システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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早よ話せ

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「んじゃ、こんな夜更けに俺の寝室に潜んで貞〇の真似なんて、何でしてたんだよ」
「だから、んな真似してねーっつってんでしょうが! あんたが勝手にぷりちーサラちゃんを怨念扱いしただけだよーーー!」
 細かい事をいちいち五月蠅い奴だなぁ、まったく…。
 リリアとの性…じゃない、生活じゃないなら、一体何…が…ま、まさか!?
「お前、まさか父さんと不倫してたのか!?」
 ズパーーン! とまたもやハリセン炸裂。
「何でやねーーーん!」
 いや、変身しているおかげで、全然痛く無いんですけどね。
「それじゃ…調査隊の誰かと良い仲になったとか?」
「ないない!」
「調査先の村に良い男が…」
「んなわけないっしょ!」
 おかしいなぁ? サラの悩みなんて、どうせその程度の事だと思ってたんだが…。
「それ以外に、こっそりと俺に話したい事なんて…もしかして便秘か?」
「どっから便秘が出てきたんだーー!」
「んじゃ、下痢ぴー?」
「そっち方面から離れろや!」
 ん~、そっち方面からって言われてもなぁ…。
「でも、サラの相談事なんて、どうせそんな事だろう?」
「ちゃうわ! もっと深刻だわ!」
「神国と我が国との関係は、結構上手くいっていると聞いていたが…」
「しんこく違いだよ! あんた、分かってて言ってるだろ!」
「さ~、どうだろうねぇ~」
「ぐぬぬぬぬぬ…」
 ふむ、漫画とかでしか見た事無い様な『ぐぬぬ』とか言い始めたし、サラ虐めはこの辺で止めとくか。
「んで、そろそろ本題に入れよ」
「あんたが横道脇道逸れまくってる原因だろうーが!」
「そろそろ眠いから、早よ話せ」
「ぐぎぎぎぎぎぎぎ…!」
 やっぱ、こいつ便秘じゃね?

「はぁふぅはぁふぅ…ふぅ…はぁ…ふぅ…」
 サラの呼吸が落ち着くのを俺はじっと待った。
「すぅはぁ…」
 待った…。
「ひっひふー、ひっひふー…」
「それは違うだろ!」
 落ち着いてきたら横道にそれ始めるのはサラも一緒だな。
「はぁ…漸く落ち着いてきました」
「そりゃ良かった。んで、話しって何だよ?」
 俺の言葉に、何か一瞬天を仰いだサラだが、すぐに姿勢を正して俺に正座で向き直った。
 何だ何だ、どうした? 俺も思わず姿勢を正して正座で向き直した。
 何か、今夜は妙にシュールな光景が続くなぁ。
「じ、実はですね、大河さん。この超絶美少女アイドルのサラちゃんと、ドSの変態リリアなのですが…」
 色々と突っ込みたい事は多いが、ここはまあ黙っていてやろう。
「管理局と連絡が取れなくなったのです!」
「へぇ…で?」
 それに何か問題でもあるんだろうか? 
「えっ、感想それだけ?」
「いや、まぁ…うん。だからどうしたって感じなんだけど」
 俺にとっては都合良い気はするけど、だから? って感じだよねぇ。
「いや、めっちゃ一大事ですよ!?」
「それはお前達にとってだろ? 別に俺に何かあるわけじゃないし」
 何か俺にとって都合悪い事でもあるのか?
「だって、このままだと、大河さんガチャ玉で創造出来ませんよ!?」
 確かにそうかもしれない。
 だけど、ダンジョンマスター達がそれに関しては研究中だしな。
 それに…、
「そうかもしれないけど、別に創造しなくたって普通に生きていけるし?」
「………えっ?」
 そう言うと、俺の返事がよっぽど予想外だったのか、サラは瞬時に固まった。
 大丈夫か、こいつ? 
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