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唖然呆然
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トール達の為…いや、アルテアン家の女性陣の為に、パンゲア大陸に特別に用意されたダンジョン。
用意されたとは言っても、その存在を知る者は関係者以外居ない。
何故なら、冒険者たちが一生を費やして攻略に励もうとも、絶対に攻略しきれない大陸の地下の地下の地下。
それは、このダンジョン大陸の地下第3層…つまりは、最も深い場所の一画にあるからだ。
トール達が住む大陸と全く同じ面積を持つこのパンゲア大陸は、全て丸ッとダンジョンだ。
乱立する100基もの塔に、大陸の大地の全てだけでなく、何と大陸の面積そのままの地下迷宮が3層もある。
向こうの大陸のダンジョンの特定の場所を通ると、自動的にこちらの大陸へと転移される仕組みとなっており、比較的ダンジョンの浅い場所でドロップするアイテムを使うと、あちらの大陸の元いた場所まで一瞬で戻る事が出来るという良心的な設計だ。
基本的に冒険者たちは転移させられた事に気付く事は無い。本当に一瞬の事なので。
まあ、言うなれば扉を開けて隣の部屋に入ったら、実は別の大陸に移動していました…って感じだ。
某国民的アニメである、耳の無い青いネコ型ロボットの使う、どこでも行ける扉を使ったのと同じ。
しかも、帰りはどこからでもアイテムを使用するだけで、元の場所に戻れる様に出来ている。
冒険者にとって、何が一番怖いかというと、それは帰還が出来なくなる事。
不慮の事故や怪我などで動けなくなってしまえば、誰かの助け無くしてはダンジョンでは必ず死んでしまう。
いくら良いアイテムや素材を手にしたとは言え、戻れなければそれらは意味をなさない。
だから、冒険者達はダンジョンアタック時には、しっかりと食料や薬などの準備を怠らない。
ダンジョンアタック以外の冒険に関しては、また別の話であるが、それは今回は割愛させてもらう。
そんな準備をしてやってきたダンジョンであっても、先に述べた様に不慮の事故は少なからずあるのだが、それでもいつでも元の場所へとお手軽に戻れるのだから、このダンジョンが人気にならないわけが無い。
細く長くエネルギーを絞り取るという、ダンジョンマスター達の思惑も相まって、最近はダンジョン人気がうなぎ登りなのだ。
さてさて、そんな大人気のダンジョンの最下層には、ダンジョンマスター達が特別に用意した場所があった。
そもそも地下は大迷宮になっている。
大陸と同じ面積の地下が迷宮…それも3層…誰が攻略できるというのだろう?
普通に地下1層の攻略だけでも、何十年かかるか分からない程なのだから、3層の最深部など誰もたどり着くことはできない。
そこならだれにも迷惑をかける事無く、Lシリーズの実戦テストというか練習を思いっきりできるというものだ。
無論、その為に壁も天井も頑強に補強がなされており、そんじょそこらの攻撃ではヒビ1つ入れる事は出来ない。
以前にも、アルテアン家の女傑であるウルリーカ侯爵夫人が大暴れした場所でもある。
そんなダンジョンへとやって来たアルテアン家の女性陣。
メリルとミルシェは昨夜と同じ塔のフロアーでお留守番なので、残るメンバーで大暴れしていた。
同行していたトールヴァルドが、思わず目を覆いたくなる様な暴れっぷりだ。
元々先の帝国との戦の時も、その凶暴…獰猛…えっと、荒々しい戦闘っぷりを知っていたトールではあったが、Lシリーズを手にした女性陣は、もはやトールでは止める事すら難しいほどになっていた。
今も目の前に飛び出して来た、強化型の大型のワイバーンの群れが、フルボッコである。
トールと共に案内の為に同行していたもふりんとカジマギーも、おくちをあんぐりと開けっぱなしである。
「なあ、もふりん、カジマギー…ミヤって本当に必要?」
トールが暴れ回る女性陣を眺めながら、横に建つ2人の幼女に向かって声を掛ける。
「「…………」」
しかし、唖然呆然としている2人からは、何の返事も無かった。
用意されたとは言っても、その存在を知る者は関係者以外居ない。
何故なら、冒険者たちが一生を費やして攻略に励もうとも、絶対に攻略しきれない大陸の地下の地下の地下。
それは、このダンジョン大陸の地下第3層…つまりは、最も深い場所の一画にあるからだ。
トール達が住む大陸と全く同じ面積を持つこのパンゲア大陸は、全て丸ッとダンジョンだ。
乱立する100基もの塔に、大陸の大地の全てだけでなく、何と大陸の面積そのままの地下迷宮が3層もある。
向こうの大陸のダンジョンの特定の場所を通ると、自動的にこちらの大陸へと転移される仕組みとなっており、比較的ダンジョンの浅い場所でドロップするアイテムを使うと、あちらの大陸の元いた場所まで一瞬で戻る事が出来るという良心的な設計だ。
基本的に冒険者たちは転移させられた事に気付く事は無い。本当に一瞬の事なので。
まあ、言うなれば扉を開けて隣の部屋に入ったら、実は別の大陸に移動していました…って感じだ。
某国民的アニメである、耳の無い青いネコ型ロボットの使う、どこでも行ける扉を使ったのと同じ。
しかも、帰りはどこからでもアイテムを使用するだけで、元の場所に戻れる様に出来ている。
冒険者にとって、何が一番怖いかというと、それは帰還が出来なくなる事。
不慮の事故や怪我などで動けなくなってしまえば、誰かの助け無くしてはダンジョンでは必ず死んでしまう。
いくら良いアイテムや素材を手にしたとは言え、戻れなければそれらは意味をなさない。
だから、冒険者達はダンジョンアタック時には、しっかりと食料や薬などの準備を怠らない。
ダンジョンアタック以外の冒険に関しては、また別の話であるが、それは今回は割愛させてもらう。
そんな準備をしてやってきたダンジョンであっても、先に述べた様に不慮の事故は少なからずあるのだが、それでもいつでも元の場所へとお手軽に戻れるのだから、このダンジョンが人気にならないわけが無い。
細く長くエネルギーを絞り取るという、ダンジョンマスター達の思惑も相まって、最近はダンジョン人気がうなぎ登りなのだ。
さてさて、そんな大人気のダンジョンの最下層には、ダンジョンマスター達が特別に用意した場所があった。
そもそも地下は大迷宮になっている。
大陸と同じ面積の地下が迷宮…それも3層…誰が攻略できるというのだろう?
普通に地下1層の攻略だけでも、何十年かかるか分からない程なのだから、3層の最深部など誰もたどり着くことはできない。
そこならだれにも迷惑をかける事無く、Lシリーズの実戦テストというか練習を思いっきりできるというものだ。
無論、その為に壁も天井も頑強に補強がなされており、そんじょそこらの攻撃ではヒビ1つ入れる事は出来ない。
以前にも、アルテアン家の女傑であるウルリーカ侯爵夫人が大暴れした場所でもある。
そんなダンジョンへとやって来たアルテアン家の女性陣。
メリルとミルシェは昨夜と同じ塔のフロアーでお留守番なので、残るメンバーで大暴れしていた。
同行していたトールヴァルドが、思わず目を覆いたくなる様な暴れっぷりだ。
元々先の帝国との戦の時も、その凶暴…獰猛…えっと、荒々しい戦闘っぷりを知っていたトールではあったが、Lシリーズを手にした女性陣は、もはやトールでは止める事すら難しいほどになっていた。
今も目の前に飛び出して来た、強化型の大型のワイバーンの群れが、フルボッコである。
トールと共に案内の為に同行していたもふりんとカジマギーも、おくちをあんぐりと開けっぱなしである。
「なあ、もふりん、カジマギー…ミヤって本当に必要?」
トールが暴れ回る女性陣を眺めながら、横に建つ2人の幼女に向かって声を掛ける。
「「…………」」
しかし、唖然呆然としている2人からは、何の返事も無かった。
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