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清く正しく
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結局、ユズキとユズカの事も詳しく説明をする事となった。
とは言っても、俺が知る限りの事なので、せいぜい2人が幼馴染で元の世界では相思相愛だったって事ぐらいだけど…あれ、これって勝手に喋ってもいいんだろうか?
だけど、そもそも…中卒って言ったって誰もわかんないだろうし、電車に乗ってて…って電車も理解できないだろうから、これぐらいは喋ったって2人は許してくれるかな?
どうせ結婚してるんだし、子供も出来たんだから、なれそめ的な事を話したって悪くはないはずだ。
ついでと言っちゃなんだけど、俺の前世の世界の事も簡単に説明だけはした。
義務教育の事だっり、社会制度の事だったり、文明や文化がこの世界よりも大きく進歩してるって事。
あとは人種…つまりは人間しか居ないって事ぐらいかな。
これも詳しく話したところで、誰にも正確に理解は出来ないだろう。
俺でも目の前でいきなり宇宙人が故郷の話をした所で、興味は出ても理解なんて出来ないだろうし。
皆も俺の話を興味深そうに聞いてはくれたが、やっぱちゃんとは理解してないっぽい。
そもそも、俺に語彙力がとても乏しいって事は全員理解してくれてるっぽいし…くそっ!
さて、なんとなくだらけた感じになっちゃったけど、一通りの説明は出来たと思う。
「そこで、これからの事を相談したいのじゃが…」
ここで、俺とダンジョンマスターで相談した作戦の第2段階目についても説明。
まあ、そんなに難しい話ではないのだが、要は父さんと騎士や兵士さんを例の土地に調査の為という名目で危険のない場所へと送り込むって事。
例の土地の近辺で生活している地元民達の心証を良くし、協力を請う為に幾ばくかの援助をする事。
そして、俺達はその間に本当の敵を見極める事と、味方の可能性が高い奴(ひよこ)との接触する事。
さらに、味方と確定したならば、共に巨大な敵を討とうって話。
実にシンプルだ。
前世の事を話してもなかなか理解してくれなかったが、なぜかこっちは直ぐに理解してくれた。
やっぱ、具体的にこれから何をするとか、はっきりした事の方が分かりやすいのかな?
敵の姿や力は想像できなくとも、姿形は分からずとも、敵が明確になったから理解できた?
単に全員が脳筋って事じゃ無いとは思いたいが…。
さて、急ぎ足ではあるが一通りの説明は終わった。
ここらで質問タイムといきますか。
黙って耳を傾けてくれては板が、色々と疑問に感じていることも多いだろうし。
「んじゃ、何か質問がある人~?」
すると、早速とばかりにマチルダが挙手したので、手で発言を促す。
「私が一番疑問に思うことはただ1つです。我々の寿命が100年ほど伸びたと先程お伺いしましたが、ではトール様の寿命はどうなっておられるのでしょうか?」
ぬぉ? 確かに俺もそりゃはっきり知らんわ!
確かサラは、俺が寿命を迎えたら、神になるとか言ってたっけ。
サラが直属の部下になるとかも聞いたことがあったけど…具体的に俺の寿命って何歳なんだろ?
「うぉっほん! それには妾が答えよう。こ奴の寿命は、ほぼ無限じゃ。じゃが、不死でも不老という事では無いぞ? そこは勘違いせぬように。頭を潰されたり心臓を貫かれればこの世では死ぬし、多くの人の何百倍何千倍もの遅さで、ゆっくりと老化もする。やがて寿命で死んだとしても、その魂は肉体を離れ永遠に近い時を生きる存在となる。まあ、人はそれ神と呼ぶがの」
あ、やっぱ神様になるのね。
ボーディの説明を聞いたマチルダ…だけじゃなく、この場にいる全員が、俺が神になる発言で固まった。
そりゃ、自分の旦那が神様になるなんて言われて、すぐに納得できるはず無いわな。
俺だってマチルダが将来女神になるとか言われても、ま~ったく理解できないし。
「ちなみに、お主等も寿命が尽きたら、こ奴と同様の存在になるぞよ?」
『えっ?』
俺の頭の中を覗いたかのような、ボーディの衝撃発言!
