって河に飛び込んでいったそうだけど、男達はおぼつかない足取りでかなりの時間をかけて街へと戻ったらしい。
俺は知った事じゃ無いけどさ。
ってか、そんなことまで面倒見れん! 勝手にしてくれ!
「「「トール様、まだですか?」」」
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