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俺が何とかする
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再起動した俺は、室内にサラとリリアさんが居ない事を確認した後、家族に事情を説明した。
何で俺が意識を失って…いたわけじゃないけれど、何で深く思考の海の底に沈んでいたのかを。
まあ、大陸創造の話は一応は母さん達にも話してはいたので、俺の説明は受け入れられた…と思いたい。
ただ、ユリアちゃんだけは、何の事か理解できずに、「ほへ?」っと気の抜けた声を漏らしていたが。
「って事で、メリル、ミルシェ、ミレーラ、マチルダ、イネスの5人は直接見た事あるはずだけど、コレ…」
そう言ってエド君が握っている虹色の球を指し示す俺。
「ええ、確かに…あの時の…ですわね…」
メリルが、
「見ましたね、あの時」
ミルシェが、
「…言われてみれば…確かに…」
ミレーラが、
「うむ、あの時の球だな」
イネスがそう言うが、
「ちょ、ちょっと待ってください。う~~~~ん……。あの時の球より、少し小さくないですか?」
マチルダだけが、少し考え込んだのち、何かに気付いたようにそう言った。
「「「「「小さい?」」」」」
俺と嫁ーず4人は、その言葉に驚き、もう一度エド君が握る虹色の球へと目をやる。
「ほら、良く見てください。あの時の球はもう一回りは大きかったはずです。少なくとも、赤ちゃんが握れる様な大きさでは無かったはずです」
俺達がエド君の握る球に注目していると、更にマチルダが言葉を続けた。
なるほど、マチルダの言葉はもっともだ。
俺が握っていたあの時の球は、俺がちょうど握れる大きさだった。
あの時の俺と比較するまでも無く、生まれて間もないエド君が握れるような大きさでは無いはず。
例えるなら、あの時俺が握っていたのは、ビリヤードの球ぐらいの大きさはあった。
なのに、それをエド君がガッチリ握れるかというと、赤ちゃんの手でそんな事は絶対に無理だ。
って事は、これはあの時のとは別物なのか?
サラに確認したが、どうやらエド君の事もこの球の事も、詳細は全く知らなかった様だし…疑問は深まるばかりだ。
どうしたもんかなぁ…。
俺がまた考え込んでしまったからだろう。
母さんと父さん、それとコルネちゃんまでもが、無茶苦茶に不安そうな顔になっていた。
「トールちゃん、エドワードは大丈夫なの?」
「トールよ、この子に本当に問題は無いのか?」
いや、母さんも父さんも、俺に不安な気持ちをぶつけて来た。
「お兄さま、エドワードはもしやお兄さまと同様に、神の子なのですか?」
コルネちゃんだけ、何か違う事を言ってるけど…今は、コルネちゃんの言葉に乗るしかないかな?
「ん、ああ…うん。皆、落ち着いて。今の段階では何とも言えない。管理局が何らかの関与をしている可能性はあるけど、だからと言ってエド君に問題が有るとは考え難いよ。何かあっても、俺が何とかするから安心して」
あの薬を服用している皆なら、ぶっちゃけてもまず問題は無いはず。
あれ? よく考えたら、エド君もユズユズ夫妻の所のユズノちゃんも、あの薬の赤ちゃん用を飲ませたはずだから、管理局が干渉してくることは居んじゃないのか?
いや、こっちが話した内容が管理局に正しく伝わらないだけで、干渉自体は出来るのか…。
って事は、やっぱ局長がエド君に何かをしたから、こんな物を持ってるって事なのか?
駄目だ、やっぱわからん…。
サラにエド君の状況は話したんだから、あいつはきっと局長に確認するだろう。
その結果を教えてくれるかどうかはわからんけど、それでも何がしかのアクションは起こすだろう。
だから、今は成り行きを見守るしかないかな。
アルテアン家の次男である生まれたばかりのエドワードを囲んで、アルテアン家の面々が話し合っていた頃。
遠くいのか近いのか良く分からない真っ白などこかの次元で、これまた真っ白な光り輝く何かは頭を抱えていた。
『…あんな爆弾を送り込んだのに、誰も気づかないってどういう事なんだ?』
爆弾すなわち虹色の球の事らしい。
無論、現地ではその存在に気付いてて、大きな話題となっているのだが、ここ管理局へは正しく会話が届いていない。
なので、輪廻転生管理局の局長である白く輝く何かは、自分の企みが上手く機能していない事に困惑していた。
この時、サラからとの連絡をきちんと取っていれば、現場の会話と局長に届いている情報との間に大きな齟齬がある事にすぐに気付いたであろうが、局長は現地に派遣したサラもリリアも最近は全然信用していなかった。
なので、通信が来ても全て着信拒否していたのであった。
サラもリリアも、この段階で管理局に意識だけでも戻していれば、正しい情報を伝えられていたはずなのだが、意外にエネルギーを使うこの方法を進んで取ろうとはしなかった。
まあ、戻っても局長が会ってくれるかどうかは、また別問題なのだが。
『ま、いっか』
そう言うと、真っ白な何かは、そのまままたどこかへと向かって床(があるのかは分からないが)を滑る様に移動していった。
