1,266 / 1,466
番外)内密のお話はこそこそと 3
しおりを挟む
「なるほど…貴女の話は良く分かりました。しかし、本人の意向はどうなのですか?」
「コルネリアに確認した所、特にこれといった拒否はしませんでした。まあ、少々事が大きくなってしまった点に関しましては、驚いてはいた様ですが…」
一見して誰も周囲にはおらず、この場での話など盗み聞きされる心配などなさそうではあるが、それでもこそこそと小声で話す公爵夫人とメリルの実母である第三王妃様。
実は、トールは義母にあたる第三王妃様の名前を知らない…かなり不敬であるし、非常識である。
いや、彼は王妃様だけでなく、王様の名前すら憶えていないらしい。
本当に身近な人の名前しか知らない伯爵…実はかなり馬鹿なのかもしれない。
だが、そんなお馬鹿なトールヴァルドであるが、名前を憶えている身内に関しては、異様なまでに優しい。
名前を憶えているからという理由だけでは無いのかもしれないが、それにしては非常識なまでの優遇っぷりなのだ。
両親と妹達と弟、嫁ーず、ナディアと天鬼族の3人娘+妖精(名は無いが)、ユズユズ夫婦と娘のユズノちゃん。
サラとリリアにダンジョンマスターの3人と、その分身体のもふりん&カジマギー、最近ではミヤとヒナ…。
彼が名前言われて顔をぱっと思い出せるのは、たったこれだけである。
嫁達の親の名前すら知らない…いや、思い出せないらしい。
もしかしたら記憶力の問題なのか?
なので、ここで名前が挙がった者に対しては、普通では考えられない程に気を回す男である。
この他にも名前だけは知っているという人物は何人も居るのだが、如何せん顔を思い出せないらしい。
並列思考などという特殊技能を身に付ける事が出来る程に、思考能力が高いトールにしては、おかしな話である。
やっぱ、単に馬鹿なのか?
「確かに非常に面白い方策だと思いますが、これは貴女が考えた事なのですか?」
コルネリアの見合い話にかんしての策を聞いた、第3王妃様は少々ウルリーカの顔を真剣に見つめた。
「私が…と言いたい所ではありますが、実はこのアイデアの元を考えたのは、息子の邸の使用人である、ユズカというメイドです」
そんな王妃に正直に告白するウルリーカ。
すでに職業がメイドなのかどうなのかも怪しいユズカが、今回のアイデアの出所だという。
「ふむ…なかなかに頭の回るメイドの様ですね…」
これには王妃様も感心しきり。
「はい。息子の商会で取り扱っている数々の商品の試作も行っているらしいです。それについ先日ですが、私と一緒に並んで子を産みました」
「それ、本当にメイドなの?」
正直に王妃様にユズカの事を話しただけなのだが、王妃様ではないが誰もが『一体、何者なの?』と思われても仕方がない。
何処の世界に、一介の…たとえ有能であろうとも、侯爵夫人と並んでお産をするメイドが居るであろうか?
多分、どこの世界にも居ないだろう。
ウルリーカとしては、特にこれといった違和感も嫌悪感も無かったのだが、王妃様はどうも違ったらしい。
まあ、あれよあれよと旦那であるヴァルナルが出世し、息子もどんどん功績を上げて爵位を上げて王族を娶り、王国では知らぬものが無いというほどの大商会を経営し、ここ数年で莫大な財を築きあげた、王国でも有数の金持ちなった侯爵家の夫人ウルリーカと言えども、実はほんの20年ほど前はただの平民の小娘。
ユズカが爵位も無く、勲民でも無いただの平民のメイドであるとはいえ、別に思うところなど無い。
元々頭はかなり良いウルリーカだし、近年は王都の侯爵邸で過ごしているので、貴婦人としての常識もマナーも身に付けてはいるが、根っこは何も変わっていない。
今でも家族に恐れられている、アルテアン家のド根性母ちゃんなのだ。
トールの所のメイドも予定日が近い? ならばいっしょに産みましょう! え、畏れ多いから、別の部屋で? 面倒くさいから、一緒に産むわよ! 初産? だったら尚更、経験者の私と一緒に居なさい! さあ、行くわよ! ってぐらいに、もの凄く肝が据わっている侯爵夫人ウルリーカであった。
「ええ、かなり優秀ですわ。その旦那もなかなかに優秀です。夫婦で新商品開発を行っているらしいですから」
「なるほど…それなら納得ですわ。これほど飛びぬけた方策を考えるとは……。夫婦で王城勤めしてくれないかしら?」
手放しでユズユズ夫婦を褒めるウルリーカと、それを聞いて何やら不穏な事を口にする王妃様。
「だ、駄目ですよ! あの夫婦はトールちゃんの所に居るからこそ、真価を発揮できていのです。王城にはあげません!」
めっちゃ焦るウルリーカ。
「ふふふ…冗談よ、冗談。そんな2人だったら、きっと王城なんかでは息がつまるでしょう。権力や派閥闘争に明け暮れる様な魑魅魍魎の跋扈する中央では、きっと勲民でも貴民でもない平民だったら、すぐに使い潰されるだけでしょうね」
その様子を見ながら、微笑み言葉をかける王妃。
「…ええ…そうだと思います。私もそう考えたので、伸び伸び過ごせるトールの屋敷まで行って出産したのですから」
実はこれ、かなりの嘘が混じっている。
最新にして最高の治療術を持つ魔族達や、慣れ親しんだ産婆さんのいる所で産みたかっただけの事である。
「そうね。まあこの先、何か困った時に知恵を借りる程度にしておきましょう」
「はい、それがよろしいかと…」
取りあえずは、これでユズユズ夫婦の話は終わり、話しは本題へと戻る。
「それでは、その策を採用しましょう。一部手直しも必要かもしれませんが、それは私の方でも考えておきます」
「では…」
「ええ。王家主催で、年頃の子供達を集めて…大お見合いパーティを開催しましょう!」
大お見合いパーティ…どこかで聞いた事がある様なそれは、かなり前にトールが人魚さん達への生贄…もといパートナー紹介の為に開催した催しものだ。
それを、ユズカがコルネリアとユリアーネが、トールに邪魔されずに相性の良い相手を探す手段として、大幅に手直ししてウルリーカに催し物の原案を提案した物である。
勿論、お見合いパーティなどとは一切表には出さない。
そんな事をすれば、どこぞの超シスコンな兄貴が乱入してぶち壊すのは確実だから。
なので、年頃でパートナーの決まっていない未婚の若人だけを集めつつ、社交の場とは違う集まりをユズカが考えたのである。
果たして、これが本当にトールの耳に入らないのか…それは、この場で姿を隠してウルリーカの警護に当たっている妖精族の誰かさん次第な気がしないでもない…。
「コルネリアに確認した所、特にこれといった拒否はしませんでした。まあ、少々事が大きくなってしまった点に関しましては、驚いてはいた様ですが…」
一見して誰も周囲にはおらず、この場での話など盗み聞きされる心配などなさそうではあるが、それでもこそこそと小声で話す公爵夫人とメリルの実母である第三王妃様。
実は、トールは義母にあたる第三王妃様の名前を知らない…かなり不敬であるし、非常識である。
いや、彼は王妃様だけでなく、王様の名前すら憶えていないらしい。
本当に身近な人の名前しか知らない伯爵…実はかなり馬鹿なのかもしれない。
だが、そんなお馬鹿なトールヴァルドであるが、名前を憶えている身内に関しては、異様なまでに優しい。
名前を憶えているからという理由だけでは無いのかもしれないが、それにしては非常識なまでの優遇っぷりなのだ。
両親と妹達と弟、嫁ーず、ナディアと天鬼族の3人娘+妖精(名は無いが)、ユズユズ夫婦と娘のユズノちゃん。
サラとリリアにダンジョンマスターの3人と、その分身体のもふりん&カジマギー、最近ではミヤとヒナ…。
彼が名前言われて顔をぱっと思い出せるのは、たったこれだけである。
嫁達の親の名前すら知らない…いや、思い出せないらしい。
もしかしたら記憶力の問題なのか?
なので、ここで名前が挙がった者に対しては、普通では考えられない程に気を回す男である。
この他にも名前だけは知っているという人物は何人も居るのだが、如何せん顔を思い出せないらしい。
並列思考などという特殊技能を身に付ける事が出来る程に、思考能力が高いトールにしては、おかしな話である。
やっぱ、単に馬鹿なのか?
