システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

文字の大きさ
上 下
1,055 / 1,466

どうすんだっけ?

しおりを挟む
 な、何が起こったんだ?
 いや、何が起ころうとしているんだ?
 
 俺に年の離れた弟のエドワード君が産まれた。
 これはいい。
 とても目出度い事だ。
 だが、いつの間にかその手には、虹色に輝く球輝く球体が握られている。
 あれは間違いなく、管理局長が俺に寄こした物だ。
 あのパンゲア大陸の環境を変えるための、ガチャ玉の上位版の【環境改良かえる君】で間違いない。
 何でそんな物をエド君が握っているんだ?
 まさか…エド君も転生者なのか!?
 あ、いや、待てよ…確か俺もガチャ玉を使う事が許可されたのは5歳の時から。
 エド君は産まれたばかりで、創造を自由に使いこなすにはは早すぎる。
 いやいやいやいや、そう言えば俺も赤ん坊の時…違う、産まれる前から前世の記憶を持てったし、普通に会話も聞こえてた。
 話す事は出来なかったが、間違いなく理解は出来ていた。
 って事は、もしやエド君も俺と同じで、全部理解出来てるのか?
 だから虹色のガチャ玉を渡された?
 んじゃ、何で俺の時は、創造を始めるのが5歳からだったんだ?
 駄目だ、何にも分からん!

 ここは、やっぱ元凶たる局長に聞いた方がいいのか?
 でも、あいつはどうやら敵である可能性がクソ高い。
 そもそも直接話など…そう言えば、最近局長からの連絡って来て無いな。
 まあ、ボーディやサラ達の話からしたら、俺達とあいつらとでは時間関間隔が大きくずれてる感じだから、あっちはそんな事は大して気にしてないのかも知れないけど。
 あ、そうか! サラに聞けばいいんだ!
 あいつなら何か知ってるかも知れないし。
 管理局の奴から管理局の情報を聞き出すのも、何か違う気がする。
 まあ、正直に話してくれるのが一番良いんだが、しらばっくれるならそれはそれで良い。
 それはつまり、何か俺に隠さなきゃならない重要な案件だって事を、暗に証明した様なもんだ。
 ならば、ここな一丁サラを呼び出してみるとすっか。

 そう言や、あいつと念話すんのも久しぶりだな…どうすんだっけ?
 えっと…ナディア達に話しかけるのとは確か感じが違ったような…周波数的な感じで…あ、思い出した!
『おーーーい! エロショタメイドやーーーーい!』
『久々の念話がそれかーーーい! だーーれが、エロショタメイドかーー!』
 そりゃお前だよ、お前。
『なんですか、せっかくいい気分でしょっぴんぐを楽しんでいるというのに!』
 それって、必要な物の買い出しだよな? まあ、ショッピングでもいいいけど。
『いや、ちょっと確認したい事があってな…』
『ほう、確認とな? 良かろう、話してみよ』
 何か…めっちゃムカつくな、こいつ。
『いや、エド君がな…』
 いや、我慢してこいつに話を聞かなければ。
『ほう、あの将来有望そうなショタですな?』
『ちょっと待て。お前、赤ん坊に何する気だ?』
『もうちょっとしたら、ナニをですけれど、何か?』
 ………こういう奴だったの忘れてたよ。
『言っておくが、俺が全力でお前からエド君は護るからな。いや、それはちょっと置いといて。そのエド君が、虹色のガチャ玉を握ってるんだが、何か知ってるか?』
 もう、時速160kmでストレートど真ん中で質問をぶつけよう
『はっ?』
 あ、こいつのマジで驚いた時の反応だ。
『虹色? って、それはあの大河さんがネーミングセンス皆無で名付けた環境改良かえる君と同じ物ですか?』
 ネーミングセンスに付いては言ってくれるな…自覚してるから…。
『あ、ああ…あれと同じ物に見えるな』
『何でそんな物を?』
 知らんがな!
『分からんから、お前に聞いてんだろうが!』
『そりゃそうですね。ですが、何で生れたばっかりでそんな物を…あれ? もしかしたら…』
 サラが何かに気付いたのか?
『もしかしたら?』
『いえ、最近はあまり創造して無かったですけど、大河さん…エネルギー変換玉は保管してますよね?』
 そう言えば最近してないな。
『ああ、勿論隠してるよ。そもそも、ガチャ玉は俺とサラとリリアさんしか見えないんだから、見つかるわけ無いだろ?』
 あれもベッドの下に隠してたけど、今まで誰にも見つかってない。
『まあ、隠し場所なんてどうでもいいですけど。大陸創造した時みたいに、虹色の球は見えるんですよね?』
『ああ、最初に母さんが見つけた』
 多分…だけど…。
『となると、もしかしたら大河さんが見えないだけで、あのショタっ子もエネルギー変換玉を持ってるのかも…』
『あっ!』
 そうだ、そうかもしれない! 
 何でその可能性に思い至らなかったんだ!
 もしガチャ玉をエド君が持ってたら、ヤバすぎるぞ!
しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。 目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。 日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。 そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。 さて、新しい人生はどんな人生になるのかな? ※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします! ◇◇◇◇◇◇◇◇ お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。 執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます! 9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~

はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま) 神々がくじ引きで決めた転生者。 「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」 って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう… まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか

処理中です...