今までにも何度かあったが、実は局長は結構飽きっぽかった。
何で俺が意識を失って…いたわけじゃないけれど、何で深く思考の海の底に沈んでいたのかを。
まあ、大陸創造の話は一応は母さん達にも話してはいたので、俺の説明は受け入れられた…と思いたい。
ただ、ユリアちゃんだけは、何の事か理解できずに、「ほへ?」っと気の抜けた声を漏らしていたが。
「って事で、メリル、ミルシェ、ミレーラ、マチルダ、イネスの5人は直接見た事あるはずだけど、コレ…」
そう言ってエド君が握っている虹色の球を指し示す俺。
「ええ、確かに…あの時の…ですわね…」
メリルが、
「見ましたね、あの時」
ミルシェが、
「…言われてみれば…確かに…」
ミレーラが、
「うむ、あの時の球だな」
イネスがそう言うが、
「ちょ、ちょっと待ってください。う~~~~ん……。あの時の球より、少し小さくないですか?」
マチルダだけが、少し考え込んだのち、何かに気付いたようにそう言った。
「「「「「小さい?」」」」」
俺と嫁ーず4人は、その言葉に驚き、もう一度エド君が握る虹色の球へと目をやる。
「ほら、良く見てください。あの時の球はもう一回りは大きかったはずです。少なくとも、赤ちゃんが握れる様な大きさでは無かったはずです」
俺達がエド君の握る球に注目していると、更にマチルダが言葉を続けた。
なるほど、マチルダの言葉はもっともだ。
俺が握っていたあの時の球は、俺がちょうど握れる大きさだった。
あの時の俺と比較するまでも無く、生まれて間もないエド君が握れるような大きさでは無いはず。
例えるなら、あの時俺が握っていたのは、ビリヤードの球ぐらいの大きさはあった。
なのに、それをエド君がガッチリ握れるかというと、赤ちゃんの手でそんな事は絶対に無理だ。
って事は、これはあの時のとは別物なのか?
サラに確認したが、どうやらエド君の事もこの球の事も、詳細は全く知らなかった様だし…疑問は深まるばかりだ。
どうしたもんかなぁ…。
俺がまた考え込んでしまったからだろう。
母さんと父さん、それとコルネちゃんまでもが、無茶苦茶に不安そうな顔になっていた。
「トールちゃん、エドワードは大丈夫なの?」
「トールよ、この子に本当に問題は無いのか?」
いや、母さんも父さんも、俺に不安な気持ちをぶつけて来た。
「お兄さま、エドワードはもしやお兄さまと同様に、神の子なのですか?」
コルネちゃんだけ、何か違う事を言ってるけど…今は、コルネちゃんの言葉に乗るしかないかな?
「ん、ああ…うん。皆、落ち着いて。今の段階では何とも言えない。管理局が何らかの関与をしている可能性はあるけど、だからと言ってエド君に問題が有るとは考え難いよ。何かあっても、俺が何とかするから安心して」
あの薬を服用している皆なら、ぶっちゃけてもまず問題は無いはず。
あれ? よく考えたら、エド君もユズユズ夫妻の所のユズノちゃんも、あの薬の赤ちゃん用を飲ませたはずだから、管理局が干渉してくることは居んじゃないのか?
いや、こっちが話した内容が管理局に正しく伝わらないだけで、干渉自体は出来るのか…。
って事は、やっぱ局長がエド君に何かをしたから、こんな物を持ってるって事なのか?
駄目だ、やっぱわからん…。
サラにエド君の状況は話したんだから、あいつはきっと局長に確認するだろう。
その結果を教えてくれるかどうかはわからんけど、それでも何がしかのアクションは起こすだろう。
だから、今は成り行きを見守るしかないかな。
アルテアン家の次男である生まれたばかりのエドワードを囲んで、アルテアン家の面々が話し合っていた頃。
遠くいのか近いのか良く分からない真っ白などこかの次元で、これまた真っ白な光り輝く何かは頭を抱えていた。
『…あんな爆弾を送り込んだのに、誰も気づかないってどういう事なんだ?』
爆弾すなわち虹色の球の事らしい。
無論、現地ではその存在に気付いてて、大きな話題となっているのだが、ここ管理局へは正しく会話が届いていない。
なので、輪廻転生管理局の局長である白く輝く何かは、自分の企みが上手く機能していない事に困惑していた。
この時、サラからとの連絡をきちんと取っていれば、現場の会話と局長に届いている情報との間に大きな齟齬がある事にすぐに気付いたであろうが、局長は現地に派遣したサラもリリアも最近は全然信用していなかった。
なので、通信が来ても全て着信拒否していたのであった。
サラもリリアも、この段階で管理局に意識だけでも戻していれば、正しい情報を伝えられていたはずなのだが、意外にエネルギーを使うこの方法を進んで取ろうとはしなかった。
まあ、戻っても局長が会ってくれるかどうかは、また別問題なのだが。
『ま、いっか』
そう言うと、真っ白な何かは、そのまままたどこかへと向かって床(があるのかは分からないが)を滑る様に移動していった。
今までにも何度かあったが、実は局長は結構飽きっぽかった。
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