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大概非常識だぞ
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「ふぅ~」
別に大仕事を終えたという分けでもないのだが、通信を終えた俺は、執務室で大きくため息をついた。
執務室では、今日もマチルダとコルネちゃんが、俺と一緒に書類と格闘している。
ボーディとの通信の間、黙って書類に向かっていた2人だけれど、耳がダンボになって通信を必死で聞いていたのを俺は知っている。
聞かれて困るものでもなかったし、それは別にいいんだ。
差し当って、サラとリリアさんの事は、ダンジョンマスターに丸投げしたから、どうするかは彼女たちが決めるだろうしね。
リリアさんはまだ付き合いが短い方だけど、サラに関しては嫁ーずよりも付き合いが長いんで、何とかしてやりたいとは思うけど…ま、ダンジョンマスター達に任せたんだから、俺は口出ししないでおこう。
とはいえ、全部丸っと丸投げってのは、無責任すぎるかな?
さて、それでは俺の当面すべきことは…やっぱ、覚醒する事なのかな?
とはいえ、ここのところ毎夜のごとく嫁ーずに襲撃を受けてるし、昨夜はサラがクッソ重たい話を持ってきてくれた後に嫁ーずの説教タイムで、めちゃくちゃ寝不足がたたって、本日も一般ピーポーのまま。
本当に俺って覚醒できるんだろうか?
そういえば、例の土地にいるひよこ達は、全員が覚醒済みとか言ってたはず。
確かあそこの周辺はダンジョン化が出来てるとか聞いた覚えがあるなぁ…。
あのひよこ達なら、覚醒のコツとか知ってたりしないかな?
ダンジョン化が出来てるなら、簡単にあの場所へと行けるはずだし。
ここは、覚醒済みのひよこにコツを教えてもらいに行くべ!
そうだよ、丁度いいじゃねーか!
サラとリリアさんの問題に関して細かい部分の打ち合わせるっていう、誰に聞かれても問題ない口実があるではありませんか!
いや、管理局の誰かに聞かれたら不味い気もするけど、それでも、嫁ーずの説教は免除されるはずだ!
うむうむ、それではもう一回ボーディにでも連絡をばって…ん~っと、ちょっと待てよ?
そういや、ひよこの存在はそこそこ前から知ってたはずなんだけど、何でまだ会ってないんだろう?
ひよこ達だって、管理局の敵…つまりは俺の味方なんだよな?
そういや、モフリーナが何か言ってた気が…あ、そだ! 俺が覚醒してないから会わないだっけか!
いや、覚醒前には会えない? 覚醒するまでは会わない? 何か微妙にニュアンスが違ったかもしれんけど、とにかく俺が覚醒してないのが原因で会えてなかったはずだ。
って事は、覚醒のコツって聞きに行くことは出来ないんじゃね!?
卵が先か鶏が先か的な迷路に嵌るところだった…危ない危ない…。
っという事は、俺が結局自力で覚醒するしかないって事か。
ちくそー! 結局は覚醒の妨げになっている寝不足を全力で回避するしかねーって事かよ!
こうなりゃ、やってやろうじゃねーか!
でも、今朝確認したら、俺の部屋のどわー親方謹製の最強の鍵が真っ二つになってたんだよね。
ナディアが超高強度で極薄の結界で切り裂いたとか自慢げに言ってたけど、あれ以上の鍵なんて出来るんだろうか?
いや、それ以前に、ナディアに常識を教えねばならん! あ、嫁ーずにもだけど。
鍵をかけているという事は、何かから守りたいから鍵をかけているわけで、それを強引に破って入ることは非常識だ! っと教えねば。
俺の寝室の場合、守りたいものは…睡眠時間?いや、俺の精気かもしれないけど…。
俺が頭の中でそんな事を考えていると、何故かマチルダとコルネちゃんが、書類を捌く手を止めて俺をじっと見つめていた。
「ど、どうしたのかな?」
挙動不審になった俺を誰が責めれよう。
「いえ…トール様が、何か不穏な事を考えている気がしましたので」
「お兄様…不潔です…」
まるで汚物を見るような目で、俺を見つめる2人。
「何でだよ! 真面目にサラとリリアさんの事を考えてたんだよ! って、不潔ってなんの事だよ!」
失礼な!
