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完全にロックオン
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「勿論、柚夏だから…いえ、柚夏でなきゃ駄目なんです!」
執務室に来たユズキとたまたま2人っきりになったので、ユズカのと出来事を何とな~く話したら、そう断言されてしまった。
まさか、洗脳か?
「いえ、まぁ…ずっと一緒に育って来ましたしねぇ。今さら他の誰かと…なんて、欠片も考えた事ありませんよ」
さいですか…。
「柚香ってば、かなりのヲタクでインドア…って言うか引きこもり予備軍的な所もありますが、結構可愛く手ですね? あれは僕と柚香が中学2年生の時、柚香が風邪をひいたんですけど、学校のプリントを持って柚香の家に行ったら……………」
何やら、ユズキがユズカとの激アマゲロゲロエピソードを語り始めてしまった…。
要らん話題を振らなきゃよかった…。
中学2年生の時って、それ風邪じゃなくて中二…いやさ、厨に病じゃないだろうな?
いや、今でも立派な罹患者だけどね、ユズカは。
それもアニメに特撮に兵器関連とか、もう興味持った事の知識を手あたり次第に集めまくって来たんだろうな…日本では。
当然だけどそんな罹患者は、色々と普段の生活がハチャメチャになるはず。
だって、今思えば俺もそうだったし…。
んで、ユズキはそんなユズカの生活のサポートをずっとしてきたんだろう。
何たってユズキってば勉強も家事もなんでもござれの、超世話好きだもんな…ユズカ限定だけど。
いいよなぁ~甘々の幼馴染って。
前世では、そんなの居なかったよ…俺。
まあ、今世ではミルシェが幼馴染だし現嫁だから、俺も周りからは見たら砂糖ゲロゲロ吐きそうに見えるのかもしれないけどさ。
でも、日本と違ってこの世界って、結婚相手って意外と選択肢少ないんよねぇ。
親同士が決めた許嫁か幼馴染ぐらいかな?
だって、交通手段も限られてるし、学校すら無い世界なんだぜ?
そりゃ、普通なら一番身近な異性とくっつくっての!
そもそも俺が転生したアルテアン家って、結構な貧乏準貴族だったんだぞ?
お手伝いさんの娘でもあったミルシェとそういう仲になるのって、ごく普通の事だ。
まあ、何やかんやと色々あったから、あれよあれよと言う間に父さんは出世して、今や国軍を率いる部隊の隊長にして侯爵様だし、俺も何時の間にやら伯爵様。
しかも嫁ーず筆頭が、第3王女殿下なんだから、成り上がりもいいとこだよな。
さらにさらに、聖なるネス様の使徒様もしているんだから、爵位以上に俺って国の重要人物らしい。
その問題の嫁筆頭のメリルと次席のミルシェが身籠ってくれて、ちょっとほっとするなぁ。
あれ? 俺なんでこんな事を考えてんだろう?
「ちょっと伯爵様、ちゃんと聞いてます!?」
いえ、聞いてません。
「ああ、勿論だとも!」
はい、俺って嘘つきです。
「柚夏との愛の結晶である柚乃ちゃんが、もう這い這いしそうなんです! 魔族の女医さんに聞いたら、普通は8ヶ月ぐらいからなんだそうですけど、まだ柚乃ちゃんは7ヶ月ですよ? 凄くないですか、僕達の娘は!」
いつの間にか、ユズキの話が娘自慢にシフトしちょる…。
「あ、そうなんだ…へぇ…すごいねぇ…」
「きっと天才ですよ、天才! エドワード様も、もう少しここに居たら、一緒に成長したのになぁ」
なんで君はそんなに遠い目をしておるのかね?
「同じ日、同じ部屋で生まれた2人なんて、絶対に運命の相手ですよ!」
ん?
「普通は娘は嫁になどやらん! とか、娘が欲しけりゃ俺を倒していけー! とか、父親なら言わん?」
いや、言うよね、普通…?
「ああ、それは少しは考えましたけど、どう考えても侯爵様と大奥様の間に生まれたエドワード様が不細工になるわけ無いですし、伯爵様を見てたら間違いなく体型だってがっつり筋肉質になるだろうし、地位だって資産だってばっちりOKです! そもそも僕は変身しなきゃただの一般人ですから、戦って勝てるわけ無いですし。それなら幼馴染でイケメン金持ち地位も高い男の子と結婚するのが、絶対に柚乃ちゃんにとって幸せでしょうからねぇ!」
めっちゃ唾飛ばしまくりながら、早口で言い切られた。
「いや、この世界の爵位って、子供だからって継げるわけじゃないんだけど…」
「え、知ってますよ? でも、お金は残りますよね? 少なくともアルテアン商会は、この世界的に見ても超優良大商会ですから、資産総額は地球では考えられないほどあるはずですよ?」
……確かにアルテアン商会の名義だけは代表を父さんにしてるけど、実質俺が経営してんだぜ?