この場の全員の視線が一斉にボーディへと集まった。
自らに集中する視線など意にも介さず、ボーディは言葉を続けた。
「何も不思議な事ではあるまい? こ奴は元より神に近い存在なのじゃ。そんな男のすぐ側に長く居るだけでも多大な影響を受けるのじゃぞ? お主等はそれだけでなく、こ奴の精をその身に受けておるのじゃ。なれば更なる影響を受けたとしてもおかしくはあるまい?」
ちょ、言い方! 直接的すぐるぞ、ボーディさんや!
ほら見ろ、嫁ーず真っ赤じゃねーか! あ、イネスは普通か…。
「なるほど! では、マスターの精から生まれた我々も、また神へと至る…と?」
おいっ、ナディア! 誰が俺の精から生まれたんだよ!
「「「でしたら、マスターの精によって生み出された大樹から生まれた私たちも同じですね!」」」
アーデ、アーム、アーフェン、お前たちもかよ!
『なるほど、確かに…』
ちょ、俺の奥さん達? 何で納得してるの?
「将来は神となるとは言ったが、善なる神になれるとは言っておらぬでの。邪神にならぬよう、清く正しく生きるのじゃぞ」
『はいっ!』
毎晩のように俺って嫁ーずに喰わてるんだけど、それって清く正しいんでしょうか?
俺も人の事は言えないかもしれないけど…。
いや、ナディア達も今返事した中に居たよな?
お前たち、今から本当に清く正しく生きるんだろうな?
だったら、俺の事は狙うなよ?
「ああ、清く正しくとは言っても、別に全ての煩悩を律せよとは言わぬぞ。まあ、浮気するだとか暴飲暴食するだのとかでなければ、普通に生活する分には問題ないでの。今まで通り子作りに励んでも問題は無いぞよ?」
『やったーーー!』
ちょ、ボーディ何言ってくれちゃってんの!? 変なお墨付き与えてどーすんだよ! 見ろ、嫁ーずの目を! めっちゃ野生に戻ってんじゃねーか!
どーすんだよ、これーーーー!
※ ユズユズに関して詳細は、
『システムバグで輪廻の輪から外れた‟ゆず&ゆず”も落ちてきました。(シスバグ番外編)』
こちらで紹介させて頂いております。
とは言っても、俺が知る限りの事なので、せいぜい2人が幼馴染で元の世界では相思相愛だったって事ぐらいだけど…あれ、これって勝手に喋ってもいいんだろうか?
だけど、そもそも…中卒って言ったって誰もわかんないだろうし、電車に乗ってて…って電車も理解できないだろうから、これぐらいは喋ったって2人は許してくれるかな?
どうせ結婚してるんだし、子供も出来たんだから、なれそめ的な事を話したって悪くはないはずだ。
ついでと言っちゃなんだけど、俺の前世の世界の事も簡単に説明だけはした。
義務教育の事だっり、社会制度の事だったり、文明や文化がこの世界よりも大きく進歩してるって事。
あとは人種…つまりは人間しか居ないって事ぐらいかな。
これも詳しく話したところで、誰にも正確に理解は出来ないだろう。
俺でも目の前でいきなり宇宙人が故郷の話をした所で、興味は出ても理解なんて出来ないだろうし。
皆も俺の話を興味深そうに聞いてはくれたが、やっぱちゃんとは理解してないっぽい。
そもそも、俺に語彙力がとても乏しいって事は全員理解してくれてるっぽいし…くそっ!
さて、なんとなくだらけた感じになっちゃったけど、一通りの説明は出来たと思う。
「そこで、これからの事を相談したいのじゃが…」
ここで、俺とダンジョンマスターで相談した作戦の第2段階目についても説明。
まあ、そんなに難しい話ではないのだが、要は父さんと騎士や兵士さんを例の土地に調査の為という名目で危険のない場所へと送り込むって事。
例の土地の近辺で生活している地元民達の心証を良くし、協力を請う為に幾ばくかの援助をする事。
そして、俺達はその間に本当の敵を見極める事と、味方の可能性が高い奴(ひよこ)との接触する事。
さらに、味方と確定したならば、共に巨大な敵を討とうって話。
実にシンプルだ。
前世の事を話してもなかなか理解してくれなかったが、なぜかこっちは直ぐに理解してくれた。
やっぱ、具体的にこれから何をするとか、はっきりした事の方が分かりやすいのかな?
