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しくしくしくしく
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父さんの帰還祝いのちょっと豪華な夕飯を終え、まだ酒を飲み続けている父さんは放っといて、俺は一路寝室へ。
寝室の前に着いた俺は、徐に振り返った。
俺には分かる…ここにはなでぁいたちが姿を消してついて来ていると。
なので、俺はちょっときつい口調でこう言った。
「いいか、ナディア。今夜は、俺の寝室に妖精の侵入は無しだ! 今、中に居る妖精も、全員外に出る様に!」
すると、やはり俺の後ろを姿を消して静々と付いて来ていたナディアにアーデ、アーム、アーフェンが姿を現す。
「そ、そんな…マスター…」「後生です!」「殺生です!」「そこを何とか!」
お前等、そんなに俺を飢えた獣…もとい、嫁ーずに喰わせたいのか?
「私達には、約定があるのです!」「「「あるのです!」」」
約定って…お前等…。
「皆さんが妊娠したら、順番なんです!」「「「次は私達です!」」」
絶対にそうだと思ったよ!
くっそ碌でもない約定とやらは、一体誰が言い出したんだか…。
「知らん! 兎に角、今夜は全員退出! 言っとくけど、妖精は全員だぞ? 手が無いから鍵を開けれないとかって理由で、もっち君を見逃したりはしないからな? 絶対絶対に、全員退出だ!」
「「「「そんなぁ……」」」」
がっくりと項垂れたナディアと天鬼族の3人娘。
俺が両腕を組んで、鼻息荒く4人を見下ろすと、4人はあざとくも潤んだ瞳で上目遣いで縋りつこうとするが、断固拒否!
いや、はっきり言って、4人共めっちゃ可愛いよ?
前世の日本だったら、間違いなくアイドルとして大勢のファンの声援をあびるに可愛らしい。
だけど、言ってみれば俺の娘達だ。
手を出すなど、出来るはずがない!
そう、俺の意思は…多分、西瓜よりは固いんじゃないかなぁ。
鉄よりといいたい所だけど、そんなはず無いと俺自身が分かってるし…西瓜ぐらいが適切だと思う…。
俺が寝室の扉を開け放ち、
「さあ、全員出ていくように! 今夜は俺1人で寝るんだ!」
そう宣言すると、渋々とだが、ナディアが室内へと声を掛けた。
「…今夜は諦めましょう。全員出て来なさい。仕方がないので、マチルダ様の部屋に移動しましょう。作戦会議です!」
「「「おーーーー!」」」
アーデ、アーム、アーフェンが、高らかにおかしな宣言をしたナディアの言葉に、かたく握った右腕を天に突きあげ応えた。
一体、何の作戦会議をするのやら…。
いや、考えるまでも無いな。
また、こっそりと俺の寝室に侵入する手立てでも相談するんだろう。
廊下をがやがやと去ってゆく妖精達を視線だけで見送ったあと、俺は寝室の扉を閉めた。
ガッチリ鍵も閉めた。
これで今夜こそは、ゆっくり眠れるってもんよ!
今日は色々と合ったから、ちょいお疲れ気味なので、軽くシャワーで汗を流すだけにしておこう。
ガチャ玉で創り上げたこの邸の設備は、はっきり言ってこの世界ではオーバーテクノロジーばかりだ。
そもそも、どうやってお湯がシャワーから出てくるのか、俺にもさっぱり仕掛けが分からない。
この世界の技術で簡単に再現可能なのは、精々照明ぐらいかな? 光の魔石とか使って。
いや、お湯を沸かす事は出来るよ? でも、シャワーやお風呂に使うなんて贅沢な事を考える奴は居ない。
冷蔵庫すら普及してないんだから、こんな贅沢品が普及するはず無いよな。
アルテアン商会でシャワー付き便座を発売したら、王家がいの一番に注文したぐらいだし。
既存の技術でも組み合わせ方や発想力で、もっといろんなものが造れるんだけど、どれもが高額で贅沢品になっちゃう。
魔石をエネルギー源とした蒸気自動車もそうだけど、通信の呪法具が複製されないもの、どれもが王家が最初に注文しているから、下手に偽物を造って売ったりしたら、陛下が激怒して国軍が動くからなんだろうなあ。
何だか考えがまとまらない事をグダグダと考えながら、少しだけ厚い湯で身体を流し、俺がシャワー室を出た。
さて、それじゃ寝間着に着替えてっ寝るとしようかね。
明日こそは覚醒できる様に、がんばろう!
「……しくしく…しくしく…しくしく…………」
んぎょ!?
どこからともなく聞こえてくる、この女の泣き声は、一体なんぞ!?
「しくしくしくしく…しくしく…しくしくしくしく……」
な、ナディア達が悪戯でも…仕掛けて来てるの…か?
あ、シャワーで火照ってたからだが急速に冷えて来た…奥歯がガチガチと音を立ててる…。
「しくしく…しくしく…………ぉぉ…かゎ…さぁ…ん…」
ん? どっかで聞いた声が…?
