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琴線?
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ダンジョンマスターを交えて、俺の前世の記憶や敵に関する事などを、邸の全員を集めて説明した翌日の早朝。
無事に王城横の練兵場へとホワイト・オルター号が到着したと、メリルから連絡があった。
王都への空の旅の途中、転生、解脱、管理局、魂のエネルギー、悟り等々、輪廻転生管理局とサラとリリアさんが特に優先的に監視していると思われる単語を彼女達に聞こえる様に会話に紛れさせたそうだが、何の反応も無かったとの事。
多少怪訝な表情をしてはいたらしいが、それは特に危険な単語に反応しているわけでは無かったそうだ。
そう言えば、ボーディ達から危険な単語は彼女達や管理局には違った意味で聞こえる様になるとか、説明を受けたな。
直接唇を読まれた場合は、その違和感に気付かれてしまうかもと忠告は受けていたが、その辺は上手くできた様だ。
管理局への反撃の準備も少しは進んだんじゃないかなな。
メリルの報告によると、父さん達とユズユズは、王都にある父さんの邸へと一旦向かったそうだ。
メリルは王族ご一家に妊娠を報告するために王城へと向かい、コルネちゃんとユリアちゃんはそれにくっ付いて行ったとか。
昼過ぎには、父さん母さんエドワード君で王城に向かって、我が家の末子として登録するという。
今回の王城期は、注文されていた蒸気式小型4輪バギーの完成品や、その他の商品の納品も兼ねている。
王城に納品分を騎士さんや兵士さんにチェックしてもらい、王都の商会に降ろす商品も、集まった各商会へと引き渡す。
これはサラとリリアさんのお仕事なのだが、力仕事などは一切無い。
騎士や兵士さん、そして商会の荷役作業従事者がホワイト・オルター号の船倉からどんどん荷物を運びだしてゆくので、その数量のチェックと相手からのサインをもらうだけの簡単なお仕事。
その仕事の後は、練兵場に着陸したホワイト・オルター号に残って、サラとリリアさんはのんびりするそうだ。
ま、これは我が家から2人を引き離すための口実でもあるから、待機時間は何をしてても問題ない。
王城に到着したメリルとコルネちゃんとユリアちゃんは、王族ご一家と王族専用のプライベートスペースへと向かう。
そして、そこで王族ご一家に、まずは例のお薬を飲んで頂く。
俺はメリル達が王都に出発するまで、どんな言訳で怪しい薬を王族に飲またらいいのかと悩んでいたのだが、『そんなのは簡単です。女神ネス様の使徒様のお子を授かったのですから、何かお腹の子にあっては大変ですから、私と直接会話をする前にこの薬を服用してください…っていえば良いのですよ』っと、メリルが言い切った。
いや、何で飲まなきゃいけないのかって部分の説明が全然なされてないんですけど?
そもそも、そんな事であんな怪しい薬を本当に飲んでくれるんだろうか?
俺の疑問にも、メリルは『何の問題もありません。可能であればコルネちゃんとユリアちゃんも一緒なら、ばっちりです』という。
我が愛する妹天使達が一緒なら、何でばっちりなんだろうか? 意味が分からなかったけど、そこまで言うならと一任した。
後日談なのだが、帰宅した時にコルネちゃんとユリアちゃんにその時の事を聞くと、『おじい様とおばあ様は、ネス様のお薬を飲んでしただけ無いのですか?』『じいじ、ばあば、のんで?』っと、上目遣いで陛下と王妃様達にお願いしたそうだ。
いきなりおじい様おばあ様とか言われた陛下や王妃様達は、ちょっとびっくりした様だが、不敬だとか怒ったりしなかった。
それどころか、続くコルネちゃんやユリアちゃんの言葉に、思わず目を潤ませたという。
その決め台詞が、『ああ…陛下、申し訳ございません。私やユリアには祖父母が居ない物ですから…』『じいじ、ばあばってよんじゃ…だめ?』だったそうだ。
いや、それならお父さんお母さんでも良いんじゃないんだろうか?