俺がそういった瞬間、執務室の扉がバーーン! と開け放たれた。
「マスター! もの凄く失礼な思考が私に伝わってきました!」
「ナディアもかよ! ってか、お前には常識を教えようと思っただけだよ!」
この入室も、大概非常識だぞ。
「失礼ですね! 私は常識の塊です!」
「絶対にそれは無い!」
何故だろう…俺の言葉に賛同してくれるものは誰も居なかった…。
別に大仕事を終えたという分けでもないのだが、通信を終えた俺は、執務室で大きくため息をついた。
執務室では、今日もマチルダとコルネちゃんが、俺と一緒に書類と格闘している。
ボーディとの通信の間、黙って書類に向かっていた2人だけれど、耳がダンボになって通信を必死で聞いていたのを俺は知っている。
聞かれて困るものでもなかったし、それは別にいいんだ。
差し当って、サラとリリアさんの事は、ダンジョンマスターに丸投げしたから、どうするかは彼女たちが決めるだろうしね。
リリアさんはまだ付き合いが短い方だけど、サラに関しては嫁ーずよりも付き合いが長いんで、何とかしてやりたいとは思うけど…ま、ダンジョンマスター達に任せたんだから、俺は口出ししないでおこう。
とはいえ、全部丸っと丸投げってのは、無責任すぎるかな?
さて、それでは俺の当面すべきことは…やっぱ、覚醒する事なのかな?
とはいえ、ここのところ毎夜のごとく嫁ーずに襲撃を受けてるし、昨夜はサラがクッソ重たい話を持ってきてくれた後に嫁ーずの説教タイムで、めちゃくちゃ寝不足がたたって、本日も一般ピーポーのまま。
本当に俺って覚醒できるんだろうか?
そういえば、例の土地にいるひよこ達は、全員が覚醒済みとか言ってたはず。
確かあそこの周辺はダンジョン化が出来てるとか聞いた覚えがあるなぁ…。
あのひよこ達なら、覚醒のコツとか知ってたりしないかな?
ダンジョン化が出来てるなら、簡単にあの場所へと行けるはずだし。
ここは、覚醒済みのひよこにコツを教えてもらいに行くべ!
そうだよ、丁度いいじゃねーか!
サラとリリアさんの問題に関して細かい部分の打ち合わせるっていう、誰に聞かれても問題ない口実があるではありませんか!
いや、管理局の誰かに聞かれたら不味い気もするけど、それでも、嫁ーずの説教は免除されるはずだ!
うむうむ、それではもう一回ボーディにでも連絡をばって…ん~っと、ちょっと待てよ?
そういや、ひよこの存在はそこそこ前から知ってたはずなんだけど、何でまだ会ってないんだろう?
ひよこ達だって、管理局の敵…つまりは俺の味方なんだよな?
そういや、モフリーナが何か言ってた気が…あ、そだ! 俺が覚醒してないから会わないだっけか!
いや、覚醒前には会えない? 覚醒するまでは会わない? 何か微妙にニュアンスが違ったかもしれんけど、とにかく俺が覚醒してないのが原因で会えてなかったはずだ。
って事は、覚醒のコツって聞きに行くことは出来ないんじゃね!?
卵が先か鶏が先か的な迷路に嵌るところだった…危ない危ない…。
っという事は、俺が結局自力で覚醒するしかないって事か。
ちくそー! 結局は覚醒の妨げになっている寝不足を全力で回避するしかねーって事かよ!
こうなりゃ、やってやろうじゃねーか!
でも、今朝確認したら、俺の部屋のどわー親方謹製の最強の鍵が真っ二つになってたんだよね。
ナディアが超高強度で極薄の結界で切り裂いたとか自慢げに言ってたけど、あれ以上の鍵なんて出来るんだろうか?
いや、それ以前に、ナディアに常識を教えねばならん! あ、嫁ーずにもだけど。
鍵をかけているという事は、何かから守りたいから鍵をかけているわけで、それを強引に破って入ることは非常識だ! っと教えねば。
俺の寝室の場合、守りたいものは…睡眠時間?いや、俺の精気かもしれないけど…。
俺が頭の中でそんな事を考えていると、何故かマチルダとコルネちゃんが、書類を捌く手を止めて俺をじっと見つめていた。
「ど、どうしたのかな?」
挙動不審になった俺を誰が責めれよう。
「いえ…トール様が、何か不穏な事を考えている気がしましたので」
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「何でだよ! 真面目にサラとリリアさんの事を考えてたんだよ! って、不潔ってなんの事だよ!」
失礼な!
俺がそういった瞬間、執務室の扉がバーーン! と開け放たれた。
「マスター! もの凄く失礼な思考が私に伝わってきました!」
「ナディアもかよ! ってか、お前には常識を教えようと思っただけだよ!」
この入室も、大概非常識だぞ。
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「絶対にそれは無い!」
何故だろう…俺の言葉に賛同してくれるものは誰も居なかった…。
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