あ、いや…母さんが部門的に経営に手を出してるよな…エステとかエステとかエステとか…。
あれを引き継いだら…うん、それだけでも間違いなく大金持ちだな。
「超優良物件に嫁がせたいと考えるのは、この世界的に考えてたら普通です! 日本だったらこんな金持ちと接点なんて絶対に無いですからね!」
「ああ、うん…確かにね…」
ユズキ君…君って結構しっかりと考えてるんだね。
「まあ、最終手段として、僕と柚夏で呪法具の商会を立ち上げるのもアリですし!」
そうだね…そういえば君達って、確実に稼げる手段を持ってたんだよね…。
「それで、エドワード様に柚乃ちゃんを会わせたいと思うんですけど、今度は何時王都に行きます?」
「えっと…まあ、今年はちょ~~~っと無理かなぁ。もしもその時が来たら、一緒に連れて行くよ…」
こいつ、まだ1歳にもならないエド君を、完全にロックオンしてるな?
「了解です! ではその日を楽しみにしてますねぇ~!」
そう言うと、ユズキはご機嫌にスキップしながら執務室を出て行ってしまった。
ごめん、エド君…君の将来はかなりデンジェラスになるかもしれない…。
しかし、何でこんな話になったんだろう…?
※ ******************************* ※
こんな楽しいキャラである、白須柚希と瀬尾柚夏の2人は、元々は月夜葵々様の作品の登場人物でした。
私が月夜葵々様の作品と、この2人のキャラに惚れ込んでコラボの申し込みをさせて頂いたのですが、コラボに快諾していただき、こうして私の作品でレギュラー・キャラとする事も承諾していただけた事、心より感謝しております。
コラボ作品:システムバグで輪廻の輪から外れた‟ゆず&ゆず”も落ちてきました。(シスバグ番外編)https://kakuyomu.jp/works/1177354054931837522
(別サイトです)
勝手に2人を異世界に転移させたり、結婚させたり、子供ができちゃったり、あまつさえその子の名前まで付けちゃったり、作品の中でどんどん暴走させてしまったりした事に関しましては、本当に申し訳なくおもってます。
もしかすると、キャラを生み出された月夜葵々様にとっては、不本意な結果になっているかもしれません…ごめんなさい。
ですが、今ではこのお気楽物語に無くてはならない、外す事など決して出来ない存在になっちゃいました。
自分としましては、またいつか月夜葵々様が2人の物語の続編を書いてくださるのを心待ちにしている次第です。
まだまだ、2人は私の物語の中で好き勝手に暴れるかと思いますが、なにとぞご容赦下さいますよう、お願いいたします。
作者より
執務室に来たユズキとたまたま2人っきりになったので、ユズカのと出来事を何とな~く話したら、そう断言されてしまった。
まさか、洗脳か?
「いえ、まぁ…ずっと一緒に育って来ましたしねぇ。今さら他の誰かと…なんて、欠片も考えた事ありませんよ」
さいですか…。
「柚香ってば、かなりのヲタクでインドア…って言うか引きこもり予備軍的な所もありますが、結構可愛く手ですね? あれは僕と柚香が中学2年生の時、柚香が風邪をひいたんですけど、学校のプリントを持って柚香の家に行ったら……………」
何やら、ユズキがユズカとの激アマゲロゲロエピソードを語り始めてしまった…。
要らん話題を振らなきゃよかった…。
中学2年生の時って、それ風邪じゃなくて中二…いやさ、厨に病じゃないだろうな?
いや、今でも立派な罹患者だけどね、ユズカは。
それもアニメに特撮に兵器関連とか、もう興味持った事の知識を手あたり次第に集めまくって来たんだろうな…日本では。
当然だけどそんな罹患者は、色々と普段の生活がハチャメチャになるはず。
だって、今思えば俺もそうだったし…。
んで、ユズキはそんなユズカの生活のサポートをずっとしてきたんだろう。
何たってユズキってば勉強も家事もなんでもござれの、超世話好きだもんな…ユズカ限定だけど。
いいよなぁ~甘々の幼馴染って。
前世では、そんなの居なかったよ…俺。
まあ、今世ではミルシェが幼馴染だし現嫁だから、俺も周りからは見たら砂糖ゲロゲロ吐きそうに見えるのかもしれないけどさ。
でも、日本と違ってこの世界って、結婚相手って意外と選択肢少ないんよねぇ。
親同士が決めた許嫁か幼馴染ぐらいかな?
だって、交通手段も限られてるし、学校すら無い世界なんだぜ?
そりゃ、普通なら一番身近な異性とくっつくっての!
そもそも俺が転生したアルテアン家って、結構な貧乏準貴族だったんだぞ?
お手伝いさんの娘でもあったミルシェとそういう仲になるのって、ごく普通の事だ。
まあ、何やかんやと色々あったから、あれよあれよと言う間に父さんは出世して、今や国軍を率いる部隊の隊長にして侯爵様だし、俺も何時の間にやら伯爵様。
しかも嫁ーず筆頭が、第3王女殿下なんだから、成り上がりもいいとこだよな。
さらにさらに、聖なるネス様の使徒様もしているんだから、爵位以上に俺って国の重要人物らしい。
その問題の嫁筆頭のメリルと次席のミルシェが身籠ってくれて、ちょっとほっとするなぁ。
あれ? 俺なんでこんな事を考えてんだろう?
「ちょっと伯爵様、ちゃんと聞いてます!?」
いえ、聞いてません。
「ああ、勿論だとも!」
はい、俺って嘘つきです。
「柚夏との愛の結晶である柚乃ちゃんが、もう這い這いしそうなんです! 魔族の女医さんに聞いたら、普通は8ヶ月ぐらいからなんだそうですけど、まだ柚乃ちゃんは7ヶ月ですよ? 凄くないですか、僕達の娘は!」
いつの間にか、ユズキの話が娘自慢にシフトしちょる…。
「あ、そうなんだ…へぇ…すごいねぇ…」
「きっと天才ですよ、天才! エドワード様も、もう少しここに居たら、一緒に成長したのになぁ」
なんで君はそんなに遠い目をしておるのかね?
「同じ日、同じ部屋で生まれた2人なんて、絶対に運命の相手ですよ!」
ん?
「普通は娘は嫁になどやらん! とか、娘が欲しけりゃ俺を倒していけー! とか、父親なら言わん?」
いや、言うよね、普通…?
「ああ、それは少しは考えましたけど、どう考えても侯爵様と大奥様の間に生まれたエドワード様が不細工になるわけ無いですし、伯爵様を見てたら間違いなく体型だってがっつり筋肉質になるだろうし、地位だって資産だってばっちりOKです! そもそも僕は変身しなきゃただの一般人ですから、戦って勝てるわけ無いですし。それなら幼馴染でイケメン金持ち地位も高い男の子と結婚するのが、絶対に柚乃ちゃんにとって幸せでしょうからねぇ!」
めっちゃ唾飛ばしまくりながら、早口で言い切られた。
「いや、この世界の爵位って、子供だからって継げるわけじゃないんだけど…」
「え、知ってますよ? でも、お金は残りますよね? 少なくともアルテアン商会は、この世界的に見ても超優良大商会ですから、資産総額は地球では考えられないほどあるはずですよ?」
……確かにアルテアン商会の名義だけは代表を父さんにしてるけど、実質俺が経営してんだぜ?
あ、いや…母さんが部門的に経営に手を出してるよな…エステとかエステとかエステとか…。
あれを引き継いだら…うん、それだけでも間違いなく大金持ちだな。
「超優良物件に嫁がせたいと考えるのは、この世界的に考えてたら普通です! 日本だったらこんな金持ちと接点なんて絶対に無いですからね!」
「ああ、うん…確かにね…」
ユズキ君…君って結構しっかりと考えてるんだね。
「まあ、最終手段として、僕と柚夏で呪法具の商会を立ち上げるのもアリですし!」
そうだね…そういえば君達って、確実に稼げる手段を持ってたんだよね…。
「それで、エドワード様に柚乃ちゃんを会わせたいと思うんですけど、今度は何時王都に行きます?」
「えっと…まあ、今年はちょ~~~っと無理かなぁ。もしもその時が来たら、一緒に連れて行くよ…」
こいつ、まだ1歳にもならないエド君を、完全にロックオンしてるな?
「了解です! ではその日を楽しみにしてますねぇ~!」
そう言うと、ユズキはご機嫌にスキップしながら執務室を出て行ってしまった。
ごめん、エド君…君の将来はかなりデンジェラスになるかもしれない…。
しかし、何でこんな話になったんだろう…?
※ ******************************* ※
こんな楽しいキャラである、白須柚希と瀬尾柚夏の2人は、元々は月夜葵々様の作品の登場人物でした。
私が月夜葵々様の作品と、この2人のキャラに惚れ込んでコラボの申し込みをさせて頂いたのですが、コラボに快諾していただき、こうして私の作品でレギュラー・キャラとする事も承諾していただけた事、心より感謝しております。
コラボ作品:システムバグで輪廻の輪から外れた‟ゆず&ゆず”も落ちてきました。(シスバグ番外編)https://kakuyomu.jp/works/1177354054931837522
(別サイトです)
勝手に2人を異世界に転移させたり、結婚させたり、子供ができちゃったり、あまつさえその子の名前まで付けちゃったり、作品の中でどんどん暴走させてしまったりした事に関しましては、本当に申し訳なくおもってます。
もしかすると、キャラを生み出された月夜葵々様にとっては、不本意な結果になっているかもしれません…ごめんなさい。
ですが、今ではこのお気楽物語に無くてはならない、外す事など決して出来ない存在になっちゃいました。
自分としましては、またいつか月夜葵々様が2人の物語の続編を書いてくださるのを心待ちにしている次第です。
まだまだ、2人は私の物語の中で好き勝手に暴れるかと思いますが、なにとぞご容赦下さいますよう、お願いいたします。
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