一応、兄嫁の両親なんだから、祖父母とはかなり違うと思うんだが…。
だが、陛下と王妃様達は、思わず立ち上がり、マイ・スイート・シスターズへと駆け寄り、抱きしめたという。
ユリアちゃんなら小さいから分からないでもないけれど、コルネちゃんはもう年齢二桁なんだけど? 婚約の話とかも出てたよねぇ? それでも、お爺ちゃんとかお婆ちゃんって呼ばれたら嬉しいものなのかな?
メリルに言わせると、『上目遣いでそのセリフを言われたら、絶対にお父様もお母様達も墜ちる』だ、そうです。
何が琴線に触れるか分からないもんだねえ。
ま、とにかくそれで薬を飲んでくれたそうなんで、文句はないけどさ。
陛下たちが服用後、暫く待ってから、メリルは管理局や例の土地に関してのあれやこれを打ち明けた。
ここで俺の前世に関する事はぼかしたそうだ。
聖なる女神様からの神託で…と言えば、まあ信じてくれたそうだ。
昼過ぎに王城を訪れた父さん母さんエドワード君は、何事もなく末子登録も完了。
その後、父さん達も含めて王族と一緒にディナーを頂いたアルテアン家の面々は、夜遅くまで色んなは話をしたらしい…内容は教えてもらえなかったけど。
その頃のユズユズは、ユズノちゃんを王都アルテアン侯爵家の邸の使用人達に披露した後、最初にこの世界に来た時にお世話になったノットさんご夫婦の食堂へと赴き、今は元気で幸せに暮らしている事と、2人の愛の結晶が産まれた事を報告。
楽しい一時を過ごし、以前2人が使っていた部屋にその晩は泊めて頂いたそうだ。
そして翌朝、全員が練兵場のホワイト・オルター号の前に集まり、見送りに来てくれた方々へと挨拶をした後、飛行船はゆっくりと空へと舞い上がり、一路アルテアン伯爵の邸とネス湖を目指し帰路へとついたのであった。
無事に王城横の練兵場へとホワイト・オルター号が到着したと、メリルから連絡があった。
王都への空の旅の途中、転生、解脱、管理局、魂のエネルギー、悟り等々、輪廻転生管理局とサラとリリアさんが特に優先的に監視していると思われる単語を彼女達に聞こえる様に会話に紛れさせたそうだが、何の反応も無かったとの事。
多少怪訝な表情をしてはいたらしいが、それは特に危険な単語に反応しているわけでは無かったそうだ。
そう言えば、ボーディ達から危険な単語は彼女達や管理局には違った意味で聞こえる様になるとか、説明を受けたな。
直接唇を読まれた場合は、その違和感に気付かれてしまうかもと忠告は受けていたが、その辺は上手くできた様だ。
管理局への反撃の準備も少しは進んだんじゃないかなな。
メリルの報告によると、父さん達とユズユズは、王都にある父さんの邸へと一旦向かったそうだ。
メリルは王族ご一家に妊娠を報告するために王城へと向かい、コルネちゃんとユリアちゃんはそれにくっ付いて行ったとか。
昼過ぎには、父さん母さんエドワード君で王城に向かって、我が家の末子として登録するという。
今回の王城期は、注文されていた蒸気式小型4輪バギーの完成品や、その他の商品の納品も兼ねている。
王城に納品分を騎士さんや兵士さんにチェックしてもらい、王都の商会に降ろす商品も、集まった各商会へと引き渡す。
これはサラとリリアさんのお仕事なのだが、力仕事などは一切無い。
騎士や兵士さん、そして商会の荷役作業従事者がホワイト・オルター号の船倉からどんどん荷物を運びだしてゆくので、その数量のチェックと相手からのサインをもらうだけの簡単なお仕事。
その仕事の後は、練兵場に着陸したホワイト・オルター号に残って、サラとリリアさんはのんびりするそうだ。
ま、これは我が家から2人を引き離すための口実でもあるから、待機時間は何をしてても問題ない。
王城に到着したメリルとコルネちゃんとユリアちゃんは、王族ご一家と王族専用のプライベートスペースへと向かう。
そして、そこで王族ご一家に、まずは例のお薬を飲んで頂く。
俺はメリル達が王都に出発するまで、どんな言訳で怪しい薬を王族に飲またらいいのかと悩んでいたのだが、『そんなのは簡単です。女神ネス様の使徒様のお子を授かったのですから、何かお腹の子にあっては大変ですから、私と直接会話をする前にこの薬を服用してください…っていえば良いのですよ』っと、メリルが言い切った。
いや、何で飲まなきゃいけないのかって部分の説明が全然なされてないんですけど?
そもそも、そんな事であんな怪しい薬を本当に飲んでくれるんだろうか?
俺の疑問にも、メリルは『何の問題もありません。可能であればコルネちゃんとユリアちゃんも一緒なら、ばっちりです』という。
我が愛する妹天使達が一緒なら、何でばっちりなんだろうか? 意味が分からなかったけど、そこまで言うならと一任した。
後日談なのだが、帰宅した時にコルネちゃんとユリアちゃんにその時の事を聞くと、『おじい様とおばあ様は、ネス様のお薬を飲んでしただけ無いのですか?』『じいじ、ばあば、のんで?』っと、上目遣いで陛下と王妃様達にお願いしたそうだ。
いきなりおじい様おばあ様とか言われた陛下や王妃様達は、ちょっとびっくりした様だが、不敬だとか怒ったりしなかった。
それどころか、続くコルネちゃんやユリアちゃんの言葉に、思わず目を潤ませたという。
その決め台詞が、『ああ…陛下、申し訳ございません。私やユリアには祖父母が居ない物ですから…』『じいじ、ばあばってよんじゃ…だめ?』だったそうだ。
いや、それならお父さんお母さんでも良いんじゃないんだろうか?
一応、兄嫁の両親なんだから、祖父母とはかなり違うと思うんだが…。
だが、陛下と王妃様達は、思わず立ち上がり、マイ・スイート・シスターズへと駆け寄り、抱きしめたという。
ユリアちゃんなら小さいから分からないでもないけれど、コルネちゃんはもう年齢二桁なんだけど? 婚約の話とかも出てたよねぇ? それでも、お爺ちゃんとかお婆ちゃんって呼ばれたら嬉しいものなのかな?
メリルに言わせると、『上目遣いでそのセリフを言われたら、絶対にお父様もお母様達も墜ちる』だ、そうです。
何が琴線に触れるか分からないもんだねえ。
ま、とにかくそれで薬を飲んでくれたそうなんで、文句はないけどさ。
陛下たちが服用後、暫く待ってから、メリルは管理局や例の土地に関してのあれやこれを打ち明けた。
ここで俺の前世に関する事はぼかしたそうだ。
聖なる女神様からの神託で…と言えば、まあ信じてくれたそうだ。
昼過ぎに王城を訪れた父さん母さんエドワード君は、何事もなく末子登録も完了。
その後、父さん達も含めて王族と一緒にディナーを頂いたアルテアン家の面々は、夜遅くまで色んなは話をしたらしい…内容は教えてもらえなかったけど。
その頃のユズユズは、ユズノちゃんを王都アルテアン侯爵家の邸の使用人達に披露した後、最初にこの世界に来た時にお世話になったノットさんご夫婦の食堂へと赴き、今は元気で幸せに暮らしている事と、2人の愛の結晶が産まれた事を報告。
楽しい一時を過ごし、以前2人が使っていた部屋にその晩は泊めて頂いたそうだ。
そして翌朝、全員が練兵場のホワイト・オルター号の前に集まり、見送りに来てくれた方々へと挨拶をした後、飛行船はゆっくりと空へと舞い上がり、一路アルテアン伯爵の邸とネス湖を目指し帰路へとついたのであった。
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