「おぉかゎさぁ~~~~んん!」
「ぎゃーーーー! 出たーーー!」
寝室の前に着いた俺は、徐に振り返った。
俺には分かる…ここにはなでぁいたちが姿を消してついて来ていると。
なので、俺はちょっときつい口調でこう言った。
「いいか、ナディア。今夜は、俺の寝室に妖精の侵入は無しだ! 今、中に居る妖精も、全員外に出る様に!」
すると、やはり俺の後ろを姿を消して静々と付いて来ていたナディアにアーデ、アーム、アーフェンが姿を現す。
「そ、そんな…マスター…」「後生です!」「殺生です!」「そこを何とか!」
お前等、そんなに俺を飢えた獣…もとい、嫁ーずに喰わせたいのか?
「私達には、約定があるのです!」「「「あるのです!」」」
約定って…お前等…。
「皆さんが妊娠したら、順番なんです!」「「「次は私達です!」」」
絶対にそうだと思ったよ!
くっそ碌でもない約定とやらは、一体誰が言い出したんだか…。
「知らん! 兎に角、今夜は全員退出! 言っとくけど、妖精は全員だぞ? 手が無いから鍵を開けれないとかって理由で、もっち君を見逃したりはしないからな? 絶対絶対に、全員退出だ!」
「「「「そんなぁ……」」」」
がっくりと項垂れたナディアと天鬼族の3人娘。
俺が両腕を組んで、鼻息荒く4人を見下ろすと、4人はあざとくも潤んだ瞳で上目遣いで縋りつこうとするが、断固拒否!
いや、はっきり言って、4人共めっちゃ可愛いよ?
前世の日本だったら、間違いなくアイドルとして大勢のファンの声援をあびるに可愛らしい。
だけど、言ってみれば俺の娘達だ。
手を出すなど、出来るはずがない!
そう、俺の意思は…多分、西瓜よりは固いんじゃないかなぁ。
鉄よりといいたい所だけど、そんなはず無いと俺自身が分かってるし…西瓜ぐらいが適切だと思う…。
俺が寝室の扉を開け放ち、
「さあ、全員出ていくように! 今夜は俺1人で寝るんだ!」
そう宣言すると、渋々とだが、ナディアが室内へと声を掛けた。
「…今夜は諦めましょう。全員出て来なさい。仕方がないので、マチルダ様の部屋に移動しましょう。作戦会議です!」
「「「おーーーー!」」」
アーデ、アーム、アーフェンが、高らかにおかしな宣言をしたナディアの言葉に、かたく握った右腕を天に突きあげ応えた。
一体、何の作戦会議をするのやら…。
いや、考えるまでも無いな。
また、こっそりと俺の寝室に侵入する手立てでも相談するんだろう。
廊下をがやがやと去ってゆく妖精達を視線だけで見送ったあと、俺は寝室の扉を閉めた。
ガッチリ鍵も閉めた。
これで今夜こそは、ゆっくり眠れるってもんよ!
今日は色々と合ったから、ちょいお疲れ気味なので、軽くシャワーで汗を流すだけにしておこう。
ガチャ玉で創り上げたこの邸の設備は、はっきり言ってこの世界ではオーバーテクノロジーばかりだ。
そもそも、どうやってお湯がシャワーから出てくるのか、俺にもさっぱり仕掛けが分からない。
この世界の技術で簡単に再現可能なのは、精々照明ぐらいかな? 光の魔石とか使って。
いや、お湯を沸かす事は出来るよ? でも、シャワーやお風呂に使うなんて贅沢な事を考える奴は居ない。
冷蔵庫すら普及してないんだから、こんな贅沢品が普及するはず無いよな。
アルテアン商会でシャワー付き便座を発売したら、王家がいの一番に注文したぐらいだし。
既存の技術でも組み合わせ方や発想力で、もっといろんなものが造れるんだけど、どれもが高額で贅沢品になっちゃう。
魔石をエネルギー源とした蒸気自動車もそうだけど、通信の呪法具が複製されないもの、どれもが王家が最初に注文しているから、下手に偽物を造って売ったりしたら、陛下が激怒して国軍が動くからなんだろうなあ。
何だか考えがまとまらない事をグダグダと考えながら、少しだけ厚い湯で身体を流し、俺がシャワー室を出た。
さて、それじゃ寝間着に着替えてっ寝るとしようかね。
明日こそは覚醒できる様に、がんばろう!
「……しくしく…しくしく…しくしく…………」
んぎょ!?
どこからともなく聞こえてくる、この女の泣き声は、一体なんぞ!?
「しくしくしくしく…しくしく…しくしくしくしく……」
な、ナディア達が悪戯でも…仕掛けて来てるの…か?
あ、シャワーで火照ってたからだが急速に冷えて来た…奥歯がガチガチと音を立ててる…。
「しくしく…しくしく…………ぉぉ…かゎ…さぁ…ん…」
ん? どっかで聞いた声が…?
「おぉかゎさぁ~~~~んん!」
「ぎゃーーーー! 出たーーー!」
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