敵の姿や力は想像できなくとも、姿形は分からずとも、敵が明確になったから理解できた?
単に全員が脳筋って事じゃ無いとは思いたいが…。
さて、急ぎ足ではあるが一通りの説明は終わった。
ここらで質問タイムといきますか。
黙って耳を傾けてくれては板が、色々と疑問に感じていることも多いだろうし。
「んじゃ、何か質問がある人~?」
すると、早速とばかりにマチルダが挙手したので、手で発言を促す。
「私が一番疑問に思うことはただ1つです。我々の寿命が100年ほど伸びたと先程お伺いしましたが、ではトール様の寿命はどうなっておられるのでしょうか?」
ぬぉ? 確かに俺もそりゃはっきり知らんわ!
確かサラは、俺が寿命を迎えたら、神になるとか言ってたっけ。
サラが直属の部下になるとかも聞いたことがあったけど…具体的に俺の寿命って何歳なんだろ?
「うぉっほん! それには妾が答えよう。こ奴の寿命は、ほぼ無限じゃ。じゃが、不死でも不老という事では無いぞ? そこは勘違いせぬように。頭を潰されたり心臓を貫かれればこの世では死ぬし、多くの人の何百倍何千倍もの遅さで、ゆっくりと老化もする。やがて寿命で死んだとしても、その魂は肉体を離れ永遠に近い時を生きる存在となる。まあ、人はそれ神と呼ぶがの」
あ、やっぱ神様になるのね。
ボーディの説明を聞いたマチルダ…だけじゃなく、この場にいる全員が、俺が神になる発言で固まった。
そりゃ、自分の旦那が神様になるなんて言われて、すぐに納得できるはず無いわな。
俺だってマチルダが将来女神になるとか言われても、ま~ったく理解できないし。
「ちなみに、お主等も寿命が尽きたら、こ奴と同様の存在になるぞよ?」
『えっ?』
俺の頭の中を覗いたかのような、ボーディの衝撃発言!
この場の全員の視線が一斉にボーディへと集まった。
自らに集中する視線など意にも介さず、ボーディは言葉を続けた。
「何も不思議な事ではあるまい? こ奴は元より神に近い存在なのじゃ。そんな男のすぐ側に長く居るだけでも多大な影響を受けるのじゃぞ? お主等はそれだけでなく、こ奴の精をその身に受けておるのじゃ。なれば更なる影響を受けたとしてもおかしくはあるまい?」
ちょ、言い方! 直接的すぐるぞ、ボーディさんや!
ほら見ろ、嫁ーず真っ赤じゃねーか! あ、イネスは普通か…。
「なるほど! では、マスターの精から生まれた我々も、また神へと至る…と?」
おいっ、ナディア! 誰が俺の精から生まれたんだよ!
「「「でしたら、マスターの精によって生み出された大樹から生まれた私たちも同じですね!」」」
アーデ、アーム、アーフェン、お前たちもかよ!
『なるほど、確かに…』
ちょ、俺の奥さん達? 何で納得してるの?
「将来は神となるとは言ったが、善なる神になれるとは言っておらぬでの。邪神にならぬよう、清く正しく生きるのじゃぞ」
『はいっ!』
毎晩のように俺って嫁ーずに喰わてるんだけど、それって清く正しいんでしょうか?
俺も人の事は言えないかもしれないけど…。
いや、ナディア達も今返事した中に居たよな?
お前たち、今から本当に清く正しく生きるんだろうな?
だったら、俺の事は狙うなよ?
「ああ、清く正しくとは言っても、別に全ての煩悩を律せよとは言わぬぞ。まあ、浮気するだとか暴飲暴食するだのとかでなければ、普通に生活する分には問題ないでの。今まで通り子作りに励んでも問題は無いぞよ?」
『やったーーー!』
ちょ、ボーディ何言ってくれちゃってんの!? 変なお墨付き与えてどーすんだよ! 見ろ、嫁ーずの目を! めっちゃ野生に戻ってんじゃねーか!
どーすんだよ、これーーーー!
※ ユズユズに関して詳細は、
『システムバグで輪廻の輪から外れた‟ゆず&ゆず”も落ちてきました。(シスバグ番外編)』
こちらで紹介させて頂いております。
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