システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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言う!

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 さ~って、どうしますかねぇ…。
 取りあえずは、モフリーナの説明が全部正しいと仮定して、管理局局長がやろうとしている事によって、まず間違いなくこの世界の在り様は大きく様変わりするだろう。
 俺的大予想では、数多の次元世界ってのが、ほぼ半分かそれ以下に減るって事だな。
 それもただ減るだけじゃなく、全部の次元世界が近い位相の次元世界とくっ付いて変容した姿で。
 その変容が、その次元世界の生態系とか環境とかに一切影響がないのであれば問題は無いだろうけど、どう考えても何の問題も起きない…なんて未来は見えない。
 少なくとも、俺も認識できない次元世界ってのの容量が半分になるだけでも、つまりは俺達が居るこの宇宙が半分になるって事なんだから無事なわけがない。
 なのに次元世界と次元世界がぶつかったりしたら、どう考えたって新たな宇宙の始まりが起きるぐらい大問題だ。
 待て待て…今現在の本当の意味での世界っていう器の中には、目いっぱい次元世界が詰まっているとしよう。
 次元宇宙を内包する本当の意味での世界の容量が半分になるとすると、必然的にその中身は器から溢れる。
 だが、さっきまでのモフリーナの説明を聞く限りでは、溢れるよりもむしろ中身が合体して容量半分に無理やりなるって事だ。
 つまり、次元世界同士が合体して、容量は元の次元世界ぐらいまで圧縮されるのか?
 あ、いや…対消滅って言ってたんだから、半分は消し飛んで、残り半分がくっつく? それも別の次元世界に姿を変えて…。
 って事は、生命体とか環境とか、めっちゃ変わるじゃん! 
 人口が単純に半分になったとしても、その生き残った人ってのが、まったく別の生命体に変わってたり…する?

 考えれば考える程、もの凄く大変な事の様な気がして来た!

「そのお顔では、漸く事態が飲み込めた…と言う事でしょうか」
 俺の顔を見ながら、モフリーナがそんな事を言って来た。
 きっと、かなりひどい顔をしてたんだろうな、俺。
「ああ、言いたい事はわかたし、何となくだけど状況も理解出来た…と思う」
 何となくだよ、何となく。
 だって、これ以上考えたら、きっと脳ミソがオーバーヒートするもん。
「ようやっと、お主も状況を理解出来た様じゃのぉ!」
 だから、何でそんなに偉そうなんだ、ボーディ?
「ええっと…。先ほどの計算では次元世界の接触は40年後ぐらいとお伝えしましたが、これもあくまでも統括庁がシミュレートした結果であって、もっとその速度は加速するかもしれません」
「つまりは…もっとヤバイ状態になる可能性があると?」
「ええ。私個人の考えではありますが、そう見ております」
 ボーディの言葉なら信用できないが、モフリーナの言う事ならば全面的に信用しよう。
「貴様! 妾が信用できないと言うのか!」
「言う!」
 ちょいちょい話に入ってくるけど、ボーディの言う事なんか話半分以下だ。
「妾…帰っていいかのぉ…」
 あ、モフレンダにボーディが縋りつ…こうとして躱されてやんの(笑)。
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