1,189 / 1,466
カップル成立
しおりを挟む
まあ、予定通りカップル成立だな。
あの例の村で分かれた若い2人が、遠く離れたこんな場所で再開したら、そりゃぁ燃え上がるってなもんだろう。
吊り橋効果っぽい気がしないでもないが、そこはまあ、この際気にしたら負けな気がする。
こっそりと離れた所で成り行きを見守っていた、村の若人を連れて来たもふりんが、遠くかでぺこりと頭を下げていた。
あれは、後はヨロシク! って事かな? 俺も小さく頷いておこう。
結局この場にやって来たのは、村の若人男女合わせて11名。
もちょっと居た気がしたんだが、そっちはパンゲア大陸で新しい出会いがあったのかな?
泣き崩れている騎士とか兵士は、もしかしたら恋人(仮)に逃げられた人かも…南無南無…。
今回成立したカップルは、せっかくなので父さんと母さんが仲人をするって事で、きっと大きな問題も無く結婚できるだろう。
何たって公爵夫妻が仲人だからね、反対する家族が居るならならそれ以上の爵位の奴を担ぎ出せって言えば良いだけ。
あ、この世界の仲人ってのは、つまりは日本での婚姻届けに連名でサインする証人みたいなもの。
保証人じゃないよ? 結婚をしたのを確認しましたっていう証人ね。
色々と面倒な役柄が付きまとう日本の仲人とはちょっと違う。
結婚の使者とか、両家の間を取り持つだとか、新郎新婦の後見人役とか、そんな事は一切しない。
まあ、仲人結婚式には呼ばれるけれども、別に新郎新婦の横に座ったりはしない。
精々、挨拶をするぐらい。
だけど、結婚式で偉い立場の人が挨拶してくれて祝福してくれるってのは、とっても重要な事。
公的には何の後ろ盾にもならないけれども、結婚する2人の周囲には、かなり強いバックが居るんだぞって見えるからね。
そして、そんな立場になってあげると言われれば、結婚に障害がある若いお2人さんであっても、強力な援護射撃。
多少の障害なんて、侯爵って爵位だけでぶっ壊せるってもんだ。
しかも、ご祝儀として俺も女神ネス様からの祝福を届けるとか言ったもんだから、俄然結婚意欲が高まった。
愛する人に再会とプラスして、侯爵&女神様っていう協力なバックが付いたんだから、もう何も躊躇う事は無い。
まあ、武士の情けで、男性の騎士さん&兵士さんが、人魚さんに入れあげていた事は黙っておいてやろう。
女性の騎士&兵士さんが、こっそり俺の街の筋肉エルフをうっとり眺めていた事も、合わせて秘密にしてあげるから、安心して。
まあ、そんなこんなで、王都への帰路へは11人が増えたんだが、全然カーゴルームは余裕なので問題ない。
増えた11人分の荷物? あの極貧の村から移住した人達に、手荷物以上の荷物なんてないよ。
そもそも服だって擦り切れてる様な物を大切に着てたんだからさ。
そんな服では可哀想なので、事前にもふりんにお願いして、パンゲア大陸で服と下着は数着ずつ手渡してもらっている。
なので、バッグ1つだけでの逃避行! って…駆け落ちみたいだけど、それだけ持って恋人について、王都に行く。
ま、右も左も分からない初めての土地であっても、愛する人と一緒なら大丈夫だろう。
そうそう、今回カップルになった11組に関しては、一旦王都には行くけれども、騎士さんや兵士さんは職を辞する事になった。
結婚していきなり無職!? って分けは無い。
さっきも言ったけど、父さんがバックにつくんだから、王都で色々な人へ結婚の報告をして、きちんと退職の手続きをした後、このアルテアン領に帰って来て、領軍の一員となる事が決まった。
急だけど、ついさっき。
侯爵領も大きくなってきたから、そろそろ領軍も増員したいと思ってたんだけど、なかなか即戦力ってのがこんな片田舎だと見つかりにくいから、これは双方にとって利しかないよね。
新婚夫婦が住む家ぐらい、幾らでも建てる土地もあるし、それぐらいはサービスしちゃうよ。
え、最初は節約したいから、ここで使ってた部屋を使いたい? それって、あの地下に造った蟻さんの巣みたいな集合住宅?
確かにあそこには2LDKとかもあるし、無料で使い放題の水道もあるし、水洗トイレもあるけど…あそこでいいの?
ああ、うん…あそこなら色んな音が漏れない防音設計だから…確かに若いお2人さんには良いかも…家賃もタダだし…。
あの例の村で分かれた若い2人が、遠く離れたこんな場所で再開したら、そりゃぁ燃え上がるってなもんだろう。
吊り橋効果っぽい気がしないでもないが、そこはまあ、この際気にしたら負けな気がする。
こっそりと離れた所で成り行きを見守っていた、村の若人を連れて来たもふりんが、遠くかでぺこりと頭を下げていた。
あれは、後はヨロシク! って事かな? 俺も小さく頷いておこう。
結局この場にやって来たのは、村の若人男女合わせて11名。
もちょっと居た気がしたんだが、そっちはパンゲア大陸で新しい出会いがあったのかな?
泣き崩れている騎士とか兵士は、もしかしたら恋人(仮)に逃げられた人かも…南無南無…。
今回成立したカップルは、せっかくなので父さんと母さんが仲人をするって事で、きっと大きな問題も無く結婚できるだろう。
何たって公爵夫妻が仲人だからね、反対する家族が居るならならそれ以上の爵位の奴を担ぎ出せって言えば良いだけ。
あ、この世界の仲人ってのは、つまりは日本での婚姻届けに連名でサインする証人みたいなもの。
保証人じゃないよ? 結婚をしたのを確認しましたっていう証人ね。
色々と面倒な役柄が付きまとう日本の仲人とはちょっと違う。
結婚の使者とか、両家の間を取り持つだとか、新郎新婦の後見人役とか、そんな事は一切しない。
まあ、仲人結婚式には呼ばれるけれども、別に新郎新婦の横に座ったりはしない。
精々、挨拶をするぐらい。
だけど、結婚式で偉い立場の人が挨拶してくれて祝福してくれるってのは、とっても重要な事。
公的には何の後ろ盾にもならないけれども、結婚する2人の周囲には、かなり強いバックが居るんだぞって見えるからね。
そして、そんな立場になってあげると言われれば、結婚に障害がある若いお2人さんであっても、強力な援護射撃。
多少の障害なんて、侯爵って爵位だけでぶっ壊せるってもんだ。
しかも、ご祝儀として俺も女神ネス様からの祝福を届けるとか言ったもんだから、俄然結婚意欲が高まった。
愛する人に再会とプラスして、侯爵&女神様っていう協力なバックが付いたんだから、もう何も躊躇う事は無い。
まあ、武士の情けで、男性の騎士さん&兵士さんが、人魚さんに入れあげていた事は黙っておいてやろう。
女性の騎士&兵士さんが、こっそり俺の街の筋肉エルフをうっとり眺めていた事も、合わせて秘密にしてあげるから、安心して。
まあ、そんなこんなで、王都への帰路へは11人が増えたんだが、全然カーゴルームは余裕なので問題ない。
増えた11人分の荷物? あの極貧の村から移住した人達に、手荷物以上の荷物なんてないよ。
そもそも服だって擦り切れてる様な物を大切に着てたんだからさ。
そんな服では可哀想なので、事前にもふりんにお願いして、パンゲア大陸で服と下着は数着ずつ手渡してもらっている。
なので、バッグ1つだけでの逃避行! って…駆け落ちみたいだけど、それだけ持って恋人について、王都に行く。
ま、右も左も分からない初めての土地であっても、愛する人と一緒なら大丈夫だろう。
そうそう、今回カップルになった11組に関しては、一旦王都には行くけれども、騎士さんや兵士さんは職を辞する事になった。
結婚していきなり無職!? って分けは無い。
さっきも言ったけど、父さんがバックにつくんだから、王都で色々な人へ結婚の報告をして、きちんと退職の手続きをした後、このアルテアン領に帰って来て、領軍の一員となる事が決まった。
急だけど、ついさっき。
侯爵領も大きくなってきたから、そろそろ領軍も増員したいと思ってたんだけど、なかなか即戦力ってのがこんな片田舎だと見つかりにくいから、これは双方にとって利しかないよね。
新婚夫婦が住む家ぐらい、幾らでも建てる土地もあるし、それぐらいはサービスしちゃうよ。
え、最初は節約したいから、ここで使ってた部屋を使いたい? それって、あの地下に造った蟻さんの巣みたいな集合住宅?
確かにあそこには2LDKとかもあるし、無料で使い放題の水道もあるし、水洗トイレもあるけど…あそこでいいの?
ああ、うん…あそこなら色んな音が漏れない防音設計だから…確かに若いお2人さんには良いかも…家賃もタダだし…。
0
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる