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要望通り?
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背後の気配に気づき、俺達は振り返った。
そこには俺達にとって馴染み深い顔が並んでいた。
「よく来たのじゃ。お主等の用件は分っておるが、今夜ぐらいはゆるりと身体を休まれよ」
何か、めっちゃ偉そうに俺達に向かってしゃべってるのは、コウモリ羽(正確には違うと思うけど)の金髪のじゃロリのボーディ。
「えっと…トールヴァルド様達の住んでおられる大陸では、まだ昼も来ていないはずです…」
そう言ったのは、猫耳巨乳お姉さんのモフリーナ。
「ああ、うん。確かに向こうだったらまだ朝だけど、時差の関係があるからね、身体を休める事も必要かもしれないなぁ…」
ボーディの言う事も、モフリーナの言う事も、どちらも間違っては無いんだけど、別に俺達は戦闘狂って訳でも無いんだし、そもそも本気でダンジョンを攻略してやろう! とか考えてるわけじゃないからな。
出来たら…本当に出来たら、俺はのんびり羽を伸ばすためにここに来たんだ…何か、全員ついて来たけどさ…。
「なるほど、時差の事をすっかり忘れておったわ! ところで、此度はどれぐらいの期間滞在予定なのじゃ?」
ダンジョンマスターともなれば、きっと時間感覚が俺達とは違うんだろう。
何たって、遥かな時を下水道の下で寝てた奴だし…ボーディは…。
「滞在…は、多分、2~3日かな。もしかしたら、それより早く帰るかもしれないし、もっと滞在するかもしれないけど」
予定は未定って感じかな。
「では、その滞在の間は、ここでお過ごしください。個室もすぐにお造りしましょう」
えっと、モフリーナさん…個室を造るんですか?
思わずにっこりと笑うモフリーナの顔を凝視してしまったが、よくよく考えれば当たり前の事だと気付いた。
忘れてたけど、ここもダンジョンの一部だから、マスター様なら自分の支配領域なら好き勝手に改造出来るんだよね。
えっと、個室に施錠は出来るよね? 完璧に侵入者を防ぐ事が出来る施錠?
あ、出来ますか…では、お願いします!
んじゃ、個室はダンジョンのおマスター様に任せておこうかな。
ん? 一緒に来た女性陣はどこ行った? あ、いたいた…けど、何故に輪になってるんだ?
どうも、嫁ーずもナディア達も、揃ってモフリーナに詰め寄ってるみたいだけど、もしかして個室の要望とか話してるのかな?
え、しっし…って、俺はあっち行っとけ? ああ、うん…何か目が血走って怖いから、言う事を聞いとこう…。
そんな俺の肩を、ボーディがポンポンと訳知り顔で慰める様に叩いたけど、何なんだ…一体?
さて、時差の問題もあるので、一旦モフリーナが用意してくれた個室へと分かれて休憩する事にした。
あの女性陣の会議? の後、モフリーナがさささっと個室を造ってくれた。
地獄門を通ってやって来たあの部屋は、円筒の塔の上層階のフロアーの一部。
そのフロアーのガラス張りの窓から離れた塔の中心部。
そこをダーツの的の様…いや、ショートケーキの様に20等分にした部屋を、あっと言う間に造ったのだ。
中心がとんがったおかしな形ではあるが、その部分は扉で区切られていて、トイレになっていた。
確かにこんなに巨大なホールの中で、いざという時にトイレまでダッシュするのは大変だ。
絶対に途中で漏らす自信があるね、俺は。
何故か俺の部屋だけは、他の皆と違って3室ぶち抜きになっていた。
しかも、トイレだけでなく、デッカイ浴場まで備わっていた。何で?
俺がこのダンジョン大陸の実質の主だから? ああ、なるほどね。
それで特別待遇なのか、了解したよ。
でもさ、1人部屋なのに、俺の邸の寝室よりもベッドがでかいのは、何か嫌な予感がするなぁ…。
まあ、でも扉には俺の要望通り? なのか、前世のTVで見た様な、どっかの銀行の巨大金庫に付いてる様なもの凄く頑丈そうな鍵も付いているから大丈夫かな。
世紀の大怪盗の3世でも、簡単には開けられないだろう。
取りあえずは、滞在中の睡眠はしっかりと取れそうで、ほっとしたよ…。
そこには俺達にとって馴染み深い顔が並んでいた。
「よく来たのじゃ。お主等の用件は分っておるが、今夜ぐらいはゆるりと身体を休まれよ」
何か、めっちゃ偉そうに俺達に向かってしゃべってるのは、コウモリ羽(正確には違うと思うけど)の金髪のじゃロリのボーディ。
「えっと…トールヴァルド様達の住んでおられる大陸では、まだ昼も来ていないはずです…」
そう言ったのは、猫耳巨乳お姉さんのモフリーナ。
「ああ、うん。確かに向こうだったらまだ朝だけど、時差の関係があるからね、身体を休める事も必要かもしれないなぁ…」
ボーディの言う事も、モフリーナの言う事も、どちらも間違っては無いんだけど、別に俺達は戦闘狂って訳でも無いんだし、そもそも本気でダンジョンを攻略してやろう! とか考えてるわけじゃないからな。
出来たら…本当に出来たら、俺はのんびり羽を伸ばすためにここに来たんだ…何か、全員ついて来たけどさ…。
「なるほど、時差の事をすっかり忘れておったわ! ところで、此度はどれぐらいの期間滞在予定なのじゃ?」
ダンジョンマスターともなれば、きっと時間感覚が俺達とは違うんだろう。
何たって、遥かな時を下水道の下で寝てた奴だし…ボーディは…。
「滞在…は、多分、2~3日かな。もしかしたら、それより早く帰るかもしれないし、もっと滞在するかもしれないけど」
予定は未定って感じかな。
「では、その滞在の間は、ここでお過ごしください。個室もすぐにお造りしましょう」
えっと、モフリーナさん…個室を造るんですか?
思わずにっこりと笑うモフリーナの顔を凝視してしまったが、よくよく考えれば当たり前の事だと気付いた。
忘れてたけど、ここもダンジョンの一部だから、マスター様なら自分の支配領域なら好き勝手に改造出来るんだよね。
えっと、個室に施錠は出来るよね? 完璧に侵入者を防ぐ事が出来る施錠?
あ、出来ますか…では、お願いします!
んじゃ、個室はダンジョンのおマスター様に任せておこうかな。
ん? 一緒に来た女性陣はどこ行った? あ、いたいた…けど、何故に輪になってるんだ?
どうも、嫁ーずもナディア達も、揃ってモフリーナに詰め寄ってるみたいだけど、もしかして個室の要望とか話してるのかな?
え、しっし…って、俺はあっち行っとけ? ああ、うん…何か目が血走って怖いから、言う事を聞いとこう…。
そんな俺の肩を、ボーディがポンポンと訳知り顔で慰める様に叩いたけど、何なんだ…一体?
さて、時差の問題もあるので、一旦モフリーナが用意してくれた個室へと分かれて休憩する事にした。
あの女性陣の会議? の後、モフリーナがさささっと個室を造ってくれた。
地獄門を通ってやって来たあの部屋は、円筒の塔の上層階のフロアーの一部。
そのフロアーのガラス張りの窓から離れた塔の中心部。
そこをダーツの的の様…いや、ショートケーキの様に20等分にした部屋を、あっと言う間に造ったのだ。
中心がとんがったおかしな形ではあるが、その部分は扉で区切られていて、トイレになっていた。
確かにこんなに巨大なホールの中で、いざという時にトイレまでダッシュするのは大変だ。
絶対に途中で漏らす自信があるね、俺は。
何故か俺の部屋だけは、他の皆と違って3室ぶち抜きになっていた。
しかも、トイレだけでなく、デッカイ浴場まで備わっていた。何で?
俺がこのダンジョン大陸の実質の主だから? ああ、なるほどね。
それで特別待遇なのか、了解したよ。
でもさ、1人部屋なのに、俺の邸の寝室よりもベッドがでかいのは、何か嫌な予感がするなぁ…。
まあ、でも扉には俺の要望通り? なのか、前世のTVで見た様な、どっかの銀行の巨大金庫に付いてる様なもの凄く頑丈そうな鍵も付いているから大丈夫かな。
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