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諦めました
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「私達のボディの寿命を変える事は出来ません。そして、私達が管理局との通信を復旧させることも、その原因が分からないので難しいです」
土下座を止めたサラが、事情を説明し始めた。
「もしもこのボディの寿命が尽きましたら、私達の魂のエネルギーといいましょうか、精神体といいましょうか…それは消滅します」
ふむふむ、さっきの話の通りだな。
「その際…これは予測ですけれども、管理局にある本体も、消滅するものと思われます」
「ん? ちょっと待て。本体って、今は仮死状態とか冷凍保存的な状態なんじゃねーの?」
生命体なんだったら、消滅はしないと思うんだけど?
「いえ、多分大河さんの考えている様な物じゃないです…私達の本体は。そもそも生命体ではありません。私やリリアの本体は、一種のエネルギー生命体ですので、決まった形状を持ちません」
ほう?
「そのエネルギー生命体は、管理局のシステムからエネルギー共有を受けておりますので、局を離れる事が出来ないのです。ですから、こうして現地で活動するためのボディが必要なのです」
「管理局のシステムに紐づけされている?」
「ちょっと違いますが、概ねその考えで問題ないと思います。エネルギー体と精神体を分離して現地の活動用ボディに精神体を送り込んだのが、今の私とリリアですね」
…って事は…、
「管理局には、エネルギー体だけがある?」
「はい、その通りです」
ん~?
「じゃ、お前達のボディーが駄目になって戻れなくなったら、管理局はお前達のエネルギーを使い放題?」
エネルギーだけ置いて来てるんだったら、そうなるよな?
「いえ、そうはなりません。私やリリアの本体が内包しているエネルギーは、私達がそのほとんどをこのボディに持って来てますので…あっちに残ってるのは、精々アルテアン領の全人口の魂のエネルギーの1/3程度かと」
それでも結構な量があるんじゃね? まあ、管理局にとっては誤差程度なのかもしれないけど。
「まぁ、その程度のエネルギーが有ろうと無かろうと、あまり私達の活動に影響は無いのですが…」
「影響ないんだ…」
「はい。でも、あっちには私達の輪廻転生の権利が保有されているのです」
「ん? 権利? なんじゃそりゃ?」
「簡単に言えば、魂の根源です」
言葉は簡単だけど、意味が分からんのですけど…。
「えっと、今のこの私達のボディに入っている精神体は、肉体を失ったら精神体だけになります」
「まあ、そうだろうなぁ?」
「ですが、輪廻転生されるべき魂は、本体にあるんです」
んで?
「魂と精神体がセットでなければ、輪廻転生の輪に入る事は出来ません」
ちょっと待てよ…?
「確か、覚醒したら輪廻転生の輪から外れるって言ってた気がするけど…?」
「魂、もしくは精神が覚醒すると、輪廻の輪から解脱します。ですが、その時でも魂と精神体はセットです」
なるほど!
「ですが、魂と精神体のリンクが途切れてしまうと、そもそも解脱も輪廻の輪に戻る事も不可能です」
ほほう…って事は…、
「つまり、私とリリアはこのボディの寿命が尽きた瞬間、未来永劫虚無の空間を漂うただの魂と精神体となるのです」
虚無…それはネバーでエンディングな世界の話っぽいなぁ。
「まあ、もうボディの寿命が尽きてしまったら、そうなる事は私もリリアも仕方がない事と諦めました。ですが、ボディの延命は出来ると思うんですよ」
諦めたのかぁ…。
「でも、どうやって?」
「そのためには、ダンジョンマスター達の協力が必要なのです! ユリアちゃんのボディを造り出した、ダンジョンマスター達の!」
土下座を止めたサラが、事情を説明し始めた。
「もしもこのボディの寿命が尽きましたら、私達の魂のエネルギーといいましょうか、精神体といいましょうか…それは消滅します」
ふむふむ、さっきの話の通りだな。
「その際…これは予測ですけれども、管理局にある本体も、消滅するものと思われます」
「ん? ちょっと待て。本体って、今は仮死状態とか冷凍保存的な状態なんじゃねーの?」
生命体なんだったら、消滅はしないと思うんだけど?
「いえ、多分大河さんの考えている様な物じゃないです…私達の本体は。そもそも生命体ではありません。私やリリアの本体は、一種のエネルギー生命体ですので、決まった形状を持ちません」
ほう?
「そのエネルギー生命体は、管理局のシステムからエネルギー共有を受けておりますので、局を離れる事が出来ないのです。ですから、こうして現地で活動するためのボディが必要なのです」
「管理局のシステムに紐づけされている?」
「ちょっと違いますが、概ねその考えで問題ないと思います。エネルギー体と精神体を分離して現地の活動用ボディに精神体を送り込んだのが、今の私とリリアですね」
…って事は…、
「管理局には、エネルギー体だけがある?」
「はい、その通りです」
ん~?
「じゃ、お前達のボディーが駄目になって戻れなくなったら、管理局はお前達のエネルギーを使い放題?」
エネルギーだけ置いて来てるんだったら、そうなるよな?
「いえ、そうはなりません。私やリリアの本体が内包しているエネルギーは、私達がそのほとんどをこのボディに持って来てますので…あっちに残ってるのは、精々アルテアン領の全人口の魂のエネルギーの1/3程度かと」
それでも結構な量があるんじゃね? まあ、管理局にとっては誤差程度なのかもしれないけど。
「まぁ、その程度のエネルギーが有ろうと無かろうと、あまり私達の活動に影響は無いのですが…」
「影響ないんだ…」
「はい。でも、あっちには私達の輪廻転生の権利が保有されているのです」
「ん? 権利? なんじゃそりゃ?」
「簡単に言えば、魂の根源です」
言葉は簡単だけど、意味が分からんのですけど…。
「えっと、今のこの私達のボディに入っている精神体は、肉体を失ったら精神体だけになります」
「まあ、そうだろうなぁ?」
「ですが、輪廻転生されるべき魂は、本体にあるんです」
んで?
「魂と精神体がセットでなければ、輪廻転生の輪に入る事は出来ません」
ちょっと待てよ…?
「確か、覚醒したら輪廻転生の輪から外れるって言ってた気がするけど…?」
「魂、もしくは精神が覚醒すると、輪廻の輪から解脱します。ですが、その時でも魂と精神体はセットです」
なるほど!
「ですが、魂と精神体のリンクが途切れてしまうと、そもそも解脱も輪廻の輪に戻る事も不可能です」
ほほう…って事は…、
「つまり、私とリリアはこのボディの寿命が尽きた瞬間、未来永劫虚無の空間を漂うただの魂と精神体となるのです」
虚無…それはネバーでエンディングな世界の話っぽいなぁ。
「まあ、もうボディの寿命が尽きてしまったら、そうなる事は私もリリアも仕方がない事と諦めました。ですが、ボディの延命は出来ると思うんですよ」
諦めたのかぁ…。
「でも、どうやって?」
「そのためには、ダンジョンマスター達の協力が必要なのです! ユリアちゃんのボディを造り出した、ダンジョンマスター達の!」
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