「確かに非常に面白い方策だと思いますが、これは貴女が考えた事なのですか?」
コルネリアの見合い話にかんしての策を聞いた、第3王妃様は少々ウルリーカの顔を真剣に見つめた。
「私が…と言いたい所ではありますが、実はこのアイデアの元を考えたのは、息子の邸の使用人である、ユズカというメイドです」
そんな王妃に正直に告白するウルリーカ。
すでに職業がメイドなのかどうなのかも怪しいユズカが、今回のアイデアの出所だという。
「ふむ…なかなかに頭の回るメイドの様ですね…」
これには王妃様も感心しきり。
「はい。息子の商会で取り扱っている数々の商品の試作も行っているらしいです。それについ先日ですが、私と一緒に並んで子を産みました」
「それ、本当にメイドなの?」
正直に王妃様にユズカの事を話しただけなのだが、王妃様ではないが誰もが『一体、何者なの?』と思われても仕方がない。
何処の世界に、一介の…たとえ有能であろうとも、侯爵夫人と並んでお産をするメイドが居るであろうか?
多分、どこの世界にも居ないだろう。
ウルリーカとしては、特にこれといった違和感も嫌悪感も無かったのだが、王妃様はどうも違ったらしい。
まあ、あれよあれよと旦那であるヴァルナルが出世し、息子もどんどん功績を上げて爵位を上げて王族を娶り、王国では知らぬものが無いというほどの大商会を経営し、ここ数年で莫大な財を築きあげた、王国でも有数の金持ちなった侯爵家の夫人ウルリーカと言えども、実はほんの20年ほど前はただの平民の小娘。
ユズカが爵位も無く、勲民でも無いただの平民のメイドであるとはいえ、別に思うところなど無い。
元々頭はかなり良いウルリーカだし、近年は王都の侯爵邸で過ごしているので、貴婦人としての常識もマナーも身に付けてはいるが、根っこは何も変わっていない。
今でも家族に恐れられている、アルテアン家のド根性母ちゃんなのだ。
トールの所のメイドも予定日が近い? ならばいっしょに産みましょう! え、畏れ多いから、別の部屋で? 面倒くさいから、一緒に産むわよ! 初産? だったら尚更、経験者の私と一緒に居なさい! さあ、行くわよ! ってぐらいに、もの凄く肝が据わっている侯爵夫人ウルリーカであった。
「ええ、かなり優秀ですわ。その旦那もなかなかに優秀です。夫婦で新商品開発を行っているらしいですから」
「なるほど…それなら納得ですわ。これほど飛びぬけた方策を考えるとは……。夫婦で王城勤めしてくれないかしら?」
手放しでユズユズ夫婦を褒めるウルリーカと、それを聞いて何やら不穏な事を口にする王妃様。
「だ、駄目ですよ! あの夫婦はトールちゃんの所に居るからこそ、真価を発揮できていのです。王城にはあげません!」
めっちゃ焦るウルリーカ。
「ふふふ…冗談よ、冗談。そんな2人だったら、きっと王城なんかでは息がつまるでしょう。権力や派閥闘争に明け暮れる様な魑魅魍魎の跋扈する中央では、きっと勲民でも貴民でもない平民だったら、すぐに使い潰されるだけでしょうね」
その様子を見ながら、微笑み言葉をかける王妃。
「…ええ…そうだと思います。私もそう考えたので、伸び伸び過ごせるトールの屋敷まで行って出産したのですから」
実はこれ、かなりの嘘が混じっている。
最新にして最高の治療術を持つ魔族達や、慣れ親しんだ産婆さんのいる所で産みたかっただけの事である。
「そうね。まあこの先、何か困った時に知恵を借りる程度にしておきましょう」
「はい、それがよろしいかと…」
取りあえずは、これでユズユズ夫婦の話は終わり、話しは本題へと戻る。
「それでは、その策を採用しましょう。一部手直しも必要かもしれませんが、それは私の方でも考えておきます」
「では…」
「ええ。王家主催で、年頃の子供達を集めて…大お見合いパーティを開催しましょう!」
大お見合いパーティ…どこかで聞いた事がある様なそれは、かなり前にトールが人魚さん達への生贄…もといパートナー紹介の為に開催した催しものだ。
それを、ユズカがコルネリアとユリアーネが、トールに邪魔されずに相性の良い相手を探す手段として、大幅に手直ししてウルリーカに催し物の原案を提案した物である。
勿論、お見合いパーティなどとは一切表には出さない。
そんな事をすれば、どこぞの超シスコンな兄貴が乱入してぶち壊すのは確実だから。
なので、年頃でパートナーの決まっていない未婚の若人だけを集めつつ、社交の場とは違う集まりをユズカが考えたのである。
果たして、これが本当にトールの耳に入らないのか…それは、この場で姿を隠してウルリーカの警護に当たっている妖精族の誰かさん次第な気がしないでもない…。
0
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる