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怒られた…
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父さんの出発の時間になった。
俺の邸の裏には、すでにホワイト・オルター号がタラップを降ろして、父さんの搭乗を待っている。
操縦者のサラと、その補助であるリリアさんは、すでに搭乗済み。
遠征というか調査隊の必要物資などは、父さんの邸前で待ち合わせる騎士や衛士達が準備しているはずなので、ここで積み込む荷物は、父さんとサラ&リリアさんの私物程度なので、それも積み込み積みだ。
んで、あとは父さんが乗り込むのを待つだけの状態なんだけど、それが遅々として進んでいない…。
「お~よちよち、お父ちゃま頑張るからねえ~! エドワード君もお母ちゃまのおっぱい飲んで、早く大きくなるんでちゅよ~」
何だろう、このとても気持ち悪い生き物は…。
「あなた、さっさと乗りなさい! リーカの邸の前に部下が待っているのでしょう?」
母さんは、ちょっとオコだ。
「お父さま…キモイです…」
どうやらコルネちゃんは、俺と同じ事を考えてる様だ。
「おとうさん、あかちゃんみたい」
うんうん、リアちゃん、あれは赤ちゃんプレ…じゃなく、赤ちゃん言葉だね。
「ああ…エドワードく~ん! お父ちゃまは、離れたくないでちゅよ~!」
ああ、母さんとコルネちゃんの額の血管がめちゃめちゃ浮き上がってる…爆発秒読み状態だ…。
「「いいから、さっさと行け!」」「いくです!」
「んぎゃ!」
エド君にデレデレでただの気持ち悪いおっさんとなり果てた父さんを、母さんとコルネちゃん、そして最強幼女ユリアちゃんは、物理的に(ヤクザキック)でタラップへと吹き飛ばした。
ユリアちゃん、随分手加減したなあ…本気だったら、父さんタラップの染みになってたはずだぞ。
「そ、それでは…行ってくる…あ、後の事は…頼んだぞ…」
出発前に死にそうになってる父さんが、タラップをよたよたと昇って行った。
昇り切った父さんがキャビン入り口でこちらを振り返り、俺達に向かって手を振ろうとした瞬間、無情にも扉がバタンと閉じた。
きっと、サラとリリアさんも、あのキモイ父さんを見て苛々してたんだろう…気持ちは良く分かる…。
父さんを飲み込んだホワイト・オルター号は、有無を言わせず一気に上昇し、父さんの領地へ向けて飛んで行った。
キャビンの窓から父さんが身振り手振りで何かを言ってた様だけど、ホワイト・オルター号が飛び立った瞬間、家族は全員邸へと入って行き、誰もそんなものに目を向けようとはしなかった。
憐れすぐる…父さん…。
さて、面倒な2人を追いやったので、現在の俺の邸の中は自由な空間だ。
ドワーフメイド衆は、お掃除にお洗濯と、邸中をぱたぱた走り回っているので、この場には居ないけど、残りは全員集合だ。
「んじゃ、これからの事を話したいと思います」
となると、やはりここは作戦会議でしょう!
「トールさま…これからの事…とは?」
俺にメリルがそう問いかけた。
「うむ、いい質問だ、メリル君」
俺がちょっとだけ格好つけてそう言ってみたが、
「…その喋り方は何なの、トールちゃん…」
母さんに思いっきり馬鹿にされてしまった。
「えっと、お兄さま? どうでも良いので、さっさと話を進めてください」
コルネちゃんにも怒られた…あぅ。
「ぁぃ…。そんじゃ、まず最初にする事だけど…」
『ごくりっ!』
俺の言葉に、何故か全員が一斉に喉を鳴らした。
え、緊張してる? 皆が? でも、そんな凄い事を発表する分けじゃないんだよ?
俺の方が逆に緊張してしまうんですけど…。
「え~皆様、大変ご期待なさっている所を恐縮でございますが、最初にする事はそんなに大した事では無く…」
『勿体付けずに、さっさと言え!』
また怒られた…。
俺の邸の裏には、すでにホワイト・オルター号がタラップを降ろして、父さんの搭乗を待っている。
操縦者のサラと、その補助であるリリアさんは、すでに搭乗済み。
遠征というか調査隊の必要物資などは、父さんの邸前で待ち合わせる騎士や衛士達が準備しているはずなので、ここで積み込む荷物は、父さんとサラ&リリアさんの私物程度なので、それも積み込み積みだ。
んで、あとは父さんが乗り込むのを待つだけの状態なんだけど、それが遅々として進んでいない…。
「お~よちよち、お父ちゃま頑張るからねえ~! エドワード君もお母ちゃまのおっぱい飲んで、早く大きくなるんでちゅよ~」
何だろう、このとても気持ち悪い生き物は…。
「あなた、さっさと乗りなさい! リーカの邸の前に部下が待っているのでしょう?」
母さんは、ちょっとオコだ。
「お父さま…キモイです…」
どうやらコルネちゃんは、俺と同じ事を考えてる様だ。
「おとうさん、あかちゃんみたい」
うんうん、リアちゃん、あれは赤ちゃんプレ…じゃなく、赤ちゃん言葉だね。
「ああ…エドワードく~ん! お父ちゃまは、離れたくないでちゅよ~!」
ああ、母さんとコルネちゃんの額の血管がめちゃめちゃ浮き上がってる…爆発秒読み状態だ…。
「「いいから、さっさと行け!」」「いくです!」
「んぎゃ!」
エド君にデレデレでただの気持ち悪いおっさんとなり果てた父さんを、母さんとコルネちゃん、そして最強幼女ユリアちゃんは、物理的に(ヤクザキック)でタラップへと吹き飛ばした。
ユリアちゃん、随分手加減したなあ…本気だったら、父さんタラップの染みになってたはずだぞ。
「そ、それでは…行ってくる…あ、後の事は…頼んだぞ…」
出発前に死にそうになってる父さんが、タラップをよたよたと昇って行った。
昇り切った父さんがキャビン入り口でこちらを振り返り、俺達に向かって手を振ろうとした瞬間、無情にも扉がバタンと閉じた。
きっと、サラとリリアさんも、あのキモイ父さんを見て苛々してたんだろう…気持ちは良く分かる…。
父さんを飲み込んだホワイト・オルター号は、有無を言わせず一気に上昇し、父さんの領地へ向けて飛んで行った。
キャビンの窓から父さんが身振り手振りで何かを言ってた様だけど、ホワイト・オルター号が飛び立った瞬間、家族は全員邸へと入って行き、誰もそんなものに目を向けようとはしなかった。
憐れすぐる…父さん…。
さて、面倒な2人を追いやったので、現在の俺の邸の中は自由な空間だ。
ドワーフメイド衆は、お掃除にお洗濯と、邸中をぱたぱた走り回っているので、この場には居ないけど、残りは全員集合だ。
「んじゃ、これからの事を話したいと思います」
となると、やはりここは作戦会議でしょう!
「トールさま…これからの事…とは?」
俺にメリルがそう問いかけた。
「うむ、いい質問だ、メリル君」
俺がちょっとだけ格好つけてそう言ってみたが、
「…その喋り方は何なの、トールちゃん…」
母さんに思いっきり馬鹿にされてしまった。
「えっと、お兄さま? どうでも良いので、さっさと話を進めてください」
コルネちゃんにも怒られた…あぅ。
「ぁぃ…。そんじゃ、まず最初にする事だけど…」
『ごくりっ!』
俺の言葉に、何故か全員が一斉に喉を鳴らした。
え、緊張してる? 皆が? でも、そんな凄い事を発表する分けじゃないんだよ?
俺の方が逆に緊張してしまうんですけど…。
「え~皆様、大変ご期待なさっている所を恐縮でございますが、最初にする事はそんなに大した事では無く…」
『勿体付けずに、さっさと言え!』
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