1,141 / 1,466
現実は違うのか?
しおりを挟む
まあ、そんな前世の知識をひけらかした所で、俺とユズユズ夫婦にしか理解はできないのである。
「じょうじょうぷっごう?」「しょうじょぷっちょー?」「じょ…じょじょぶっちょではないかと…?」「しょうじょえーに聞こえましたが?」「はっはっはー! しょうじょぶっくおーだな!」
うん、誰が誰の言葉とは言わないが、我が嫁ーずの言葉だ。
「にゃんぽっとじじゃい?」「な、なんぼっちょうじだいって、いつの事でしょうか?」「あら、きっと遠い異国の昔の事よ?」
わが妹ずと母さんも、何を言ってるんだろう?
小乗仏教も南北朝時代も、この世界に存在しない言葉なんで、どうやら自動翻訳はされてない様だ。
この世界のどこの誰が何語を話していても自動翻訳されるという、この世界の人々の持つとんでも能力も全能では無かったという事らしい。
まあ、意味ある言葉で無ければ自動翻訳されないんだから、こういった固有名詞が翻訳されないのも当然か。
俺が言葉の意味を教えたら、きっと正確に翻訳されるんだろうけど…今は面白いから教えないでおこうかな。
「いいですか、奥様方。小乗仏教というのはですね…」
って、おーーーーーい! ユズキが説明しちゃうのかよ!
お前、そんな知識あったのか? なら、何で精進料理なんて教えたんだ!?
「大奥様、コルネリアさま、ユリアーネ様。実はですねぇ南北朝時代ってのはぁ、むか~しとある大陸の南と北に王朝があってぇ~…」
ちょい待て! ユズカってば、もしかして世界史とか得意なのか? お前って、お馬鹿キャラじゃなかったのか!?
いや、別に俺の…お前達にとっては元の世界か…の知識を広げるのは構わないけど、それってこの世界でも通用すんの?
それを知ったからって、この世界に生まれ育った皆が、果たして喜んだりするの?
何か、この世界の文化とか発展したりすんの?
しないよねぇ? いや、精進料理は特殊ではあるけど料理なんだから、もしかしたらドワーフさん達に教えたら、芸術品にまで昇華してくれる可能性は高いとは思うけど、南北朝時代とか全然関係ないよね?
それに、俺的にはやっぱ南朝の楠木正行とかが居た日本の南北朝時代の方が好きだなぁ…いや、それは関係ない!
日本の学校で習う世界史とか、この世界では絶対に意味ないからな!?
「なるほど…では、トールさまが目指すべきは、神や仏なのですから、大乗仏教の教えの方が正しいのではないでしょうか?」
「確かに! ユズキの話では、小乗仏教では鍛錬を重ねても神へと至れないとの事ですものね!」
「では…精進料理は、絶対不可欠というわけでは無い?」
「そうですね。まあ、多少我欲を律する必要があるらしいので、夜の夫婦生活は自重が必要かと」
「ふ~~む。そっち方面で覚醒出来ないだろうか?」
え、嫁ーずは、小乗仏教と大乗仏教の違いを理解したってのか!?
ってか、ユズキはそこまで詳しかったのかよ? なら、何であんな中途半端な知識を…?
「よく理解できました。では、北と南で2つの王朝がずっと支配していたわけでは無いのですね?」
「つまりは、北部と南部でそれぞれの地域の支配権を争った国々があって、常に南北それぞれ1国が支配していたと」
「ぐぅ…すぅ…すぴぃ…」
母さんもコルネちゃんも、そこまで理解進んでんの!?
え、待って! ユズカって、そこまで詳しいの? 嘘だろ!?
んで、ユリアちゃんは話に付いて行けずにおねむになったと…。まあ、お腹膨れた後だしね…仕方ないか。
『概ね理解できました!』
うん、アルテアン家の女傑は、全員俺よりも頭が良い気がして来ました。
俺より絶対に記憶力とか理解力とか上だよね?
あ、IQが高いんだろうね…。
普通さ、ラノベとかだと前世の記憶持ちの転生者って、知識チート無双できちゃうぜ~! とかなるけど、現実は違うのか?
それより…もしかして根本的に俺の頭が悪いのかも知んないな…がっくし…。
「じょうじょうぷっごう?」「しょうじょぷっちょー?」「じょ…じょじょぶっちょではないかと…?」「しょうじょえーに聞こえましたが?」「はっはっはー! しょうじょぶっくおーだな!」
うん、誰が誰の言葉とは言わないが、我が嫁ーずの言葉だ。
「にゃんぽっとじじゃい?」「な、なんぼっちょうじだいって、いつの事でしょうか?」「あら、きっと遠い異国の昔の事よ?」
わが妹ずと母さんも、何を言ってるんだろう?
小乗仏教も南北朝時代も、この世界に存在しない言葉なんで、どうやら自動翻訳はされてない様だ。
この世界のどこの誰が何語を話していても自動翻訳されるという、この世界の人々の持つとんでも能力も全能では無かったという事らしい。
まあ、意味ある言葉で無ければ自動翻訳されないんだから、こういった固有名詞が翻訳されないのも当然か。
俺が言葉の意味を教えたら、きっと正確に翻訳されるんだろうけど…今は面白いから教えないでおこうかな。
「いいですか、奥様方。小乗仏教というのはですね…」
って、おーーーーーい! ユズキが説明しちゃうのかよ!
お前、そんな知識あったのか? なら、何で精進料理なんて教えたんだ!?
「大奥様、コルネリアさま、ユリアーネ様。実はですねぇ南北朝時代ってのはぁ、むか~しとある大陸の南と北に王朝があってぇ~…」
ちょい待て! ユズカってば、もしかして世界史とか得意なのか? お前って、お馬鹿キャラじゃなかったのか!?
いや、別に俺の…お前達にとっては元の世界か…の知識を広げるのは構わないけど、それってこの世界でも通用すんの?
それを知ったからって、この世界に生まれ育った皆が、果たして喜んだりするの?
何か、この世界の文化とか発展したりすんの?
しないよねぇ? いや、精進料理は特殊ではあるけど料理なんだから、もしかしたらドワーフさん達に教えたら、芸術品にまで昇華してくれる可能性は高いとは思うけど、南北朝時代とか全然関係ないよね?
それに、俺的にはやっぱ南朝の楠木正行とかが居た日本の南北朝時代の方が好きだなぁ…いや、それは関係ない!
日本の学校で習う世界史とか、この世界では絶対に意味ないからな!?
「なるほど…では、トールさまが目指すべきは、神や仏なのですから、大乗仏教の教えの方が正しいのではないでしょうか?」
「確かに! ユズキの話では、小乗仏教では鍛錬を重ねても神へと至れないとの事ですものね!」
「では…精進料理は、絶対不可欠というわけでは無い?」
「そうですね。まあ、多少我欲を律する必要があるらしいので、夜の夫婦生活は自重が必要かと」
「ふ~~む。そっち方面で覚醒出来ないだろうか?」
え、嫁ーずは、小乗仏教と大乗仏教の違いを理解したってのか!?
ってか、ユズキはそこまで詳しかったのかよ? なら、何であんな中途半端な知識を…?
「よく理解できました。では、北と南で2つの王朝がずっと支配していたわけでは無いのですね?」
「つまりは、北部と南部でそれぞれの地域の支配権を争った国々があって、常に南北それぞれ1国が支配していたと」
「ぐぅ…すぅ…すぴぃ…」
母さんもコルネちゃんも、そこまで理解進んでんの!?
え、待って! ユズカって、そこまで詳しいの? 嘘だろ!?
んで、ユリアちゃんは話に付いて行けずにおねむになったと…。まあ、お腹膨れた後だしね…仕方ないか。
『概ね理解できました!』
うん、アルテアン家の女傑は、全員俺よりも頭が良い気がして来ました。
俺より絶対に記憶力とか理解力とか上だよね?
あ、IQが高いんだろうね…。
普通さ、ラノベとかだと前世の記憶持ちの転生者って、知識チート無双できちゃうぜ~! とかなるけど、現実は違うのか?
それより…もしかして根本的に俺の頭が悪いのかも知んないな…がっくし…。
0
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる