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絶叫!
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ん?
俺に割り当てられた部屋は、ちょっと歪な形をしている。
部屋の面積は、めちゃめちゃに広い部屋ってわけじゃない。
いや、嫁ーずや妖精達に割り当てられた部屋の倍の広さだから、広いと言えば広い。
だけど、さっきも言った様に、かなりこの部屋の形は歪だ。
どう表現したらいいんだろう? ドーナツの一部分と言ったら分るかな?
この俺達の宿泊施設があるダンジョン塔は、中心に極太の1本の芯が通っている。
空間的には、その芯というか柱を中心に、部屋がぐるりと囲んでいるのだ。
各自に割り当てられた部屋は、そのドーナツ状の空間を20分割した形になっている。
俺だけ特別待遇なのか、その内の2部屋をぶち抜いて繋げた形。
なので、かなり歪だ。
部屋の一番狭くなっている部分に、シャワールームとトイレがあり、一番広い外周部に出入り口がある。
ベッドは真ん中付近にあるのだが、トイレ方面に足を向ける様になっているんだ、この部屋は。
北枕になるんじゃないかって? 分からんよ、方位なんて。
全員が頭を塔の外周に向かって横になるんだから、誰かが必ず北枕にはなるんだろうけど、この世界では誰も気にしない。
北枕が縁起が悪いっていういわれの元は、確かお釈迦様が、頭を北にした状態で亡くなったって事からだったはず。
って事は仏教が元なんだから、インドとか中国から伝来だろう。
この世界にはお釈迦様も仏教も無いんだから、どっちに枕が向こうが関係ないんだよ。
それは言いとして、俺の足元の方…つまりは、シャワールームとかトイレのある方から、何やらガタゴト音がする。
この塔の中心にある、極太の大黒柱的な物の中に、もしかしたらエレベーターでも仕込んでるんだろうか?
いや、それならもっと機械的な…モーターの様な音になるはずだよな。
部屋を暗くして思索に耽ろうと横になったはいいけど、これはちょっと怖いぞ?
前世だったら、寝る前にこんな風に部屋を暗くして、のんびりスマホでネット小説を読んだりしてたけど、そういったハイテク機器が無いこの世界だと、時間潰しって意外と大変なんだ。
だからこの際、ゆっくり管理局や例の土地の調査の事とか、時間つぶしに考えようと思ってたけど、まさか幽霊!?
野生の動物やモンスターなんて、ダンジョンの領域であるこの塔の内部で、ボーディ達に気付かれずに存在するはず無い。
俺は出入り口付近にある部屋の照明のスイッチを探しに、そっと音を立てないようにベッドを出た。
いや、もしも本当に幽霊だったら、大声をあげた方が良いのか?
でも、とにかくその前に明かりを点けて…でも、もしも明るくなった時に幽霊が目の前に居たら?
TVなんて無いけど、壁から神の長い女の例が這い出して来りしたら…怖すぐる!
ダメだ、考える前にライト点灯だ! もしも幽霊が居たら、即近くにある出入り口から外へ飛び出せばいい!
それまでは幽霊を刺激しない様に、そっとそっと…。
よし、明かりを点けるぞ! 1…2…3…スイッチON!
部屋の天井各所に取り付けられた照明が、一斉に点灯した。
暗闇の中で目を見開いていた俺は、点灯した照明で一瞬視界が真っ白になった。
照明が点灯した瞬間、ガタゴト音が止まった。
一瞬の静寂。
俺の真っ白だった視界にゆっくりと色がついて来た。
そして見た物は…トイレとシャワールームの横の壁から這い出る女達の姿だった。
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
俺は振り返り、さっきしっかりと施錠した扉を開けようとするが、焦りのためかなかなか出来ない。
ガチャガチャと鍵を開けようとしていると、ひたひたと背後にさっき見た這い出る女達の足音が近づいて来た…。
やばい、憑り殺される! 北枕が悪かったのか!?
は、早く開けねば! 何で鍵が開かないんだよ!
駄目だ! 手が震えて…くそくそくそ!
早く早く早く!
焦る俺の背後まで迫って来た足音。
もう背後を振り返る事なんて出来るはずない!
「誰か助けてーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
俺の絶叫が部屋に響き渡った瞬間、肩に真っ白な手がぽんっと置かれた。
「んっぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
再度の絶叫!
「トールさま、何を叫んでるんですか?」
えっ?
「と、トールさま…驚きました?」
はっ?
「意外と肝っ玉小さいな」
へ?
「マスター、どこに行かれるんですか?」
んんっ?
「「「もしかして、ちびりましたか?」」」
アーデ、アーム、アーフェン、お前等何を…言って…る?
あれ?
俺に割り当てられた部屋は、ちょっと歪な形をしている。
部屋の面積は、めちゃめちゃに広い部屋ってわけじゃない。
いや、嫁ーずや妖精達に割り当てられた部屋の倍の広さだから、広いと言えば広い。
だけど、さっきも言った様に、かなりこの部屋の形は歪だ。
どう表現したらいいんだろう? ドーナツの一部分と言ったら分るかな?
この俺達の宿泊施設があるダンジョン塔は、中心に極太の1本の芯が通っている。
空間的には、その芯というか柱を中心に、部屋がぐるりと囲んでいるのだ。
各自に割り当てられた部屋は、そのドーナツ状の空間を20分割した形になっている。
俺だけ特別待遇なのか、その内の2部屋をぶち抜いて繋げた形。
なので、かなり歪だ。
部屋の一番狭くなっている部分に、シャワールームとトイレがあり、一番広い外周部に出入り口がある。
ベッドは真ん中付近にあるのだが、トイレ方面に足を向ける様になっているんだ、この部屋は。
北枕になるんじゃないかって? 分からんよ、方位なんて。
全員が頭を塔の外周に向かって横になるんだから、誰かが必ず北枕にはなるんだろうけど、この世界では誰も気にしない。
北枕が縁起が悪いっていういわれの元は、確かお釈迦様が、頭を北にした状態で亡くなったって事からだったはず。
って事は仏教が元なんだから、インドとか中国から伝来だろう。
この世界にはお釈迦様も仏教も無いんだから、どっちに枕が向こうが関係ないんだよ。
それは言いとして、俺の足元の方…つまりは、シャワールームとかトイレのある方から、何やらガタゴト音がする。
この塔の中心にある、極太の大黒柱的な物の中に、もしかしたらエレベーターでも仕込んでるんだろうか?
いや、それならもっと機械的な…モーターの様な音になるはずだよな。
部屋を暗くして思索に耽ろうと横になったはいいけど、これはちょっと怖いぞ?
前世だったら、寝る前にこんな風に部屋を暗くして、のんびりスマホでネット小説を読んだりしてたけど、そういったハイテク機器が無いこの世界だと、時間潰しって意外と大変なんだ。
だからこの際、ゆっくり管理局や例の土地の調査の事とか、時間つぶしに考えようと思ってたけど、まさか幽霊!?
野生の動物やモンスターなんて、ダンジョンの領域であるこの塔の内部で、ボーディ達に気付かれずに存在するはず無い。
俺は出入り口付近にある部屋の照明のスイッチを探しに、そっと音を立てないようにベッドを出た。
いや、もしも本当に幽霊だったら、大声をあげた方が良いのか?
でも、とにかくその前に明かりを点けて…でも、もしも明るくなった時に幽霊が目の前に居たら?
TVなんて無いけど、壁から神の長い女の例が這い出して来りしたら…怖すぐる!
ダメだ、考える前にライト点灯だ! もしも幽霊が居たら、即近くにある出入り口から外へ飛び出せばいい!
それまでは幽霊を刺激しない様に、そっとそっと…。
よし、明かりを点けるぞ! 1…2…3…スイッチON!
部屋の天井各所に取り付けられた照明が、一斉に点灯した。
暗闇の中で目を見開いていた俺は、点灯した照明で一瞬視界が真っ白になった。
照明が点灯した瞬間、ガタゴト音が止まった。
一瞬の静寂。
俺の真っ白だった視界にゆっくりと色がついて来た。
そして見た物は…トイレとシャワールームの横の壁から這い出る女達の姿だった。
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
俺は振り返り、さっきしっかりと施錠した扉を開けようとするが、焦りのためかなかなか出来ない。
ガチャガチャと鍵を開けようとしていると、ひたひたと背後にさっき見た這い出る女達の足音が近づいて来た…。
やばい、憑り殺される! 北枕が悪かったのか!?
は、早く開けねば! 何で鍵が開かないんだよ!
駄目だ! 手が震えて…くそくそくそ!
早く早く早く!
焦る俺の背後まで迫って来た足音。
もう背後を振り返る事なんて出来るはずない!
「誰か助けてーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
俺の絶叫が部屋に響き渡った瞬間、肩に真っ白な手がぽんっと置かれた。
「んっぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
再度の絶叫!
「トールさま、何を叫んでるんですか?」
えっ?
「と、トールさま…驚きました?」
はっ?
「意外と肝っ玉小さいな」
へ?
「マスター、どこに行かれるんですか?」
んんっ?
「「「もしかして、ちびりましたか?」」」
アーデ、アーム、アーフェン、お前等何を…言って…る?
あれ?
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