1,245 / 1,466
頑張りまっす!
しおりを挟む
はぁ…覚醒への道は遠いなぁ…。
ボーディもヒントすらくれないし。
剰え、モフレンダが閉じ込められていたクッソ高い山の洞窟に籠れ~なんて無茶言いやがるし…。
はぁ…地道に毎日鍛錬に勤しむしか無いのかぁ。
ローマは一日にして成らず! いや、これはちょっと違うかもしれないけど、そう言う事だ!
長年の努力なしに成し遂げることはできないのだ!
そして、すべての道はローマに通ずだ! ローマ繋がりで…。
うん、日々の鍛錬は、いつか必ず頂点へと、空手の道を極めるのだ!
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
「トールさま、煩いです。叫んでいる暇があるのでしたら、さっさと山となっている書類にサインしてください!」
熱く燃えていたら、マチルダに怒られました…とほほ。
しかし何だねぇ。
少し前に、型練習をしている時、確かに何かを掴んだ気がしたんだけどなあ。
あれは夢か幻だったのかな?
雲か幻~♪ だったら、破〇拳ポリマーだったんだけどなぁ~。
いやぁ、実に惜しい!
でもでも、この世界に転生した俺の身体は前世とは違って、はっきり言ってチートだ。
みよ、この上腕二頭筋を! むふっ! ここまでの力こぶなんて、前世じゃ出なかったもんな。
そしてこの無駄な体脂肪など一切ついていない、体脂肪率10%以下のマッスルボディ!
エルフさん達をマッチョマッチョと言って来たけれど、俺だって立派なマッチョだ。
いや、どっちかというと細マッチョかな?
エルフさん達がボディービルダー系マッチョなら、俺はアスリート系のマッチョって感じ。
うん、世間様ではあんま違いは理解されないかもしれない…。
空手で大海とかあったら、体脂肪を必ずある程度はつける必要あったもんなぁ。
特に腹回り。
ここの脂肪を完全に落としちゃうと、蹴りとか突きのダメージがそのまんま腹筋に来ちゃうんだよね。
衝撃を緩和させるクッションの為に、ちょっぴり脂肪を付ける必要があったんだぁ。
見事に割れた腹筋を、わざわざ隠さなければならない悲しさ…家族にも分かってもらえなかったなぁ。
いや、別にそんな事はどうでも良いか。
とにかく、今はこの日々鍛えた筋肉だけが頼りだ!
え、何に対する頼りかって?
そりゃぁ、覚醒へと至るため…ん? 覚醒って筋肉必要だっけ?
ありゃ、俺…何かずれてる? あれ? あれ? あれれ~?
「トールさま。妄想はそろそろ終わって頂けませんか?」
「んぐっ!?」
マチルダさんの目が…めっちゃ怖い…。
「さっきから、妙なポーズをとったり、お腹を撫で摩ったりと、奇妙奇天烈な事をされてますが、書類の山は一向に減っておりませんが、そこにあるのは絶対に本日中に決裁しなければならない書類なのですよ? よもやお忘れでは無いでしょうね?」
「わ、忘れておりません! すぐに取り掛かります!」
マチルダからの、とっても背筋がぞくぞくする様な冷たい視線とお言葉を頂いた俺は、暑くもないのに汗をダラダラ流しながら、書類の山へと手を伸ばした。
「言っておきますが…予定をきちんと消化できなかった場合、昼も夜も食事抜きです。さらに、オールで朝まで私とミレーラとイネスとの熱い絡みが待っておりますので、しっかりと励んでください。今励まないのでしたら、夜励んで頂きます」
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
マチルダの奴、恐ろしいダジャレをぶっ込んできやがった!
「が、頑張りまっす!」
「それは書類へのサインを? それとも夜の夫婦生活を?」
「………………………」
下手な事を言ったら、ドツボに嵌りそうなので、お口にチャックして、一生懸命に書類と格闘いたしました。
恐ろしや、ああ恐ろしや、恐ろしや…トール君、心の一句。
ボーディもヒントすらくれないし。
剰え、モフレンダが閉じ込められていたクッソ高い山の洞窟に籠れ~なんて無茶言いやがるし…。
はぁ…地道に毎日鍛錬に勤しむしか無いのかぁ。
ローマは一日にして成らず! いや、これはちょっと違うかもしれないけど、そう言う事だ!
長年の努力なしに成し遂げることはできないのだ!
そして、すべての道はローマに通ずだ! ローマ繋がりで…。
うん、日々の鍛錬は、いつか必ず頂点へと、空手の道を極めるのだ!
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
「トールさま、煩いです。叫んでいる暇があるのでしたら、さっさと山となっている書類にサインしてください!」
熱く燃えていたら、マチルダに怒られました…とほほ。
しかし何だねぇ。
少し前に、型練習をしている時、確かに何かを掴んだ気がしたんだけどなあ。
あれは夢か幻だったのかな?
雲か幻~♪ だったら、破〇拳ポリマーだったんだけどなぁ~。
いやぁ、実に惜しい!
でもでも、この世界に転生した俺の身体は前世とは違って、はっきり言ってチートだ。
みよ、この上腕二頭筋を! むふっ! ここまでの力こぶなんて、前世じゃ出なかったもんな。
そしてこの無駄な体脂肪など一切ついていない、体脂肪率10%以下のマッスルボディ!
エルフさん達をマッチョマッチョと言って来たけれど、俺だって立派なマッチョだ。
いや、どっちかというと細マッチョかな?
エルフさん達がボディービルダー系マッチョなら、俺はアスリート系のマッチョって感じ。
うん、世間様ではあんま違いは理解されないかもしれない…。
空手で大海とかあったら、体脂肪を必ずある程度はつける必要あったもんなぁ。
特に腹回り。
ここの脂肪を完全に落としちゃうと、蹴りとか突きのダメージがそのまんま腹筋に来ちゃうんだよね。
衝撃を緩和させるクッションの為に、ちょっぴり脂肪を付ける必要があったんだぁ。
見事に割れた腹筋を、わざわざ隠さなければならない悲しさ…家族にも分かってもらえなかったなぁ。
いや、別にそんな事はどうでも良いか。
とにかく、今はこの日々鍛えた筋肉だけが頼りだ!
え、何に対する頼りかって?
そりゃぁ、覚醒へと至るため…ん? 覚醒って筋肉必要だっけ?
ありゃ、俺…何かずれてる? あれ? あれ? あれれ~?
「トールさま。妄想はそろそろ終わって頂けませんか?」
「んぐっ!?」
マチルダさんの目が…めっちゃ怖い…。
「さっきから、妙なポーズをとったり、お腹を撫で摩ったりと、奇妙奇天烈な事をされてますが、書類の山は一向に減っておりませんが、そこにあるのは絶対に本日中に決裁しなければならない書類なのですよ? よもやお忘れでは無いでしょうね?」
「わ、忘れておりません! すぐに取り掛かります!」
マチルダからの、とっても背筋がぞくぞくする様な冷たい視線とお言葉を頂いた俺は、暑くもないのに汗をダラダラ流しながら、書類の山へと手を伸ばした。
「言っておきますが…予定をきちんと消化できなかった場合、昼も夜も食事抜きです。さらに、オールで朝まで私とミレーラとイネスとの熱い絡みが待っておりますので、しっかりと励んでください。今励まないのでしたら、夜励んで頂きます」
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
マチルダの奴、恐ろしいダジャレをぶっ込んできやがった!
「が、頑張りまっす!」
「それは書類へのサインを? それとも夜の夫婦生活を?」
「………………………」
下手な事を言ったら、ドツボに嵌りそうなので、お口にチャックして、一生懸命に書類と格闘いたしました。
恐ろしや、ああ恐ろしや、恐ろしや…トール君、心の一句。
0
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる